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35.離れ離れ② Side.ルシアン
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あまりにも可愛すぎるカイザーリードを冗談抜きで三日三晩抱きたくて、朝からイチャつきながら口説き落とそうとしていたらまさかのユージィンがやってきた。
(何をしに来たんだ?)
家で何かあったなら早馬を寄こすだろうに、自ら来たというところに疑問を抱いた。
カイザーリードはその一報を聞いて心配そうだ。
「父様がここまで来るなんて…。もしかして母様に何かあったのかも」
「大丈夫だ。もしそうだったとしても俺が一緒に付き添うから、なんでも頼ってほしい」
「ルシィ…」
不安げにするカイザーリードにそっと寄り添い声を掛けると、信頼の眼差しを向けてもらえた。
こうして頼ってもらえるのは本当に嬉しい限りだ。
コンコン…。
ノックと共に侍女が中から扉を開けてくれたから、俺達はすぐに応接間へと足を踏み入れた。
そこには確かにどこか焦ったような姿のユージィンがいて、訝し気に観察しているとカイザーリードを見て少し落ち着いたように見えた。
これはあれか?
カイザーリードが心配でやってきたということか?
(親バカだな)
まあもうとっくの昔に知っていたが。
そんなユージィンに向けてカイザーリードが心配そうに尋ねる。
「父様?家で何かあったのですか?」
そして案の定それに対する答えよりも先に返ってきたのは別の言葉だった。
「カイ。無事でよかった」
「え?」
「別に家で何かがあったわけではない。ただ嫌な予感がしたからお前に何かあったんじゃないかと心配になってな。何も変わったことはなかったか?」
それに対してカイザーリードはどこか照れ臭そうにしながら答えを返す。
「変わったこと…。えっと、特にはありません」
「本当に?」
「……その、ルシィと仲良くなったくらいですよ?」
恥じらうようにユージィンに俺との仲を話す姿に優越感が込み上げてくる。
そうだ。お前なんかもうお呼びじゃない。
これからはカイザーリードの一番側にいるのはこの俺だ。
そんな気持ちで報告を兼ねて言い放つ。
「はい。この旅行中にカイザーリードと相思相愛になり、先日無事に結ばれることができました」
にこやかに、けれどカイザーリードはもう俺のだと告げた俺にユージィンが固まった。
余程思いがけない言葉だったんだろう。
わからなくはない。
カイザーリードはこういった面は本当に無知だったんだから。
「カ、カイ?お前はまだ子供だろう?」
そう尋ねるが、現実は無情だ。
「何かおかしかったですか?」
「おかしいに決まっているだろう?!お前にはまだ早すぎる!」
何を言おうと最早手遅れだ。
俺とカイザーリードは主従契約でも繋がってしまっている。
もう誰にもこの絆を断ち切ることなどできはしない。
なのにユージィンは悪足掻きのように言い放った。
「この婚約は一旦白紙に戻す!いいな?!」
言われた方のカイザーリードは涙目だ。可哀想に。
「嫌です!父様!ルシアンは優しいし、これからもずっと一緒に居たいんですっ!」
カイザーリードが必死に訴える。
ここまでされればカイザーリードに甘いユージィンなら受け入れざるを得ないだろう。
そうして勝利を確信していたというのに────。
「カイ。わかったから泣くな。婚約はそのままでもいい。だから父さんとこのまま帰ろう?」
「え?」
まさかの提案をしてきた。
「ルシアン。この件はきっちりとジェレアクト卿に報告させてもらう。いいな?」
「はい。ご気分を害してしまい申し訳ありませんでした」
どうやらこうして俺に釘を刺してまで何が何でも連れ帰る気らしい。
そのままカイザーリードの腕を掴んで応接室から連れ出し、ズンズンと歩き始めた。
「父様!待って、待ってください!ルシアンと約束したんです!まだ帰りたくありません!」
「カイ。いいから乗るんだ」
そして乗ってきた馬に無理矢理跨らせると、抗議するカイザーリードを尻目にこちらを睨み、そのまま出立してしまう。
「父様!」
「舌を噛むから口は閉じていなさい」
「……っ!ルシアン!」
止めるのはできなくはない。
けれど今後の事を考えるとここは行かせる方が事が拗れにくくなるはずと泣く泣く見送ることに。
カイザーリードがユージィンよりも俺といる方を選んでくれているのが素直に嬉しいし、今はそれで良しとしよう。
『迎えに行く』
だから少しでも安心させるように口パクでそう伝えた。
まさかそこから一度も会えなくなるなんて思わないだろう?
「ユージィンめっ……!」
その後すぐ荷造りをして別荘を立ち、追い掛けるように家へと帰った。
そしてその足でユグレシア侯爵家へと向かったのだが、応対に出たユージィンはどこまでも塩対応で、何度頭を下げようとカイザーリードに会わせてはくれなかった。
日参してもそれは変わらない。
なんて嫌な奴なんだ!
(もうこうなったら駆け落ちするしかない)
攫ってでもカイザーリードをユージィンから奪ってやると思いながら今日もユグレシア侯爵家へと向かった。
けれどここは奴のフィールドだ。
猫を増し増しで被り『また来ます』と肩を落としユージィンを油断させた上で、帰り際慎重に案内役の使用人を撒こうと思ったのに、まさかの監視役が配置されていて俺の行動は阻まれてしまった。
「やはりな。いつかは無理を通してカイザーリードの元へ行こうとすると思った」
ニヤリと笑うユージィン。
その姿を見てこいつは確かに前世で俺を幾度となくやり合った相手なのだと思い起こさせた。
戦場以外では只の親バカだと甘く見たのが運の尽き。
そのまま家へと送り返された上に父宛に手紙を送りつけられ、俺は留学に行かされることになってしまった。
(やられた…!)
ギリッと歯噛みしても後の祭りだ。
両親は溜息交じりに俺に言う。
「ルシアン。流石に今回の件はお前が悪い。ユージィン殿に誠意を見せる意味でもこの留学には行くべきだ」
『何度謝っても無駄だったんだろう?』と言われれば反論はできなかった。
けれどこのまま大人しくユージィンの言いなりになるのは気に入らない。
父は友好国に留学してほとぼりが冷めたら戻ればいいと言ってきたが、それでユージィンが許すとも思えなかった。
そこでやはり誠意が感じられないと判断され婚約はなかったことにと言われてしまえばそれまでだ。
こちらから何も言うことはできないだろう。
(カイザーリード…)
カイザーリードの泣き顔が目に浮かぶ。
あいつは人として生まれ変わりはしたがその本質は魔剣そのもの。
繋がっている俺と引き離されたらきっと耐えられないだろう。
絶対に婚約関係を続けなければ。
「父上。相談なのですが……」
そして俺はユージィンが文句をつけようがないほどの場所へと留学を決めた。
「ルシアン。何もバルトロメオ国に留学しなくても…」
父はそう言うが、数年前まで戦っていた元敵国への留学となれば待っているのは過酷な状況だということくらい察するだろう。
俺にとっては母国に過ぎないが、ジュリエンヌ国の貴族がバルトロメオ国へ留学など普通ならあり得ないことだ。
だからこそ敢えてそこに行く。
(見ていろ。ユージィン。俺はただでやられる気はないぞ)
ついでに国王になった甥っ子に手紙を出して、機会があればバルトブレイクとも接触してみるか。
(礼も言いたいしな)
そして俺は懐かしの母国へと旅立ったのだった。
(何をしに来たんだ?)
家で何かあったなら早馬を寄こすだろうに、自ら来たというところに疑問を抱いた。
カイザーリードはその一報を聞いて心配そうだ。
「父様がここまで来るなんて…。もしかして母様に何かあったのかも」
「大丈夫だ。もしそうだったとしても俺が一緒に付き添うから、なんでも頼ってほしい」
「ルシィ…」
不安げにするカイザーリードにそっと寄り添い声を掛けると、信頼の眼差しを向けてもらえた。
こうして頼ってもらえるのは本当に嬉しい限りだ。
コンコン…。
ノックと共に侍女が中から扉を開けてくれたから、俺達はすぐに応接間へと足を踏み入れた。
そこには確かにどこか焦ったような姿のユージィンがいて、訝し気に観察しているとカイザーリードを見て少し落ち着いたように見えた。
これはあれか?
カイザーリードが心配でやってきたということか?
(親バカだな)
まあもうとっくの昔に知っていたが。
そんなユージィンに向けてカイザーリードが心配そうに尋ねる。
「父様?家で何かあったのですか?」
そして案の定それに対する答えよりも先に返ってきたのは別の言葉だった。
「カイ。無事でよかった」
「え?」
「別に家で何かがあったわけではない。ただ嫌な予感がしたからお前に何かあったんじゃないかと心配になってな。何も変わったことはなかったか?」
それに対してカイザーリードはどこか照れ臭そうにしながら答えを返す。
「変わったこと…。えっと、特にはありません」
「本当に?」
「……その、ルシィと仲良くなったくらいですよ?」
恥じらうようにユージィンに俺との仲を話す姿に優越感が込み上げてくる。
そうだ。お前なんかもうお呼びじゃない。
これからはカイザーリードの一番側にいるのはこの俺だ。
そんな気持ちで報告を兼ねて言い放つ。
「はい。この旅行中にカイザーリードと相思相愛になり、先日無事に結ばれることができました」
にこやかに、けれどカイザーリードはもう俺のだと告げた俺にユージィンが固まった。
余程思いがけない言葉だったんだろう。
わからなくはない。
カイザーリードはこういった面は本当に無知だったんだから。
「カ、カイ?お前はまだ子供だろう?」
そう尋ねるが、現実は無情だ。
「何かおかしかったですか?」
「おかしいに決まっているだろう?!お前にはまだ早すぎる!」
何を言おうと最早手遅れだ。
俺とカイザーリードは主従契約でも繋がってしまっている。
もう誰にもこの絆を断ち切ることなどできはしない。
なのにユージィンは悪足掻きのように言い放った。
「この婚約は一旦白紙に戻す!いいな?!」
言われた方のカイザーリードは涙目だ。可哀想に。
「嫌です!父様!ルシアンは優しいし、これからもずっと一緒に居たいんですっ!」
カイザーリードが必死に訴える。
ここまでされればカイザーリードに甘いユージィンなら受け入れざるを得ないだろう。
そうして勝利を確信していたというのに────。
「カイ。わかったから泣くな。婚約はそのままでもいい。だから父さんとこのまま帰ろう?」
「え?」
まさかの提案をしてきた。
「ルシアン。この件はきっちりとジェレアクト卿に報告させてもらう。いいな?」
「はい。ご気分を害してしまい申し訳ありませんでした」
どうやらこうして俺に釘を刺してまで何が何でも連れ帰る気らしい。
そのままカイザーリードの腕を掴んで応接室から連れ出し、ズンズンと歩き始めた。
「父様!待って、待ってください!ルシアンと約束したんです!まだ帰りたくありません!」
「カイ。いいから乗るんだ」
そして乗ってきた馬に無理矢理跨らせると、抗議するカイザーリードを尻目にこちらを睨み、そのまま出立してしまう。
「父様!」
「舌を噛むから口は閉じていなさい」
「……っ!ルシアン!」
止めるのはできなくはない。
けれど今後の事を考えるとここは行かせる方が事が拗れにくくなるはずと泣く泣く見送ることに。
カイザーリードがユージィンよりも俺といる方を選んでくれているのが素直に嬉しいし、今はそれで良しとしよう。
『迎えに行く』
だから少しでも安心させるように口パクでそう伝えた。
まさかそこから一度も会えなくなるなんて思わないだろう?
「ユージィンめっ……!」
その後すぐ荷造りをして別荘を立ち、追い掛けるように家へと帰った。
そしてその足でユグレシア侯爵家へと向かったのだが、応対に出たユージィンはどこまでも塩対応で、何度頭を下げようとカイザーリードに会わせてはくれなかった。
日参してもそれは変わらない。
なんて嫌な奴なんだ!
(もうこうなったら駆け落ちするしかない)
攫ってでもカイザーリードをユージィンから奪ってやると思いながら今日もユグレシア侯爵家へと向かった。
けれどここは奴のフィールドだ。
猫を増し増しで被り『また来ます』と肩を落としユージィンを油断させた上で、帰り際慎重に案内役の使用人を撒こうと思ったのに、まさかの監視役が配置されていて俺の行動は阻まれてしまった。
「やはりな。いつかは無理を通してカイザーリードの元へ行こうとすると思った」
ニヤリと笑うユージィン。
その姿を見てこいつは確かに前世で俺を幾度となくやり合った相手なのだと思い起こさせた。
戦場以外では只の親バカだと甘く見たのが運の尽き。
そのまま家へと送り返された上に父宛に手紙を送りつけられ、俺は留学に行かされることになってしまった。
(やられた…!)
ギリッと歯噛みしても後の祭りだ。
両親は溜息交じりに俺に言う。
「ルシアン。流石に今回の件はお前が悪い。ユージィン殿に誠意を見せる意味でもこの留学には行くべきだ」
『何度謝っても無駄だったんだろう?』と言われれば反論はできなかった。
けれどこのまま大人しくユージィンの言いなりになるのは気に入らない。
父は友好国に留学してほとぼりが冷めたら戻ればいいと言ってきたが、それでユージィンが許すとも思えなかった。
そこでやはり誠意が感じられないと判断され婚約はなかったことにと言われてしまえばそれまでだ。
こちらから何も言うことはできないだろう。
(カイザーリード…)
カイザーリードの泣き顔が目に浮かぶ。
あいつは人として生まれ変わりはしたがその本質は魔剣そのもの。
繋がっている俺と引き離されたらきっと耐えられないだろう。
絶対に婚約関係を続けなければ。
「父上。相談なのですが……」
そして俺はユージィンが文句をつけようがないほどの場所へと留学を決めた。
「ルシアン。何もバルトロメオ国に留学しなくても…」
父はそう言うが、数年前まで戦っていた元敵国への留学となれば待っているのは過酷な状況だということくらい察するだろう。
俺にとっては母国に過ぎないが、ジュリエンヌ国の貴族がバルトロメオ国へ留学など普通ならあり得ないことだ。
だからこそ敢えてそこに行く。
(見ていろ。ユージィン。俺はただでやられる気はないぞ)
ついでに国王になった甥っ子に手紙を出して、機会があればバルトブレイクとも接触してみるか。
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そして俺は懐かしの母国へと旅立ったのだった。
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