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第一章(謎解きのはじまり)
R18が始まるから良い子は見ないでねの巻。(⚠R18)
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次に目が覚めたとき、僕はどこかに横たわった状態だった。真っ暗な部屋の中で、下半身に重みを感じていた。目を開けても、まぶたが異常に重くて、もはや持ち上げているというのに近い。
身動きができず、下半身に何かが乗っているような感覚があるので、初め、金縛りにでも遭ってしまったのかと思った。でもすぐに、鉛を飲み込んだような息苦しい喉の奥から、自分にさえ、それと分かるほどの酒臭さが漂ってくるので、すぐさま先ほどの会合でのことを思い出した。
とにかく猛烈に喉が渇いていた。とりあえず起き上がろうとすると、手に柔らかなツルツルとした生地が触れた。何だろうと思いながら掴むと、それは僕の足の上にのしかかる重みへと繋がっていた。驚いたことに、それは、スカートだったのだ。僕が引っ張って持ち上げてしまったせいで、主の太ももが丸出しになっていた。
……一体、どういう状況だ?
考えようとすると、頭が割れるように痛くて吐き気が込み上げてくる。
大学時代に、たまに男子学生たちが、授業が始まる前などに、酔った勢いで初対面の女の子と一晩関係を持った下世話な話などを武勇伝のようにしていたけれど。
……まさか、あのまま、酔って誰かをホテルに連れ込んだのか……僕が?
確かに、あの時、僕は少なく見積もっても泥酔していたし、一人で帰れるような状態ではなかったろう。だけど、それがなんだっていうんだ。まさか、あの膝枕をしてくれた女の子でも口説いて連れ帰ったっていうのか? 僕が?
勃起不全なのに?
でも、そんなことは、この場において相手の女の子には、全く計り知らぬところだ。「お互い酔った勢いで」だなんて、僕には到底無縁のことと思っていたけれど、人生ほんとに何が起こるか分からないものなのだなあ。
一歩間違えれば、自分の仕事関係者に手を出すという大ご法度になりかねない、人生最大のピンチであるはずだが、僕には、そうはならないという絶対的な「不能」という名の自信があったので、なんとか気持ちを落ち着かせることができた。
まずは、とにかく、この人を僕の上からどかして、水を飲みたい。話はそれからだ。そんな本能が、僕をどうにか突き動かした。
僕はまず、スカートから手を離すと、自分の脚上に跨っている状態の女の子を、太ももごと、後ろへ押し退けようとした。太ももが、あまりにもスベスベと滑らかなので、正直ドキッとしたが、構わずそのまま強く後方へと押し込んだ。
すると、思わぬことに触れた手は、太ももを押し退けることなく、そのままスルスルと付け根の方まで肌の上を滑っていってしまった。マズッた! と思ったときには遅かった。女の子は、思ってもなかった僕の動作に敏感に反応した。
「アッ……!」
そのあまりの甘美な声音に、思わず僕は、上半身を少し起こした状態で、両手で太ももの付け根を掴んだまま、固まってしまった。
それは、男の声だった。もちろん、その声の主を僕は誰よりもよく知っている。懐かしさと衝撃が、僕の全身を駆け巡っていた。
僕の手によって、不可抗力で捲り上げられることになったスカートの中が、全部、露わになっていた。
間宮はスカートの下に、何も履いていなかった。
身動きができず、下半身に何かが乗っているような感覚があるので、初め、金縛りにでも遭ってしまったのかと思った。でもすぐに、鉛を飲み込んだような息苦しい喉の奥から、自分にさえ、それと分かるほどの酒臭さが漂ってくるので、すぐさま先ほどの会合でのことを思い出した。
とにかく猛烈に喉が渇いていた。とりあえず起き上がろうとすると、手に柔らかなツルツルとした生地が触れた。何だろうと思いながら掴むと、それは僕の足の上にのしかかる重みへと繋がっていた。驚いたことに、それは、スカートだったのだ。僕が引っ張って持ち上げてしまったせいで、主の太ももが丸出しになっていた。
……一体、どういう状況だ?
考えようとすると、頭が割れるように痛くて吐き気が込み上げてくる。
大学時代に、たまに男子学生たちが、授業が始まる前などに、酔った勢いで初対面の女の子と一晩関係を持った下世話な話などを武勇伝のようにしていたけれど。
……まさか、あのまま、酔って誰かをホテルに連れ込んだのか……僕が?
確かに、あの時、僕は少なく見積もっても泥酔していたし、一人で帰れるような状態ではなかったろう。だけど、それがなんだっていうんだ。まさか、あの膝枕をしてくれた女の子でも口説いて連れ帰ったっていうのか? 僕が?
勃起不全なのに?
でも、そんなことは、この場において相手の女の子には、全く計り知らぬところだ。「お互い酔った勢いで」だなんて、僕には到底無縁のことと思っていたけれど、人生ほんとに何が起こるか分からないものなのだなあ。
一歩間違えれば、自分の仕事関係者に手を出すという大ご法度になりかねない、人生最大のピンチであるはずだが、僕には、そうはならないという絶対的な「不能」という名の自信があったので、なんとか気持ちを落ち着かせることができた。
まずは、とにかく、この人を僕の上からどかして、水を飲みたい。話はそれからだ。そんな本能が、僕をどうにか突き動かした。
僕はまず、スカートから手を離すと、自分の脚上に跨っている状態の女の子を、太ももごと、後ろへ押し退けようとした。太ももが、あまりにもスベスベと滑らかなので、正直ドキッとしたが、構わずそのまま強く後方へと押し込んだ。
すると、思わぬことに触れた手は、太ももを押し退けることなく、そのままスルスルと付け根の方まで肌の上を滑っていってしまった。マズッた! と思ったときには遅かった。女の子は、思ってもなかった僕の動作に敏感に反応した。
「アッ……!」
そのあまりの甘美な声音に、思わず僕は、上半身を少し起こした状態で、両手で太ももの付け根を掴んだまま、固まってしまった。
それは、男の声だった。もちろん、その声の主を僕は誰よりもよく知っている。懐かしさと衝撃が、僕の全身を駆け巡っていた。
僕の手によって、不可抗力で捲り上げられることになったスカートの中が、全部、露わになっていた。
間宮はスカートの下に、何も履いていなかった。
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