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第二章
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しおりを挟む確かにユーリ様の言う通りでリリヤが何かしてくる可能性はある。
リリヤに前世の記憶がなかったのなら、ここまで心配する必要がなかったのだけど、残念なことにリリヤには前世の記憶があり、この世界を舞台にしてるゲームも知っている。
絶対に絡んでくる気がする。
「ユーリ様はリリヤが騒動を起こすと思ってるのですか?」
「その可能性が高いと思ってるよ。数年前にイワンに何があったのか聞いたけど、彼女が何を考えてるのかは分からないけど、彼女はミハイルに近付きたがってたんだよね?」
「はい。私が婚約者候補から辞退したって言ったらリリヤは慌てていました」
リリヤからしたら悪役令嬢の私が居なくなったら困るって思ったんだろうけど、そんなことは皆に話せないから誤魔化すことしか出来ないのよね。
「伯爵令嬢になるみたいだけど、アベル•テイラーは出世欲のない男で社交には全く興味がなかったはずだ。だからあの男にはミハイルとの縁を繋ぐ知り合いは居ないはず。だからミハイルと関わりがあり、紹介してもらえる可能性の高いイリーナ嬢に近付く可能性はあると思うよ」
あの子が私に頭を下げたり、媚びたりする未来は全く想像できないけど、私に冤罪をかけて踏み台にする未来は簡単に想像できるわね。
「あの女ならあり得るな。下手したらイリーナに虐められてるって嘘をつく可能性もある。あの女はこれからイリーナが通う学園に通うのに執着していたみたいだから、絶対に入学してきそうだな」
「お兄様はリリヤを嫌い過ぎてはありませんか?もう私達には関係ない人ですよ。それに同じ学園に通うことになったとしても、私と彼女では学部が違うと思いますわ。心配するならレイチェルの方を心配したほうが良いと思います」
同じ学部になるだろうし、レイチェルがお兄様の婚約者って知ったら何をしてくるか分からないもの。
レイチェルの話ではゲームではお兄様に婚約者は居なかったみたいだから、何かしら文句を言ってくる気がする。
レイチェルに忠告しないといけないわね。
「あんな女嫌いに決まってるだろ?あの女のせいでイリーナは母親が居なくなったんだからな。レイチェル様のことが心配だな。今からでも学部をイリーナと同じに出来ないだろうか?」
お兄様だって母親が居なくなったことは一緒なのに、自分のことは他人事なのよね。
当時のお兄様は16歳だったから母親が恋しいって年齢でもないか。
リリヤが私が通う事になる学園に入学することになったら、私よりもレイチェルが危険よね。
私に近付けないからレイチェルに悪役令嬢を押し付ける可能性もある。
「それが出来たら良いんですけどね。流石に今から学部を変えることはできないですよね?特進クラスなら校舎が別棟だから、一般クラスの人達と会うことは滅多に無いんですよね?」
「セミュン君の婚約者の成績によるけど無理ではないと思うよ。流石に特進クラスに入れないような成績なら無理だけど、成績に問題ないなら1人ぐらいなら割り込むことは出来る。特進クラスは元々人数が少ないから1人増えても問題ない」
「本当ですか!?もし出来るならそうして欲しいです。レイチェル様に相談する必要はありますけど絶対に説得します!!」
「問題ないよ。今回は事が事だからね。我が国の貴族が他国の王族に失礼をする可能性があるなら、そうならないように未然に防ぐ必要がある。流石に問題の令嬢を入学拒否するのは難しいからね」
確かに貴族が他国の王女に失礼なことをしたら、国際問題に繋がるから出来ることはするわよね。
リリヤを入学拒否にするのは現状では難しいのは分かる。
だってリリヤがしたのは私達の母親を独占しただけですし、そのために私を陥れようとしたみたいだけど、特に被害はなかったせいで身内の揉め事で終わってしまった。
リリヤの両親がしたこともリリヤが生まれる前で関わってないから、それを理由にするのも難しいですし、大事にしないためにお父様が内々に終わらせてしまった。
現状を考えたら、陛下には知らせたけど内々で終わらせたのは悪手だったかな?
でも公にしてたらお祖父様達も管理不足で罰を受けていたかもしれないですしね。
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