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第5章 慈愛の聖女、クラリス
3,質問
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タツシは聞かなかったことにしてそのまま本題に入った。
「どうしますか? クラリスさん、マッサージ受けていかれますか?」
「あ、あの、お願いします! 私、本当にすごく体が固くなってしまっていて……」
「うーん、本当に不思議なくらいクラリスさんは凝りますからねぇ。では、早速やってしまいましょう。」
クラリスはいつのまにかもとの銀髪に戻っていた。
「なんかクラリスさん、さっきの格好していると本当に貴族のご令嬢みたいでとてもかわいかったですよ?」
「えっ? ふふふ、ありがとうございます。」
いつもは聖女らしく非常におしとやかなクラリスだが意外にもそういう格好も似あうのだった。
その後、タツシはとても念入りにクラリスをほぐしていった。
しかし、どこにも一切媚薬の類は使わず、ただただ真面目にマッサージをしていった。
というのも、クラリス、ラネルのペアは相当強いのだ。レベルが。
高レベルの者にうっかり鑑定すると相手に鑑定したことを悟られてしまうためできない。
しかしスラ介が状態異常、「あくび」という何とも無駄な魔法を7級から1級まで条件を変えて掛けてみたところ、3級でラネルがかかり、1級でクラリスがかかったらしい。
だから少なくとも二人とも100レベルを超えた高レベル者であることだけは分かったようだ。
ラネルくらいであればまだ前の闇魔法を霧散させた時みたいになんとかなるが、クラリスに下手に手を出してそのまま捕まると本当に命取りになれない。
だからタツシはおとなしくその世界で最も美しいお顔と肌触りだけを楽しむだけにしたのだ。
二人でなんとなく雑談をしていた時だった。
「そういえばタツシさんって、好きな女の人とかいますか?」
「え? どうしたんですか急に」
「少し気になったもので……。勇者様ともなると、さぞかしとても綺麗な方とお近づきになっているのかなって思って。」
(と、世界一綺麗な聖女様が言ってもなぁ……でもそういえばこの国の第一王女様も世界一の美女とか言われてたな。)
「うーん、まあ、気になる人、程度ならいますかね。」
「そのお方って、どんな人ですの?」
「いやあそれがお恥ずかしいことに、まだ会ったことなくて。」
「そうですの……」
この時から、クラリスは急にテンションが下がった。
タツシはなぜだろうかと疑問に思いつつ必死にマッサージをしていった。
普段エロしか考えていないと、人の感情を察するとかいうことはあまり得意ではなくなるらしい。
ちなみに、政略結婚などもあるこの国では会ったことのない人に恋をするという超常現象も普通に起こる。←普通に起こる事は超常現象とは言わないだろ
その後クラリスはしょげた顔をしながらマッサージを終えた。
「すみません、この後俺、神殿まで送っていきましょうか?」
「え? いや、そんな……」
「この時間人通り多いですし、何かあったら大変ですよ。」
「いえ、大丈夫です! タツシさんのお時間を取っていただくのも申し訳ないですし……」
「転移するだけですけど。」
「ああ、なるほど。でしたらお願いできますか……?」
「じゃあ、ちゃちゃっとやっちゃいましょう。あ、クラリスさんの体に結構触れちゃいますけど大丈夫ですか?」
「いつも触れているじゃないですか。いいですよ。」
「じゃあ失礼します」
そういうとタツシはクラリスの後ろに回り、そっと抱き寄せた。
(キャアアアアアア!)
クラリスは内心とても喜んでいるのだが、タツシはそれに気づかないまま転移した。
「どうしますか? クラリスさん、マッサージ受けていかれますか?」
「あ、あの、お願いします! 私、本当にすごく体が固くなってしまっていて……」
「うーん、本当に不思議なくらいクラリスさんは凝りますからねぇ。では、早速やってしまいましょう。」
クラリスはいつのまにかもとの銀髪に戻っていた。
「なんかクラリスさん、さっきの格好していると本当に貴族のご令嬢みたいでとてもかわいかったですよ?」
「えっ? ふふふ、ありがとうございます。」
いつもは聖女らしく非常におしとやかなクラリスだが意外にもそういう格好も似あうのだった。
その後、タツシはとても念入りにクラリスをほぐしていった。
しかし、どこにも一切媚薬の類は使わず、ただただ真面目にマッサージをしていった。
というのも、クラリス、ラネルのペアは相当強いのだ。レベルが。
高レベルの者にうっかり鑑定すると相手に鑑定したことを悟られてしまうためできない。
しかしスラ介が状態異常、「あくび」という何とも無駄な魔法を7級から1級まで条件を変えて掛けてみたところ、3級でラネルがかかり、1級でクラリスがかかったらしい。
だから少なくとも二人とも100レベルを超えた高レベル者であることだけは分かったようだ。
ラネルくらいであればまだ前の闇魔法を霧散させた時みたいになんとかなるが、クラリスに下手に手を出してそのまま捕まると本当に命取りになれない。
だからタツシはおとなしくその世界で最も美しいお顔と肌触りだけを楽しむだけにしたのだ。
二人でなんとなく雑談をしていた時だった。
「そういえばタツシさんって、好きな女の人とかいますか?」
「え? どうしたんですか急に」
「少し気になったもので……。勇者様ともなると、さぞかしとても綺麗な方とお近づきになっているのかなって思って。」
(と、世界一綺麗な聖女様が言ってもなぁ……でもそういえばこの国の第一王女様も世界一の美女とか言われてたな。)
「うーん、まあ、気になる人、程度ならいますかね。」
「そのお方って、どんな人ですの?」
「いやあそれがお恥ずかしいことに、まだ会ったことなくて。」
「そうですの……」
この時から、クラリスは急にテンションが下がった。
タツシはなぜだろうかと疑問に思いつつ必死にマッサージをしていった。
普段エロしか考えていないと、人の感情を察するとかいうことはあまり得意ではなくなるらしい。
ちなみに、政略結婚などもあるこの国では会ったことのない人に恋をするという超常現象も普通に起こる。←普通に起こる事は超常現象とは言わないだろ
その後クラリスはしょげた顔をしながらマッサージを終えた。
「すみません、この後俺、神殿まで送っていきましょうか?」
「え? いや、そんな……」
「この時間人通り多いですし、何かあったら大変ですよ。」
「いえ、大丈夫です! タツシさんのお時間を取っていただくのも申し訳ないですし……」
「転移するだけですけど。」
「ああ、なるほど。でしたらお願いできますか……?」
「じゃあ、ちゃちゃっとやっちゃいましょう。あ、クラリスさんの体に結構触れちゃいますけど大丈夫ですか?」
「いつも触れているじゃないですか。いいですよ。」
「じゃあ失礼します」
そういうとタツシはクラリスの後ろに回り、そっと抱き寄せた。
(キャアアアアアア!)
クラリスは内心とても喜んでいるのだが、タツシはそれに気づかないまま転移した。
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