生まれる世界を間違えた俺は女神様に異世界召喚されました【リメイク版】

雪乃カナ

文字の大きさ
上 下
21 / 378

第20話 冒険者

しおりを挟む


 ギルドまでは、徒歩で約10分程で着いた。
 クレハ達とギルドに着くと、ギルドの中は、朝から、結構な人で賑わっていた。

「──人が多いな。いつもこんなもんなのか?」

 俺は改めて広いギルドを眺める。

「今日はいつもよりちょっと人が多い方かな?」

 隣を歩くクレハは、きょろきょろと、誰かを探すように辺りを見渡しながら答えてくる。

(これでちょっとか、大都市ってのは確かみたいだな)

「探してるのは、あそこのミリアとシスティアか?」

 ギルドに到着するや否や、二人して誰かを探してる様子のクレハとエメレアに、俺はギルドの奥の方で、受付嬢っぽい人と話している──システィアと、その後ろに隠れるように立つミリアを発見して指をさす。

「あ、本当だ! ミリア、具合は大丈夫かな?」

 昨日の戦いで、魔力を使い過ぎて〝魔力枯渇マジックダウン〟を起こしかけていたミリアをクレハは心配する。

 エメレアは「嘘……ミリアの発見に、この私がこんな変態ごときに遅れをとるなんて……」と凹んでいる。

 取り敢えず、エメレアはスルーし、
 二人と合流する為、近づいていくと──

 向こうも、こちらに気づいたらしく……

「──クレハ! エメレア! それにユキマサも一緒だったのか!」

 システィアが、手を振りながら呼び掛けてくる。

 隣にいるミリアも、クレハとエメレアを見つけると、小さくだが、嬉しそうにしっかり手を振ってる。

「よう、朝からご苦労だな。システィア」

 昨日、俺やクレハが帰った後も、報告だの何だので、遅くまで仕事をしていた筈だが……それなのに、俺達より早くギルドに来ているとは大変そうだな。

「何だ、私を心配してくれたのか?」

 まあ、そう言われればそうなんだが……
 屈託の無い表情で返され、少し反応に困る。

「あ、あのッ、お、おはようございます……!」

 システィアの後ろに隠れてたミリアが、ひょこりと顔を出しながら、ペコリと頭を下げてくる。

 お、あまり噛まずに言えたな?

「おはよう、ミリア。具合はどうだ?」
「ひゃ、ふぁい、げ、元気です……!」

 あ、今度は噛んだな。
 まあ、でも、十分な進歩だ。少なくとも、挨拶はあまり噛まずに言えたからな。

 すると俺の隣にいるクレハは、ミリアの体調が良さそうなのを見て『良かった』と微笑んでいる。

「──失礼しますッ!」

 すると、先程までシスティアと話していた、ギルドの受付嬢のような格好の、眼鏡をかけた獣耳の女性が話しかけてくる。

「私はこのギルドの職員の──ロロ・イープスと申します。先日は、夫のルイードが命を助けていただいたようで、本当にありがとうございます!」

(……夫? ……ルイード?)

 俺は少し考え……昨日の事を思い出す。

「ああ、あの最後に治療した。ヒュドラの毒を食らった犬耳の冒険者か?」

 そういや『私には帰りを待ってくれる妻が……』とか、何とか言ってたな?

「はい、そうです。夫はお陰さまで生きて帰って来る事ができました。本当にありがとうございます!」
 ロロは深々と頭を下げてくるが、
「いいよ、無事でよかったな」
 と、俺は軽めに返す。

「……はあ。システィアが言ってたとおり、何か不思議な感じの方ですね。あ、いえ、すいません! 私は断じて悪い意味ではありません!」
「──おい。それでは、私が悪い意味で言っていたみたいじゃないか!」

 すかさずシスティアが突っ込む。

「別にそういうわけじゃ……それにそんな細かい事を気にしないの。これじゃ彼氏どころか、結婚だ何てまだまだ先の話ね……?」

 ほほほ。と口に手をあて、ロロはニヤリと挑発的な笑みをシスティア向ける。

「なッ……!? なんだと! と、というか、お前は、最近自分が結婚したとたん……偉そうに……!」
「貴方も頑張りなさいってこと、長い付き合いなんだし、私は貴方にもいい人が見つかるのを応援してるわ」

 するとシスティアは『はぁ~』とため息をつき……

「全く分かったから。ほら、早く仕事に戻れ……」

 と、ロロに向けてしっしっと手を動かしている。

「は~い。じゃあ、皆さん失礼しますね。あ、ミリアちゃんもまたね!」

 名前を呼ばれてビクッとするミリアは、いつの間にかエメレアの後ろに隠れており、そこから「は、はい……!」と言いながら軽くお辞儀をしている。

 そんな人見知りなミリアの頭を、エメレアが優しくなでて、落ち着かせている。

「そうだ、ユキマサ。ギルドマスターからの伝言で、依頼を受けるにあたって〝冒険者登録〟をしてほしいとの事だ」

(冒険者登録? これも鉄板だな?)

「分かった。どうすればいい?」
「受付に言って書類を書いてもらうだけだ。クレハ。案内してやってくれ」

 システィアはクレハに案内役を指名する。

「あ、はい。分かりました!」
「ちょ、ちょっと待って! これの案内は私がするわ! この〝黒い変態〟をこれ以上クレハに近づけさせたく何て無いわ!」

 ぐぐぐぐぐ……と渋い表情をしたエメレアが、俺を睨みながら話に入って来る。

「何だ、ユキマサは変態だったのか?」

 システィアは、真顔でエメレアの俺への変態扱いを『何だ、今日は雨なのか?』ぐらいの、軽いノリで把握したとばかりに言葉を返してくる。

(そういうお前は天然だったのか?)

「知らん。エメレアから見ればそうなんだろ?」

 と、俺は流すが相変わらずエメレアは睨んでくる。

「ふふ。否定しないとはユキマサらしい答えだな──それと、さっきギルドマスターが〝第8隊〟は今日は休みでいいとの事だ。昨日のヒュドラの件で、精神的にも疲労してるものが多いからな。特にミリアはゆっくり休むんだぞ?」

 システィアは、俺の回答に満足そうに笑う。

(ロキのやつ気が利くな? 胡散臭い奴だったが、流石はギルドマスターだ。確かにな疲労は無理せず休んだ方がいい……)

 特に、魔物や魔獣と戦い──命のやり取りをする騎士なんかは尚更だろう。一瞬の油断が自分の命取りになるし、他人の命取りにもなるからな。

「え、お休みですか!?」

 あれ? と拍子抜けのクレハ

「ああ、せっかく来てもらったのにすまない」
「あ、いえ、それは全然大丈夫です。あとユキマサ君の案内は私に任せてください!」

 クレハは休みでも案内してくれる気のようだ。

「く、クレハ? だからそれは私に任せて……ね?」

 意気込むクレハにエメレアは押され気味である。

「なら、二人で行けばいじゃないか? 休みだが冒険者登録ならそんなに時間もかからないだろう?」
「わ……あの! 私も行きましゅ……す……あみゅ……」

 1対1の会話では無く、複数の話し合いに入ってくる感じだと、ミリアはクレハ達とは言え、タイミングがあまりつかめなく緊張してしまうみたいだ。

 結構噛みながら最後は『やってしまった……』とばかりに、ミリアは恥ずかしそうに顔を赤くする。

 でも、タイミングも言ってる事も問題ないぞ?
 後は気持ちの持ちようだ。自信を持てよ。

「まあ、それなら……」

 しぶしぶ納得するエメレアだが、噛んでしまい『あみゅ……』と恥ずかしがるミリアの頭を『大丈夫よ。一緒に行きましょ?』と優しく撫でている。

「うむ。話しはまとまったかな? それとすまないが、私は本日〝アーデルハイト王国〟のが来るそうなのでな。その出迎えと護衛なので、此処で少し席を外させてもらうぞ?」

(アーデルハイト王国……?)

 正直な話、王様とか貴族とかはあまり会いたく無いな。その国の王族がどんな奴かはよく知らんが──変に権力とかを振りかざして来ても、色々面倒だしな。

(その手の権力をするような馬鹿共は〝元いた世界〟でも、たくさん見てきたからな……)

「アーデルハイト王国ですか!? 珍しいですね。あの国の王族の方がいらっしゃるなんて……」

「ギルドマスターが言うには前から決まっていたみたいだぞ? まあ、私も昨日あの後、急に『明日〝アーデルハイト王国〟の王族の方が来ますので、すいませんが出迎えと護衛をお願いできますか?』と頼まれたのだがな」

 ……いや、お前も昨日聞いたのかよ?

(てか、ロキはロキで王族が来るってのに……そんな〝人が足りないから明日のバイトのシフト出れる?〟みたいな感じで護衛頼んだのか?)

「あ、すまない。では、私はそろそろ失礼するぞ?」

 と、手を振りながらシスティアは去っていく。

「──それじゃあ、私たちは受付に行こっか?」
「悪いな、休みまで付き合わせて」

「もー。だから、気にし無くていいってば!」

 と、クレハは少しムスッとしてくるので

「……ありがとう。休みまで付きあってもらって」

 俺は『悪いな』から『ありがとう』に言葉を訂正してクレハに伝えると……

「うん、どういたしまして!」

 と、どうやら納得してくれた様子だ。

「ん、んッ! ユ キ マ サ 早く行くわよ?」

 エメレアは分かりやすくわざと咳払いをし〝私のクレハから離れなさい!〟とばかりに──笑顔だが、額に青筋を立てながら、強引に俺の腕を引っ張り、そのまま腕を組む形で歩き出す。

(だから、お前、腕組むと……昨日もそうだが、当たってるんだよな。腕に柔らかいものが……)

 しかも服の上からパッと見た感じより……
 ……って言うか、なんつーか、大きい気がする。

 所謂いわゆる、着痩せするタイプか?

「ちょっと、エメレアちゃん!」
「ま、待って!」

 と、クレハとミリアが追いかけてくるが……
 ──どんどんエメレアは歩いて行く。

「……おい、エメレア? 昨日も言ったが、腕に当たってるんだが……?」

 と、俺はまた気づいてないエメレアに、胸が当たってることを軽く伝えると……

「──ッ!? ……本っ当……に…へ、変態……///」

 赤面しながらも、腕は離さずに俺を睨んでくる。

「……そ……そんなに触りたいの?」

 と、じっと俺を睨みながら見つめて、エメレアは何故かそんな事を聞いて来る。

 それだと俺から触ったみたいだろ……!?

 しかし、予想外の質問に少し面食らう。

「だから、昨日も今もお前が当ててきたんだろうが! てか、それ以前にお前みたいな美人が触れてきたら、嫌でも意識しちまうだろ!」

 しかも、クレハもそうだが……
 最初の、そう言う素の〝乙女反応〟みたいなのをされると、尚更意識しちまう。

「び、美人て……な、何よそれ、私に言ってるの?」

 『なに言ってんのコイツ?』といった感じの目で、エメレアは俺を見てくる。

「この話の中で他に誰に言うんだよ。残念ながら、俺はそこまで意志疎通は下手じゃないぞ?」

 そんなやりとりをしてると……

「──何してるの? ふたりとも?」

 後ろから、クレハに声をかけられる。
 それに、何だかその声は不機嫌そうだ。

 よく見ると、クレハの後ろには、ミリアがおり、雰囲気を察してか──『く……クレハ、ど、どうしたの?』と言いながらあたふたとしている。

「く……クレハ、違うのよ、これはッ……!」

 クレハに不機嫌そうな声で話をかけられたエメレアは、今にも泣きそうだ。

「ユキマサ君も、本当にわざとじゃ無いよね?」

 と、俺の腕とエメレアの柔らかな胸部が当たっている所をじッ……とクレハはジト目で見てくる。

「わざとも何も掴んでるのはコイツだろ!?」
「そのわりには……嫌そうじゃないよね……エメレアちゃんの……おっきいもんね……私よりも……」

 ──じぃぃぃぃぃぃぃ…………
 と、俺の腕を見つめ、更に不機嫌になるクレハ。

 するとエメレアは、
「い、いつまで触ってるのよ変態ッ!」
 俺を押し飛ばしクレハにかけよる。
 
「エメレアちゃんも、心配してくれるのは嬉しいけど、ユキマサ君をあんまり目のかたきにしちゃダメだよ?」

 ムスリッと怒るクレハにエメレアは……

「う……善処します……」

 ガックリと肩を落とし、しぶしぶ納得している。

 それを見ていたミリアが『エメレア大丈夫?』と、心配そうに声をかけており、エメレアは『だ、大丈夫よ!』と答えながらミリアに抱きついている。

「ユキマサ君、こっち! 早く行くよ!」

 と、まだ絶賛ムスッと中のクレハに、クイクイっと袖を引っ張られながら、俺は冒険者登録をする為、ギルドの受付に向かうのだった──。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

初期ステータスが0!かと思ったら、よく見るとΩ(オメガ)ってなってたんですけどこれは最強ってことでいいんでしょうか?

夜ふかし
ファンタジー
気がついたらよくわからない所でよくわからない死を司る神と対面した須木透(スキトオル)。 1人目は美味しいとの話につられて、ある世界の初転生者となることに。 転生先で期待して初期ステータスを確認すると0! かと思いきや、よく見ると下が開いていたΩ(オメガ)だった。 Ωといえば、なんか強そうな気がする! この世界での冒険の幕が開いた。

異世界転生~チート魔法でスローライフ

玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。 43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。 その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」 大型連休を利用して、 穴場スポットへやってきた! テントを建て、BBQコンロに テーブル等用意して……。 近くの川まで散歩しに来たら、 何やら動物か?の気配が…… 木の影からこっそり覗くとそこには…… キラキラと光注ぐように発光した 「え!オオカミ!」 3メートルはありそうな巨大なオオカミが!! 急いでテントまで戻ってくると 「え!ここどこだ??」 都会の生活に疲れた主人公が、 異世界へ転生して 冒険者になって 魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。 恋愛は多分ありません。 基本スローライフを目指してます(笑) ※挿絵有りますが、自作です。 無断転載はしてません。 イラストは、あくまで私のイメージです ※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが 少し趣向を変えて、 若干ですが恋愛有りになります。 ※カクヨム、なろうでも公開しています

最強の職業は解体屋です! ゴミだと思っていたエクストラスキル『解体』が実は超有能でした

服田 晃和
ファンタジー
旧題:最強の職業は『解体屋』です!〜ゴミスキルだと思ってたエクストラスキル『解体』が実は最強のスキルでした〜 大学を卒業後建築会社に就職した普通の男。しかし待っていたのは設計や現場監督なんてカッコいい職業ではなく「解体作業」だった。来る日も来る日も使わなくなった廃ビルや、人が居なくなった廃屋を解体する日々。そんなある日いつものように廃屋を解体していた男は、大量のゴミに押しつぶされてしまい突然の死を迎える。  目が覚めるとそこには自称神様の金髪美少女が立っていた。その神様からは自分の世界に戻り輪廻転生を繰り返すか、できれば剣と魔法の世界に転生して欲しいとお願いされた俺。だったら、せめてサービスしてくれないとな。それと『魔法』は絶対に使えるようにしてくれよ!なんたってファンタジーの世界なんだから!  そうして俺が転生した世界は『職業』が全ての世界。それなのに俺の職業はよく分からない『解体屋』だって?貴族の子に生まれたのに、『魔導士』じゃなきゃ追放らしい。優秀な兄は勿論『魔導士』だってさ。  まぁでもそんな俺にだって、魔法が使えるんだ!えっ?神様の不手際で魔法が使えない?嘘だろ?家族に見放され悲しい人生が待っていると思った矢先。まさかの魔法も剣も極められる最強のチート職業でした!!  魔法を使えると思って転生したのに魔法を使う為にはモンスター討伐が必須!まずはスライムから行ってみよう!そんな男の楽しい冒険ファンタジー!

『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる

農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」 そんな言葉から始まった異世界召喚。 呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!? そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう! このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。 勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定 私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。 ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。 他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。 なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。

誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!

ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく  高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。  高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。  しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。  召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。 ※カクヨムでも連載しています

【改稿版】休憩スキルで異世界無双!チートを得た俺は異世界で無双し、王女と魔女を嫁にする。

ゆう
ファンタジー
剣と魔法の異世界に転生したクリス・レガード。 剣聖を輩出したことのあるレガード家において剣術スキルは必要不可欠だが12歳の儀式で手に入れたスキルは【休憩】だった。 しかしこのスキル、想像していた以上にチートだ。 休憩を使いスキルを強化、更に新しいスキルを獲得できてしまう… そして強敵と相対する中、クリスは伝説のスキルである覇王を取得する。 ルミナス初代国王が有したスキルである覇王。 その覇王発現は王国の長い歴史の中で悲願だった。 それ以降、クリスを取り巻く環境は目まぐるしく変化していく…… ※アルファポリスに投稿した作品の改稿版です。 ホットランキング最高位2位でした。 カクヨムにも別シナリオで掲載。

転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。

克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります! 辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。

大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです

飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。 だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。 勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し! そんなお話です。

処理中です...