生まれる世界を間違えた俺は女神様に異世界召喚されました【リメイク版】

雪乃カナ

文字の大きさ
上 下
22 / 378

第21話 冒険者2

しおりを挟む


「あれか?」

 俺は冒険者登録の為、クレハ達とギルドの受付へ向かっていた。

 すると──まあ……如何いかにも受付ですが何か? という、感じの受付に、絵に描いたような受付嬢がいる。

「うん、そうだよ」

 隣を歩くクレハが、こくりと頷く。

 その後ろからは、不機嫌そうなエメレアと、その後ろに隠れるように歩くミリアも付いてきている。

 そして、俺はその受付嬢の中に、一人だけ違う服装の人物を見つける。そしてよく見るとその人物は耳が尖っており、種族はエルフだ。

 ──俺はこの人物には見覚えがある。

 なので、窓口はいくつかあるみたいだが……
 俺は『こいつに頼むか』と考えて、受付にいるそのエルフの女性に話しかける。

「──よう。フォルタニア? 冒険者登録をしたいんだが、ここであってるか?」

 と、何故か受け付け窓口にいる──このギルドの副ギルドマスターである、金髪の長い髪にデコ出しが印象的で、豊満な胸を持つ、エルフのフォルタニアに話しかける。

「ユキマサ様。お待ちしていました。それにわたくしの事も、覚えて貰えていたみたいで嬉しく思います」

 フォルタニアは柔らかな表情で返事をして来る。

「こちらこそ、覚えて貰えていたようで何よりだ」

 それにコイツは〝審判ジャッジ〟とか言うスキルで、相手が嘘を付いてるかどうか分かるんだったな。

「お疲れ様です。フォルタニアさん」

 ペコリとお辞儀をするクレハと、それに合わせて後ろのエメレアとミリアもお辞儀をする。

「ご苦労様です。クレハさん、それにエメレアさんにミリアさんも──それと〝第8騎士隊〟は本日はお休みと聞いていましたが、ご存じですか?」

「はい。システィア隊長から聞いています。後、これはシスティア隊長に頼まれたのもありますけど……私的には、ユキマサ君の個人的な付き添いです」

「私はそこの〝黒くて変態な女たらし野郎〟の見張りとクレハの護衛です!」

 と、俺に指をさしエメレアは宣言する。

(おい、何か悪口増えてないか?)

「わ、私は付いてきました……!」

 そしてエメレアの後ろから──ぴょこっと顔を出したミリアが、自分の経緯を簡潔に話す。

「ふふ、皆さん仲良くなりましたね。ユキマサ様。では、こちらへ記入をお願いできますか?」

 俺はフォルタニアに、ペンと少し魔力を感じる紙を渡される。

(記入と言っても名前だけみたいだな?)

 どちらかと言うと、契約書みたい感じだ。

 俺は、一通り文をよく読んだ後にサインを書き──

「これでいいか?」

 と、フォルタニアに渡す。

「ありがとうございます。それと規則で血判と──〝ステータス画面〟を確認させてもらいたいのですが、よろしいでしょうか?」

 身分証明と判子みたいなものか?

「分かった」

 俺は魔力を込めた指を軽くスライドし、この異世界だと一般的な物である、ゲームのような〝ステータス画面〟を見せる。

「確認いたしました。次に血判なのですが、これにより、万が一冒険者方が亡くなった場合、こちらの紙が真っ赤に染まるようになっており、が分かるようになってます」

 何か〝魔力〟を感じる、見たこと無い紙だなと思ってたら、そんな仕掛けがあったのか?

「便利だな。他には何かあるのか?」

 もし居場所が分かるだとかの機能があるなら……
 正直、個人的にはあまり乗り気しないな。

「いえ、他は特にございません。あくまでも、こちらはギルトからの冒険者の方々の、安否確認の一環いっかんとしてお願いしております」
「そうか、ならいい」

 それを確認すると、俺は自分の親指の爪で、人指し指を軽くをするような要領で薄く切り、血判を押す。

「こんな感じでいいか?」
「ありがとうございます。後、こちらポーションです」
 
 フォルタニアが、ポーションを染み込ませたガーゼみたいな物を俺に渡して来る。

(なるほど──〝異世界〟だとそう来るのか?)

 注射の後の絆創膏のシールみたいなもんか?
でも、一応はポーションだし、完全に上位互換だな。

「どうしました?」

 ポーション付きガーゼを、珍しそうに眺める俺を見て『何か不手際でもありましたか?』と心配そうな顔をするフォルタニア。

「いや、何でもない。ありがとう」

 と、俺はポーション付きガーゼを受け取る。

「これで、登録完了でいいのか?」
「はい。こちらで登録完了です。それともしよろしければ〝魔力量測定〟はいかがですか?」

 そういうのもあるのか? でも、冒険者登録からの、魔力測定は何となく予想していた。

 ……が、強制ではないらしいので

「いや、遠慮しておく」

 と、俺は丁重に断る。

「………そうですか、分かりました」

 少し間の空いた返事のフォルタニアは、表情には出さないが、何となくガッカリした様子だ。

「「「じ~~~~~~ッ」」」

 クレハ、エメレア、ミリアから、何か視線を感じるが、スルーしよう。

「悪いな。それじゃ、俺は失礼するぞ?」
「いえ、とんでも御座いません。こちらこそありがとうございました。また、何かあれば、いつでもギルドへお越しください」

 丁寧にペコリとお辞儀をしながら、フォルタニアが見送ってくれる。

「あ、ちょっと、ユキマサ君──!」

 もぉ……と言いながらも、しっかりとフォルタニアに頭を下げながら、クレハが追いかけてくる。

「〝魔力〟は測らなくて良かったの? まあ、私がユキマサ君の魔力量に、興味あったんだけど。それに見た感じ、ユキマサ君……魔力量かなり高いでしょ?」

 と、俺はクレハに横目で聞かれる。

「……本当か嘘かは知らんが、アルテナには高いって言われたぞ?」

 クレハには俺が〝異世界〟から来た事も、アルテナの事も話したので、特に何も隠さずに答える。

「いやいや、神様がそんな嘘かないでしょ?」

 片手をブンブンと振るクレハに、俺は冷静に突っ込まれる。

「さっきから二人して何の話してるのよ……?」

 後ろからついて来てる、膨れっ面のエメレアがそんなことを聞いてくる。

 先ほどクレハに『あまりユキマサ君を目のかたきにしちゃダメだよ』と言われてからは、かなり渋々の様子だが、少し当たりが柔らかくなった気がする。
 
「えっとね……これは内緒の話しで……」

 クレハは少し困惑気味に俺とエメレアを交互に見てる。クレハは視線アイコンタクトで『言っちゃダメだよね?』と聞いてくる。

 ダメって訳じゃないが……流石にここでベラベラと喋ってもなので、俺は「あー、うん……」と曖昧に返す。

「わ……私にも秘密なの……クレハぁ……」

 ガーンッ……! と大きく肩を落とし、本気でエメレアはショックな様子だ。何か少し可哀想になって来た。

「エ、エメレア、クレハはきっと何か言えない理由があるんだよ! それに何となくだけど悪い事じゃ無いと思うよ!」

 クイクイと、今にも気絶しそうなエメレアの服の袖を、何回も優しく引っ張りながら、頑張ってエメレアを励ますミリア。

(ミリア、こういう所はしっかりしてるんだよな)

「み……ミリアぁ……」

 と、感動した様子で、カバッとエメレアはミリアを思いっきり抱き締める──だが、思いっきり抱きつかれたミリアは息が出来なくなり「ふみゅッ!」と苦しそうにしている。

「そ、そうなの! これはユキマサ君の話だから、私が一人で話していいか決めちゃダメな話しなの……エメレアちゃん、本当にごめんね!」

 あせあせとクレハはエメレアに謝っている。

「な、なんだぁ、そうだったのね! よかった。ユキマサの事なら私はどうでもいいわ!」

 ホッ……とエメレアは胸を撫で下ろす。

(何か、俺……〝精神耐性〟付いてきた気がするぞ? 新しくスキルでも追加されて無いかな?)

 そんな、馬鹿な事を考えてると──

 エメレアのハグによって、先程から息ができていないミリアが、本格的にヤバそうになって来たので、

「おい、そんな事よりも、ミリアが苦しそうだから早く離してやれ──それ、息できてないぞ?」

 と、自身のハグでミリアが〝呼吸困難〟に陥ってることに、まだ気づいて無いエメレアを、俺は注意し、先程から何とか空気を吸い込もうと、頑張って、もごもごとしているミリアに助け船をだす。

 俺の言葉に『──はッ!』として、ようやく今の状況を理解したエメレアが、慌ててミリアを離す。

「み、ミリアごめんね! だ、大丈夫!?」

 エメレアのハグから解放されたミリアは「ぷはっ!」と大きく息を吸い込む。

「う……うん……だ、大丈夫……エメレアも大丈夫?」
「大丈夫よ。ごめんね、ありがとう」

 と、返すエメレアは懲りずに、今度はミリアの頭をなでなでと撫でている。

 と、その時──

 ──ドテッ!!

 俺の後ろで、誰かが転ぶような音が聞こえたので、振り返ってみると……

 5、6歳ぐらいの獣耳に、モフっとした尻尾の生えた、小さな亜人の女の子が派手に転んでいた。

 その手には、お弁当のような物を持っており、転んだ時、とっさにお弁当を守ろうとしたのだろう──
 両手でお弁当を持ち、頭の上にかかげるような体勢で、思いっきり転んでいる。

 その結果。お弁当は無事なのだが……

 その身をていしてお弁当を守った〝モフっ子幼女〟は、両手がお弁当で塞がっており、受け身も取れず、顔から思いっきり地面にダイブして転んでしまっている。

「──おい! お前、大丈夫か?」

 俺は、そのモフっ子幼女にかけよるが、

「う……ぐす……お弁当……お兄ちゃん……ふぇぇん!」

 と、ポロポロと泣いてしまう。

「あ、おい、泣くな? お前のお陰で弁当は無事だ。それとほら、どこが痛い? 怪我みせてみろ?」

 と、俺は〝モフっ子幼女〟を抱き抱えて起こす。

 すると状況を察したクレハ達も「だ、大丈夫ッ!?」と言いながらかけよって来る。

「ひぐッ……うぐ……泣いて……ない……鼻……」
「そうか、そりゃ悪かった。じっとしてな?」
 と、俺はこのモフっ子幼女に回復魔法を使うと、
「……あれ? 痛くない」

 目をパチクリさせて、モフっ子幼女は驚く。

「もう、大丈夫そうか?」

 と、モフっ子幼女に聞いていると……

 今度は何やら誰かがこちらに
 ──ドダダダダダダ!! と走ってくる音がする。

「──オイッ、貴様あぁぁァァ!! 私の大切な家族に何をしている!!」

 と、声を荒らげた、前髪を後ろに流した──20代半ばぐらいの金髪の男が走ってくる。

「あ、お兄ちゃん!」

 それを見たモフっ子幼女は表情が明るくなる。

「お兄ちゃん……? お前が、この子の兄か?」

 見た感じ、この金髪男は人間ヒューマンだろう。
 この亜人のモフっ子幼女とは、血の繋がりがあるようには見えない。

 するとその男はモフっ子幼女の肩をガシッと掴み、

「大丈夫か、怪我はないか! 痛い所は無いか!?」

 と、直ぐ様に安否を確認する。

「うん、大丈夫!」

 さっき、怪我は俺が治しておいたので、すこぶると元気な様子のモフっ子幼女は笑顔で返事を返す。

「そうかそうか、それは良かった」

 モフっ子幼女が無事だと分かると、金髪男は此方を振り返り、怒気を含んだ声で話しかけて来る。

「おい、そこの貴様! 私の家族に何をしていた! 事と次第によっては馬の骨にして、魔王領に放り投げてやるぞ!!」

 ──何だそりゃ!? 
 いや、罵倒してるのは分かるが。

 てか、何だよ!? 『馬の骨にして』って? 
 初めて聞いたぞ? そんな言葉……?

 『魔王領に放り投げてやる』も初めて聞いたけど。

(異世界だと、人を馬の骨に変える魔法でもあるのか?)

「こっちの質問は無視かよ……」

 はぁ、と溜め息を吐き、すこぶる面倒だなと思う俺。
 
「──ちょっと待ってください! 流石に失礼じゃ無いですか! ユキマサ君は転んだその子を助けて、怪我の治療までしてくれたんですよ!」

 先程まで黙って様子を見ていたクレハだが、金髪男の物言いに、結構な怒り気味で話しに入ってくる。

「そうだよ。その黒いお兄ちゃんは私を助けてくれたんだよ! 鼻が凄く痛かったけど直ぐ治してくれたの!」

 モフっ子幼女の弁解もはいると、金髪男は少し頭が冷えたのか……

「……そ、そうだったのか。すまない……とんだ勘違いを……私はこの子たちの事になると頭に血が上ってしまってな、本当に申し訳ない!」

 と、言いながら丁寧に頭を下げて謝ってくる。

「いいよ。まあ、気持ちも分からなくも無いしな」

 家族の為、仲間の為で、必要以上に頭に血が上る気持ちはよく分かる。元いた世界の孤児院で、俺も色々あったし……牧野には『やり過ぎだ!』って怒られた事も多々あったからな。

「なんとッ! 同志であったか!」

 何故か、感動したような金髪男。

 ……でも、話しが噛み合ってない気がする。

「悪い。どういう意味だ?」
「ハッハッハッハ! 照れるでない! 私は幼女が大好きなんだ! 貴様もそうなのだろう?」

 金髪男は高らかにロリコン宣言をする。

「──は……?」

「いや、失礼した。この思いは大好きと言う言葉じゃ収まりきらないな! もはや、愛していると言った方が正しいかもしれない! ──イッツ、ラブだ!!」

 グッと親指を立てながら、金髪男はキリッとキメ顔で言ってくる。

「………あ、いや、違います。人違いです」

 ヤベ、驚き過ぎて思わず敬語になっちまった──

「ハッハッハッハ! 恥ずかしがることは無いぞ、同志よ! さあ、一緒に、小さな女の子を愛し、明るい未来へ導こうでは無いか!」

 ぜんッぜんッブレ無いなコイツ?

 どんなメンタルしてんだ?

「おお! そういえば、自己紹介がまだであったな。私は──クシェラ・ドラグライト! 全世界の幼女を明るい未来へ導く愛の戦士だ! よろしく頼む!」

 キリッと白い歯を見せ、見た目だけは、一般的に見て、カッコいいのであろう……自称〝全世界の幼女を明るい未来へ導く愛の戦士〟は爽やかな笑顔で、中々にパンチの効いた自己紹介をしてくるのであった──。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

薬漬けレーサーの異世界学園生活〜無能被験体として捨てられたが、神族に拾われたことで、ダークヒーローとしてナンバーワン走者に君臨します〜

仁徳
ファンタジー
少年はとある研究室で実験動物にされていた。毎日薬漬けの日々を送っていたある日、薬を投与し続けても、魔法もユニークスキルも発動できない落ちこぼれの烙印を押され、魔の森に捨てられる。 森の中で魔物が現れ、少年は死を覚悟したその時、1人の女性に助けられた。 その後、女性により隠された力を引き出された少年は、シャカールと名付けられ、魔走学園の唯一の人間魔競走者として生活をすることになる。 これは、薬漬けだった主人公が、走者として成り上がり、ざまぁやスローライフをしながら有名になって、世界最強になって行く物語 今ここに、新しい異世界レースものが開幕する!スピード感のあるレースに刮目せよ! 競馬やレース、ウマ娘などが好きな方は、絶対に楽しめる内容になっているかと思います。レース系に興味がない方でも、異世界なので、ファンタジー要素のあるレースになっていますので、楽しめる内容になっています。 まずは1話だけでも良いので試し読みをしていただけると幸いです。

夢幻の錬金術師 ~【異空間収納】【錬金術】【鑑定】【スキル剥奪&付与】を兼ね備えたチートスキル【錬金工房】で最強の錬金術師として成り上がる~

青山 有
ファンタジー
女神の助手として異世界に召喚された厨二病少年・神薙拓光。 彼が手にしたユニークスキルは【錬金工房】。 ただでさえ、魔法があり魔物がはびこる危険な世界。そこを生産職の助手と巡るのかと、女神も頭を抱えたのだが……。 彼の持つ【錬金工房】は、レアスキルである【異空間収納】【錬金術】【鑑定】の上位互換機能を合わせ持ってるだけでなく、スキルの【剥奪】【付与】まで行えるという、女神の想像を遥かに超えたチートスキルだった。 これは一人の少年が異世界で伝説の錬金術師として成り上がっていく物語。 ※カクヨムにも投稿しています

クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~

いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。 他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。 「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。 しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。 1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化! 自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働! 「転移者が世界を良くする?」 「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」 追放された少年の第2の人生が、始まる――! ※本作品は他サイト様でも掲載中です。

アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~

明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!! 『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。  無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。  破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。 「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」 【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?

ユーヤのお気楽異世界転移

暇野無学
ファンタジー
 死因は神様の当て逃げです!  地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。

はずれスキル『本日一粒万倍日』で金も魔法も作物もなんでも一万倍 ~はぐれサラリーマンのスキル頼みな異世界満喫日記~

緋色優希
ファンタジー
 勇者召喚に巻き込まれて異世界へやってきたサラリーマン麦野一穂(むぎのかずほ)。得たスキルは屑(ランクレス)スキルの『本日一粒万倍日』。あまりの内容に爆笑され、同じように召喚に巻き込まれてきた連中にも馬鹿にされ、一人だけ何一つ持たされず荒城にそのまま置き去りにされた。ある物と言えば、水の樽といくらかの焼き締めパン。どうする事もできずに途方に暮れたが、スキルを唱えたら水樽が一万個に増えてしまった。また城で見つけた、たった一枚の銀貨も、なんと銀貨一万枚になった。どうやら、あれこれと一万倍にしてくれる不思議なスキルらしい。こんな世界で王様の助けもなく、たった一人どうやって生きたらいいのか。だが開き直った彼は『住めば都』とばかりに、スキル頼みでこの異世界での生活を思いっきり楽しむ事に決めたのだった。

転生した体のスペックがチート

モカ・ナト
ファンタジー
とある高校生が不注意でトラックに轢かれ死んでしまう。 目覚めたら自称神様がいてどうやら異世界に転生させてくれるらしい このサイトでは10話まで投稿しています。 続きは小説投稿サイト「小説家になろう」で連載していますので、是非見に来てください!

うっかり『野良犬』を手懐けてしまった底辺男の逆転人生

野良 乃人
ファンタジー
辺境の田舎街に住むエリオは落ちこぼれの底辺冒険者。 普段から無能だの底辺だのと馬鹿にされ、薬草拾いと揶揄されている。 そんなエリオだが、ふとした事がきっかけで『野良犬』を手懐けてしまう。 そこから始まる底辺落ちこぼれエリオの成り上がりストーリー。 そしてこの世界に存在する宝玉がエリオに力を与えてくれる。 うっかり野良犬を手懐けた底辺男。冒険者という枠を超え乱世での逆転人生が始まります。 いずれは王となるのも夢ではないかも!? ◇世界観的に命の価値は軽いです◇ カクヨムでも同タイトルで掲載しています。

処理中です...