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Case92.叶わぬ願い②
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「お姉さん?」
「そっ。あたしの両親、あたしが赤ん坊の頃に離婚してるんだけど・・・あたしを引き取った母親が、姉と連絡取ってたんだって。で、今度会わないかって話になったんだ。」
「へえ・・・素敵ね。今まで会ったことは?」
「ない。それに結構歳が離れてるから、会ってたとしても覚えてなかっただろうなあ。」
由花は楽しそうに笑い、言葉を続けた。
「そこで、だよ。小夜も一緒に来ない?」
「えっ?私が?離れていたお姉さんと会うんだから、2人で会った方がいいんじゃないの?」
「あたしもそう母さんに連絡してもらったんだけど、どうやら姉さんも1人連れてくるらしいんだ。あ、姉さん刑事なんだけど、連れてくるのは幼馴染みなんだって。」
「だからって・・・私が?」
「いいじゃん。小夜は友達なんだから。」
その一言が、小夜を一瞬で肯定させた。由花は再び笑って小夜を見、嬉しそうに話を続けた。
※
同刻、警視庁。
「妹?」
「ああ。離婚した時、まだ赤ん坊くらいだったかな。母親がずっと連絡を取ってて、今度会うことになったんだ。」
「へえ・・・それは驚きだね。楽しんで来なよ。仕事は引き受けるから。」
玲央の言葉に、雫は間を開けて言った。
「・・・・お前も来ないか?」
「えっ?」
雫は笑った。玲央は目を見開く。
「妹も最近友人ができたと言ってるし、お前と会わせてやりたいんだ。それとも、やっぱり忙しいか?」
玲央は少し考えた後、雫に向き直って尋ねた。
「会うのっていつ?」
「来週の日曜日。」
「じゃあ行こうかな。仕事は龍たちにやってもらおう。」
※
翌週の日曜日、4人は都内のレストランに集合した。
「あなたが・・・あたしの?」
「初めまして、由花。私が二階堂雫だよろしくな。」
「は・・初めまして。月城由花、です。よろしくお願いします。」
「そんなに緊張しなくていい。長い間離れていたとはいえ、姉妹なんだから。」
2人で挨拶を終えた後、互いに同伴者を紹介した。
「天宮小夜。何でもできる自慢の友達!」
「もう、由花ったら・・・初めまして。天宮小夜です。」
「話に聞いた通り、礼儀正しい子だね。初めまして、俺は東堂玲央。雫と同じ、警察官だ。」
軽い自己紹介を終えた4人は席に着いた。
「姉さん・・は、何で警察官に?」
「ん?そうだな・・・初めは単なる興味だ。だが、色々あってな。」
雫は横目で玲央を見た。玲央は肩をすくめて笑っている。小夜が首を傾げていると、由花は言った。
「じゃあ、あたしも警察官になる!姉さんたちが見ている景色を、あたしも見たいから!」
由花の明るい声に、雫は苦笑いを浮かべながら言った。
「そんなに早く将来を決めなくてもいいんだぞ?やりたいことができるかもしれない。」
「いいや、今決めた‼︎あたしは将来警察官になって、姉さんみたいに困ってる人を助けるんだ!」
由花は満面の笑みでそう言った。雫と玲央は笑ったが、小夜は心なしか俯いていた。
「小夜?」
「あ・・・ごめんなさい。何だか・・とても眩しくて、私には、叶わないだろう夢だから。」
「・・・・それは、君が天宮家の人間だから?」
玲央の質問に、小夜は頷いた。玲央は微笑を浮かべ、言葉を続ける。
「確かに、あの家から逃れるのは難しいかもしれないね。でも、初めから諦めていたら、人は挑戦する心を失うよ。家柄や決まった価値観に囚われず、やりたいことをやったらいい。大切な存在がいれば、壁にぶつかって倒れても、その存在のおかげで前に進むことができるバスだから。」
小夜は目を瞬かせた。玲央は苦笑する。
「ごめん、ごめん。初対面の人間にこんなこと言われてもしんどいだけだね。」
「いいえ、ありがとうございます。前向きなことを言ってくれる方がいて、安心しました。」
その後、4人は他愛のない会話を続け、数時間の対面を終えた。
「姉さん。また会える?」
「仕事で休みが取れたら、いつでも。」
「やった!小夜も行こうよ。あたし、小夜にも姉さんたちのこと知って欲しいんだ。」
由花の言葉に小夜は深く頷いた。
「迷惑でなければ、是非。」
「迷惑なんかじゃないさ。なあ?玲央。」
雫に同意を求められ、玲央は笑った。
「俺も行くの?まあ、肩の力を抜く場所としてはいいかもね。現場は息が詰まる。」
「じゃあ、決定!」
その後、4人は頻繁に会うようになり、遊園地に出かけたり、映画鑑賞をしたり、“友人”という言葉では収めきれない、不思議な間柄になっていった。
「ありがとう、由花。」
「急に何?」
「あなたと出会えて良かった。私、あなたと出会えたことも、雫さんや玲央さんと出会えたことも、とっても幸せ。今まで見たことのない世界が開けて・・・すっごく嬉しいの。」
「礼を言われることじゃないよ。」
由花は笑い飛ばしたが、小夜は真剣だった。彼女は首を横に振り、言葉を続ける。
「いいえ。そんなことないわ。あなたは、私の人生を明るく照らしてくれた。あなたは、私の光。だから、何度だってお礼は言うわ。きっと、一生。」
由花は照れ臭そうに笑い、頬を掻いた。
「あたしも、小夜に出会えて良かった。小夜のおかげで、あたしは前を向けた。」
「私のおかげ?でも由花は、昔から明るかったんでしょう?」
「うん。そう言われてた。でも、それだけじゃダメだったんだ。人を思いやって、優しく、温かく接することを、小夜が教えてくれた。だから、あたしも何度だってお礼は言う。」
小夜も照れ臭そうに笑った。2人は、見つめ合い、しばらく笑っていた。
「そういえば、もうすぐ七夕ね。子供の頃は願い事を考えて楽しんでいた気がするけど・・・・。」
「あたしは今でも楽しいよ。願い事を言うなんて、面白いじゃん。」
「ふふっ。まあ、天の川が見えたら万々歳ね。何度か見たことがあるけど、とっても綺麗だった。由花は見たことある?」
由花は腕を組み、少し考えた後、口を開いた。
「小さい頃に、1度だけ。でもあれは、お祭りで迷子になって、泣きながら1人で見たんだ。だからあんまりいい印象は・・・」
由花はそこで言葉を止めた。小夜が首を傾げる。彼女は明るい笑顔を向け、言葉を続けた。
「そうだ!七夕の日までにさ、短冊に願い事書こうよ!で、いつもの待ち合わせ場所で交換するんだ。夕方くらいに行って、一緒に天の川を見よう‼︎あそこはビルも少ないし、きっと見えるよ!それに、1人で見るより、2人で見る方が綺麗に決まってる!」
由花は目を輝かせて言った。小夜は、彼女がここまで自分を思ってくれていることを実感し、自然と涙が出そうになった。
「分かったわ。約束ね。」
「ああ!」
※
「小夜!こんな時間までどこに行っていたの⁉︎下校時刻から何時間経ったと思ってるのよ!」
「少し遠くまで行って勉強してただけです。放っておいてください。」
「できるわけないでしょ⁉︎あなたはあの人の会社とこの家の跡取りなのよ?外と必要以上に関わらず、でも教育のために外に出した・・・・!」
綾美の言葉に小夜は冷たい視線を向けて返した。
「そんなに私を思い通りに動かしたいですか?本当、母上は父上たちの言いなりになることしかできないんですね。」
綾美は反射的に小夜の頬を叩いた。小夜は何ともないように彼女を見る。
「社長の座くらい、きちんと継ぎますよ。でも、今は自由にさせてください。勉強はしていますから、あなたたちが望む進路には行けます。」
娘の強い言葉にたじろぎながら、綾美は言った。
「それはそれで構わないけど、だからと言ってこんな時間まで歩くのは・・・」
「放っておいてと言ったでしょう?おやすみなさい。」
「小夜!」
この時、小夜は知らなかった。
約束を交わした“七夕の日”に、自分の運命が変わってしまうことなど。
愛する友が、死んでしまうなど。
「そっ。あたしの両親、あたしが赤ん坊の頃に離婚してるんだけど・・・あたしを引き取った母親が、姉と連絡取ってたんだって。で、今度会わないかって話になったんだ。」
「へえ・・・素敵ね。今まで会ったことは?」
「ない。それに結構歳が離れてるから、会ってたとしても覚えてなかっただろうなあ。」
由花は楽しそうに笑い、言葉を続けた。
「そこで、だよ。小夜も一緒に来ない?」
「えっ?私が?離れていたお姉さんと会うんだから、2人で会った方がいいんじゃないの?」
「あたしもそう母さんに連絡してもらったんだけど、どうやら姉さんも1人連れてくるらしいんだ。あ、姉さん刑事なんだけど、連れてくるのは幼馴染みなんだって。」
「だからって・・・私が?」
「いいじゃん。小夜は友達なんだから。」
その一言が、小夜を一瞬で肯定させた。由花は再び笑って小夜を見、嬉しそうに話を続けた。
※
同刻、警視庁。
「妹?」
「ああ。離婚した時、まだ赤ん坊くらいだったかな。母親がずっと連絡を取ってて、今度会うことになったんだ。」
「へえ・・・それは驚きだね。楽しんで来なよ。仕事は引き受けるから。」
玲央の言葉に、雫は間を開けて言った。
「・・・・お前も来ないか?」
「えっ?」
雫は笑った。玲央は目を見開く。
「妹も最近友人ができたと言ってるし、お前と会わせてやりたいんだ。それとも、やっぱり忙しいか?」
玲央は少し考えた後、雫に向き直って尋ねた。
「会うのっていつ?」
「来週の日曜日。」
「じゃあ行こうかな。仕事は龍たちにやってもらおう。」
※
翌週の日曜日、4人は都内のレストランに集合した。
「あなたが・・・あたしの?」
「初めまして、由花。私が二階堂雫だよろしくな。」
「は・・初めまして。月城由花、です。よろしくお願いします。」
「そんなに緊張しなくていい。長い間離れていたとはいえ、姉妹なんだから。」
2人で挨拶を終えた後、互いに同伴者を紹介した。
「天宮小夜。何でもできる自慢の友達!」
「もう、由花ったら・・・初めまして。天宮小夜です。」
「話に聞いた通り、礼儀正しい子だね。初めまして、俺は東堂玲央。雫と同じ、警察官だ。」
軽い自己紹介を終えた4人は席に着いた。
「姉さん・・は、何で警察官に?」
「ん?そうだな・・・初めは単なる興味だ。だが、色々あってな。」
雫は横目で玲央を見た。玲央は肩をすくめて笑っている。小夜が首を傾げていると、由花は言った。
「じゃあ、あたしも警察官になる!姉さんたちが見ている景色を、あたしも見たいから!」
由花の明るい声に、雫は苦笑いを浮かべながら言った。
「そんなに早く将来を決めなくてもいいんだぞ?やりたいことができるかもしれない。」
「いいや、今決めた‼︎あたしは将来警察官になって、姉さんみたいに困ってる人を助けるんだ!」
由花は満面の笑みでそう言った。雫と玲央は笑ったが、小夜は心なしか俯いていた。
「小夜?」
「あ・・・ごめんなさい。何だか・・とても眩しくて、私には、叶わないだろう夢だから。」
「・・・・それは、君が天宮家の人間だから?」
玲央の質問に、小夜は頷いた。玲央は微笑を浮かべ、言葉を続ける。
「確かに、あの家から逃れるのは難しいかもしれないね。でも、初めから諦めていたら、人は挑戦する心を失うよ。家柄や決まった価値観に囚われず、やりたいことをやったらいい。大切な存在がいれば、壁にぶつかって倒れても、その存在のおかげで前に進むことができるバスだから。」
小夜は目を瞬かせた。玲央は苦笑する。
「ごめん、ごめん。初対面の人間にこんなこと言われてもしんどいだけだね。」
「いいえ、ありがとうございます。前向きなことを言ってくれる方がいて、安心しました。」
その後、4人は他愛のない会話を続け、数時間の対面を終えた。
「姉さん。また会える?」
「仕事で休みが取れたら、いつでも。」
「やった!小夜も行こうよ。あたし、小夜にも姉さんたちのこと知って欲しいんだ。」
由花の言葉に小夜は深く頷いた。
「迷惑でなければ、是非。」
「迷惑なんかじゃないさ。なあ?玲央。」
雫に同意を求められ、玲央は笑った。
「俺も行くの?まあ、肩の力を抜く場所としてはいいかもね。現場は息が詰まる。」
「じゃあ、決定!」
その後、4人は頻繁に会うようになり、遊園地に出かけたり、映画鑑賞をしたり、“友人”という言葉では収めきれない、不思議な間柄になっていった。
「ありがとう、由花。」
「急に何?」
「あなたと出会えて良かった。私、あなたと出会えたことも、雫さんや玲央さんと出会えたことも、とっても幸せ。今まで見たことのない世界が開けて・・・すっごく嬉しいの。」
「礼を言われることじゃないよ。」
由花は笑い飛ばしたが、小夜は真剣だった。彼女は首を横に振り、言葉を続ける。
「いいえ。そんなことないわ。あなたは、私の人生を明るく照らしてくれた。あなたは、私の光。だから、何度だってお礼は言うわ。きっと、一生。」
由花は照れ臭そうに笑い、頬を掻いた。
「あたしも、小夜に出会えて良かった。小夜のおかげで、あたしは前を向けた。」
「私のおかげ?でも由花は、昔から明るかったんでしょう?」
「うん。そう言われてた。でも、それだけじゃダメだったんだ。人を思いやって、優しく、温かく接することを、小夜が教えてくれた。だから、あたしも何度だってお礼は言う。」
小夜も照れ臭そうに笑った。2人は、見つめ合い、しばらく笑っていた。
「そういえば、もうすぐ七夕ね。子供の頃は願い事を考えて楽しんでいた気がするけど・・・・。」
「あたしは今でも楽しいよ。願い事を言うなんて、面白いじゃん。」
「ふふっ。まあ、天の川が見えたら万々歳ね。何度か見たことがあるけど、とっても綺麗だった。由花は見たことある?」
由花は腕を組み、少し考えた後、口を開いた。
「小さい頃に、1度だけ。でもあれは、お祭りで迷子になって、泣きながら1人で見たんだ。だからあんまりいい印象は・・・」
由花はそこで言葉を止めた。小夜が首を傾げる。彼女は明るい笑顔を向け、言葉を続けた。
「そうだ!七夕の日までにさ、短冊に願い事書こうよ!で、いつもの待ち合わせ場所で交換するんだ。夕方くらいに行って、一緒に天の川を見よう‼︎あそこはビルも少ないし、きっと見えるよ!それに、1人で見るより、2人で見る方が綺麗に決まってる!」
由花は目を輝かせて言った。小夜は、彼女がここまで自分を思ってくれていることを実感し、自然と涙が出そうになった。
「分かったわ。約束ね。」
「ああ!」
※
「小夜!こんな時間までどこに行っていたの⁉︎下校時刻から何時間経ったと思ってるのよ!」
「少し遠くまで行って勉強してただけです。放っておいてください。」
「できるわけないでしょ⁉︎あなたはあの人の会社とこの家の跡取りなのよ?外と必要以上に関わらず、でも教育のために外に出した・・・・!」
綾美の言葉に小夜は冷たい視線を向けて返した。
「そんなに私を思い通りに動かしたいですか?本当、母上は父上たちの言いなりになることしかできないんですね。」
綾美は反射的に小夜の頬を叩いた。小夜は何ともないように彼女を見る。
「社長の座くらい、きちんと継ぎますよ。でも、今は自由にさせてください。勉強はしていますから、あなたたちが望む進路には行けます。」
娘の強い言葉にたじろぎながら、綾美は言った。
「それはそれで構わないけど、だからと言ってこんな時間まで歩くのは・・・」
「放っておいてと言ったでしょう?おやすみなさい。」
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