114 / 236
Chapter6(港川編)
Chapter6-③【Only Lonely Crazy Heart】後編
しおりを挟む
「おい、大丈夫か?」
肩を揺さぶられて意識が戻る。
覗き込むセイルと目が合う。
マスクは外れているらしく、はっきりと真正面に顔が見えた。
アナルが火傷した様に痛む。
「俺はそろそろ帰るけど。」
ぴったりしたタイツを穿いたセイルが時計を見る。
3時少し前だ。
チカラは半身を起こして、辺りを見回す。
フローリングの上でミナトがアブラハムに犯されていた。
「だったらミナトは置いて行くか。
なあ、このスーツ、譲ってくれないかな?
金は払うから、ジャックに聞いてくれよ。」
「お前も本当に好きだな。
まあ失神する位だもんな。
なら交渉してやるよ。
でもその前にさ。」
セイルが目の前にディルドを翳す。
さっきミナトのアナルを責め立てた特大のサイズだ。
「俺さ、まだ射精してないんだ。
グレンの緩マンじゃ、抜けないんだ。」
セイルがタイツを擡げた。
ペニスが話し掛けてくる錯覚を覚える。
タイツの染みが広がっていく。
「アブラハムみたいな力任せじゃ、気持ち良くないだろ?
俺のテクニックは沖縄一だよ。
ほらっ、マスク被って。」
セイルはチカラの口に錠剤を放り込むと、自分でも飲み込んだ。
姿見の前に連れて行かれた。
焼き付く痛みが欲望に引火する。
「俺さ、お前みたいなギョロ目に興奮するんだ。
マスク被ってても、はっきり見られている気がしてさ。」
セイルがディルドを口に押し込んできた。
顎が外れそうな程強引に。
「どこがテクニックだ。」
口の中でコンドームが張り付いて言葉にならない。
ただ目を見開くばかりだ。
「そう、その目だよ。
ほらっ、もっと藻掻いて!」
ディルドを離したセイルが背後に立つ。
鏡の中のラバーマンは咥えたディルドを鏡に押し付けていた。
『俺って、タチじゃなかったけ?』
開いた股に膨らんだ亀頭が当たる。
もうアナルは異物の侵入を拒まない。
後頭部に湿った温もりを感じながら、自ら押し込んでいく。
自問は快楽に飲み込まれた。
「今日の何時の便で帰るの?」
ホテルの前でセイルが聞く。
「ふわぁー、夕方のフライトだから、これから少し寝る。」
欠伸を噛み殺し、チカラは答える。
「そっか…。
所詮、内地の人だもんな。」
ぼそっとセイルが言う。
「また直ぐに来るさ。」
「内地の人は皆そう言うよ。」
力なく笑うセイルが愛しく思えた。
「だったらお前が東京へ来い。
案内してやるぜ。」
思わず社交辞令が口を出る。
「本当?でも相方がいるんだろ。」
セイルがホテルを見上げた。
ナツキの事を言ってるらしい。
「いや、あいつは名古屋に住んでるから、俺も東京じゃひとりぼっちだ。」
チカラは隆起した股間へ語り掛ける。
「やっぱ俺達似た者同士だね。
来月休みを取って、絶対に行く。」
勢いを取り戻したペニスが答えた。
「ああ、約束だ。」
来る筈がないと思いながらも、右手を差し出す。
「こんなスキンヘッドのウケなんて滅多に知り合えないし。」
セイルがぎゅっと手を握った。
チカラは少しだけナツキに感謝する。
もう空は白みかけていた。
(つづく)
肩を揺さぶられて意識が戻る。
覗き込むセイルと目が合う。
マスクは外れているらしく、はっきりと真正面に顔が見えた。
アナルが火傷した様に痛む。
「俺はそろそろ帰るけど。」
ぴったりしたタイツを穿いたセイルが時計を見る。
3時少し前だ。
チカラは半身を起こして、辺りを見回す。
フローリングの上でミナトがアブラハムに犯されていた。
「だったらミナトは置いて行くか。
なあ、このスーツ、譲ってくれないかな?
金は払うから、ジャックに聞いてくれよ。」
「お前も本当に好きだな。
まあ失神する位だもんな。
なら交渉してやるよ。
でもその前にさ。」
セイルが目の前にディルドを翳す。
さっきミナトのアナルを責め立てた特大のサイズだ。
「俺さ、まだ射精してないんだ。
グレンの緩マンじゃ、抜けないんだ。」
セイルがタイツを擡げた。
ペニスが話し掛けてくる錯覚を覚える。
タイツの染みが広がっていく。
「アブラハムみたいな力任せじゃ、気持ち良くないだろ?
俺のテクニックは沖縄一だよ。
ほらっ、マスク被って。」
セイルはチカラの口に錠剤を放り込むと、自分でも飲み込んだ。
姿見の前に連れて行かれた。
焼き付く痛みが欲望に引火する。
「俺さ、お前みたいなギョロ目に興奮するんだ。
マスク被ってても、はっきり見られている気がしてさ。」
セイルがディルドを口に押し込んできた。
顎が外れそうな程強引に。
「どこがテクニックだ。」
口の中でコンドームが張り付いて言葉にならない。
ただ目を見開くばかりだ。
「そう、その目だよ。
ほらっ、もっと藻掻いて!」
ディルドを離したセイルが背後に立つ。
鏡の中のラバーマンは咥えたディルドを鏡に押し付けていた。
『俺って、タチじゃなかったけ?』
開いた股に膨らんだ亀頭が当たる。
もうアナルは異物の侵入を拒まない。
後頭部に湿った温もりを感じながら、自ら押し込んでいく。
自問は快楽に飲み込まれた。
「今日の何時の便で帰るの?」
ホテルの前でセイルが聞く。
「ふわぁー、夕方のフライトだから、これから少し寝る。」
欠伸を噛み殺し、チカラは答える。
「そっか…。
所詮、内地の人だもんな。」
ぼそっとセイルが言う。
「また直ぐに来るさ。」
「内地の人は皆そう言うよ。」
力なく笑うセイルが愛しく思えた。
「だったらお前が東京へ来い。
案内してやるぜ。」
思わず社交辞令が口を出る。
「本当?でも相方がいるんだろ。」
セイルがホテルを見上げた。
ナツキの事を言ってるらしい。
「いや、あいつは名古屋に住んでるから、俺も東京じゃひとりぼっちだ。」
チカラは隆起した股間へ語り掛ける。
「やっぱ俺達似た者同士だね。
来月休みを取って、絶対に行く。」
勢いを取り戻したペニスが答えた。
「ああ、約束だ。」
来る筈がないと思いながらも、右手を差し出す。
「こんなスキンヘッドのウケなんて滅多に知り合えないし。」
セイルがぎゅっと手を握った。
チカラは少しだけナツキに感謝する。
もう空は白みかけていた。
(つづく)
0
あなたにおすすめの小説
BL 男達の性事情
蔵屋
BL
漁師の仕事は、海や川で魚介類を獲ることである。
漁獲だけでなく、養殖業に携わる漁師もいる。
漁師の仕事は多岐にわたる。
例えば漁船の操縦や漁具の準備や漁獲物の処理等。
陸上での魚の選別や船や漁具の手入れなど、
多彩だ。
漁師の日常は毎日漁に出て魚介類を獲るのが主な業務だ。
漁獲とは海や川で魚介類を獲ること。
養殖の場合は魚介類を育ててから出荷する養殖業もある。
陸上作業の場合は獲った魚の選別、船や漁具の手入れを行うことだ。
漁業の種類と言われる仕事がある。
漁師の仕事だ。
仕事の内容は漁を行う場所や方法によって多様である。
沿岸漁業と言われる比較的に浜から近い漁場で行われ、日帰りが基本。
日本の漁師の多くがこの形態なのだ。
沖合(近海)漁業という仕事もある。
沿岸漁業よりも遠い漁場で行われる。
遠洋漁業は数ヶ月以上漁船で生活することになる。
内水面漁業というのは川や湖で行われる漁業のことだ。
漁師の働き方は、さまざま。
漁業の種類や狙う魚によって異なるのだ。
出漁時間は早朝や深夜に出漁し、市場が開くまでに港に戻り魚の選別を終えるという仕事が日常である。
休日でも釣りをしたり、漁具の手入れをしたりと、海を愛する男達が多い。
個人事業主になれば漁船や漁具を自分で用意し、漁業権などの資格も必要になってくる。
漁師には、豊富な知識と経験が必要だ。
専門知識は魚類の生態や漁場に関する知識、漁法の技術と言えるだろう。
資格は小型船舶操縦士免許、海上特殊無線技士免許、潜水士免許などの資格があれば役に立つ。
漁師の仕事は、自然を相手にする厳しさもあるが大きなやりがいがある。
食の提供は人々の毎日の食卓に新鮮な海の幸を届ける重要な役割を担っているのだ。
地域との連携も必要である。
沿岸漁業では地域社会との結びつきが強く、地元のイベントにも関わってくる。
この物語の主人公は極楽翔太。18歳。
翔太は来年4月から地元で漁師となり働くことが決まっている。
もう一人の主人公は木下英二。28歳。
地元で料理旅館を経営するオーナー。
翔太がアルバイトしている地元のガソリンスタンドで英二と偶然あったのだ。
この物語の始まりである。
この物語はフィクションです。
この物語に出てくる団体名や個人名など同じであってもまったく関係ありません。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
寮生活のイジメ【社会人版】
ポコたん
BL
田舎から出てきた真面目な社会人が先輩社員に性的イジメされそのあと仕返しをする創作BL小説
【この小説は性行為・同性愛・SM・イジメ的要素が含まれます。理解のある方のみこの先にお進みください。】
全四話
毎週日曜日の正午に一話ずつ公開
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる