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飼い犬に、手を噛まれる③
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その問いに答えられないでいると、彼は私の瞳を見据えたままにっこりと微笑んで、今度は静かな口調で言った。
「まぁ、でも。
......駄目とか嫌とか言われても、俺は今さら千尋さんの事を、逃がしてあげるつもり無いんだけど」
そのまま強く手を引かれ、床に押し倒された。
それに驚き、彼の顔を凝視するとクスリと妖艶に、だけどこれまで私には見せたことがないくらい冷たい表情で笑った。
「ホント素直で純粋で、可愛いなぁ。
でもさ......もう少し男に対して、警戒心を持った方が良いよ?」
彼の指先が頬に触れ、強引に顔を上げさせられたため、そのまま自然とふたりの視線が絡み合う。
「ほっそ!スゲェ、華奢な体......。
あんなにも、よく食べるのにね?」
尚も笑いながら彼の片方の手がスルリと下りてきて、私の腰の辺りをすっと撫でた。
それはいつもみたいなじゃれ付く子犬みたいな無邪気な動きではなく、どこか官能的で。
......あまりにも予想外な彼の行動に激しく戸惑い、私は反射的にぎゅっと目を閉じた。
「そんな風に目を閉じてたら、もっと酷い事、俺にされちゃうかも知れないよ?」
耳元でククッと笑って彼はそのまま指先を洋服の裾から器用に滑り込ませ、私の脇腹に直接触れた。
それにびっくりして再び目を開けると、彼はプッと吹き出した。
「そう、いい子だね。
そうやって俺に何をされてるか、ちゃんと全部見てて」
彼の綺麗な唇が、ゆっくりと弧を描いた。
それに一瞬見惚れそうになったけれど、そこでようやく我に還った。
「奏くん、待って......」
私の訴えを無視したまま、彼はクスクスと楽しそうに笑った。
心臓の音が、ヤバい......。
仕方がない、もうこうなったら素直に認めよう。
私は彼の事が、好きだ。
LIKEなどではなく、LOVE的な感情として。
「まぁ、でも。
......駄目とか嫌とか言われても、俺は今さら千尋さんの事を、逃がしてあげるつもり無いんだけど」
そのまま強く手を引かれ、床に押し倒された。
それに驚き、彼の顔を凝視するとクスリと妖艶に、だけどこれまで私には見せたことがないくらい冷たい表情で笑った。
「ホント素直で純粋で、可愛いなぁ。
でもさ......もう少し男に対して、警戒心を持った方が良いよ?」
彼の指先が頬に触れ、強引に顔を上げさせられたため、そのまま自然とふたりの視線が絡み合う。
「ほっそ!スゲェ、華奢な体......。
あんなにも、よく食べるのにね?」
尚も笑いながら彼の片方の手がスルリと下りてきて、私の腰の辺りをすっと撫でた。
それはいつもみたいなじゃれ付く子犬みたいな無邪気な動きではなく、どこか官能的で。
......あまりにも予想外な彼の行動に激しく戸惑い、私は反射的にぎゅっと目を閉じた。
「そんな風に目を閉じてたら、もっと酷い事、俺にされちゃうかも知れないよ?」
耳元でククッと笑って彼はそのまま指先を洋服の裾から器用に滑り込ませ、私の脇腹に直接触れた。
それにびっくりして再び目を開けると、彼はプッと吹き出した。
「そう、いい子だね。
そうやって俺に何をされてるか、ちゃんと全部見てて」
彼の綺麗な唇が、ゆっくりと弧を描いた。
それに一瞬見惚れそうになったけれど、そこでようやく我に還った。
「奏くん、待って......」
私の訴えを無視したまま、彼はクスクスと楽しそうに笑った。
心臓の音が、ヤバい......。
仕方がない、もうこうなったら素直に認めよう。
私は彼の事が、好きだ。
LIKEなどではなく、LOVE的な感情として。
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