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第四十話
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アノンサイド
シアは警察署に連れて行かれると微かに薬物反応が出たようで、薬物についての取り調べもされる事になりしばらくの間、警察署で過ごすことになった。
私にしたら薬物なんて買えるお金が今のシアにはないと思っていたので驚いた。
そして、その薬物反応ともう一つ…シアは私の知らない事実で警察に極秘捜査されていたのだ。
そう、それはお父様の殺人容疑だった。
お父様には多額の保険金が複数掛けられており、その受取人は全てシアの名前になっていたらしい。
事故にしては不審な点が多く、シア自身も怪我をしていた為、シアの動きを監視しながら捜査されていたようだ。
そう、シアはお父様を保険金目当てで事故を装って殺害したのではないかと殺人容疑をかけられていた。
そして今日、シアがユサを道路に突き飛ばしたのを捜査のため監視していた捜査官が目撃し、シアを現行犯で逮捕したのだ。
私はそれを事情聴取されているうちに知らされ、お父様が社長辞任に追いやられ、お父様も事故で失い、お金も居場所もなく孤独で可哀想だとシアに少しでも同情してしまった自分は見事に騙されていたんだと自分の馬鹿さ加減に呆れた。
そんな事を考えながらミネトの運転する車の中から窓の外を眺めていると、ユサの店に着きさっき来たばかりの店へと入る。
M「適当に飯つくるよ。」
ミネトはそう言ってキッチンの中に入っていき、キヒヤが続いて中へと入って行く。
ユサは私たちから少し離れたカウンターの中に入り、サラナは私をソファに座らせて自分も横に座った。
SR「ここ…昔と全然変わらないでしょ?」
A「うん。」
SR「ユサさんがそうしたみたいよ?」
A「え?」
SR「アノンが帰って来た時に懐かしい…ってホッとできるようにあの頃のまま変えたくないって。アノンにとってここは実家みたいなものだね?」
サラナはそう言ってクスッと笑った。
A「実家か……本当の実家にももう忘れるくらい帰ってないけど…」
私がそう話すとホットミルクを持って来たキヒヤが私とサラナの前にマグカップを置き私の横に座った。
K「もう本当の実家には帰らないの?」
A「うん…帰りたくない…かな…」
私は下を向き、ユラユラと揺れるホットミルクを見つめる。
K「おばさん…心配してるよ?」
A「うん…たまに電話はしてるんだけどね…」
K「なら聞いてる?ラノンのこと。」
キヒヤからそう言われ顔を上げる。
A「ラノンどうかしたの?なにも…聞いてない…」
K「…聞いてないならいい…」
A「え?言いかけてやめるなんて酷いよ?」
K「う…ん…実はラノン…今、精神科病院に入院してるんだよ。」
まさかの事実に私がショックを受けているとキヒヤが言った。
K「今度…一緒にラノンに会いに行ってみない?」
キヒヤがそういうとサラナは立ち上がりユサの元に向かうと、私とキヒヤは2人っきりとなった。
つづく
シアは警察署に連れて行かれると微かに薬物反応が出たようで、薬物についての取り調べもされる事になりしばらくの間、警察署で過ごすことになった。
私にしたら薬物なんて買えるお金が今のシアにはないと思っていたので驚いた。
そして、その薬物反応ともう一つ…シアは私の知らない事実で警察に極秘捜査されていたのだ。
そう、それはお父様の殺人容疑だった。
お父様には多額の保険金が複数掛けられており、その受取人は全てシアの名前になっていたらしい。
事故にしては不審な点が多く、シア自身も怪我をしていた為、シアの動きを監視しながら捜査されていたようだ。
そう、シアはお父様を保険金目当てで事故を装って殺害したのではないかと殺人容疑をかけられていた。
そして今日、シアがユサを道路に突き飛ばしたのを捜査のため監視していた捜査官が目撃し、シアを現行犯で逮捕したのだ。
私はそれを事情聴取されているうちに知らされ、お父様が社長辞任に追いやられ、お父様も事故で失い、お金も居場所もなく孤独で可哀想だとシアに少しでも同情してしまった自分は見事に騙されていたんだと自分の馬鹿さ加減に呆れた。
そんな事を考えながらミネトの運転する車の中から窓の外を眺めていると、ユサの店に着きさっき来たばかりの店へと入る。
M「適当に飯つくるよ。」
ミネトはそう言ってキッチンの中に入っていき、キヒヤが続いて中へと入って行く。
ユサは私たちから少し離れたカウンターの中に入り、サラナは私をソファに座らせて自分も横に座った。
SR「ここ…昔と全然変わらないでしょ?」
A「うん。」
SR「ユサさんがそうしたみたいよ?」
A「え?」
SR「アノンが帰って来た時に懐かしい…ってホッとできるようにあの頃のまま変えたくないって。アノンにとってここは実家みたいなものだね?」
サラナはそう言ってクスッと笑った。
A「実家か……本当の実家にももう忘れるくらい帰ってないけど…」
私がそう話すとホットミルクを持って来たキヒヤが私とサラナの前にマグカップを置き私の横に座った。
K「もう本当の実家には帰らないの?」
A「うん…帰りたくない…かな…」
私は下を向き、ユラユラと揺れるホットミルクを見つめる。
K「おばさん…心配してるよ?」
A「うん…たまに電話はしてるんだけどね…」
K「なら聞いてる?ラノンのこと。」
キヒヤからそう言われ顔を上げる。
A「ラノンどうかしたの?なにも…聞いてない…」
K「…聞いてないならいい…」
A「え?言いかけてやめるなんて酷いよ?」
K「う…ん…実はラノン…今、精神科病院に入院してるんだよ。」
まさかの事実に私がショックを受けているとキヒヤが言った。
K「今度…一緒にラノンに会いに行ってみない?」
キヒヤがそういうとサラナは立ち上がりユサの元に向かうと、私とキヒヤは2人っきりとなった。
つづく
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