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Chapter4(下坂編)
Chapter4-⑥【前向きスクリーム!】前編
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「あー、スッキリした!
二日分放出してきたよ。」
タクが清々しい声を出す。
その発言が余計に鬱積した性欲を刺激する。
「あの親父さ、思いの外デカマラだったんだ。
あれで一晩掘られたら、誰かさんみたく脱肛しちゃうよ。」
ワタルはその嫌味を無言で聞き流す。
するとタクはタオルを仕舞い出した。
「えっ、帰るのか?
まだ来たばかりだぞ。」
ポカンとタクを見上げる。
「だって目的は達成したしね。
こんな所にダラダラいたら日に焼けちゃうし。」
「って、日焼けに来たんじゃないのか?」
タクの言っている事が理解出来ない。
「今時、日焼けなんて流行らないよ。
百害あって一理なし。
ワタルもそろそろ美白に目覚めた方がいいよ。
じゃあね。」
タクはトートバッグを肩に掛けると、プールサイドを横断していく。
その後を六尺の男が追っていくのが見えた。
タクとは丁度一回り違う。
この12の年の差が酷く大きく感じられた。
ゴーゴー時代はどれだけ黒いかを競ったものだ。
黒ければ黒い程、声は掛かりモテた。
真冬に日焼けしているのは勝者の証だったのだ。
リゾート焼けを意味し、優越感を得られた。
それが最近では日焼けオイルを買うのも難儀する。
以前は夏場になれば、薬局でもコンビニにも数多く置いてあった。
SPF違いもあり、種類は豊富にあったのだ。
最近は10軒覗いて見付かれば、ラッキーだった。
家族ゾーンへ目を向ける。
昔ごった返したプールは閑散とし、日焼け止めを塗りまくった親達はパラソルの下か
ら出て来ない。
久し振りに帰ってきた日本では、国民の大半が日焼けにそっぽを向いていたのだ。
「時代か…。」
ポツリと言うと、腹が鳴った。
財布を持ち、売店へ向かう。
昼時と重なり、売店は長蛇の列だ。
そこへ次々に子供達が入り込み、中々先に進まない。
「僕達、きちんと並ばないとダメだぞ。
ちゃんと並んでるおじさんが買えなくなるだろ。」
その声に聞き覚えがある。
サングラスをした男がしゃがんで、子供達を諭していた。
「おじさんか…。」
苦笑いするしかない。
「良かったら、一緒に食べないっすか?
ちょっと買い過ぎたんで。」
はにかんだ表情より、股間に釘付けになる。
小さな競パンに幾重もの輪っかが浮かぶ。
『コックリング!』
ワタルは瞬きするのも忘れた。
「流石に昼時だから席が空いてないっすね。
この裏に穴場があるんすよ。
バイトしか知らない秘密の場所が。」
監視員が枝を押し退けて、暗い小路へ入っていく。
屈んだ姿勢で尻を突き出す。
小さ過ぎる競パンでは割れ目を覆い切れない。
餌に釣られ、その後を追う。
売店の裏に一組のテーブルが所在なさげに佇んでいた。
「こんな場所なら、誰も気付かないな。」
邪な思考が悟られぬ様に辺りを見回す。
本当は股間を凝視したいが、ここはひたすら耐える。
タクより遥かに若い男にガツガツした所を見られたくない。
精一杯、年上の余裕を見せ付ける。
(つづく)
二日分放出してきたよ。」
タクが清々しい声を出す。
その発言が余計に鬱積した性欲を刺激する。
「あの親父さ、思いの外デカマラだったんだ。
あれで一晩掘られたら、誰かさんみたく脱肛しちゃうよ。」
ワタルはその嫌味を無言で聞き流す。
するとタクはタオルを仕舞い出した。
「えっ、帰るのか?
まだ来たばかりだぞ。」
ポカンとタクを見上げる。
「だって目的は達成したしね。
こんな所にダラダラいたら日に焼けちゃうし。」
「って、日焼けに来たんじゃないのか?」
タクの言っている事が理解出来ない。
「今時、日焼けなんて流行らないよ。
百害あって一理なし。
ワタルもそろそろ美白に目覚めた方がいいよ。
じゃあね。」
タクはトートバッグを肩に掛けると、プールサイドを横断していく。
その後を六尺の男が追っていくのが見えた。
タクとは丁度一回り違う。
この12の年の差が酷く大きく感じられた。
ゴーゴー時代はどれだけ黒いかを競ったものだ。
黒ければ黒い程、声は掛かりモテた。
真冬に日焼けしているのは勝者の証だったのだ。
リゾート焼けを意味し、優越感を得られた。
それが最近では日焼けオイルを買うのも難儀する。
以前は夏場になれば、薬局でもコンビニにも数多く置いてあった。
SPF違いもあり、種類は豊富にあったのだ。
最近は10軒覗いて見付かれば、ラッキーだった。
家族ゾーンへ目を向ける。
昔ごった返したプールは閑散とし、日焼け止めを塗りまくった親達はパラソルの下か
ら出て来ない。
久し振りに帰ってきた日本では、国民の大半が日焼けにそっぽを向いていたのだ。
「時代か…。」
ポツリと言うと、腹が鳴った。
財布を持ち、売店へ向かう。
昼時と重なり、売店は長蛇の列だ。
そこへ次々に子供達が入り込み、中々先に進まない。
「僕達、きちんと並ばないとダメだぞ。
ちゃんと並んでるおじさんが買えなくなるだろ。」
その声に聞き覚えがある。
サングラスをした男がしゃがんで、子供達を諭していた。
「おじさんか…。」
苦笑いするしかない。
「良かったら、一緒に食べないっすか?
ちょっと買い過ぎたんで。」
はにかんだ表情より、股間に釘付けになる。
小さな競パンに幾重もの輪っかが浮かぶ。
『コックリング!』
ワタルは瞬きするのも忘れた。
「流石に昼時だから席が空いてないっすね。
この裏に穴場があるんすよ。
バイトしか知らない秘密の場所が。」
監視員が枝を押し退けて、暗い小路へ入っていく。
屈んだ姿勢で尻を突き出す。
小さ過ぎる競パンでは割れ目を覆い切れない。
餌に釣られ、その後を追う。
売店の裏に一組のテーブルが所在なさげに佇んでいた。
「こんな場所なら、誰も気付かないな。」
邪な思考が悟られぬ様に辺りを見回す。
本当は股間を凝視したいが、ここはひたすら耐える。
タクより遥かに若い男にガツガツした所を見られたくない。
精一杯、年上の余裕を見せ付ける。
(つづく)
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