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第22話 悪魔の心臓
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「森に入って来たわ」
マリー達の魔法で気配を完全に断ち、俺達は夜の森に潜んでいた。
もちろん奇襲を仕掛けるためだ。
「数は40。その内人間は20人よ」
ローズが結界で察知した数を伝えて来る。
40のうち残りの20は、恐らく魔物だろう。
闇の牙の名が出た時点で、それは想定できていた。
「作戦通り、まずは魔物からだ」
先に魔物を狙うのは、呪術師達の術を封じたり始末した場合、呪いで操られている魔物達が無分別に暴れだしてしまうからだ。
そうなれば、生贄の女性達の命が危険に晒されてしまう事になる。
俺のスキルで、人質を取るという卑劣な行為を防ぐ事は出来ても、単純に魔物が人を襲おうとする行動までは防げないからな。
女性達の安全を守るたには、まずは魔物から始末する必要があった。
「わかったわ」
「けど……本当に連れて来られた人達は安全なの?」
ピティンが心配そうに聞いてくる。
今回の救出にあたって、俺の能力が人質対策になるとローズ達には説明してある。
だが当然、それがどういった力かまでは詳しく話してはいない。
ピディンからしたら、良く分からない能力で女性達の安全を守ると言われてもピンとこないのだろう。
「ピティン。シビックは真祖のヴァンパイアを一人で狩っちまう様な男だぞ。安心してドカンと任せりゃいい」
ガドンが娘のピティンの背中を軽く叩く。
冒険者は実力で相手を判断する傾向が強い。
単独でガーグを討伐した事で、彼は俺の力を強く信頼してくれている様だった。
「まあそれにガーグに渡す予定だったんなら、そもそもそいつらが連れて来た人間を殺す確率は低いだろうしな」
ガドンの言う通りだ。
自分達が襲われたからと言って、供物を死なせて約束を反故にする様な真似をすれば、奴らは真祖であるガーグの怒りを買う事になりかねない。
そう考えると、人質が害される心配は小さいと言えるだろう。
まあスキルで封じるから、その辺りの事情は実際はどうでもいいんだが……
他人を納得させるには合理的な理由が必要だ。
「うん……わかった」
合理的な説明を受けても、ピティンの表情は暗い。
極度に敏感な所を見るに、ひょっとしたら、ウルフパーティーは以前誰かを守り切れずに死なせてしまった事があるのかもしれない。
ま、詮索する気はないけど。
俺達は奴らの通り道を、左右に挟む様に配置についた。
程なくして、闇の牙がそこにさしかかる。
様子を見る限り、此方には全く気づいていな様だ。
――先頭を歩いていた魔物が目安のラインを超えた所で、俺達は奇襲をかけた。
奇襲に際して魔法は使わない。
挟み撃ちによる同士討ちを危惧したのと、外れた流れ弾が女性達に当たる事を考慮したためだ。
助けようとした相手を自分達の手で殺してしまうとか、洒落にならないからな。
攻撃に際しては、魔法使いであるマゼンダさんやピティンも一緒に動いた。
一応彼女達も最低限の近接戦は出来る様なので、他メンバーのサポートをして貰う。
「ぎゅあああ!」
「ぐおおおお!!」
「なんだ!?何が起こった!?」
「くそっ!敵だ!!魔物ども迎え撃て!!!」
斬りつけられた魔物達が断末魔を上げて倒れていく。
異変に気付いた闇の牙が慌てて魔物に迎撃指示をだすが、特に問題はない。
俺達は予定通り、魔物を優先して始末していった。
「おのれ!」
闇の牙の連中は低レベルな魔法で此方を攻撃して来るだけで、連れて来た女性達を盾にする様な動きを取る事はなかった。
スキルによって卑劣な行動は封鎖しているので、したくても出来ないのだ。
まあそれ以前に襲撃者の目的が分かっていないので、女性達が人質として成立するのか分からないというのもあるが。
「くっ!魔物どもが……」
短時間で大半の魔物を片付ける。
時間にして30秒程だろう。
何せこの場には俺以外にも金級の冒険者が3人と、銀級が4人もいるのだ。
闇の牙からの魔法攻撃があったとはいえ、奴らの使役する魔物20匹如きこの面子の敵ではない。
「くそっ!こうなったらアレを使う!」
ローブを身に纏った闇の牙の一人が、懐から黒い玉の取り出した。
この状況で、態々使う宣言をして取り出したのだ。
それが碌でもない物である事は考えるまでもないだろう。
俺は【ズル】でアイテムの使用を禁止す――
ん?
なんだ?
俺はある事に気付き、スキルを中断した。
「ふはははは!これぞ悪魔の心臓の力だ!」
男の体から赤黒いオーラが噴き出し、全身の筋肉が、骨格が変わるレベルで膨張していく。
「オーラ!?それもなんて禍々しく強大な!?」
男の尋常ならざるオーラと変化に、皆の動きが止まる。
「くくく。これを使えば俺は死ぬ。だがその前に、このガイゼンの名において貴様らをあの世に送ってくれるわ!!」
命と引き換え……か。
それだけの代償が必要となるのなら、相当な力を得たと考えるべきだろう。
でなけりゃ、命と引き換えになんてしないだろうからな。
因みに、スキルを使ってアイテム使用を止めなかったのには理由がある。
奴の手にしたあの玉が、実はアイテムではなく生物だったからだ。
それが分かったのは、【ズル】の条件押し付け効果の対象にあの玉が選択出来たためだった。
この効果は生物限定だ。
である以上、必然的に対象に出来てしまうアレは生物という事になる。
もしあのまま気づかずに使っていたら、スキルは不発に終わっていた事だろう。
不発でもかけなおせばいい?
残念ながらそう言う訳にはいかない。
条件押し付け効果の方は同一対象の場合、5分のクールタイムが発生してしまうからだ。
「アレの相手は俺がする!皆は他の奴らを頼む!」
奴の纏う力。
手にした玉が呪術、魔法、スキルのどれかで補助しているのは間違いない。
問題はそのどれかだ。
「ふははは!貴様一人で私を倒すだと!笑わせるな!捻り潰してくれる!」
余程力に自身があるのか、奴が笑いながら此方へと突っ込んで来る。
さて、どれを封じるか……
命と引き換え、そして詠唱の様な物をあの玉が発していなかった事を考えると、スキルである可能性が一番高い。
取り敢えず、無難にスキルを封じてみるとしよう。
まあ駄目なら、頑張って倒すだけだ。
本体への条件押し付けも残っているしな。
「な!なんだ!?契約が!!」
どうやら正解だった様だ。
スキルをかけた瞬間、俺の目の前まで迫っていた男のオーラが一瞬で胡散し、その体が急速に萎んでいく。
突然の事に、男は動きを止めて狼狽える。
だが俺は容赦なく、その眉間に拳を叩き込んでやった。
「が……ぁ……」
「馬鹿な!デモンズハートを使ったガイゼン様が!」
「よそ見してんな!」
他の連中も、ローズ&マリーとウルフのメンツがあっという間に切り伏せた。
制圧完了。
ローズとマリーが素早く女性達の状態を確認する。
「何らかの方法で、意識を封じられてるみたい」
戦闘中もそうだったが、連れて来られた女性達――ヴェールを被っていて顔は見えない――はぼーっと突っ立ったままだった。
恐らくだが、彼女達に呪いをかけて意識をうばっているのは気絶しているガイゼンという男だろう。
まあそれは適当な所で奴の呪術を封じて解くとする。
今解いてもパニックになるだけだろうからな。
それよりも、俺が気になったのは――
ガイゼルの手から落ちた黒い球だ。
俺はそれを手に取ってみる。
「お前か……我が力を封じたのは?」
――玉に触れた瞬間、目の前に赤い目をした悪魔が突然姿を現した。
丸々と太った、体長ニ十センチ程の小さな悪魔が……
マリー達の魔法で気配を完全に断ち、俺達は夜の森に潜んでいた。
もちろん奇襲を仕掛けるためだ。
「数は40。その内人間は20人よ」
ローズが結界で察知した数を伝えて来る。
40のうち残りの20は、恐らく魔物だろう。
闇の牙の名が出た時点で、それは想定できていた。
「作戦通り、まずは魔物からだ」
先に魔物を狙うのは、呪術師達の術を封じたり始末した場合、呪いで操られている魔物達が無分別に暴れだしてしまうからだ。
そうなれば、生贄の女性達の命が危険に晒されてしまう事になる。
俺のスキルで、人質を取るという卑劣な行為を防ぐ事は出来ても、単純に魔物が人を襲おうとする行動までは防げないからな。
女性達の安全を守るたには、まずは魔物から始末する必要があった。
「わかったわ」
「けど……本当に連れて来られた人達は安全なの?」
ピティンが心配そうに聞いてくる。
今回の救出にあたって、俺の能力が人質対策になるとローズ達には説明してある。
だが当然、それがどういった力かまでは詳しく話してはいない。
ピディンからしたら、良く分からない能力で女性達の安全を守ると言われてもピンとこないのだろう。
「ピティン。シビックは真祖のヴァンパイアを一人で狩っちまう様な男だぞ。安心してドカンと任せりゃいい」
ガドンが娘のピティンの背中を軽く叩く。
冒険者は実力で相手を判断する傾向が強い。
単独でガーグを討伐した事で、彼は俺の力を強く信頼してくれている様だった。
「まあそれにガーグに渡す予定だったんなら、そもそもそいつらが連れて来た人間を殺す確率は低いだろうしな」
ガドンの言う通りだ。
自分達が襲われたからと言って、供物を死なせて約束を反故にする様な真似をすれば、奴らは真祖であるガーグの怒りを買う事になりかねない。
そう考えると、人質が害される心配は小さいと言えるだろう。
まあスキルで封じるから、その辺りの事情は実際はどうでもいいんだが……
他人を納得させるには合理的な理由が必要だ。
「うん……わかった」
合理的な説明を受けても、ピティンの表情は暗い。
極度に敏感な所を見るに、ひょっとしたら、ウルフパーティーは以前誰かを守り切れずに死なせてしまった事があるのかもしれない。
ま、詮索する気はないけど。
俺達は奴らの通り道を、左右に挟む様に配置についた。
程なくして、闇の牙がそこにさしかかる。
様子を見る限り、此方には全く気づいていな様だ。
――先頭を歩いていた魔物が目安のラインを超えた所で、俺達は奇襲をかけた。
奇襲に際して魔法は使わない。
挟み撃ちによる同士討ちを危惧したのと、外れた流れ弾が女性達に当たる事を考慮したためだ。
助けようとした相手を自分達の手で殺してしまうとか、洒落にならないからな。
攻撃に際しては、魔法使いであるマゼンダさんやピティンも一緒に動いた。
一応彼女達も最低限の近接戦は出来る様なので、他メンバーのサポートをして貰う。
「ぎゅあああ!」
「ぐおおおお!!」
「なんだ!?何が起こった!?」
「くそっ!敵だ!!魔物ども迎え撃て!!!」
斬りつけられた魔物達が断末魔を上げて倒れていく。
異変に気付いた闇の牙が慌てて魔物に迎撃指示をだすが、特に問題はない。
俺達は予定通り、魔物を優先して始末していった。
「おのれ!」
闇の牙の連中は低レベルな魔法で此方を攻撃して来るだけで、連れて来た女性達を盾にする様な動きを取る事はなかった。
スキルによって卑劣な行動は封鎖しているので、したくても出来ないのだ。
まあそれ以前に襲撃者の目的が分かっていないので、女性達が人質として成立するのか分からないというのもあるが。
「くっ!魔物どもが……」
短時間で大半の魔物を片付ける。
時間にして30秒程だろう。
何せこの場には俺以外にも金級の冒険者が3人と、銀級が4人もいるのだ。
闇の牙からの魔法攻撃があったとはいえ、奴らの使役する魔物20匹如きこの面子の敵ではない。
「くそっ!こうなったらアレを使う!」
ローブを身に纏った闇の牙の一人が、懐から黒い玉の取り出した。
この状況で、態々使う宣言をして取り出したのだ。
それが碌でもない物である事は考えるまでもないだろう。
俺は【ズル】でアイテムの使用を禁止す――
ん?
なんだ?
俺はある事に気付き、スキルを中断した。
「ふはははは!これぞ悪魔の心臓の力だ!」
男の体から赤黒いオーラが噴き出し、全身の筋肉が、骨格が変わるレベルで膨張していく。
「オーラ!?それもなんて禍々しく強大な!?」
男の尋常ならざるオーラと変化に、皆の動きが止まる。
「くくく。これを使えば俺は死ぬ。だがその前に、このガイゼンの名において貴様らをあの世に送ってくれるわ!!」
命と引き換え……か。
それだけの代償が必要となるのなら、相当な力を得たと考えるべきだろう。
でなけりゃ、命と引き換えになんてしないだろうからな。
因みに、スキルを使ってアイテム使用を止めなかったのには理由がある。
奴の手にしたあの玉が、実はアイテムではなく生物だったからだ。
それが分かったのは、【ズル】の条件押し付け効果の対象にあの玉が選択出来たためだった。
この効果は生物限定だ。
である以上、必然的に対象に出来てしまうアレは生物という事になる。
もしあのまま気づかずに使っていたら、スキルは不発に終わっていた事だろう。
不発でもかけなおせばいい?
残念ながらそう言う訳にはいかない。
条件押し付け効果の方は同一対象の場合、5分のクールタイムが発生してしまうからだ。
「アレの相手は俺がする!皆は他の奴らを頼む!」
奴の纏う力。
手にした玉が呪術、魔法、スキルのどれかで補助しているのは間違いない。
問題はそのどれかだ。
「ふははは!貴様一人で私を倒すだと!笑わせるな!捻り潰してくれる!」
余程力に自身があるのか、奴が笑いながら此方へと突っ込んで来る。
さて、どれを封じるか……
命と引き換え、そして詠唱の様な物をあの玉が発していなかった事を考えると、スキルである可能性が一番高い。
取り敢えず、無難にスキルを封じてみるとしよう。
まあ駄目なら、頑張って倒すだけだ。
本体への条件押し付けも残っているしな。
「な!なんだ!?契約が!!」
どうやら正解だった様だ。
スキルをかけた瞬間、俺の目の前まで迫っていた男のオーラが一瞬で胡散し、その体が急速に萎んでいく。
突然の事に、男は動きを止めて狼狽える。
だが俺は容赦なく、その眉間に拳を叩き込んでやった。
「が……ぁ……」
「馬鹿な!デモンズハートを使ったガイゼン様が!」
「よそ見してんな!」
他の連中も、ローズ&マリーとウルフのメンツがあっという間に切り伏せた。
制圧完了。
ローズとマリーが素早く女性達の状態を確認する。
「何らかの方法で、意識を封じられてるみたい」
戦闘中もそうだったが、連れて来られた女性達――ヴェールを被っていて顔は見えない――はぼーっと突っ立ったままだった。
恐らくだが、彼女達に呪いをかけて意識をうばっているのは気絶しているガイゼンという男だろう。
まあそれは適当な所で奴の呪術を封じて解くとする。
今解いてもパニックになるだけだろうからな。
それよりも、俺が気になったのは――
ガイゼルの手から落ちた黒い球だ。
俺はそれを手に取ってみる。
「お前か……我が力を封じたのは?」
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