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4.魔術師の初任務。
しおりを挟む俺は晴れて、上級魔術師”朧月”として、この王都で生活をしています。正直、家なき子(仮)なので、近くの家に転がり込んでいた。俺はその家では、前世の名前が大翔である事から、ヒロトと名乗って生活している。上級魔術師とは言っても、仕事をこなしていれば、別に普段どんな事をしてようが、問題ないらしい。勿論、犯罪行為はダメだが、それ以外なら、関係ない。姿を偽っていても、問題はないらしい。というか、魔術師には変人ばっかりが集まるらしい。なので、姿を滅多に見せない人も多くいるのだとか。
魔法騎士隊とは疎遠の仲である。・・・一緒には仕事はするけどね。姿を見せないといけない時は、王族が参加するイベントのみである。いやー。これを見る度に、ハルディーンは憎悪を募らせていたのかな。
つまり、魔術師の仕事をしながらも、ギルドに所属して、ダンジョンに行ってもいいという事だ。仕事の兼任はいいらしい。重要な仕事の場合、魔術師の仕事が最優先だが。つまるところ、魔術師の仕事を第一に、それ以外は自分の時間を大切にしていいとの事。そんなに多く魔術師の仕事は廻ってこない。仕事が来たとしても、魔術師は少ないが、他の人もいる為、自分に仕事が来るかと言われればあまり多くはないらしい。
自分から魔術師を希望する者はその多くが他の仕事と兼任しているらしい。・・・高給取りではあるが。
△△△△
俺が転がり込んだ家は、平民の家です。悪役令嬢の家に転がり込んでも良かったんだけど。転生ヒロインとかいて、逆ハーとか築く子だったら、没落は免れないので、それは勘弁である。尻もぬぐいません。どうぞ勝手にやってください。
転がり込んだ家の主人が俺を拾ってくれ、住まわせてもらっている。拾ってくれた人の名を、ディランさんと言って、奥さんと娘さんがいる。娘さんは生後半年の赤ちゃんである。俺は5歳と言っている為、将来を期待視されている。ディランさんの仕事は新聞記者で、いつかすっぱ抜かれそうだ。
△△△△
そして、上級魔術師”朧月”としての初任務です。ディランさんがちょうど仕事でここ2、3日家に帰ってこれないらしい。そんな時に、仕事をするなんて、俺はどうかしてる。でも、俺は仕事を放棄する訳にもいかないからなぁ。絶対に。
俺は仕事服の疾風の衣服セットを着て、インテリマント等を身に着けて、姿は極力隠して、お仕事開始です!・・・と行きたいが、念のために王族紋章継承魔法を使って、モブ(17歳)になって、お仕事開始です!
△△△△
仕事内容は”小望月”と魔法騎士隊第三部隊と一緒に、今巷で騒動になっている魔物の襲撃事件を担当する事になりました。王都からは若干遠い。けれども、最終的には王族紋章継承魔法を使用いたします。それでいいじゃん?俺の特権なんだから。
襲撃された街は大打撃を受けている。しかし、それでもまだ魔物の襲撃がある。俺達に与えられた任務は魔物の退治、そして原因の追究である。
襲撃された街に入ると、あまりに悲惨な光景が映し出された。街は大打撃を受けているのは勿論、怪我人や死者などが多くいて、街には暗い雰囲気が漂っている。”小望月”は口を開く。
「お前が新しく入ってきたという”朧月”だな。・・・姿は変えているようだが、それは気にしないでおこう。まず、急病人を手当てするのは私がやっておくから、魔法騎士隊第三部隊と共に原因を追究しろ。」
「分かりました。原因の追究いたします。そちらもどうか気を付けてください。」
「・・・新人に言われるほど私もバカではない。」
・・・ちょっと、怒らせちゃったかな。でも、俺は果たして魔法騎士隊とは上手くやれるだろうか?
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