黒衣の魔道士

オレンジペコ

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第一部 アストラス編~王の落胤~

79.※ゲームの終わり

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リーネはロックウェルの言葉を噛みしめながら回廊を歩いていた。

(クレイがロックウェル様の恋人…?)

けれどロックウェルには別の恋人がいるはずだ。
あの眷属の主であり、濃厚な魔力を有した女魔道士────。

(まさか二股?)

あの百戦錬磨と謳われるロックウェルの事だ。
男と女、両方の恋人がいてもおかしくはない。
まさかそれが友人だとばかり思っていたクレイとは思わなかったが……。
正直信じがたいことではあるが、そう言えばとふと思い出したことがあった。
ゲームを始めた時にロイドという魔道士が言っていなかっただろうか?

ロックウェルが怒らないのかと────。

首筋にキスマークを付けた時も、クレイは確かロックウェルが怒ると、そう言っていたように思う。
こうして振り返ると、様々なことが符合する。
ロックウェルがクレイの家に泊ったのも、ロックウェルの部屋にクレイが泊ったのも、ただ単に仲がいいからと言うわけではなく、恋人だったからなのではないか?
けれどそこでふとクレイの言葉を思い出した。

「恋人と会っていない時は来てもいいと…そう言っていたわよね?」

つまりクレイとしては恋人であるロックウェルといない時はゲームを続けてもいいと思ってくれていると言うことだ。
それをわざわざこうして牽制に掛かってきたと言うことは────。

「ロックウェル様の方がクレイに惚れてるって言うこと?」

確かにクレイもロックウェルの事が好きそうではあったが、ロイドともベタベタしていたし、自分とも口づけを交わしてくれた。
と言うことは、先程の言葉はそれほど気にする必要はないのではないだろうか?
そもそもロックウェルも男女で恋人がいると言うのなら、クレイにだって男女で恋人がいても文句は言えないはずだ。

「…………」

正直どうでもいい相手なら面倒臭いのでここであっさりとゲームを終わらせて距離を置くのだが、昨日のクレイとの魔力交流は最高だった。

「これは…明日クレイに会ってから決めた方がいいわね」

自分としては、クレイさえ良ければこのまま傍に居させてほしいというのが本音だった。
大体ロックウェルもロイドをクレイから引き離してはいたが、あの分だと多少は認めているのではないだろうか?
そこに付け入る隙はある。
どちらにせよ、話は全てクレイに会ってからだ。

「もし勝負がついても、ゲームの終わりにまた魔力交流ができるといいのに…」

リーネはそう呟きながらそっとクレイへと思いを馳せたのだった。


***


ハインツの教育日、リーネは朝からクレイを待ち構えていた。
ロックウェルと来るかと思ったが意外にもその日は一人で、自分を見るなりいつも通り不敵な笑みを浮かべてくれる。

「リーネ」
「クレイ。一昨日は私の眷属が本当にごめんなさい」

一応きちんと謝罪だけはしておこうとそう言ったのだが、クレイは全く怒ってはいなさそうだった。

「別に構わない。そんなことより第三部隊の隊長の件はもう返事はしたのか?」
「ええ。受けることにしたわ」

その返答はクレイ的に満足のいくものだったようで、そうかと嬉しそうに笑ってくる。

「仕事ができる奴は好きだな」
「…認めてくれるの?」
「ああ。ロックウェルのお墨付きなら間違いなくやっていけるだろう」

そんなクレイの言葉に何故か胸が高鳴ってしまう。

(そう…。クレイは仕事ができる人が好みなのね)

それならロックウェルが相手と言うのも頷ける。

「ねえ、クレイ。私が第三部隊の部隊長になって、立派に成長できたらまた魔力交流をしてもらえるかしら?」
「…?ゲームはやめにするのか?」

きょとんとしたように言ってくるクレイにリーネはクスリと笑う。

「そうね。今回は私の負けでいいわ」
「随分あっさりとしているな」
「ふふっ…遊びじゃなく、本気で貴方を落としたくなったと言ったら…どうする?」

そうやって甘く囁きを落としてもクレイはちっとも靡いてはくれない。

「別に構わないが…恋人以上に魅力的になってくれないと俺は落とせないと思うぞ?」

そうやって挑戦的に笑ってくる姿にまで見惚れる自分を止めることができない。

「わかっているわ。相手にとって不足はないもの」

そうやって相手はもう知っていると匂わせると、クレイも満足げに笑ってくれた。

「わかっているならいい」
「魔力交流は成長してからで構わないけれど、時間ができたらまた会いに行くわ」
「ああ。いつでも来るといい」

そんなクレイの頬にそっと口づけて、リーネはそのまま身を翻す。

「またね!」

そして短い挨拶と共にゲームは終わりを迎えたのだった。




「ほら。問題なく終われたじゃないか」

リーネの姿を見送りながらクレイは嘆息するが、そこは眷属達もため息を吐くしかない。

【あまり解決には至っていないように見受けられましたが?】
「…?ゲームは終わりだろう?」
【それはそうですが、本気で落としに来ると言っておりましたよ?】
「俺がロックウェル以外に落ちなければ問題ないじゃないか」

そもそもそんな可能性はゼロだと言い切るクレイに眷属達は口を噤む。
それはそうかもしれないが、やはりこの主はずれていると思わざるを得ない。

【恐らく今の件はヒュースからロックウェル様にも伝わっていると思いますので、ご覚悟を】
「え?」
【またお仕置きコースまっしぐらですね…】

そんな言葉に何が悪かったんだと蒼白になる主にため息を吐きながら、眷属達はロックウェルの調教に力を貸したいなとつい思ってしまったのだった。


***


【…ロックウェル様。リーネはどうやらゲームを終わらせてくれたようでございますよ】
その言葉にそっとロックウェルが微笑みをこぼす。
「そうか」
それなら良かったと思ったのも束の間、続く言葉に脱力せざるを得ない。

【どうもクレイ様が仕事のできる相手が好きだと判断したようで、第三部隊で頑張って再度アタックすることにしたようです】
「なっ…!」
【魔道士長の座とクレイ様、両方本気で取りに来るつもりのようですから、彼女はまだまだ大きく成長してきそうですね~】

こうやってクレイに絡むと何故か相手が成長していくことも多いのだとヒュースがぼやいた。
【まあそうやって実力見た目共に魅力的に成長した彼女を、またクレイ様はあっさりと振るんでしょうけど…】
いつものこととは言え、本当に困った主だとヒュースが呆れたように言う。
【私としましては、ここで彼女を潰してしまうよりも、クレイ様に振られるまで部下として利用してやる方がロックウェル様のお為にもなるように思いますが…いかがでしょう?】
確かに嫉妬に駆られて優秀な者を次々失うのは得策ではない。

「わかった。その代わり、クレイにはお仕置き決定だ」

どうせまた迂闊なことをリーネに言ったのだろうと尋ねると、ヒュースはあっさりと答えてくれる。

【そうですね~。いつでも会いに来いとか、本当に罪作りも甚だしいですよね。変に期待させるような事を口にしなければいいのに…本当にうっかりな主で申し訳ありません】

その返答にロックウェルが恐ろしいほど冷たい笑みを浮かべる。
ちょうどその時、コンコンと控えめにドアをノックする音が聞こえて来た。
恐らくクレイだろうと入室を許可すると、そこにはシリィと一緒にいるクレイの姿があった。

「あ、リーネの件は終わったのですね。良かった」

どうやらシリィはリーネの話がちゃんと終わっているかどうかわからなかったから、気を遣って同席してくれたようだった。

「クレイも元気そうだし、良かったわ」
「ああ。ありがとう。先日の件も…すまなかった」
「え?ああっ!あれ、あれね?!だ、大丈夫よ!悪いのはリーネですもの!」
「でも…勝手に魔力交流を…」
「いいの!私クレイの事大好きだし!それにほら!前に助けてくれた時にも交流してくれたんでしょう?初めてじゃないし…!気にしないで!」

真っ赤になりながら一生懸命言葉を紡ぐシリィにクレイが柔らかく微笑む。

「シリィは優しいな」

そんなクレイに『ひゃーっ!』となって、シリィはそのまま逃げるように執務室から去っていった。

「…………」

これだけ恋人の目の前で見せつけてくるとは一体どういう了見だと、ロックウェルが怒りたくなるのは仕方がないだろう。
ただでさえリーネの件で怒っていたと言うのに────。

「クレイ…?」

そんな呼びかけにクレイがビクッと飛び上がる。

「…なんだ?」

その声は怒られるのがわかっているからかどこか怯えているようにも感じられた。

「お前は本当にどうしようもない男だな」

ゆっくりと近づく自分から逃げるように後退するクレイを、そのままジワリと追い詰めていく。

「え?ちょっ…!待てッ…!」

そして壁際まで追い込むと、クレイの下衣に手を入れくちゅくちゅと男根を可愛がり始めた。

「や、やめろッ…んぅッ…!」

そう言いながら頰を染めるクレイを尚もそのまま追い詰める。
けれどイクギリギリのところであっさりと手を離して、意地悪く笑ってやった。

「…続きは夜だな」

そうやって身を離した自分に、クレイが情欲に濡れた眼差しを向けて来るが知ったことではない。
これで今日一日しっかりと反省すればいいのだ。

「やっ…。ひど、酷いぃ…」
「やめて欲しかったんだろう?」
「うぅ…」
「さあクレイ?仕事の時間だ」

我慢できるな?と尋ねた自分にクレイはそっと頷きを返した。

(ロックウェルのドS!覚えていろ!)

そうクレイが思っているのを感じながらも、ロックウェルはそのままクレイを連れて、ハインツの元へと向かったのだった。


***


「クレイ…顔が赤いけど、大丈夫?」

会って早々ハインツは熱でもあるのかとクレイを心配そうに労った。

「大丈夫だ。問題ない」
「そう?無理はしないでね」

そうやって気遣ってくれるハインツに辛うじて微笑んで、ロックウェルの隙をついてそっと使い魔に指示を出す。
このままロックウェルのいいようにされるのは正直癪だった。
何故なら自分は何も悪いことはしていないのだから。
リーネとの勝負は終わったし、恋人がいるとも言った。
それなのに何故自分がこんな目に合わされなければいけないのか?

(理不尽だ)

ロイドかファルの都合が合えば、今日は一緒に飲みながら愚痴を聞いてもらいたい気分だった。
そして返事はすぐに返ってくる。
ファルは仕事のようだったが、ロイドは大丈夫とのことで、邪魔が入っても嫌だろうから、ソレーユの街で飲もうということになった。

(良かった)

それならまず邪魔は入らないだろう。

(そうだ。ついでにリーネも誘って、部隊長就任の祝いもしてやろうかな?)

それは非常に名案に思えた。
そうだそうしようと考えていると、塞いでいた気持ちも段々上向いてくる。
熱くなった体は後で用足しついでに発散させればいい。
そうして無事にハインツの教育をその日も終えたのだが…。
用を足そうとそのままトイレに向かったら何故かロックウェルも付いてきた。

「ロックウェル?」

偶々だろうと思い用を足してひと息ついたところでロックウェルがニヤリと笑ったのを感じた。
それと同時に個室へと連れ込まれる。

「え?」
「クレイ?使い魔を使って、さっき何かしていなかったか?」
「べ、別にしてない」
「本当に?」
「本当だ!」

けれどロックウェルは妖艶に笑いながらその言葉を口にした。

「今ここで体に聞いてもいいんだぞ?」

その言葉と同時に下衣を剥がれ、そっと魔法で根元を拘束してくる。

「やっ…!」

まさかここでそんな事をされるとは思ってもみなかった。

「あっ…!やめ、やめて…!」

狭い場所で逃げ場もなく、いつ誰がくるともしれない場所で声すら上げられない。
クレイは必死に声を押し殺しながら、ロックウェルの愛撫に耐える。

「ふっうぅうっ……!」

後ろをほぐされて一気に奥まで貫かれて身体が熱くなるのに、拘束のせいでイくにイけず辛くて仕方がない。

「はっ、はぁっ…んふっ…うぅッ…!」

そのまま激しく奥まで突き上げられて頭が真っ白になるが、それでもロックウェルは許してはくれなかった。
中途半端に昂らせられた身体が思考を奪っていく。

「やぁ…ッ!はぁッ…!イキたい、イキたいぃ…ッ!」
「素直に吐くか?」
「い、言わない!」
「強情だな」

そしてそのまま気を失うまで責め立てられたのだった。




ロックウェルはぐったりと気を失ってしまったクレイを前に、どうしたものかと考えていた。
何をそんなに意地を張っているのかは知らないが、素直に吐けば優しくしてやるのに…。

「ヒュース」

こうして聞けば簡単だが、できればクレイの口から聞きたかった。
けれどヒュースの口から聞かされたのは思ってもみなかった事で…。

【…ロックウェル様。お怒りもご尤もなのですが、今日はこれ以上追い込むとソレーユに逃げてしまう可能性が高いので、どうぞご容赦を】
「…つまりロイドと連絡を取っていたと?」
【ファル様とロイドに連絡を取ったら、ロイドの方にだけ都合がついたと言う、ただそれだけのことでございます】

愚痴を聞いて欲しかったようだとヒュースは言うが、二人で会うのをそう簡単に許すはずもない。

【ああ、それですが、どうもリーネの就任祝いも兼ねるそうで、彼女も一緒のようですよ】

つまりは黒魔道士同士の飲み会らしい。

【ロックウェル様の邪魔が入っても嫌だからと、ソレーユの街で飲むようですから、ここで追い込みすぎるとロイドに泊まっていけと誘われて頷きかねません】

それは確かに困る。
寝込みを襲われたら最悪だ。
けれど正直クレイ狙いの二人の元へ送り出すのも嫌で仕方がない。
クレイはその辺をわかった上で口を割らなかったのだろうか?

「…………」

ロックウェルは暫し考えるとそのままヒュースにクレイを自室まで運べないか尋ねた。

【大丈夫でございますよ】

それと同時にすぐさまクレイの身を自室へと運んでくれる。
幸い今日は然程忙しくはない。
早退しても誰も文句は言わないだろう。
そうして一度執務室に寄った後、ロックウェルは自室へと足を向けた。




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