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82話 思い
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【愛しい我が子ムーンへ。
ムーン私のこと覚えてる?忘れてるかな........ムーンが小さい時のことだからもう覚えてないよね?私はね、あなたのお母さんのスータ・フォック。覚えてなかったら今覚えてね。サンと仲良くしてる?サンは少しめんどくさい性格だから困ってるよね?でもね、根はやさしいからちゃんと仲良くするんだよ。それに、ムーンって名前はサンが付けたんだからね。由来は忘れたけど、昔話に出てくる天体の話だとかなんとか........あんまり覚えてないや。サンに
聞いてねっ。そして、ここからが本題だけど........この手紙を読んでいるっていうことは、国との関係があまり良くないって事だよね?なんで分かるかって?だって、私がワーフ君に言って頼んだんだもん。サンとムーンと国の関係が悪くなったら私の手紙を二人に渡してって。本当は手紙とか渡すつもりはなかったんだけど...........だって.....手紙書いてるとまだこの世に未練湧いちゃうからさ...........でも、万が一のことを想定して今書いてるんだよ。だからねムーン、母からの最初で最後のお願いを聞いてほしいの。サンと仲良くして、ワーフ君を助けてあげて。母としてはあなたに何もできなかったし、これからも何もしてあげることはできないからお願いを聞いてくれるかはムーンが決めてね。なんか...........私のことあんま話してないし、ムーンにもあんまり言葉をかけることが出来なかったね。ごめん、お願いばかりしちゃって...........でも、これだけ言わせて、愛してるよムーン。】
ムーンは涙を流しながら手紙を読んでいた。
そして、「........母ちゃん」
ムーンはそう呟くと、何かを決心したような顔付きでラクレスを見た。
「あんちゃん........この手紙を持ってきてくれてありがとな。」
ラクレスはムーンの言葉に無言で頷いた。
ラクレスが反応するとムーンは言った。
「よしっ、行くかっ!!!!!!」
ムーンは何かを決意したような顔でそう言うと、歩き出した。
ラクレスもムーンに続いて歩いて行くと、
「あんちゃん、俺やってみるよ...........ちゃんとあの人と向かい合ってみる...........正直、まだ恨んではいるけどよ、母ちゃんの頼みなら向かい合うしかねぇもんな!!!」
ムーンはそう言うと、笑顔でラクレスに振り向いた。
「その意気です、ムーンさん。」
ラクレスもそう言うと、笑顔でムーンを見た。
それから、二人は家の外に向けて歩き出した。
~場所は変わり家の外~
「なぁなぁおっちゃん、本当に親分の父ちゃんなのか?」
パンクが口を開いた。
「あぁ、俺はムーンの父親だ。」
パンクの問いに笑顔で答えたサンを見てペンチが口を開く。
「たしかに、何か親分に似てる。」
「だろっ?なんたって、父親だからな。」
「ってことは...........俺とパンチにとって、あんたは大親分っ!!!!!!!」
パンクは手を顎に据えながらそう言った。
「あっはっはっはっはっはっは、面白れぇじゃねぇかお前ら。」
「大親分、何で親分と喧嘩しているんですか?」
パンクが子供ながらの空気を読まない発言をした。
「あぁ?それはだな..........色々あったんだよ...........」
サンは少し言いづらそうに言った。
「そうなんだ...........親分と大親分が喧嘩してんのを俺達は見たくないよ。親分はいつも笑っていた、大親分だって、会ったばっかりだけど親分にそっくりなんだ。だから、そんな二人が怖い顔してるのは嫌なんだ。大親分、親分を助けてほしい。親分を暗闇から救ってほしいい。」
パンクがサンに寄りながらそう言った。
「ふんっ、大丈夫だ。いいかお前ら、大親分から良いことを教えてやる。男の喧嘩ってものはな、喧嘩の熱が熱けりゃー熱い程、その分熱い友情で結ばれんだぜ。つまりだ、俺とあいつの間にある溝はかなり深い、だがな、絶対に熱い友情を結んでやるからよ、楽しみにしとけ。」
「大親分、何を言ってるのか分からなかったけど、かっこいいぜーーーー。」
「だろっーーー?これがかっこいいと思えるなんて、ムーンの奴ぁ、見る目があるぜっ!!!!!!はっはっはっはっは、やってやるぜ!!!!!!うおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!おいっ、お前らも叫べっ!!!!!!行くぞっ」
「「「うおぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!!!!!」」」
サン、パンク、ペンチが雄たけびを上げてると、「ガチャッ」
ムーンの家の扉が空いた。
「来たかっ、ムーン」
サンはそう言うと、笑いながらムーンに近づいた。
「じゃあ行ってくるぜ、あんちゃん。」
ムーンもラクレスを見てそう言うと、サンの方へ歩き出した。
(母ちゃんのためにも、俺は絶対に...............)
(おいっ見てるかスータ、これがお前の息子、ムーン・フォックだぜ。)
そして、二人は向かい合うように立ち、話し始めた。
ムーン私のこと覚えてる?忘れてるかな........ムーンが小さい時のことだからもう覚えてないよね?私はね、あなたのお母さんのスータ・フォック。覚えてなかったら今覚えてね。サンと仲良くしてる?サンは少しめんどくさい性格だから困ってるよね?でもね、根はやさしいからちゃんと仲良くするんだよ。それに、ムーンって名前はサンが付けたんだからね。由来は忘れたけど、昔話に出てくる天体の話だとかなんとか........あんまり覚えてないや。サンに
聞いてねっ。そして、ここからが本題だけど........この手紙を読んでいるっていうことは、国との関係があまり良くないって事だよね?なんで分かるかって?だって、私がワーフ君に言って頼んだんだもん。サンとムーンと国の関係が悪くなったら私の手紙を二人に渡してって。本当は手紙とか渡すつもりはなかったんだけど...........だって.....手紙書いてるとまだこの世に未練湧いちゃうからさ...........でも、万が一のことを想定して今書いてるんだよ。だからねムーン、母からの最初で最後のお願いを聞いてほしいの。サンと仲良くして、ワーフ君を助けてあげて。母としてはあなたに何もできなかったし、これからも何もしてあげることはできないからお願いを聞いてくれるかはムーンが決めてね。なんか...........私のことあんま話してないし、ムーンにもあんまり言葉をかけることが出来なかったね。ごめん、お願いばかりしちゃって...........でも、これだけ言わせて、愛してるよムーン。】
ムーンは涙を流しながら手紙を読んでいた。
そして、「........母ちゃん」
ムーンはそう呟くと、何かを決心したような顔付きでラクレスを見た。
「あんちゃん........この手紙を持ってきてくれてありがとな。」
ラクレスはムーンの言葉に無言で頷いた。
ラクレスが反応するとムーンは言った。
「よしっ、行くかっ!!!!!!」
ムーンは何かを決意したような顔でそう言うと、歩き出した。
ラクレスもムーンに続いて歩いて行くと、
「あんちゃん、俺やってみるよ...........ちゃんとあの人と向かい合ってみる...........正直、まだ恨んではいるけどよ、母ちゃんの頼みなら向かい合うしかねぇもんな!!!」
ムーンはそう言うと、笑顔でラクレスに振り向いた。
「その意気です、ムーンさん。」
ラクレスもそう言うと、笑顔でムーンを見た。
それから、二人は家の外に向けて歩き出した。
~場所は変わり家の外~
「なぁなぁおっちゃん、本当に親分の父ちゃんなのか?」
パンクが口を開いた。
「あぁ、俺はムーンの父親だ。」
パンクの問いに笑顔で答えたサンを見てペンチが口を開く。
「たしかに、何か親分に似てる。」
「だろっ?なんたって、父親だからな。」
「ってことは...........俺とパンチにとって、あんたは大親分っ!!!!!!!」
パンクは手を顎に据えながらそう言った。
「あっはっはっはっはっはっは、面白れぇじゃねぇかお前ら。」
「大親分、何で親分と喧嘩しているんですか?」
パンクが子供ながらの空気を読まない発言をした。
「あぁ?それはだな..........色々あったんだよ...........」
サンは少し言いづらそうに言った。
「そうなんだ...........親分と大親分が喧嘩してんのを俺達は見たくないよ。親分はいつも笑っていた、大親分だって、会ったばっかりだけど親分にそっくりなんだ。だから、そんな二人が怖い顔してるのは嫌なんだ。大親分、親分を助けてほしい。親分を暗闇から救ってほしいい。」
パンクがサンに寄りながらそう言った。
「ふんっ、大丈夫だ。いいかお前ら、大親分から良いことを教えてやる。男の喧嘩ってものはな、喧嘩の熱が熱けりゃー熱い程、その分熱い友情で結ばれんだぜ。つまりだ、俺とあいつの間にある溝はかなり深い、だがな、絶対に熱い友情を結んでやるからよ、楽しみにしとけ。」
「大親分、何を言ってるのか分からなかったけど、かっこいいぜーーーー。」
「だろっーーー?これがかっこいいと思えるなんて、ムーンの奴ぁ、見る目があるぜっ!!!!!!はっはっはっはっは、やってやるぜ!!!!!!うおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!おいっ、お前らも叫べっ!!!!!!行くぞっ」
「「「うおぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!!!!!」」」
サン、パンク、ペンチが雄たけびを上げてると、「ガチャッ」
ムーンの家の扉が空いた。
「来たかっ、ムーン」
サンはそう言うと、笑いながらムーンに近づいた。
「じゃあ行ってくるぜ、あんちゃん。」
ムーンもラクレスを見てそう言うと、サンの方へ歩き出した。
(母ちゃんのためにも、俺は絶対に...............)
(おいっ見てるかスータ、これがお前の息子、ムーン・フォックだぜ。)
そして、二人は向かい合うように立ち、話し始めた。
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