ほっといて下さい 従魔とチートライフ楽しみたい!

三園 七詩

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11章

460.宣言

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ディアナの言葉に会場がシーンとなると…

「待ってくれ!」

一人の男が飛び出して来た!

「誰だ?」

アランとベイカーがディアナに近づいて

すぐにセシルさん達が取り抑えようと囲むと…

「なんで俺が教師になれなくてそいつらが教師なんだ!」

先生達を指さして男が喚く!

「どこかで会ったっけ?」

ベイカーさんとアランを見るが二人とも首をふる。後ろに確認を取るとマルコさんがコソッと声をかける。

「歴史の模擬授業をしたジェダさんですね…」

(あ…獣人差別の先生ね…)

スッと顔が真顔になる。

「こちらにいる先生はみな素晴らしい人達ですよ」

先生達を手で指し示して答えると

「俺だってそうだ!このかた面接で落とされる事なんて一度もない!ディアナ様が判断してください!子供には俺の価値がわからないんだ!」

「何言ってるんだこいつ…あの場にはこいつもいたのに…」

ベイカーが呟いてディアナを見る。

「セシル、さっさとつまみだせ」

アランがシッシッと手を振ってセシル達に指示を出す。

「ま、待て!何がいけなかったんだ!」

「そんなのも分からないの…」

ディアナが呆れてため息をつく…

ジェダは前に並んでいた獣人の子供に気がつくと…

「あんな獣人に教育を受けさせるくらいなら俺を雇え!」

「あ…」

「馬鹿がいる…」

「やっちゃいましたね、あの人」

見ていたリュカ達があーあと呆れる。

抑えていたセシルさん達も男言動に呆気に取られていた。

「今なんて?」

ディアナが眉間にシワを寄せてジェダに問いかける。

「だから獣人より人を優先すべきでしょ!」

「あなた…歴史の教師なんだよね?」

ディアナの口調が崩れる。

「お、おい!素が出てるぞ」

ベイカーが声をかけるが頭にきているディアナは止まらない。

「今、レオンハルト王子が獣人達の差別化廃止を訴えてるのは知ってる?」

「そ、それは…誰も了承なんてしない…」

「それはどうかな?今ほとんどの国民は差別化を廃止しているぞ」

ギルバートが思わず口を挟む。

「レオンハルトはいま、獣人達の国に行ってくれている。彼の王子のしている事をあなたは否定するの!?」

「そ、そういう訳では…しかし…あの王子は…」

ジェダは言いにくそうにチラッと国王を見る。

「許す。言いたいことを言え」

国王が頷くと

「レオンハルト王子はわがままで国の行政には無関心だったかと…国民達もレオンハルト王子のわがままを目の当たりにしてますし…」

「レオンハルトは変わったの!今の彼を知らないあなたがレオンハルトを馬鹿にするな!」

ディアナはジェダに怒鳴りつけた。

「レオンハルトは獣人達の国との架け橋になってくれる。私はそう信じてる」

「まさか…」

ジェダが驚いてディアナを見つめる。

「それに…」

ディアナは獣人の子供のそばに行くと…

「こんなに可愛いんだもん!絶対仲良くなりたいよ!」

獣人の子をギュッと抱きしめる!

「あーあ…せっかく我慢してたのに…」

「しかも触っちゃったよ…獣人の子がパニックになってるよ…可哀想に」

テオやリクが頭を抑える。

「こんな可愛い子達を差別するなんて絶対許せない!そんな奴は教師になる資格は無い!その前に人として勉強し直せ!」

ディアナはキッパリとジェダに言い放った。

「あっ…」

シーンとしている会場に今更気がつくと…そっと獣人の子供を下ろして

「正体の事は内緒ね…」

コソッと呟いてウインクすると頭を撫でた。

獣人の子がコクコクと頷く。

「おっほん…えっと…つまり人を見下すような人は教師には向いてないと思いますのでうちではお断りさせていただきます。それにそんなに自分に自信があるならどこででも働けますよね?…てことでおととい来やがれ」

ディアナは笑顔で笑うとジェダを追い返した。

「国王…よろしのですか?」

ジェダをそのまま返すみんなに大臣達が声をかける。

「構わん。私が自由に話せと言ったからな…それにミヅ…ディアナのレオンの思いも聞けたしな」

ニヤッと笑うと満足そうに深く椅子に腰掛けた…。

「そ、それでは余計な邪魔が入りましたが…これにてディアナ様の挨拶を終わりにします」

マルコさんが慌てて閉めるとパラパラ…と拍手がおきてディアナは逃げるように袖に消えて行った…。

「何やってるんだよ!」

裏に戻るなりベイカーがディアナに注意する!

「完全に地が出てたな…」

クックックとアランは楽しそうに笑う。

「くそ、途中までいい感じだったのに…」

絶対みんなに変な奴って思われた…

ディアナはしゅんとしてしゃがみこむ。

「まぁ…お前の学校の方針がよくわかったんじゃないのか?」

「そうかな?」

チラッとベイカーさんを見上げると

「しかしお前が王子の事あんな風に思ってたとはなぁ…」

アラン隊長が笑いながらディアナを見下ろす。

「だって…頑張ってるレオンの事あんな風に言われるのは…やっぱりやだ!」

「今頃陛下がニマニマ喜んでるんだろうなぁ…」

アランがしみじみ言うと

「えっ?なんで?」

ディアナが首を傾げる。

「だってお前レオンハルトの事好きなんだろ?」

「はぁ?なんで?」

ディアナが信じられないとアラン隊長を見つめる。

「えっ…そういう事だろ?好きな人を言われたから怒ったんじゃねぇのか?」

「違うよ!レオンは友達!友達の事あんな風に言われたら誰だって怒るでしょ!」

「そうか…友達か…」

「まぁそうだよな」

ベイカーが苦笑すると…

「すみません、皆さんもう一度壇上へとお願いします。最後の宣言をディアナ様に言ってもらおうと思ってまして…」

「宣言?」

「学校をこれより開校すると言ってもらえれば大丈夫ですから」

「了解です!」

ディアナがおっけーと手で合図をすると

(なんか派手に始めた方がいいのかなぁ…やってみたかった魔法使ってみようかな…)

ディアナはみんなを驚かそうと一人笑っていた…。
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