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好きだから②
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確かに彼女の、言う通りだと思う。
だってペットだなんて言いながら、彼は私に飼われてなんて居なかった。
......彼の気紛れで側に置いて貰っていたのはむしろ、私の方だった。
あの可愛らしいおねだりポーズも全て、計算の上でしていたのだと確信したいま、手のひらの上で転がされていたのだとしか思えない。
「そうかもだけど、でも......!」
それでも反論しようとした、その瞬間。
彼女はやれやれとでも言うように片手を挙げ、呆れ顔で肩をすくめてみせた。
「まぁそれは、私の感想だから。
もう結論は、出てるんじゃない?
好きだけど、許せないんじゃないでしょ。
.....好きだから、許したいんだよね?」
あぁ......やっぱり彼女には、敵わない。
全部、お見通しだったのか。
「でも強情なアンタの事だから、素直にすぐに許してやるのも気に食わないってとこでしょ?
だったらもう少しの間、放置プレイで良いんじゃない?」
ニヤリと意地悪く、彼女の愛らしい口角が上がる。
それを見て、思わず吹き出した。
「うん、そうだね。
......ありがと、華月」
たぶんもう、結論なんてとっくに出ていた。
だから私は単に彼女に、話を聞いて貰い、背中を押して欲しかっただけなのだろう。
「......とは言え私は、反対派だけどね。
千尋の事、弄んで捨てたりしたらアイツに、社会的制裁を加えてやる!」
フフフと笑うその表情はまるで、闇堕ちしたダークヒーローだ。
「うーん......でもね、華月。
気持ちが変化するのは、相手が誰であれ、起こり得る事よね?」
私の発言に、彼女は驚いた様子で瞳を見開いた。
だってペットだなんて言いながら、彼は私に飼われてなんて居なかった。
......彼の気紛れで側に置いて貰っていたのはむしろ、私の方だった。
あの可愛らしいおねだりポーズも全て、計算の上でしていたのだと確信したいま、手のひらの上で転がされていたのだとしか思えない。
「そうかもだけど、でも......!」
それでも反論しようとした、その瞬間。
彼女はやれやれとでも言うように片手を挙げ、呆れ顔で肩をすくめてみせた。
「まぁそれは、私の感想だから。
もう結論は、出てるんじゃない?
好きだけど、許せないんじゃないでしょ。
.....好きだから、許したいんだよね?」
あぁ......やっぱり彼女には、敵わない。
全部、お見通しだったのか。
「でも強情なアンタの事だから、素直にすぐに許してやるのも気に食わないってとこでしょ?
だったらもう少しの間、放置プレイで良いんじゃない?」
ニヤリと意地悪く、彼女の愛らしい口角が上がる。
それを見て、思わず吹き出した。
「うん、そうだね。
......ありがと、華月」
たぶんもう、結論なんてとっくに出ていた。
だから私は単に彼女に、話を聞いて貰い、背中を押して欲しかっただけなのだろう。
「......とは言え私は、反対派だけどね。
千尋の事、弄んで捨てたりしたらアイツに、社会的制裁を加えてやる!」
フフフと笑うその表情はまるで、闇堕ちしたダークヒーローだ。
「うーん......でもね、華月。
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私の発言に、彼女は驚いた様子で瞳を見開いた。
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