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2章
35話
しおりを挟むクレモス挙兵の知らせを受けて4日。
儂らはギレー領アイゼラの街に向けて馬で街道をかけていた。
同行しているのはヴァリ、レオ、タリム、『疾風と大地』のリヴァナ、グリナス、リィナ、アゼル、焔獅子のエリオス、リーニャ、ガルラ、カリナ、セリナ、そしてサラだ。
タリムは馬に乗ったことが無いのでヴァリと一緒に乗っている。サラはエリオスが…と思ったら、ガルラと一緒だ。
ギルドからの手紙はアイゼラで登録を行った冒険者や、ギレー領に縁深い冒険者に対して届いていた。いわゆる募兵の知らせだ。
戦争はあくまで国と国の争いで、人間同士の戦いとなることから、冒険者というより傭兵の領分になる。
しかし、その領、国の出身の冒険者は故郷を守るために参加したいといった者もいるし、報酬の高さから進んで参加する冒険者もいる。
魔獣との戦いも危険ではあるが、多数の人が関わる集団戦の複雑さ、戦争独自の戦術、戦略などが介在し、普段の冒険のセオリーが通じない。
実力のある冒険者でもあっさりと命を落としてしまうことがあるのが人対人の戦争だ。
リスクの高い戦争への参加ではあるが、王都のギルドに居たギレー出身の冒険者は進んでこの戦争に参加したいというものが多かった。『疾風と大地』と、『焔獅子』もそうだ。
儂も、バルフォードやレグレイドには良くしてもらった恩があるため、参加を了承した。
ヴァリ、レオ、タリムには王都に残って学校の再開に備えてくれと伝えたのだが、ナディアがこの戦争に巻き込まれていることを知って、参加を了承した。
友人を見捨てることなんてできないと、その瞳には強い意志が灯っていた。
リセリアはオーラリオンとエルフの国、ドゥリニアスとの外交問題に発展する恐れがあるため、戦争には参加をしないことを決めた。
大切な友人が困っているときに助けられなくて申し訳ないと言っていた。
しかし、ギレーの状況を儂や『疾風と大地』、『焔獅子』から聞き、ギレーに正当性があることを、エルフの国からオーラリオンに働きかけてくれるように依頼するそうだ。
「よし、そろそろ馬もきつそうだから今日はここで野営するぞ」
陽が落ちてもウルの光魔法を頼りに進んでいたが、エリオスが馬の様子を見ながら全体に指示を出す。それから全員で手分けして野営の準備を始める。
「ウルの嬢ちゃんの魔法はすげぇな。この調子なら、アイゼラには2日後には着くだろうよ」
ガルラが馬に餌をあげ、撫でながら感心したように言う。
現在、クレモスを経由するギレーへの最短距離の街道は全て封鎖されているので、他領を経由して向かう必要があった。
クレモス領内の最短距離を選択した場合、馬車で8日程度かかる道程だが、他領を経由することで4~5日、多くの時間がかかってしまう。ゆっくりしていたら戦いに間に合わない。
そのため、荷物を最低限として少々馬に無理をしてもらって、最速で移動をしている状態だ。
朝から晩までずっと馬に走り続けてもらっているため、こんな乗り方をしたら、即日馬も潰れたはずだと思う。だが、ここでウルの特性と魔法が役にたった。
ウルはある程度知能がある生き物であれば意思の疎通を図ることができる。馬たちをウルが説得し、魔法で疲れにくくなる魔法をかけ、怪我を防止するための処置をすることで納得してもらったそうだ。
2人を乗せていても想像以上に走る事が出来て馬達も驚いていた?ようだった。
初日にウルの魔法で馬達の体を洗ってあげたときに相当気持ちよかったらしく、「毎日体を洗ってほしいと洗浄魔法も追加で条件にされたのだわ!」と頬を膨らませてウルが言っていたのが面白かった。
クレモス領都は王都側に位置しているため、アイゼラまでは少し距離がある。
軍が動くにも馬で駆けるほどの速度は出ないため、クレモス軍がアイゼラに到着するまでには間に合うだろうとはエリオスは言っていた。
野営の準備も終わり、簡単な食事を終わらせた後、儂とウル、ヴァリ、レオ、エリオス、アゼルが残り、焚火を囲む。
この時間の見張りはエリオスとアゼル。馬を長時間駆けることに慣れていないタリムと、他の女性陣、酔っ払い達と、後半の見張りであるカリナとグリナスはテントで休んでいる。
見張りはウルがやると言っていたが、『疾風と大地』と『焔獅子』には普段、ウルのような寝なくていい存在がいない。数日とはいえ、見張りをしない状況に慣れてしまうのはよくないと言っていた。
簡単に近況などの話をしていた時、エリオスが儂ら学生陣に真剣な表情を向けて口を開く。
「お前達は学生ながらなかなかいい腕をしているのは道中で分かった。…そして聞いておきたい。人を殺したことはあるのか?」
道中は魔物の襲撃なども少なからずあった。その場での動きなども含めて、十分な腕があることは理解してくれたみたいだ。
「…魔獣や魔物の命を奪うのと、人の命を奪うのは近い様で違う。最初の戦場でその違いに戸惑い、躊躇い、死んだ奴も沢山いるし、戦いが終わってから精神が壊れたやつも多い。お前達は戦争は初めてなんだろう?『人』と命のやり取りができるのか?」
その声色にはあくまで儂らを心配しつつ、戦場の厳しさを諭すようなものが感じ取れた。
何のオブラートにも包まず、直球で聞いてくるその言葉には優しさが溢れているようにも見える。エリオスの人柄によるものか。
「あるのさっ。私が住んでるところは盗賊とか山賊が多かったのさ。私の村は貧しかったけど、老若男女関係なく、奪われないように戦う必要があったのさ」
レオはあっけらかんと言い放つ。
「俺は副騎士団長の息子だからな。戦争の参加は初めてだが、盗賊の討伐に初陣で同行したことがある。その時だ。戦争も…覚悟はできてる」
ヴァリも自身の経験をエリオスに伝える。二人の答えについては意外そうな、何か納得したような様子でエリオスは頷いた。その流れで彼は儂に視線を送る。
「…儂は無い」
「え!?」
「嘘!?」
儂の状況を知っているヴァリとレオが非常に驚いた表情でこちらを見る。その視線には少しばかり疑いの目が向けられている。
前の世界では儂自身、月の女神の聖地を守ることを目的としていた。そのため、魔獣との戦いのみに明け暮れていたのだ。
聖地がある国は永世中立を保っており、他国の戦争に関わらなかった。当時の愛刀「月華」も、人を斬ることはできなかったのだ。
時折、他国の間者と相対したり、闘技大会などで人相手に剣を向けることはあったが、命を奪うことはしていない。
魔獣との戦いには一家言はあるが、いざ、戦場に立って人を殺せるのか、人の命がその場で奪われていくのに平気でいられるのか、と言われれば、その場にならなければ分からない。
マルヴェックはどうなのか?残った遺体は人ではなかったか?と言われれば判断が難しい。
儂が斬ったのは『悪魔』だったのだから。
「…そうか。お前はその年齢の割に、ヴァリやレオより落ち着いているから大丈夫だとは思っていたが…。戦争は特殊だ。絶対に躊躇はするな」
エリオスは儂に対して厳しい視線を向ける。
「例えお前が戦場で相手の命を助けたとしても、次の瞬間、そいつは別の誰かに殺されるのが戦場だ。下手に情けをかけると相手はよりつらい結果になることもある。場合によってはすぐに命を取ってやるのも優しさだ。戦場に覚悟を持たずに参加しているやつはいない。それだけは覚えておけ」
「…覚えておきます」
よし!とエリオスは儂の頭をぐしゃぐしゃにすると「最後まで生き残るぞ」と言葉を残した。
それからさらに2日が立ち、アイゼラに到着した。
ギレー領に近づくにつれ、アイゼラの街に向かう傭兵や冒険者を多く見かけた。
それぞれ口々に『ギレーに恩を返す』と言っていたのが印象的だった。
領主のバルフォードやレグレイドは良い領地運営を行っていることの証明だろう。
そして、道中に会った傭兵からの情報によると、現在クレモス軍はギレーの領境を超え、途中の町や村々を焼きながらアイゼラから半日の距離まで来ているそうだ。
街は非常に沢山の傭兵、冒険者がおり、兵士が多く巡回していて、以前来た時の賑やかな雰囲気と異なり、非常に緊迫した空気が流れていた。
また、クレモス軍の進路上に当たる町村の住人の多くが避難してきているようで、避難民専用の住まい、キャンプ地として開放されている場所が多く確認できた。
避難民と思われる人々は口々に村や町の状況について心配しているようではあるが、人的被害が出る前に事前に動いていることから大きな混乱は起きていない。
以前「大侵攻を前提として周辺地域の村々の避難も行えるように作られている城下町」という話もあったことから、うまく活用できている様だ。
『疾風と大地』と、『焔獅子』はギルドに向かい、儂らはギレー領主邸に向かうことにした。
この戦争におけるギルドの依頼はギレー領から発行されているのもあるが、儂らに届いたもう一通のレグレイドの手紙には『クレモスの母娘とヴィクター王子がギレー領主邸で保護されている』との内容が記載されていたからだ。
「ようこそいらっしゃいましたシノ様、ウル様と皆様。主がお待ちです」
領主邸に到着し、以前と変わらぬ門番に邸宅内に通されると、使用人に案内される。
「…シノ、お前めちゃくちゃ好待遇じゃないか…。ギレーの一族と深いつながりって…なかなかないぞ」
「…さすがお爺ちゃんさ…。シノは雲の上の存在なのさ…」
「こ…こんな貴族の方のお屋敷は初めてです…」
ヴァリは儂がギレーと何かしらの深いつながりがあることを悟った。タリムは緊張しており、レオはちょっとよくわからないことを言っている。
そういえば、ロヴァネの子息子女を助けたことでギレーと繋がりができた事については話をしていなかった。こちらも後から話をしておこう。
「レグレイド様。シノ様、ウル様がいらっしゃいました」
使用人は会議室と表示された扉の前に到着すると、コンコンと叩き、中にいるであろうレグレイドに声をかけた。
「問題ありません。通してください」
了承の返事が返ってきて、中に入ると、戦闘に関する協議中だったのか多くの者がいた。
「ナディア!!」
「レオ!ウルさん!皆さん!」
レオがナディアに気づいて声を上げると、ナディアも席を立ってレオに駆け寄り抱き合った。
「大丈夫だったのさ!?何か変な事されてない?」
「心配かけさせやがって」
「げ、元気そうでよかったです」
「無事そうでホッとしたのだわ!でも顔が疲れてるのだわ?」
皆がそれぞれナディアに声をかけ、儂も最後にナディアを労った。
儂らに出会って緊張の糸が途切れたのか、その目からは大粒の涙がこぼれ始めた。
「わ…わた…くし…お父様を…止められ…ませんでした…わ…。それに…自宅も…襲撃されて…」
彼女は持っていたハンカチで涙を拭いながら、嗚咽しながら途切れ途切れに言葉を発する。
「驚いたよ。まさかこんなに早く君達が王都からここまでくるなんて」
ナディアの後ろから声をかけてきたのはヴィクターだ。
「ヴィクター王子。貴方も無事で安心しました。一体何があったんですか?」
儂はヴィクターを労いながら、挙兵に至った経緯を問いかけたが、彼は先に明日以降の戦いについて話を進めたほうがいいという。
ヴィクターはレグレイドを見ると、彼はこくりと頷いた。
「もし可能であれば、シノ殿のパーティの皆様のお力も是非貸していただければと思っています」
レグレイドは王都から出た儂らの動向を追っていたようで、その進捗などを確認し、どのくらいの時期に到着するのか目安を立て、作戦に組み込む予定だったようだ。
ひょっとして、儂らのパーティとしての情報も把握されてる?少々怖いが、さすがであるとしか言いようがない。
レグレイドが儂たちの席を用意するように促し、ナディアとヴィクターもそれぞれ席に戻る。
ふと会議室を見渡すと、なぜかロヴァネのシェリダンとその子息子女が居たのには大変驚いた。
シェリダンがニコリと微笑み、手をすっと上げて反応し、ジョシュア、シャノン、サーシャは軽く会釈をした。
「では、クレモスとの戦いについて進めていきましょう」
レグレイドの指示のもと、明日以降の戦いについての会議が始まった。
儂も含め、ヴァリ、レオ、タリムの表情にも戦いが近いという緊張感が満ちているのだった。
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