上 下
4 / 34

3.魔術師になりました。

しおりを挟む


俺は死の森デッドリーフォリーから出ようとすると、ある事を思い浮かべる。ここに、住んでいた証拠が出たら後々、面倒だしどうせなら、変装姿で誤魔化さないとな。そう思ったら、どこかで大きな音がして、俺はボンっと音を立て、煙まで上がった。・・・いや、爆発に巻き込まれたとかじゃないからね?多分、姿がゲーム内のハルディーンじゃなくなっただけだと思う。これまで、散々、王族紋章継承魔法にはとても助けられたからな。



多分、イメージとしては、ゲーム内のモブの姿になっていると思う。俺にはあのイメージが残っているからな。ついでなら、ここで、死の森最後のガチャを引こう。俺は10連ガチャを引く。



☆クローゼットをゲットしたよ!!

☆クローゼットをゲットしたよ!!

☆☆騎士隊の槍をゲットしたよ!!

☆☆☆炎魔法を習得したよ!!

☆☆インテリマントをゲットしたよ!!

☆クローゼットをゲットしたよ!!

☆☆暗殺用の毒薬をゲットしたよ!!

☆フォークをゲットしたよ!!

☆スプーンをゲットしたよ!!

☆☆☆☆闇魔法を習得したよ!!



・・・何故にフォークとスプーン!?まぁ、いい。闇魔法とかカッコいいな・・・。これだけあれば、やっていけるだろ。俺は疾風の衣服を着て、疾風の靴を履き、インテリ眼鏡とインテリ帽子とインテリマントをを着けて、この森から出た。出る時は疾風の如く、速かった。俺、風魔法使えないのにな。


△△△△


王都に着くと、街の真ん中に掲示板があり、魔術師の募集要項が載っていた。俺はこれだ!と思い、真っ先に会場に向かっていた。



俺は会場に着くと、一人のおじいさんがいた。・・・この人も、魔術師希望かな?にしても、他には人がいないみたいだけど。これから来るよな?時間には早く着いたみたいだしね。



数人が会場に来た。約束の時間になり、前に立っていたおじいさんが口を開く。


「・・・これから、魔術師希望の者は適性があるかどうか調査する。」



・・・あ、おじいさん、試験官の人だったのな。おじいさんは俺達を王城の敷地の辺鄙な場所に案内して、水晶玉がある部屋へと連れてきました。まずは、水晶玉で適性を調べるようです。最初に来た人から水晶玉に手を当てて、魔力量がどれだけあるか調べるそうです。・・・俺、大丈夫かな?爆発しない?



「そこの眼鏡の少年。前へ。」


俺は水晶玉の前へ出て、手を当てる。水晶玉が何故か異音を立てる。試験官のおじいさんは大声を上げる。


「皆の者!伏せろ!!爆発する!!」



俺は反射的に王族紋章継承魔法を使って、身を防ぐ。水晶玉は見事に爆散した。あぁ、チートってこういう時、嫌になるわー。おじいさんは魔法で、水晶玉の爆散の被害を最小化した。そして、おじいさんは俺に宣言する。


「汝は、これから上級魔術師の称号を与える。”朧月”・・・それが、汝の呼び名じゃ。」



”朧月”・・・?それって、どこかで聞いた様な・・・?って事は、『ドキッと恋して☆』の中で出ているって事だよな。・・・んー?


「汝、実感が湧かないのか?これは、異例の事態じゃからのぉ・・・。これは、間違えなく魔術師の称号を与えねばならぬ力の持ち主じゃ。」



・・・上級魔術師・・・。


「あー!!思い出した!!・・・そういう事か。」

「ん?」



”朧月”。それは、とある上級魔術師の呼び名。ゲームの中でも、続編の方だが、出てくる魔術師。出てくると言っても、名だけだが。魔法騎士隊第一部隊がちょろっとだけ、”朧月”の名を出すのだが、あれって俺だったのか!!流石、ハルディーン様。


俺は一人で納得していると、おじいさんは誰かを呼んでおり、俺は問答無用で連れていかれたのである。油断していたので、抵抗は出来なかったが。する意味もないが。



そして、後日。晴れて、上級魔術師の”朧月”としての生活が待っているのでした。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

無能な悪役王子に転生した俺、推しの為に暗躍していたら主人公がキレているようです。どうやら主人公も転生者らしい~

そらら
ファンタジー
【ファンタジー小説大賞の投票お待ちしております!】 大人気ゲーム「剣と魔法のファンタジー」の悪役王子に転生した俺。 王族という血統でありながら、何も努力しない怠惰な第一王子。 中盤で主人公に暗殺されるざまぁ対象。 俺はそんな破滅的な運命を変える為に、魔法を極めて強くなる。 そんで推しの為に暗躍してたら、主人公がキレて来たんだが? 「お前なんかにヒロインと王位は渡さないぞ!?」 「俺は別に王位はいらないぞ? 推しの為に暗躍中だ」 「ふざけんな! 原作をぶっ壊しやがって、殺してやる」 「申し訳ないが、もう俺は主人公より強いぞ?」 ※ カクヨム様にて、異世界ファンタジージャンル総合週間ランキング50位入り。1300スター、3500フォロワーを達成!

18禁NTR鬱ゲーの裏ボス最強悪役貴族に転生したのでスローライフを楽しんでいたら、ヒロイン達が奴隷としてやって来たので幸せにすることにした

田中又雄
ファンタジー
『異世界少女を歪ませたい』はエロゲー+MMORPGの要素も入った神ゲーであった。 しかし、NTR鬱ゲーであるためENDはいつも目を覆いたくなるものばかりであった。 そんなある日、裏ボスの悪役貴族として転生したわけだが...俺は悪役貴族として動く気はない。 そう思っていたのに、そこに奴隷として現れたのは今作のヒロイン達。 なので、酷い目にあってきた彼女達を精一杯愛し、幸せなトゥルーエンドに導くことに決めた。 あらすじを読んでいただきありがとうございます。 併せて、本作品についてはYouTubeで動画を投稿しております。 より、作品に没入できるようつくっているものですので、よければ見ていただければ幸いです!

[完結済み]男女比1対99の貞操観念が逆転した世界での日常が狂いまくっている件

森 拓也
キャラ文芸
俺、緒方 悟(おがた さとる)は意識を取り戻したら男女比1対99の貞操観念が逆転した世界にいた。そこでは男が稀少であり、何よりも尊重されていて、俺も例外ではなかった。 学校の中も、男子生徒が数人しかいないからまるで雰囲気が違う。廊下を歩いてても、女子たちの声だけが聞こえてくる。まるで別の世界みたいに。 そんな中でも俺の周りには優しいな女子たちがたくさんいる。特に、幼馴染の美羽はずっと俺のことを気にかけてくれているみたいで……

序盤でボコられるクズ悪役貴族に転生した俺、死にたくなくて強くなったら主人公にキレられました。え? お前も転生者だったの? そんなの知らんし〜

水間ノボル🐳
ファンタジー
↑「お気に入りに追加」を押してくださいっ!↑ ★2024/2/25〜3/3 男性向けホットランキング1位! ★2024/2/25 ファンタジージャンル1位!(24hポイント) 「主人公が俺を殺そうとしてくるがもう遅い。なぜか最強キャラにされていた~」 『醜い豚』  『最低のゴミクズ』 『無能の恥晒し』  18禁ゲーム「ドミナント・タクティクス」のクズ悪役貴族、アルフォンス・フォン・ヴァリエに転生した俺。  優れた魔術師の血統でありながら、アルフォンスは豚のようにデブっており、性格は傲慢かつ怠惰。しかも女の子を痛ぶるのが性癖のゴミクズ。  魔術の鍛錬はまったくしてないから、戦闘でもクソ雑魚であった。    ゲーム序盤で主人公にボコられて、悪事を暴かれて断罪される、ざまぁ対象であった。  プレイヤーをスカッとさせるためだけの存在。  そんな破滅の運命を回避するため、俺はレベルを上げまくって強くなる。  ついでに痩せて、女の子にも優しくなったら……なぜか主人公がキレ始めて。 「主人公は俺なのに……」 「うん。キミが主人公だ」 「お前のせいで原作が壊れた。絶対に許さない。お前を殺す」 「理不尽すぎません?」  原作原理主義の主人公が、俺を殺そうとしてきたのだが。 ※ カクヨム様にて、異世界ファンタジージャンル表紙入り。5000スター、10000フォロワーを達成!

二度目の異世界に来たのは最強の騎士〜吸血鬼の俺はこの世界で眷族(ハーレム)を増やす〜

北条氏成
ファンタジー
一度目の世界を救って、二度目の異世界にやってきた主人公は全能力を引き継いで吸血鬼へと転生した。 この物語は魔王によって人間との混血のハーフと呼ばれる者達が能力を失った世界で、最強種の吸血鬼が眷族を増やす少しエッチな小説です。 ※物語上、日常で消費する魔力の補給が必要になる為、『魔力の補給(少しエッチな)』話を挟みます。嫌な方は飛ばしても問題はないかと思いますので更新をお待ち下さい。※    カクヨムで3日で修正という無理難題を突き付けられたので、今後は切り替えてこちらで投稿していきます!カクヨムで読んで頂いてくれていた読者の方々には大変申し訳ありません!! *毎日投稿実施中!投稿時間は夜11時~12時頃です。* ※本作は眷族の儀式と魔力の補給というストーリー上で不可欠な要素が発生します。性描写が苦手な方は注意(魔力の補給が含まれます)を読まないで下さい。また、ギリギリを攻めている為、BAN対策で必然的に同じ描写が多くなります。描写が単調だよ? 足りないよ?という場合は想像力で補って下さい。できる限り毎日更新する為、話数を切って千文字程度で更新します。※ 表紙はAIで作成しました。ヒロインのリアラのイメージです。ちょっと過激な感じなので、運営から言われたら消します!

神様に転生させてもらった元社畜はチート能力で異世界に革命をおこす。賢者の石の無限魔力と召喚術の組み合わせって最強では!?

不死じゃない不死鳥(ただのニワトリ)
ファンタジー
●あらすじ ブラック企業に勤め過労死してしまった、斉藤タクマ。36歳。彼は神様によってチート能力をもらい異世界に転生をさせてもらう。 賢者の石による魔力無限と、万能な召喚獣を呼べる召喚術。この二つのチートを使いつつ、危機に瀕した猫人族達の村を発展させていく物語。だんだんと村は発展していき他の町とも交易をはじめゆくゆくは大きな大国に!? フェンリルにスライム、猫耳少女、エルフにグータラ娘などいろいろ登場人物に振り回されながらも異世界を楽しんでいきたいと思います。 タイトル変えました。 旧題、賢者の石による無限魔力+最強召喚術による、異世界のんびりスローライフ。~猫人族の村はいずれ大国へと成り上がる~ ※R15は保険です。異世界転生、内政モノです。 あまりシリアスにするつもりもありません。 またタンタンと進みますのでよろしくお願いします。 感想、お気に入りをいただけると執筆の励みになります。 よろしくお願いします。 想像以上に多くの方に読んでいただけており、戸惑っております。本当にありがとうございます。 ※カクヨムさんでも連載はじめました。

せっかく異世界に転生できたんだから、急いで生きる必要なんてないよね?ー明日も俺はスローなライフを謳歌したいー

ジミー凌我
ファンタジー
 日夜仕事に追われ続ける日常を毎日毎日繰り返していた。  仕事仕事の毎日、明日も明後日も仕事を積みたくないと生き急いでいた。  そんな俺はいつしか過労で倒れてしまった。  そのまま死んだ俺は、異世界に転生していた。  忙しすぎてうわさでしか聞いたことがないが、これが異世界転生というものなのだろう。  生き急いで死んでしまったんだ。俺はこの世界ではゆっくりと生きていきたいと思った。  ただ、この世界にはモンスターも魔王もいるみたい。 この世界で最初に出会ったクレハという女の子は、細かいことは気にしない自由奔放な可愛らしい子で、俺を助けてくれた。 冒険者としてゆったり生計を立てていこうと思ったら、以外と儲かる仕事だったからこれは楽な人生が始まると思った矢先。 なぜか2日目にして魔王軍の侵略に遭遇し…。

乙女ゲーのモブに転生した俺、なぜかヒロインの攻略対象になってしまう。えっ? 俺はモブだよ?

水間ノボル🐳
ファンタジー
↑ お気に入り登録をお願いします! ※ 5/15 男性向けホットランキング1位★  目覚めたら、妹に無理やりプレイさせられた乙女ゲーム、「ルーナ・クロニクル」のモブに転生した俺。    名前は、シド・フォン・グランディ。    準男爵の三男。典型的な底辺貴族だ。 「アリシア、平民のゴミはさっさと退学しなさい!」 「おいっ! 人をゴミ扱いするんじゃねぇ!」  ヒロインのアリシアを、悪役令嬢のファルネーゼがいじめていたシーンにちょうど転生する。    前日、会社の上司にパワハラされていた俺は、ついむしゃくしゃしてファルネーゼにブチキレてしまい…… 「助けてくれてありがとうございます。その……明日の午後、空いてますか?」 「えっ? 俺に言ってる?」  イケメンの攻略対象を差し置いて、ヒロインが俺に迫ってきて…… 「グランディ、決闘だ。俺たちが勝ったら、二度とアリシア近づくな……っ!」 「おいおい。なんでそうなるんだよ……」  攻略対象の王子殿下に、決闘を挑まれて。 「クソ……っ! 準男爵ごときに負けるわけにはいかない……」 「かなり手加減してるんだが……」  モブの俺が決闘に勝ってしまって——  ※2024/3/20 カクヨム様にて、異世界ファンタジーランキング2位!週間総合ランキング4位!

処理中です...