ほっといて下さい 従魔とチートライフ楽しみたい!

三園 七詩

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11章

397.空の旅

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途中ヒポ達を休ませながら王都に向かう…ようやくエリク達も空の旅に慣れてきて上からの景色を楽しめるようになっていた。

「慣れると快適でいいなぁ」

柵に寄りかかりながら風を感じて下の景色を眺めている。

「エリクさん達乗り心地はどう?」

ミヅキが今後の為に乗り心地をきく。

「少し狭いが問題ないな、動かないでこの距離を運んでくれるんだし」

「そうだな、値段次第ではまた頼みたいな」

「値段次第かぁ~どのくらいなら乗れる?」

ミヅキの問に

「いや…俺達には払えない値段になるよ。こんな便利な乗り物は貴族が優先だろ?」

「うーん…でも行くのは霧の里だけだしなぁ~貴族が行く?泊まる場所もないよ?」

「あれだ、わがままな貴族達が場所の指定とかしてくるんじゃないのか?」

エリクが心配すると

「そんな貴族はウエスト国には今はいないんじゃないかな…」

デボットが苦笑して答える。

「へぇ~!ウエスト国は凄いですね!」

「ミヅキに今ちょっかいを出す貴族はいないってだけですが…」

レアルが呟いた…。

ミヅキはエリク達の意見をまとめてメモを取っておく。

「後でマルコさんに報告しとかないとね!」

「暫くは知り合いや商会専用にするんじゃないのか?」

ベイカーが聞くと

「そうでしょ、だってヒポ達はミヅキが居ないと人は乗せなさそうですよ」

「そんな事ないよ!ヒポ達はちゃんと人を見てるよ、相手がちゃんとヒポ達を敬えばヒポ達だってちゃんと答えるよ」

「じゃあヒポ達を舐めてかかると酷い目にあうと…」

「それは自業自得だよね~運んでくれる相手にお礼も言えない人は乗る資格ない!」

【ねープルシア!】

ミヅキがプルシアを撫でながら話しかける。

【私はミヅキ意外は乗せる気はあまりない】

プルシアがハッキリと答えた。

【あ…そうなんだ…】

ミヅキが微妙な顔をすると…

「乗せる側にも意見はあるよね…」

ミヅキはみんなから顔を逸らした。

その様子に

「大方プルシアにお前は特別だとでも言われたんだろ?喜んで乗せられるのはお前くらいだからな」

「はーい…」

その後も何度か休憩を取ると…やっとウエスト国の王都が見えてきた…

「わぁ!なんか久しぶりな気がする」

ミヅキが王都を眺めていると

【ミヅキ何処に降りる?王都のそばでいいのか?】

プルシアが聞いてくる。

「ベイカーさん、プルシアが何処に降りるのかって聞いてるよ?どうする」

ミヅキがベイカーの方をむく。

「もう、王都の奴らもプルシアに慣れたんじゃないか?近くまで行って大丈夫だろ」

ベイカーの言葉に王都の門の傍に降り立つと…門を通過しようと待っている行列の人達がいきなり現れたドラゴンとヒポグリフに叫ぶ事も無く唖然と固まっていた…。

「うーん!着いた!」

【やっとか…俺達だけならもっと早いのになぁ…】

シルバが地面に降りると伸びをする。

【しょうがないよ、みんなで帰ってくる方が楽しいでしょ】

ミヅキがシルバの機嫌を良くしようと撫でてあげる。

【ミヅキがそう言うならしょうがないな…】

「ミヅキ、籠は俺がしまっておくぞ」

ベイカーがプルシアの籠をしまうと

「ならヒポの方は俺がしまっておきます」

デボットがエリク達を降ろすと籠をしまった。

「二人とも大丈夫?私がしまうよ?」

ミヅキが手伝おうと近づくと…

「いや、人の目がありすぎるからな。ギース達の所に行ってからにしろ」

「はーい、じゃあ列に並ぼうか?」

ミヅキ達が移動しようとすると…

「ミヅキー」

「みなさーんおかえりなさい!」

ガッツ隊長とパック副隊長がみんなを迎えにきた!

「あっ!ガッツ隊長!パックさん!」

ミヅキが久しぶりの顔に手を振る。

「よかった…元気そうで…報告では大丈夫だったと聞いたがこの目で見るまでは安心出来ないからな」

ガッツがホッとしたように顔を緩める。

「ご心配おかけしました」

ミヅキがペコッと頭を下げる。

「ギルバート国王がお待ちです、プルシアさんが見えたので俺達が迎えに来たんです」

パックが門の方を示す。

「また門を素通りだね…あれってなんか気まずいよね…」

ミヅキが行列の人達を見る。

「じゃあプルシアさんごと庭園まで行くかい?」

「今度からそうしようかなぁ~でも籠もしまっちゃったし大人しく門を通ろうか?」

【じゃあ小さくなっておくか…】

プルシアが小さいサイズになると周りがザワついた…

【やっぱり目立つね、まぁプルシアはカッコイイからしょうがないけど】

ミヅキが苦笑すると

【目立つ理由は違うと思うがな】

プルシアは小さくなるとミヅキの頭に止まる。

目立つ集団がゾロゾロと王都の門に近づくと…門番のお兄さん達が声をかけてきた!

(おかえりなさい!無事でよかったね)

作業をしながらもミヅキに向かって口パクをしながらウインクをする。

ミヅキも…

(ありがとう…)

口パクで挨拶を返して手を振った。

ガッツ隊長達に連れられてそのまま王宮へと向かっていると…

「あ・・・一度みんなの所に行きたかったなぁ」

ミヅキが残念そうについて行く。

「今回のお前の誘拐でギルバート王には世話になったんだ!しっかりと挨拶をしてこい!」

「そ、そうだね」

ミヅキは身を引き締めた。

王宮内に入ると部隊兵達から次々に声をかけられる…

「ミヅキちゃんおかえり!皆さんもお疲れ様でした」

「ミヅキちゃんよかった~大丈夫そうだね!」

「皆さんおかえりなさい!」

部隊兵達に囲まれてなかなか前に進めずにいると

「あなた達、挨拶は後にしなさい。皆持ち場にさっさと戻れ」

カイト隊長が遅いので様子を見に来ると…ミヅキの周りに屯していた兵士を散らせる。

「カ、カイト隊長!すみません!仕事行きます!」

「ミヅキちゃん!またね!」

兵士達は慌てて蜘蛛の子を散らすよう去っていた!

「ミヅキさん大丈夫でしたか?」

カイト隊長が心配そうに手を差し出す。

「カイト隊長!久しぶりです!」

ミヅキがカイト隊長の姿に嬉しくなって思わず抱きつく!

「なっ!」

ガッツ隊長がショックを受けていると…カイト隊長は笑顔でミヅキの頭を撫でた。

「無事に帰ってきてくれて嬉しいよ…助けに行けなくてすまなかったね」

「大丈夫、かわりにアラン隊長とミシェル隊長が来てくれたよ!みんなの気持ちが嬉しかったです!」

「…ああ…アラン隊長達から帰ってきて報告を受けたよ…なんでもみんなで美味しいご飯にお風呂まで一緒に入ったと…」

「ああ…俺もだ」

ガッツ隊長も思い出した様にこめかみをピクピクとさせる。

「ああ!あれな!美味かったよなぁ~」

ベイカーも思い出して口を拭う。

「本当に…酷いよな…何度も何度も会う度に美味かっただの、ミヅキと風呂は楽しかっただの自慢してきて…」

「あの人…隊長としては尊敬してるが…人としては…」

カイト隊長も顔を曇らせる。

「えっ…アラン隊長って酷いね、そんな事するの?」

「「ああ!あの人は酷い!」」

二人が口を揃える。

「そっかぁ~そんなアラン隊長には少しおしおきが必要かもねぇ~」

ミヅキがクックックッ…と含み笑いをする

「アラン隊長を懲らしめるなら力を貸すぞ」

「私もです」

ガッツ隊長とカイト隊長が力強く頷く。

「面白そうだな!やってやれ!」

ベイカーもニヤニヤとわらう。

「それと一番の被害者も呼んであげないとね!」

「「「あ~…」」」

みんなは一斉に一人の顔を思い浮かべた…。
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