高尾のいごっそう

ハリマオ65

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21話:消費税増税、ウクライナ紛争、異常気象

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 この他、夏以降の豪雨による土砂災害などで山口、島根、秋田、岩手各県で死者が出た。東京電力福島第1原発では放射能汚染水の貯蔵タンクで水漏れが相次ぎ、海への流出も判明した。

 汚染水問題が深刻化する中、東京五輪招致で安倍晋三首相は「状況はコントロールされている」と明言。政府が対策の前面に立つことになった。原子炉で溶けた核燃料を冷やした水は、汚染水となって増え続けている。貯蔵用の地下貯水槽では4月、遮水シートから汚染水が漏出。継ぎ目をボルトで締めた簡易型タンクからも漏れた。そのため、原子炉建屋に近い海側の井戸では地下水から高濃度の放射性物質が検出された。

 一方、4号機使用済み燃料プールでは、11月、核燃料の取り出しが始まった。廃炉に向け前進したが、溶融燃料の取り出し方法など課題は山積みだ。 政府は10月1日の閣議で、現行5%の消費税率を2014年4月から予定通り8%に引き上げることを決めた。社会保障制度を持続可能なものにするとともに財政健全化を図るためである。税率引き上げは1997年4月以来17年ぶりとなる。

 消費税増税は、民主党政権下で制定された関連法に明記されていたが、実施判断は「景気条項」で条件が付けられていたため延期を求める声も噴出。最終的に直前に発表された国内総生産や日銀短観などの経済指標を見極め、その上で、安倍晋三首相が実施を決断した。12月には、増税による景気落ち込みの緩和を狙う5.5兆円の経済対策がまとまった。

 やがて2014年を迎えた。ウクライナで2月に親ロシア派のヤヌコビッチ政権が反政権デモで崩壊し、親欧州連合「EU」派政権が発足したのを受け、ロシア系住民が多数を占める南部クリミア半島にロシアが軍事介入し、3月に編入に踏み切った。武力を背景に領土拡大を強行したロシアの行動に、冷戦後の国際秩序は大きく揺らいだ。

 その後ウクライナ東部でも、ロシアが後ろ盾の親ロ派武装勢力と政府軍が激しい戦闘を続け、死者は4千人を超えた。7月には東部上空でマレーシア機が撃墜され、298人が死亡する悲劇も起きた。欧米や日本は、ロシアが事態収拾に応じていないとして、制裁を発動している。

 6月、イスラム過激組織「イラク・シリアのイスラム国」が、イラク第2の都市モスルを制圧し、指導者のバグダディ容疑者をカリフとする「イスラム国」の樹立を宣言。シリア内戦でアサド政権の統治が及ばない北東部やイラクの北西部で活動し少数派や他宗派の迫害などの残虐行為を続けた。米軍は8月、イラク領内でイスラム国を標的とした空爆を開始。

 オバマ政権は有志連合を形成し、9月に開始したシリア空爆にはサウジアラビアなどの中東諸国も加わった。イスラム国は3万人超の戦闘員を擁するとみられ、壊滅には数年を要する見通しだ。2014年8月20日、広島市北部で豪雨に伴う土石流が複数箇所で起き、多数の住宅が流された。最終的には、安佐南区の八木、緑井の2地区を中心に死者は74人に達した。

 避難指示・勧告は一時15万人以上に出され、全面解除までに3カ月もかかった。広島地方気象台は災害当日の1時49分に非常に激しい雨を示す「1時間70ミリ」の予測を発表するなど、広島県全域に土砂災害への警戒を促していた。しかし、広島市は災害発生後の同4時すぎに避難勧告を出すなど、情報が生かされず、対応の遅れが指摘された。10月、西アフリカのエボラ出血熱感染拡大は、急拡大した。

 ギニア政府が、3月、「最初の患者が2月に確認され既に59人が死亡」と発表。瞬く間に国境を越え、隣国のシエラレオネ、リベリアに飛び火した。世界保健機関は12月に入り死者は6千人超え、感染者は2万人近いと発表。流行は、史上最悪の規模で、感染は、10月になってアフリカ大陸以外にも広がりスペインや米国で隔離治療が相次いだ。パニックに近い過剰反応もみられたが、欧米では大半が完治した。

 東京外国為替・株式市場では、2014年10月末の日銀による追加金融緩和を機に円安・株高が急速に進んだ。12月に円相場は一時1ドル・121円台に下落し、日経平均株価は取引時間中に1万8千円を回復。4月の消費税増税後、日本経済がもたついていたが、米国は景気回復で金融の量的緩和策を終了。米国につられる形で日本の株価も上がり外為市場ではドル買いが優勢になった。
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