王子の本命~無自覚王太子を捕まえたい〜

オレンジペコ

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第二章 側妃問題はそっちのけでイチャつきたい!

29.※約束通り

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剣の手入れを終え、シャワーで汗も流してからディオと食べる食事を準備してもらってディオの部屋へと持っていく。

コンコンコンとノックをするとすぐに返事があった。

「はい」
「ディオ?ルーセウスだ。夕餉を持ってきた」
「入って」

ドアを開いて中に入ると、ディオはベッドの上でディア王女からの報告書らしきものを読んでいた。

「ルーセウス」

穏やかな笑顔。
咳も止まってるし顔色も良さそうだ。

「だいぶ快方に向かってるようで安心した」
「もうすっかりいいんだ。今日は安心してしっかり休めたから」
「良かった」

チュッと頭にキスを落とし、配膳して一緒に食事を摂る。

「はい、あーん」

パクッ。

すっかり今日一日で慣れてしまった食べさせ合いでしっかり完食して、クスリと笑い合う。

「ルーセウス。今日はありがとう」
「何の礼だ?」
「色々。ディアからの報告も受けたけど、騎士達の正常化に一役買ってくれたみたいだから」
「ああ、あれか。でも俺は普通に指導しただけで、特別なことはしてないけどな」
「わかってないのに無自覚にやり遂げるところがルーセウスは凄いんだ。そんなルーセウスがいつも眩しくて、好きだなって思う」

ディオに面と向かって好きと言われて胸が弾む。
俺の方こそディオにはいつも助けられて、これでもかと惚れまくってるのに。

「ディオ。俺も好き。本当に大好きだ」

ギュッと抱き締めると、抱き締め返されながら甘い声で『抱いて』と言われた。

「約束通り、しっかり休んで元気になったから、抱いてほしいんだ」

誘うように、チラリと鎖骨を見せるように指で襟元をくつろげ、蠱惑的に微笑まれる。

「俺の妃は誘い上手だな」
「ただのハニートラップの応用だよ。ルーセウスがその気になってくれるなら何でもやるつもりだ」

普段はどこかストイックに見えるのに、俺を誘う時はそんな顔になるんだからたまらない。
でも病み上がりなのもわかっているから、長々と無茶な抱き方をする気はない。

「ディオ。優しくゆったり抱かれながら寝かしつけられるのと、焦らされた後に頭真っ白になって短時間で堕とされるのだったら、どっちがいい?」
「え?もちろん後者かな。逆に前者になりそうになったら俺が襲う」

(ディオぉおおっ!)

そんなに疲れてたのかと、頭を撫でくり回してやりたくなった。

「ルーセウス。早く」

そう言いながら抱きついてきて、『キスはまだダメかな?』と聞かれたから、気にするなと言って俺から口づけた。
舌を絡めてどんどん深くしていき、喉奥をチロリと舐めるとフルリと身を震わせながらしがみつかれる。
その表情はどこか熱に浮かされたようにトロンとしていて、気持ちいいとその表情だけで語っていた。

「ディオ。久し振りだから後ろ、狭いな」
「ん…でもルーセウスとツンナガールでスる時に指で広げてるから、ちょっと慣らせばすぐ挿れられると思う」
「どれどれ」

傍に置かれてあった潤滑剤を垂らし、後ろの蕾を掻き回すと確かにすぐ綻んでくる。

「ルーセウス。口で大きくしてあげようか?」
「嬉しいけど、それはまた今度な。咳がぶり返したら大変だし、今日は俺が全部するから大人しく寝ててくれ」
「ひゃっ?!」

手慣れた手つきで前立腺をスリスリと可愛がり、三本の指で巧みに弱いところを責め立てる。
そうしながらはだけたシャツの隙間から覗く胸の突起へと舌を這わせ、舐めて吸って舌で転がし、甘噛みしてやった。

スルスルと服を脱がせ、もう片方の乳首も可愛がる。

「あっ、気持ちいっ!ルーセウス…!」
「まだまだこれからだろ?」

幸せいっぱいに身も心も蕩かせて、望んでくれた頭の中が真っ白になるくらいの快感に連れて行ってやろう。

「あっあっあっ!も、早くっ!入ってきてっ!」

沢山焦らしてねだらせて、もう無理と涙を滲ませるディオへと笑顔で尋ねる。

「俺と繋がりたいか?」
「あ、ンンッ!一つに、なりたい…っ!」
「まだ、ダメ」
「やっ!」

コロンとうつ伏せに返して、腰を高く上げさせながらグチュングチュンと後ろを指で掻き混ぜる。
物欲しげに腰をくねらせ揺らす姿は誘っているようにしか見えない。

「ンッンッ、ルー…早く、早くちょうだいっ、あっんっ、奥が疼いて、切ないからっ…ルーセウスの大きいので突いて、可愛いがってっ…」

上目遣いのおねだりとその仄かに赤く色づいた媚態に唆られて、興奮からゴクリと喉が鳴る。

「わかった。そんなに上手にねだられたらしょうがない。このままバックで挿れて、すっぽり包んでやる」

すっかり大きく育ち切った自分の雄を蕾の入り口へと添えてグッと押し込み、そのまま一気に奥まで突き進む。

「あっ、アッ────っっ!」

余程欲しかったのか、ディオが挿入と同時に身を震わせ白濁を吐き出しながら絶頂へと飛んだ。

「はぁ…すごいなディオ。もうちょっとで持っていかれそうになったぞ?」
「アッアッ!」
「よしよし。このまま天国に行こうな」

多分半分も聞こえてないだろう。
これはすっかり頭真っ白という、快楽に染まり切った顔だ。
この俺だけが知る堕ちきった顔は本当にどうしようもなく可愛くて、愛さずにはいられなかった。
パンッパンッと激しく腰を打ちつけ、前立腺をカリで嬲りながら奥を突いては掻き混ぜる。

「イイッ!イクッ、イクッ!イッちゃ…ぅうっ!」
「好きなだけイかせてやるから、可愛くいっぱい啼いてくれ」

手を重ね身体全部でスッポリと包み込みながら思い切り揺さぶると、すごくホッとした顔で乱れまくった。

ディオが俺を狂おしいほど求めてくれているのが嬉しくて、あっという間に俺も限界が来てしまう。

「ディオっ、ディオっ、奥にっ、出すぞ?!」

片足を肩に抱え上げ、更に奥へと腰を押し込んでいく。

「アッ!あぅっ!イイッ、イイッ!そこっ!あぁっ!」

ズンズンと突き上げると、幾度も入ったことのあるソコが俺を受け入れるべく綻んで、やがて俺の先端をキュッと甘く食い締めた。

「んぅうっっ!!」
「うっ…!」

熱い白濁がディオの最奥へと吐き出され、荒く息を吐く。
それと同時にディオもビクビクと身を震わせながら潮を噴き、意識を完全に飛ばしてしまった。
そんなディオをそっと抱き締めて、チュッチュッと優しくキスを落としていく。
やっと抱けた喜びと、いつも頑張りすぎなディオの苦労を労わってやりたい気持ちとが込み上げて一つに溶ける。
まあ集約すると『愛おしい』──それに尽きるのだけど。

「さて、風邪がぶり返さないように風呂に連れて行くか」

短時間とは言え随分汗をかいた。
ここは責任を持って綺麗にしてやらないと。

「いつも離れている分、こうして世話できるのも嬉しいんだよな」

そうして俺は鼻歌まじりにディオを抱き上げ湯殿へと向かった。


***


【Side.ディオ】

大好きなルーセウスに抱かれて、込み上げる悦楽と溢れる幸せに心が躍って仕方がない。
何もかも忘れて、ルーセウスの愛にだけ包まれたかった。

「う…ん」

目を覚ますとルーセウスの逞しい腕の中で、心地良い温もりと優しい香りにホッとする。

ルーセウスは昨日ずっと解決の糸口が見えなかった騎士団の者達を、一時的とは言え真面にしたのだという。

剣の強さもそうだし、鍛錬を通して培ったであろう諦めない粘り強さも、どれも尊敬に値する。
朗らかな人柄も好感しか持てないし、わからないことは素直に人の意見を取り入れ柔軟に対応できるところも素晴らしい。
王太子として頑張る姿は俺とは対照的に眩しいくらい清廉に見える。
きっとそんな眩しい姿が騎士達にも良い影響を与えたんだろう。

「ルーセウスはやっぱりカッコいい」

そんな太陽のように眩しいルーセウスをこれからも支えたい。
だから────。

「シグ。ゴッドハルトの周辺諸国の情報、まとめておいてくれ」

小さな声で指示を出すと、それを受けて近くにあった気配が一つ、そっと姿を消す。
ゴッドハルトはここから距離もあることだし、きな臭い情報はしっかり把握しておかないと。

(王太子の仕事も大事だからするけど…ルーセウスの妃の仕事もちゃんとやらないとな)

今回ルーセウスが騎士達の更生案としてゴッドハルトに連れて来ていいと言ってくれた言葉を受けて、思ったことがある。
その前の、ゴッドハルトに暗部的役割を担う部署を作るという話をされた際はこれまで通り、王太子同士の話としてアドバイスしたけど、よく考えたら俺は既にゴッドハルトの王太子妃だ。
そしてルーセウスもまた、婚約者ではなく俺の配偶者。

となると、互いに苦手分野を補い合って国を発展させるのは普通のことなのでは?

双方が王太子で、遠距離婚だからこそできること。

俺ができなかった変態達の更生はルーセウスに。
ルーセウスが苦手とする裏の仕事は俺がすればいいと閃いた。

裏稼業の皆には元々情報収集も兼ねてゴッドハルト近辺に多々散ってもらっている。
何か周辺で不穏な動きがあれば彼らを動かすのは容易い。
それこそ暗殺も容易だ。
不穏の種は見つけ次第全部俺が摘むから、任せて欲しい。
それこそ得意分野だから。

「ん…ディオ?」
「おはよう。ルーセウス」
「なんだかご機嫌だな」
「うん。こうしてルーセウスの隣にいられて幸せだなと思って」
「ディオ!」

嬉しそうに抱き締めてくるルーセウスが愛おしい。
だから俺がちゃんと守ってあげるんだ。

どこまでも真っ直ぐなルーセウス。
どうかずっと変わらずそのままでいてほしい。

そう思いながら、ゆったりと唇を重ねた。




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