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第23話 保険
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「貴様か?我が力を阻害したのは?」
玉を手にした途端、目の前に小さな丸っこい悪魔が姿を現した。
小さなその見た目だけだと、可愛らしく見えない事もない。
だがそこから溢れ出る邪悪なオーラは、それが外見とはかけ離れた存在である事を俺に示している。
「お前がこの玉に宿る命か?」
言葉が通じる様なので、尋ねてみた。
【ズル】を発動させつつ。
「くくく、如何にも。我が名はベシアス。煉獄13柱が1柱。殺戮のベシアスとは我の事だ」
聞いた事のない名だ。
随分と大仰な肩書だが、【ズル】を展開してる以上、悪意ある嘘で俺を騙す様な卑劣な真似は出来ない。
つまり、奴の言葉は事実だという事だ。
「お前の力は何だ?」
更に質問を投げかける。
ハッキリ言って、俺はこの玉――悪魔に興味があった。
先程ガイゼンという男が見せた力。
それは俺にとって、魅力的な物だったからだ。
奴は命を失うと言っていたが、俺なら【ズル】によるオンオフが効く可能性が高い。
もし命を失わずにあの力を扱える様になるのならば、是非とも手に入れておきたい所だ。
腕に自信があるとはいえ、俺は無敵には程遠いからな。
しかも基本単独行動なので、保険は多ければ多いほどいい。
「質問ばかりだな。だが我は寛大だ。答えてやろう。我の力は、使用者の生命力と引き換えに偉大なる力を授けるという物だ。我が力が使いたいのであれば阻害を解き、我に魔力を流し込むがいい」
「その力は、一度発動させたら死ぬんじゃないのか?あいつが言っていたぞ」
気絶しているガイゼンの方を見た。
彼にはまだ息がある。
俺がズルで、悪魔のスキルを封じている為だろう。
「一度契約すれば、魔力と生命力の交換は死ぬまで続く。そう言う意味では正しいとも言えるな」
「成程」
俺は悪魔にかけたスキル封鎖を解除する。
だが倒れているガイゼンに変化はなかった。
玉から力を受けている様にも、命を奪われている様にも見えない。
どうやら【ズル】を使ってスキルを封じれば、契約自体無効にできる様だ。
其の辺りは呪術師の扱う呪いと一緒か……。
「シビックさん。一人でどうかしたんですか?」
マリーが不思議そうに声をかけて来た。
どうやら彼女には、悪魔が見えていない様だ。
マリーにはきっと、俺が独り言をブツブツ呟く危険人物に見えていた事だろう。
「なあマリー。依頼料はいらないから、この玉を俺が貰っていいか」
この玉は使える。
そう判断した俺は、早速この場のリーダーであるマリーに交渉を持ち掛けた。
俺一人で奴らを倒した訳ではない以上、勝手に自分の懐にいれる訳にはいかないからな。
「え!?それって、さっき異常な力を見せた男が使ったマジックアイテムですよね?そんなのどうするつもりなんですか?」
「もちろん、自分で使うのさ。万一の保険用としてね。俺はソロだから、こういう保険は喉から手が出るほど欲しいんだ」
「いやでも、あの男は命と引き換えにって言ってましたよ」
「説明できないけど、それは問題ない」
スキルで都合よくオンオフできるので、無茶な使い方をしなければ簡単に死ぬ事はないだろう。
まあ使えば多少寿命は縮む事になるだろうが、それでも死ぬかもしれない状況なんかを引っ繰り返せるのなら、その価値は十分にあると言える。
「うーん……分かりました。でも、私一人で決める訳にはいかないんで」
魔物達の遺体を片付けが終わった後、マリーが皆に報酬の話を説明する。
本来俺に支払われる額をウルフパーティーに渡すので、という話だったが、彼らはそれを断った。
そのうえで、玉の権利を俺に譲ってくれる。
「金を貰うより、あんたに貸を作った方が有意義だからな」
金級のリーダーであるガドンが率いるパーティーが、金に困る可能性は低い。
どうやら俺に貸を作って、困った時に手を借りた方がいいと判断した様だ。
まあ俺が逆の立場だっとしても、きっと同じ選択をしただろう。
「でもいいの?それからは明らかに邪悪な力を感じるわ。貴方が優秀だという事は分かるけど……危険よ」
ローズが心配そうに聞いてくる。
彼女は、この玉から発せられる力が感じ取れる様だ。
「ほう……我が力を感じ取るとは。この娘。ハーフエルフにして中々優秀な様だな」
ローズがハーフエルフ?
どうやらこの悪魔には、他人を見抜く力がある様だ。
「大丈夫。心配はないさ。安心してくれ」
「わかったわ。そこまで言うのだったら、私も反対はしない」
「ありがとう」
玉を革袋に突っ込むと、ベシアスの姿が空中に溶け込む様に掻き消えた。
どうやら直接触れていないと姿は見えない様だ。
延々喋りかけられても鬱陶しいし、他人のプライベートな情報を垂れ流されても困るので助かる。
「さて……じゃあ気絶してるそいつを縛り上げて、お嬢さん方をエスコートするとしますか」
ガドンさんが気絶しているガイゼンを縛り上げ、担ぎ上げた。
その口には自害できない様、布の轡を嵌められている。
女性達は精神支配系の呪いを受けているので、此方の指示には従順だった。
パニックを起こす可能性もあるので、呪いを解くのは街についてからだ。
「この縁をきっかけに、誰か一人でいいからうちのバカ息子共の嫁になってくれると有難いんだがな!ガハハハ!」
「と、父さん!?」
「勘弁してくれよ親父!」
俺達は生贄になる筈だった女性達を連れ、近くの村を目指す。
一応【ズル】を展開して不意打ち対策はしておくが、まあ襲われる心配はないだろう。
玉を手にした途端、目の前に小さな丸っこい悪魔が姿を現した。
小さなその見た目だけだと、可愛らしく見えない事もない。
だがそこから溢れ出る邪悪なオーラは、それが外見とはかけ離れた存在である事を俺に示している。
「お前がこの玉に宿る命か?」
言葉が通じる様なので、尋ねてみた。
【ズル】を発動させつつ。
「くくく、如何にも。我が名はベシアス。煉獄13柱が1柱。殺戮のベシアスとは我の事だ」
聞いた事のない名だ。
随分と大仰な肩書だが、【ズル】を展開してる以上、悪意ある嘘で俺を騙す様な卑劣な真似は出来ない。
つまり、奴の言葉は事実だという事だ。
「お前の力は何だ?」
更に質問を投げかける。
ハッキリ言って、俺はこの玉――悪魔に興味があった。
先程ガイゼンという男が見せた力。
それは俺にとって、魅力的な物だったからだ。
奴は命を失うと言っていたが、俺なら【ズル】によるオンオフが効く可能性が高い。
もし命を失わずにあの力を扱える様になるのならば、是非とも手に入れておきたい所だ。
腕に自信があるとはいえ、俺は無敵には程遠いからな。
しかも基本単独行動なので、保険は多ければ多いほどいい。
「質問ばかりだな。だが我は寛大だ。答えてやろう。我の力は、使用者の生命力と引き換えに偉大なる力を授けるという物だ。我が力が使いたいのであれば阻害を解き、我に魔力を流し込むがいい」
「その力は、一度発動させたら死ぬんじゃないのか?あいつが言っていたぞ」
気絶しているガイゼンの方を見た。
彼にはまだ息がある。
俺がズルで、悪魔のスキルを封じている為だろう。
「一度契約すれば、魔力と生命力の交換は死ぬまで続く。そう言う意味では正しいとも言えるな」
「成程」
俺は悪魔にかけたスキル封鎖を解除する。
だが倒れているガイゼンに変化はなかった。
玉から力を受けている様にも、命を奪われている様にも見えない。
どうやら【ズル】を使ってスキルを封じれば、契約自体無効にできる様だ。
其の辺りは呪術師の扱う呪いと一緒か……。
「シビックさん。一人でどうかしたんですか?」
マリーが不思議そうに声をかけて来た。
どうやら彼女には、悪魔が見えていない様だ。
マリーにはきっと、俺が独り言をブツブツ呟く危険人物に見えていた事だろう。
「なあマリー。依頼料はいらないから、この玉を俺が貰っていいか」
この玉は使える。
そう判断した俺は、早速この場のリーダーであるマリーに交渉を持ち掛けた。
俺一人で奴らを倒した訳ではない以上、勝手に自分の懐にいれる訳にはいかないからな。
「え!?それって、さっき異常な力を見せた男が使ったマジックアイテムですよね?そんなのどうするつもりなんですか?」
「もちろん、自分で使うのさ。万一の保険用としてね。俺はソロだから、こういう保険は喉から手が出るほど欲しいんだ」
「いやでも、あの男は命と引き換えにって言ってましたよ」
「説明できないけど、それは問題ない」
スキルで都合よくオンオフできるので、無茶な使い方をしなければ簡単に死ぬ事はないだろう。
まあ使えば多少寿命は縮む事になるだろうが、それでも死ぬかもしれない状況なんかを引っ繰り返せるのなら、その価値は十分にあると言える。
「うーん……分かりました。でも、私一人で決める訳にはいかないんで」
魔物達の遺体を片付けが終わった後、マリーが皆に報酬の話を説明する。
本来俺に支払われる額をウルフパーティーに渡すので、という話だったが、彼らはそれを断った。
そのうえで、玉の権利を俺に譲ってくれる。
「金を貰うより、あんたに貸を作った方が有意義だからな」
金級のリーダーであるガドンが率いるパーティーが、金に困る可能性は低い。
どうやら俺に貸を作って、困った時に手を借りた方がいいと判断した様だ。
まあ俺が逆の立場だっとしても、きっと同じ選択をしただろう。
「でもいいの?それからは明らかに邪悪な力を感じるわ。貴方が優秀だという事は分かるけど……危険よ」
ローズが心配そうに聞いてくる。
彼女は、この玉から発せられる力が感じ取れる様だ。
「ほう……我が力を感じ取るとは。この娘。ハーフエルフにして中々優秀な様だな」
ローズがハーフエルフ?
どうやらこの悪魔には、他人を見抜く力がある様だ。
「大丈夫。心配はないさ。安心してくれ」
「わかったわ。そこまで言うのだったら、私も反対はしない」
「ありがとう」
玉を革袋に突っ込むと、ベシアスの姿が空中に溶け込む様に掻き消えた。
どうやら直接触れていないと姿は見えない様だ。
延々喋りかけられても鬱陶しいし、他人のプライベートな情報を垂れ流されても困るので助かる。
「さて……じゃあ気絶してるそいつを縛り上げて、お嬢さん方をエスコートするとしますか」
ガドンさんが気絶しているガイゼンを縛り上げ、担ぎ上げた。
その口には自害できない様、布の轡を嵌められている。
女性達は精神支配系の呪いを受けているので、此方の指示には従順だった。
パニックを起こす可能性もあるので、呪いを解くのは街についてからだ。
「この縁をきっかけに、誰か一人でいいからうちのバカ息子共の嫁になってくれると有難いんだがな!ガハハハ!」
「と、父さん!?」
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