妄想日記6<<EVOLUTION>>

YAMATO

文字の大きさ
上 下
88 / 190
Chapter4(下坂編)

Chapter4-⑥【前向きスクリーム!】後編

しおりを挟む
監視員はトレイを置くと、足を組んで座った。
太股で押し上げられたリングが更に存在感を増す。
「ホットドッグでもポテトでも、好きなモン食っていいっすよ。」
監視員のサングラスに立ち竦む男が映っていた。
「ああ、だったら、ホットドッグ貰おうかな。」
空いてる椅子に腰掛ける。
「随分焼けてるな。」
ジェネレーションギャップが気になり、ありふれた会話を絞り出す。
「プールの監視員してれば。」
監視員がクスッと笑う。
馬鹿にしている様にも見えた。
「だ、だよな。」
暫く沈黙が続く。
「そのサングラス…。」
「先輩は羞恥心って持ってるっすか?」
監視員がワタルを遮った。
「どっ、どういう意味だ?」
「だってそんな格好でいるから。
それに露骨に見てたでしょ?」
監視員はポテトを咥えながら言った。
やはり、からかっているのだ。
それでなければ『おじさん』を誘う訳がない。
財布を出し、千円札を引き抜く。
それを置いて立ち去ろうとした。
 
振り替える前に監視員の手が動く。
左手が競パンに掛かる。
ギリギリ迄下げると、太マラが下を向く。
空いた右手で己の大胸筋を撫で回す。
汗が木漏れ日を反射する。
「俺ってさ、どうもそういう感覚を持ち合わせてないみたいなんすよ。」
監視員の言う『それ』は羞恥心を指している様だ。
「恥ずかしいとか、やましいって思った事ないんで。
先輩も同類かなと思って。」
監視員は腰を回し、固くなったペニスを競パンの上から擦った。
「おっさん、ゲイっすよね?
俺見て興奮するっすか?」
その聞き方に違和感を覚える。
「えっ、君はゲイじゃないのか?」
「俺は至って普通っすよ。
正真正銘のストレート。」
更に下げた競パンから竿の一部が覗く。
薄い生地ははち切れそうだ。
リングの輝きが現実味を喪失させた。
「最近のノンケはそんなストリッパーみたいな真似するのか?」
「昔の人の事は分からないっすけど。
男に生まれた以上、男らしさをアピールするのは自然の摂理ってモンすよ。
おっさんが見たそうにしてたから、サービスしただけ。
おばさんが見たそうにしてれば、やっぱサービスするっすよ。」
言っている事が全く理解出来ない。
「と言うことは女ともするのか?」
「勿論、穴があれば、こいつを突っ込むだけっす。」
限界値を越えたペニスが遂に姿を現した。
太さ長さ共に非の打ち所がない。
竿を這う血管は太く力強い。
丸でディルドの見本の様だ。
 
「リョウマ、またここで油を売ってる。
とっくに休憩時間終わってるわよ。」
突然の闖入者に心底驚く。
振り向く事をさえ出来ない。
声の主が視界に入ってきた。
先程交代した女性の監視員だ。
スーツ型のスイムウェアからはまだ水滴が滴り落ちている。
「またマサミか。
お前も俺のショーを見るか?
それともこのおっさんの前で本番ショーでもするか?」
「馬鹿言ってないで、早く戻りなさいよ。
次の人が休憩取れないでしょ!」
マサミは臆する事なく、叱りつけた。
 
 
(つづく)
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

入れ替われるイメクラ

廣瀬純一
SF
男女の体が入れ替わるイメクラの話

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

鐘ヶ岡学園女子バレー部の秘密

フロイライン
青春
名門復活を目指し厳しい練習を続ける鐘ヶ岡学園の女子バレー部 キャプテンを務める新田まどかは、身体能力を飛躍的に伸ばすため、ある行動に出るが…

処理中です...