39 / 49
第三十九話
しおりを挟む
アノンサイド
シアは私の目をじっと睨み付けると足を引きずりながら大通りの方へと歩いて行く。
ユサはシアを追いかけ、大通りの目前で止めようと揉み合うがシアはユサの手を振り解いた。
Y「こんな事して何になるんだよ!アノンを苦しめて楽しいかよ!?お前はアノンの婚約者なんだろ?なら、アノンを泣かせるような事すんなよ!?」
S「婚約者?んふふ…そうか俺は婚約者か!!」
シアはそう言って猟奇的に笑い出し、私も走って2人の元に駆けつけるとシアはユサの肩を掴んでニコッと笑い言った。
S「死ぬのは…お前だよ。」
シアはそう言うとユサを大通りに突き飛ばした。
ユサはバランスを崩すようにして大通りの道路に投げ出された。
Y「痛ぇ…」
私が咄嗟に道路の先を見るとそこには大きなトラックが迫っていた。
A「ユサ!!」
私の声でユサもトラックに気付き、私の身体が強張りユサの元に駆け寄ろうとしても動くことができず、ぎゅっと目を閉じた。
キッキーッとタイヤがアスファルトに擦れる音が聞こえ、恐る恐る目を開けるとそこにはアスファルトとタイヤから煙を出しているトラックが止まっていて、そこにいたはずのユサの姿がなかった。
私はユサの名前を呼び駆け寄ろうとすると、誰かに腕を掴まれ強く引っ張れた。
私のそのはずみで振り返るとそこにはニヤっと笑うシアがいて私にこう言った。
S「アノンは俺だけのモノ……」
そのシアの顔があまりにも恐ろしくてキャッー!!と叫び声をあげると周りで目撃していた人が私からシアを引き離しシアを取り押さえた。
シアは私の名前を何度も何度も呼びながら猟奇的な目で私を見ていて、私は後退りをしながら道路の方を振り返る。
すると、トラックの影から運転手に支えられるようにして出てくるユサの姿があり、思わず私はユサに駆け寄った。
A「ユサ!!」
Y「…大丈夫だよ。」
歩道に戻り、運転手が救急と警察に連絡をしてくれ、しばらくすると救急車と警察が来た。
病院に運ばれたユサは検査の結果、右手首骨折というパティシエという仕事にとって致命的な怪我を負った。
その後、私とユサは警察署で今までの経緯を全てを話し終え、廊下に出るとそこにはサラナとミネト、そしてキヒヤと先に聴取が終わったユサが心配そうに私を待っていた。
サラナは私を見た途端に駆け寄りギュッと抱きしめてくれた。
SR「アノンのばか…心配させないでよ…」
A「ごめん…」
Y「俺も事情聴取は終わった。帰るか。」
ユサはそう言って私から目を逸らし、先に警察署を出て行った。
私はユサの後ろをついていくとキヒヤが私の横を並んで歩く。
K「怪我は?」
A「大した事ないよ…」
K「なら良かった。」
キヒヤはそう言って優しく微笑み、その顔を見て私は懐かしい気持ちになった。
A「キヒヤ…元気そうで安心した。」
私がそう言うとキヒヤは立ち止まり、それに気づいた私も立ち止まって振り返る。
A「キヒヤ?」
K「元気な訳…ないよ…アノンがいなくて俺は死にそうだったんだよ…?」
何故かキヒヤはそう言って悲しそうな目をすると私を追い越し歩いていく。
それを見たミネトとサラナは後ろで心配そうに私たちを見ていた。
A「キヒヤ…なんかあったの?」
私はそんな2人にそう問いかけると、2人はキヒヤ本人に聞いてっと言ってミネトの車を止めている駐車場まで私と腕を組み歩いた。
つづく
シアは私の目をじっと睨み付けると足を引きずりながら大通りの方へと歩いて行く。
ユサはシアを追いかけ、大通りの目前で止めようと揉み合うがシアはユサの手を振り解いた。
Y「こんな事して何になるんだよ!アノンを苦しめて楽しいかよ!?お前はアノンの婚約者なんだろ?なら、アノンを泣かせるような事すんなよ!?」
S「婚約者?んふふ…そうか俺は婚約者か!!」
シアはそう言って猟奇的に笑い出し、私も走って2人の元に駆けつけるとシアはユサの肩を掴んでニコッと笑い言った。
S「死ぬのは…お前だよ。」
シアはそう言うとユサを大通りに突き飛ばした。
ユサはバランスを崩すようにして大通りの道路に投げ出された。
Y「痛ぇ…」
私が咄嗟に道路の先を見るとそこには大きなトラックが迫っていた。
A「ユサ!!」
私の声でユサもトラックに気付き、私の身体が強張りユサの元に駆け寄ろうとしても動くことができず、ぎゅっと目を閉じた。
キッキーッとタイヤがアスファルトに擦れる音が聞こえ、恐る恐る目を開けるとそこにはアスファルトとタイヤから煙を出しているトラックが止まっていて、そこにいたはずのユサの姿がなかった。
私はユサの名前を呼び駆け寄ろうとすると、誰かに腕を掴まれ強く引っ張れた。
私のそのはずみで振り返るとそこにはニヤっと笑うシアがいて私にこう言った。
S「アノンは俺だけのモノ……」
そのシアの顔があまりにも恐ろしくてキャッー!!と叫び声をあげると周りで目撃していた人が私からシアを引き離しシアを取り押さえた。
シアは私の名前を何度も何度も呼びながら猟奇的な目で私を見ていて、私は後退りをしながら道路の方を振り返る。
すると、トラックの影から運転手に支えられるようにして出てくるユサの姿があり、思わず私はユサに駆け寄った。
A「ユサ!!」
Y「…大丈夫だよ。」
歩道に戻り、運転手が救急と警察に連絡をしてくれ、しばらくすると救急車と警察が来た。
病院に運ばれたユサは検査の結果、右手首骨折というパティシエという仕事にとって致命的な怪我を負った。
その後、私とユサは警察署で今までの経緯を全てを話し終え、廊下に出るとそこにはサラナとミネト、そしてキヒヤと先に聴取が終わったユサが心配そうに私を待っていた。
サラナは私を見た途端に駆け寄りギュッと抱きしめてくれた。
SR「アノンのばか…心配させないでよ…」
A「ごめん…」
Y「俺も事情聴取は終わった。帰るか。」
ユサはそう言って私から目を逸らし、先に警察署を出て行った。
私はユサの後ろをついていくとキヒヤが私の横を並んで歩く。
K「怪我は?」
A「大した事ないよ…」
K「なら良かった。」
キヒヤはそう言って優しく微笑み、その顔を見て私は懐かしい気持ちになった。
A「キヒヤ…元気そうで安心した。」
私がそう言うとキヒヤは立ち止まり、それに気づいた私も立ち止まって振り返る。
A「キヒヤ?」
K「元気な訳…ないよ…アノンがいなくて俺は死にそうだったんだよ…?」
何故かキヒヤはそう言って悲しそうな目をすると私を追い越し歩いていく。
それを見たミネトとサラナは後ろで心配そうに私たちを見ていた。
A「キヒヤ…なんかあったの?」
私はそんな2人にそう問いかけると、2人はキヒヤ本人に聞いてっと言ってミネトの車を止めている駐車場まで私と腕を組み歩いた。
つづく
0
あなたにおすすめの小説
転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました
桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。
言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。
しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。
──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。
その一行が、彼の目に留まった。
「この文字を書いたのは、あなたですか?」
美しく、完璧で、どこか現実離れした男。
日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。
最初はただの好奇心だと思っていた。
けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。
彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。
毎日19時に更新予定です。
離した手の温もり
橘 凛子
恋愛
3年前、未来を誓った君を置いて、私は夢を追いかけた。キャリアを優先した私に、君と会う資格なんてないのかもしれない。それでも、あの日の選択をずっと後悔している。そして今、私はあの場所へ帰ってきた。もう一度、君に会いたい。ただ、ごめんなさいと伝えたい。それだけでいい。それ以上の願いは、もう抱けないから。
遡ったのは君だけじゃない。離縁状を置いて出ていった妻ーー始まりは、そこからだった。
沼野 花
恋愛
夫と子供たちに、選ばれなかったイネス。
すべてを愛人に奪われ、彼女は限界を迎え、屋敷を去る。
だが、その先に待っていたのは、救いではなかった。
イネスを襲った、取り返しのつかない出来事。
変わり果てた現実を前に、
夫はようやく、自分が何を失ったのかを思い知る。
深い後悔と悲しみに苛まれながら、
失ったイネスの心を取り戻そうとする夫。
しかし、彼女の心はすでに、外の世界へと向かっていた。
贖罪を背負いながらもイネスを求め続ける夫。
そして、母の心を知っていく子供たち。
イネスが求める愛とは、
そして、幸せとは――。
【完結】大好きなあなたのために…?
月樹《つき》
恋愛
私には子供の頃から仲の良い大好きな幼馴染がいた。
2人でよく読んだ冒険のお話の中では、最後に魔物を倒し立派な騎士となった男の子と、それを支えてきた聖女の女の子が結ばれる。
『俺もこの物語の主人公みたいに立派な騎士になるから』と言って、真っ赤な顔で花畑で摘んだ花束をくれた彼。あの時から彼を信じて支えてきたのに…
いつの間にか彼の隣には、お姫様のように可憐な女の子がいた…。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
私が行方不明の皇女です~生死を彷徨って帰国したら信じていた初恋の従者は婚約していました~
marumi
恋愛
「あら アルヴェイン公爵がドゥーカス令嬢をエスコートされていますわ」
「ご婚約されたと噂を聞きましたが、まさか本当だとは!」
私は五年前までこの国の皇女エリシアだった。
暗殺事件に巻き込まれ、幼なじみで初恋の相手だった従者――アルヴェイン公子と共に命からがら隣国、エルダールへ亡命した。
彼の「必ず迎えに来る」その言葉を信じて、隣国の地で彼を待ち続けた……。
それなのに……。
やっとの思いで帰国した帝国の華やかなパーティー会場で、一際目立っているのは、彼と、社交界の華と言われる令嬢だった――。
※校正にAIを使用していますが、自身で考案したオリジナル小説です。
※イメージが伝わればと思い、表紙画像をAI生成してみました。
溺愛のフリから2年後は。
橘しづき
恋愛
岡部愛理は、ぱっと見クールビューティーな女性だが、中身はビールと漫画、ゲームが大好き。恋愛は昔に何度か失敗してから、もうするつもりはない。
そんな愛理には幼馴染がいる。羽柴湊斗は小学校に上がる前から仲がよく、いまだに二人で飲んだりする仲だ。実は2年前から、湊斗と愛理は付き合っていることになっている。親からの圧力などに耐えられず、酔った勢いでついた嘘だった。
でも2年も経てば、今度は結婚を促される。さて、そろそろ偽装恋人も終わりにしなければ、と愛理は思っているのだが……?
国宝級イケメンとのキスは、最上級に甘いドルチェみたいに私をとろけさせます♡ 〈Dulcisシリーズ〉
はなたろう
恋愛
人気アイドルとの秘密の恋愛♡コウキは俳優やモデルとしても活躍するアイドル。クールで優しいけど、ベッドでは少し意地悪でやきもちやき。彼女の美咲を溺愛し、他の男に取られないかと不安になることも。出会いから交際を経て、甘いキスで溶ける日々の物語。
★みなさまの心にいる、推しを思いながら読んでください
◆出会い編あらすじ
毎日同じ、変わらない。都会の片隅にある植物園で働く美咲。
そこに毎週やってくる、おしゃれで長身の男性。カメラが趣味らい。この日は初めて会話をしたけど、ちょっと変わった人だなーと思っていた。
まさか、その彼が人気アイドル、dulcis〈ドゥルキス〉のメンバーだとは気づきもしなかった。
毎日同じだと思っていた日常、ついに変わるときがきた。
◆登場人物
佐倉 美咲(25) 公園の管理運営企業に勤める。植物園のスタッフから本社の企画営業部へ異動
天見 光季(27) 人気アイドルグループ、dulcis(ドゥルキス)のメンバー。俳優業で活躍中、自然の写真を撮るのが趣味
お読みいただきありがとうございます!
★番外編はこちらに集約してます。
https://www.alphapolis.co.jp/novel/411579529/693947517
★最年少、甘えん坊ケイタとバツイチ×アラサーの恋愛はじめました。
https://www.alphapolis.co.jp/novel/411579529/408954279
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる