妄想日記6<<EVOLUTION>>

YAMATO

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Chapter8(がむしゃら編)

Chapter8-③【プロローグ】後編

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「それと二体のマネキンを用意してもらえますか?
出来るだけ筋肉隆々な奴を。」
「マッチョなマネキンか、いいっすね。
だったらそれは開店祝いに俺が用意するっすよ。
ハリウッドから取り寄せるかな。」
ユウヤが満面の笑顔を向けた。
ワタルにはマネキンの思い出がある。
ハーネスで武装し、振り上げた撓った鞭は今にも襲ってきそうだ。
幾重にも浮かんだ血管が凛々しいペニスが股間に聳え立つ。
ナツキの店で客を迎えるマネキンだ。
それを知らずに入ってきた客はあまりのリアルさに避ける事もあった。
ワタルはそのマネキンが大好きだった。
一人で店番をしている時、彼を見ていると良くムラムラしたものだ。
誘惑に負け、彼のペニスに舌を這わす。
そして頬張った。
唾液塗れになった猛々しいペニスをアナルに宛がう。
亀頭だけと思っていたが、気が付けば全てを飲み込んでいた。
今にして思えば笑い話だが、当時のワタルにはスリルのあるプレイだった。
いつ客が入って来るか分からない状態での破廉恥な痴態にドキドキしたものだ。
それを再現したかった。
 
「それでは一週間後にイメージ図をお持ちします。
それで確認して頂いてから、設計図を作成します。」
大園がパソコンをバッグにしまいながら言う。
「その時、概算の費用の提示もお願いします。」
腹は決めたつもりだが、やはり金額が気になる。
「ええ、分かりました。
ユウヤさんのご紹介なので、大幅なディスカウントを期待して下さい。」
お辞儀をした大園にユウヤが歩み寄り、耳打ちをした。
「えっ!分かりました。
ドイツに連絡して、カスタマイズが可能か確認してから回答します。
では失礼します。」
 
大園が出ていくと、ユウヤに詰め寄る。
「最後、何を言ったんだ?」
「特別なオプションを頼んだっすよ。」
「特別なオプションって?」
手枷、足枷でも価格が嵩んでいるのに、更に何を追加したのか。
「ハリガタを固定出来ないかと思ったんすよ。
ケツのマッサージが優れている言ってたから、それに連動してハリガタが動いたら最
高じゃないっすか!
固定されたヒーローが悶絶する姿を想像したら、もう金なんかどうでも良くなったっ
たっすよ。」
瞳を輝かせてユウヤが尻を揺らす。
「ヒーローって俺の事か?
ソファーに座ってもらうのはお客さんだぞ。」
「良く考えて欲しいっすね。
最初からそんな大胆なソファーに誰も座らないっすよ。」
そう言われれば確かにそうだ。
ゲイは回りの目を気にする。
幾らリラックス出来る店とはいえ、最初は遠慮するに違いない。
誰かが堰を切らないと。
 
「だから餌を撒くんすよ。」
「餌が俺って事か。」
ユウヤの言いたい事が分かってきた。
「そう、ヒーローの淫らな姿を見て欲情した奴が食らい付く。
後は俺も、俺もって順番待ちになるっすよ。」
「成る程な。」
合図地を打つ。
「二時間に一回程度、ショー形式にして客を煽る。
その後、客に使ってもらえば、直ぐに元が取れるっすよ。
マネージメントは任せて下さい!」
ユウヤが自信満々に良い放った。
 
 
(つづく)
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