妄想日記6<<EVOLUTION>>

YAMATO

文字の大きさ
上 下
90 / 190
Chapter4(下坂編)

Chapter4-⑦【ズンドコ パラダイス】後編

しおりを挟む
「デカマラで思い出したんだけど。
ここの高木って、かなりデカデカいらしいよ。」
「ええっ?」
動揺で声が裏返る。
「知り合いが駅で高木を見掛けたんだ。
ピッタリしたレザーパンツの股間が丸太の様だったって。」
タクが声を殺して笑う。
『丸太というより、ヘチマさ。』
ワタルは異形なペニスを思い返す。
高木は直に見せなかった。
ぺニスシース越しにも分かる奇っ怪な形に恐怖すら覚えたのだ。
根元の太さに比べ、先端が極端に細い。
挿入しても出し入れする事なく、一番奥迄突っ込むと、そのまま押し付けるだけだ。
一番太い部位を誇示する為に。
高木とリョウマのサイズに大差はない。
だがそのスペックは雲泥の差だ。
十人いたら、九人はリョウマを選ぶだろ。
しかしワタルはマイノリティとなる。
グロテスクなぺニスに惹かれたのだ。
怖いもの見たさが勝ってしまう。
恐怖を覚えながらも、指の隙間から覗き見る。
そんな心境に近い。
ワタルは小さい頃から少数派だった。
それ故に話しの合う友達は少なく、独りでいる事が多かった。
高木との情事はタクにも話せない。
これは自分と高木の二人だけの秘密だ。
 
「だったら高木を挑発してみようかな。」
唐突にタクが言い出した。
「止めとけ。
あんなオカマ嫌いに手を出したら、出禁になるぞ。」
「だよな…。
でもあのSっぽい態度が、M心を擽るんだ。
しかも巨根となると尚更。」
タクのペニスが変化しだした。
「あー、あれでゲイだったら、絶対アタックしちゃうんだけどな。」
「まさか?」
ワタルは態とらしく驚いてみせる。
「下でおばちゃん達が話してたの聞いたんだけど、高木は医者だったらしいよ。」
「いっ、医者?」
今度は本当に驚く。
「何かしでかして、免許を剥奪されたんだって。
まあ、あくまでも噂話だけどさ。
ねぇ、医療プレイって興奮しない?」
タクの股間は先走りで濡れていた。
クスコの感触を思い出し、ワタルの股間も染みが広がる。
「それよりさ、次の休みにカタルシス行ってみるか?」
ワタルの誘いにタクは何度も頷いた。
 
「きっとオカマばかりなんじゃない?」
「最近は海外からの観光客も多いし。
中国や台湾のオカマで溢れてそうだな。」
だが二人の想像は全く外れていた。
客の九割は女性だ。
アイドル張りの歓声がフロアに響く。
「場違いでない?」
タクは完全に萎縮していた。
隣の年配の女性はパフォーマーが通る度にチップを高々と突き上げる。
すると彼等はその前で立ち止まり、股間を突き出す。
女性はチップを持った手をビキニの中へ入れると、卑猥に動かした。
その隣だったお陰で、至近距離でパフォーマーの股間を拝めた。
だが欲求不満は更に高まるばかりだ。
「あっ、先輩きてくれたんっすね。
サービスするっすよ。」
「きゃー、リョウマ!」
隣の女性はリョウマ推しらしい。
惜しげもなく数枚のチップを押し込む。
テカテカに光った裸体をくねらせ、股間をアピールした。
 
 
(つづく)
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

少年探偵は恥部を徹底的に調べあげられる

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

捜査員は柱の中央で絶頂を強制される

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

スパイは無様な姿で情報を絞り出される

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

二本の男根は一つの淫具の中で休み無く絶頂を強いられる

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

生意気な少年は男の遊び道具にされる

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

処理中です...