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【続編】

46:顔が真っ赤になってしまう

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スノーと私は、ロレンソとの夕食のためにドレスを着替えることにした。
レオナルドは白の軍服に濃紺のローブ姿で夕食の席につく。
そこで選んだドレスは……。
白いドレスに、濃紺と水色の立体的な小花が散りばめられたドレスだ。勿論スノーとお揃いで仕仕立てた物。ウエストはシルクサテンのリボンを結わくようになっている。スカート部分はチュールが幾重にも重ねられており、ふわりと広がるので、スノーは「お姫様になったみたいです!」と大喜びだ。

約束の時間が近づき、エントランスに降りていくと、既にレオナルド、義母と義父が集合している。皆に合流すると。

「こうやって並んでいると……。白いドレスに白い軍服でしょう。なんだかこれから結婚式を挙げるみたいね。スノーちゃんもいい感じでパトリシアさまとお揃いだから、フラワーガールみたいだわ」

義母のロレナにそう言われると……。
確かにそんな風に見える。
スノーはロレンソにプレゼントすると、庭園で詰んだ花束を持っているし。

「……本当にお似合いよね。レオナルドとパトリシアさまは。もうとっとと結婚しちゃえばいいのに。我が家はいつでも大歓迎よ、ねぇ、あなた」

義父のエリヒオは「そうだな」とニコニコと笑っている。

アズレーク……レオナルドは、ロレナによると「自分は結婚するつもりはありません。その分、王宮付の魔術師としてこの身を捧げるつもりですから」と宣言していたらしい。それなのに2年近く王都を離れたと思ったら、私を伴い戻ってきた。しかも私と絶対に結婚すると言い出したのだ。

まさに青天霹靂(せいてんのへきれき)でロレナもエリヒオも驚いたが。
そこまで好きならすぐに結婚したらいいのに、というのが実は口癖だ。

無論、アズレークもそうしたいのだと思う。
ただ忙しい……。
でもさっき、王命も出ていると聞いている。
だからきっと本当にここ数カ月以内には……。
アズレークと結ばれる。
それは……もうそうしたい気持ちでいっぱいだが。
でも実際にそうなるのかと思うと……恥ずかしい。

「そうですね。国王陛下からも早く式を挙げるようにと言われているので。それに僕も早くパトリシアと結ばれたいですから」

レオナルドが照れることなくそう言うと、ふわりと私のことを抱き寄せる。
アズレークの姿ではなくレオナルドの姿でこんな風にされると、必要以上に心臓が反応してしまう。
しかも……。

「パトリシアもそう思っているよね?」

紺碧の瞳を輝かせて私を見るから……。
顔が真っ赤になってしまう。
すると。
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