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2章
36話
しおりを挟むレグレイドから、現在のギレーの状況について説明があった。
クレモス軍が挙兵するしばらく前から、最果ての大森林から現れる魔獣が増えてきているとのことで、兵力の多くはそちらに割かなければならないようだ。
大侵攻ほどの数ではないのだが、関門が落ちてしまえば魔獣によって領内、そして王国内に大きな被害が出る。今回の戦いに回せる兵力は全体の1/3程度だという。
今回のクレモス軍には、ロヴァネと対立している隣領の公爵家、リュカールの軍が途中から合流しており、アイゼラにいる兵力の約3倍程度だという。
結果、レグレイドは領境でクレモス軍を迎え打つのではなく、防衛に特化したアイゼラ近郊での迎撃を選択した。
「当初はわが軍だけでクレモスに相対する予定で、援軍を想定した籠城を選択する予定でした。しかし、3倍の兵力差はありますが、ソットリス関門から精鋭の傭兵団、そして募兵に応じてくれた実力のある冒険者が加わり、実質的な戦力差を2倍弱まで抑えられる目途が立ちました」
ギレー領を拠点としている傭兵団は精鋭が多く、また、Cランク以上の実力を持った冒険者の多くが参加を申し出てくれたという。
2倍の戦力差は相当なものだと思うのだが、会議室にいるギレーの関係者の目に動揺はない。
元々ギレー領の騎士団は精鋭揃いで、王国内では1人で2人、3人程度の一兵卒に相当する実力を持っているという評価だった。
会議室には文官風の者が少なく、戦いに特化した領、と言う印象を受けた。「その程度の戦力差であれば、兵が多くとも問題はないな」と頼もしい発言も聞こえている。
「ダリオン副団長、詳細を」
「はっ!」
レグレイドの後ろに控えていた精悍な顔つきをしたダリオンと呼ばれた狼人族の男性が前に進み出る。
「現在、クレモス軍はここから約半日弱の場所で軍を休めております。おそらく、明日の二の鐘から三の鐘の間に到着する事でしょう」
アイゼラは街とは言われているが、一種の城塞都市という位置づけが正しい。場所的にもかなり攻めづらい場所に構築されていて、要害の地だ。
東側に川が流れて街を守る天然の防壁となっていて、オストヴァン領に繋がっていることから、かの領地との物資の運搬にも利用されている。
西側には森が広がっている。街道は引かれているものの、森に潜む魔物の影響で大軍を伏せるにはかなり気を遣わねばならないし、兵の消耗も大きい。
この森はアイゼラの冒険者もよく討伐依頼や、採取依頼で活用する場所だ。
南側には丘陵があるが、進軍には不向きで、迂回するには東の河を渡る必要がある。
東側に渡るためには『北側の橋を使う』『アイゼラの街を通過して東門を使う』『アイゼラの南側の橋を使う』『渡し船を用意する』といった状況が必要だ。
アイゼラ北側にある、川を渡るための橋は事前に解体してあり、渡し船は全て騎士団で回収済みという。
クレモスの行軍の資材で渡し船の用意は確認できず、敵が川を渡ろうとする場合、水深が浅い場所を探したりする必要もあり、それには時間がかかる。
状況を考慮すると、北側の『オープス平原』が唯一、開けた場所となっているため、防衛の主な戦場はそちらになるだろうとのことだ。
現状、軍を2つに分けているという情報はないが、戦闘に時間をかけると、東の河を渡って強引に東門、南門に兵を送られてしまう可能性もある。できるだけ早く片付けたいと考えているとはダリオン。
「レグレイド領主代行の指示により、クレモス軍が領内に入ってきた道中にも定期的に奇襲や夜襲をかけ、ゆっくり休めない状況を作っています。半日弱とはいえ、朝から行軍しているクレモス軍は到着した際には疲労も残っているでしょう」
クレモスの挙兵に対して黙って静観していたわけではなく、すでに仕掛けていたそうだ。
儂は戦争の経験もなく、軍隊を動かしたこともないが、レグレイドは冷静に自領を分析し、少しでも勝つ確率が高くなるよう、策を仕込んでいたようだった。
ふと見ると、ナディアが真剣な表情で手元の書類に走り書きをしていた。
先ほどまでは気落ちしていたが、『知恵の加護』を持つナディアだからこそ、レグレイドの策に興味を持ち、戦争の戦略的なものを学ぼうと必死なのかもしれない。
「西の森の魔物の間引きも済んでいるので安全性は確保しています。詳細な部隊の配置は明日の朝、冒険者、傭兵を交えた軍議でお伝えします」
以上です、とダリオンは軍隊式の胸に手を当てる敬礼をし、レグレイドの後ろに控える。
「では諸君。我々がどれだけの犠牲を払いながら大森林の魔獣と戦っているのか、傍観するだけで何も分からない愚か者たちに、お灸を据えてあげましょう。明日に備えてゆっくりと休むように。では解散します」
「「おう!」」
とても重厚な返事が返ってくると、会議場からギレーの関係者が次々と退出していく。
皆口々に「アイゼラを守りぬく」「目に物を見せてくれる」と、畏れや戸惑いは感じられない。ギレーの兵達は歴戦の強者なのだと感じさせるには充分なものだった。
「す…すごいですね…。皆さん、戦争が怖くないんでしょうか…」
タリムがおずおずとその様子を見て呟く。昨日は疲れて寝ていたので、戦場での覚悟の話はできていなかった。
「タリムは怖いか?君も初陣だろう?」
受けた恩を返すため、儂は今回の戦いに関して喜んで協力するつもりだ。…だが、先日のエリオスの問いで、明確な覚悟が足りていなかったことに気づいた。
…実際、いまだに人を斬ることに対して明確な答えが出せていない。
「…怖いです、戦争なんて。イレーネ様も言っていました。同族同士で喜んで殺し合いをするのは人類くらいだって」
退出していくギレーの武官たちの背ををみながら、タリムは言う。
「でも…僕達の事情なんて関係ない、理不尽な言いがかりや、不条理な正義感、だたの暴力ですべてを奪おうとする人がいるのは、イレーネさんと出会った頃の旅で思い知りました」
くるりとこちらを見るタリムの視線は真剣そのものだ。
「アゼルさんや、エリオスさん、途中に出会った冒険者の皆さんの話を聞いて、ギレー領がとんでもない言いがかりをされているのはとても良く分かりました。僕にできることがあるかは分からないんですけど、やれることはやるつもりです」
人が人を殺すなんて、故郷の村では日常茶飯事でしたから、とはタリム。彼は普段弱気な姿を見せることが多いが、芯はとても強い少年だ。
(…いまだ覚悟ができないなんて甘いことを言っているのは儂だけか)
剣を魔獣や、異形の相手に振るうことは問題はない。たとえそれが神であったとしても、それが儂の生きる道だったのだから。そして、それは大きな意味で、世界に住む人を守ることに繋がっていた。
決して、人の命を奪う事に以前の生を費やした訳ではないとは断言できる。
(人の命が目の前で終える場面なぞ、孤児の時に沢山見てきたではないか)
儂自身も孤児だった。偶然、師匠に拾われて命を長らえ、剣の道に進むことができた。
そんな中で出会った妻には命の尊さを説かれ…。
『月華』を受け継いでからは、"人を斬れないから"と、人同士の争いから離れ、人類の闇の部分から意図的に目を背けていたのかもしれない。
(逃げるわけにはいかないか)
前の世界で80年を生きたといいながら、肝心な部分で迷うのだから、歳を重ねたとしても、足りないことは沢山あるのだと痛感し、覚悟を決めた。
儂はこの戦いで、人を斬る。
ギレーの武官、文官が会議室から退出し、会議室の残ったのは、レグレイドとダリオン、ヴィクターとその従者。そしてロヴァネ一族と儂らだった。
会議室には儂らしかいないことを確認すると、レグレイドが近づいてきた。
「シノ殿。今回は私共の争いに巻き込んでしまい恐縮です」
「いえ、ナディアを保護していただいたようで、とても感謝しています。ナディアは儂の学友でパーティのメンバーなので助かりました」
こちらから巻き込まれにきたのだから気にしないでほしいと伝える。
「それにしても、どういった経緯でナディアとヴィクター王子はギレーに?」
儂はギレーで2人が保護された状況を知りたいと伝えた。
「簡単に言うと、クレモス領主、グラニスから襲撃されたのだ」
質問に答えたのはヴィクターだ。
ナディアは領地に戻った後、母と共にタリシアの動きや魔道具についての情報、証拠を集めていた。
ヴィクターはマルヴェックの遺体と、『悪魔への変貌』についてグラニスへ指摘し、許可を取って領都の調査を行っていた。
2人は連携して情報を収集しており、調査が進み、その進捗を報告していた際にその場で兵に取り囲まれたという事らしい。
ヴィクターの護衛や、執事とメイドの奮闘もあって、なんとかその場を切り抜け、ギレー領に近いナディア母娘が住む町へ逃走。戻ってすぐにナディアの邸宅も襲撃を受けた。
追手から逃げているときに、旅の吟遊詩人のエルフに出会い、ギレーに保護を求めるのがいいのではという話になったそうだ。
それにしても、彼の従者の立ち姿はただ者ではない雰囲気を出していたが、多数の兵に囲まれた中からヴィクターとナディアを救いだすとは…。
ヴィクターの護衛は執事とメイド以外は全て命を落とし、ナディアの母も深手を負って今は昏睡状態という。
吟遊詩人のエルフはギレーの地理に明るく、非常に腕も立ったことから、彼を護衛として雇い、ナディアの母の応急手当をしながらここまで来たそうだ。
クレモスがギレーに宣戦布告をしたというのは、アイゼラに到着してから知ったそうだ。
「謁見中、お父様に私の言葉は届きませんでした…。わたくし達の話に一切耳を傾けていただけませんでした」
ナディアは肩を落として、後悔に滲む表情をしている。その横でヴィクターは眉を寄せながら、会話を続けた。
「…そして、謁見の場には我が兄、第三王子のカイルが居たのだ」
ヴィクターが言うには、第三王子のカイルは継承権が低いが、権力への執着が人一倍強い人物らしい。
彼自身は王子と言う位に胡坐をかき、自信の権力を振るうことに快楽を覚えているようだ。
実際、第一王子、第二王子ともに優秀で、成人してすでに王の補佐を行っている。時期王はそのどちらかになることが決定しており、彼自身が王位を継ぐことはない。
しかし、折を見ては他の王子を暗殺しようと企んでいるという。
「兄がクレモスを唆したのか、その逆かは分からないが、クレモスの正当性を証明するためにカイルがいることもあって、私はギレーの正当性の証明として、そのままこの戦いに参加することにしたのだ」
王族が陣営にいるのといないのでは意味合いが大きく変わるらしい。たとえ正しいことをしていても、"王族がいる軍を攻撃した"というだけで反乱軍と認定される場合もあるとのことだ。
ヴィクターは、父上がそんな愚かな判断はしないとは思うが、何があるか分からないという。それには儂も同意だ。
「現王は愚かではありませんが、貴族へ向けて体裁を整える事は必要ですので、ヴィクター王子には協力をいただいております」
「うむ。私もできる限りのことをしよう」
レグレイドの言葉にヴィクターが頷き返していると、ナディアが「わたくしもできる限りのことをいたします!」と割り込む。
「わたくしはクレモスの長女です。クレモスの一族として何の申し開きも出来ませんが、ギレーの皆様の正当性を証明し、お父様の罪を共に背負う覚悟ですわ」
ナディアの真っ直ぐな瞳をレグレイドに向ける。レグレイドはふっと柔らかい笑みを浮かべる。
「ありがとうございます。実は私からも貴女に手伝っていただきたいことがあったのです。」
レグレイドの瞳は策士のそれになっているが、きっと悪いようにはしないだろう。
実際、この挙兵についてはかなり強引な動機付けがされている。その内容もギレー領に対して冷静に見れるものであれば、クレモスの明らかな暴走であることが分かる。
レグレイドによると、クレモスはこの戦いの勝利、敗北に関わらず罪に問われる可能性は高いと考えられるそうだ。
その場合は家の取り潰しも含め、ナディア母娘も連座で重罰を受けることになる。
しかし、ギレー側で戦うことで、彼女自身は挙兵に関わっていない、もしくは、挙兵に対して同意していないという意思をはっきりと見せることになり、処罰の対象から外れる可能性も高い、と、レグレイドが後からこっそりと教えてくれた。
ナディアがレグレイドと打ち合わせを始めた後は、ロヴァネ領主、シェリダンがすっと近づいてきた。後にはジョシュア達がついてくる。
軽く挨拶を交わした後、ロヴァネの軍もこの戦線に加わるという。
「私とシャノン、サーシャは後方支援に徹することになるのだが…。戦場にはジョシュアが出る」
ジョシュアが戦場に?彼はロヴァネの嫡男だ。もしもの時は困ったことになるのではないだろうか?
儂はジョシュアの顔を見ると、彼は視線に気づいた。
「あぁ。私は戦場に出る。…ヴィクターとは長い付き合いなのでね。彼が戦場に出るのであれば、私が何もしないわけにもいかない」
ヴィクターとジョシュアは王家と公爵家との付き合いの中で、互いに尊敬しあうことができる友人同士だということだ。その表情は既に覚悟を決めている。
「亡き妻に似て、こうと決めたら翻すことはないから心配しても仕方がないのだよ」
シェリダンは肩を竦めていた。
「すまないな。シェリダン卿。彼は私が唯一信頼できる友人なのでね。父上と、貴方のように」
ヴィクターはジョシュアと共に戦えるのであれば頼もしいという。彼らには確かな信頼があるように見えた。
もしジョシュアが戦死してしまった場合、次男のシャノンがいるとは言え、その衝撃は相当なものになるだろう。
明日は、彼らがその命を散らさないよう注意深く見守っていくとしよう。
そして、遂にクレモスとの合戦の日が訪れた。
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