最強の異世界やりすぎ旅行記

萩場ぬし

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武人祭

三回戦、受け継いだ力

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【さぁさぁさぁ!第二ブロックの試合も終了し、絞られてきた学園生徒たちによる第三ブロックがまもなく開始されます!残ったのは誰も強豪の粒揃い!その中でも注目されてるのは……やっぱりコノハ学園ッ!】

 俺たちが席に戻って談笑をしていると司会者からそんな声が上がり、雑談らしき実況が始まる。
 十組近くあった学園チームは今ではすでに四分の一となり、それが天井近くにトーナメント表が映像として映し出されていた。
 その辺りでふと気付く。

 「そういえば……あいつが出てた試合、なかったな……」
 「あいつ?って、カイトの恋敵か」

 俺の言葉に師匠がそう反応する。バレて隠す必要がなくなったのはわかるけど、そんな堂々と言われるとそれはそれで、と思う……

 「ま、まぁ、そうです。男二、女三人が女の子で編成されたチームなんですけど……」
 「ああ、たしかに……そんなハーレムチームは見てねえな。そもそも最初にカイトたちが戦った……えっと、学園?以外の参加チームは女なんて一人がいいとこだったし」

 わざとなんじゃないかと思える師匠の言い間違えに、思わず吹いてしまう。
 この世界にスイカという存在は無くメアさんたちが横で「スイカ?」と首を傾げているが、師匠の記憶を共有している俺は知っている。だから笑ってしまったのだ。

 「はぁ、はぁ……まぁ、そういうことです。一ブロックの時は見逃したのかと思いましたけど、二ブロック目でいないとわかりました」
 「いないってのは……出場してないってことか?だったらいいじゃねえか、手間が省けた。後から文句を言われたとしても、『武人祭に出なかった方が悪い』って言い返せば済むこと――」

 【――とここで重大情報ゥゥゥゥッ!新たにもう一学園がこの瞬間、シードとして参加します!その名は……王下学園ンンンッ!】

 司会者がそう言うと、ステージに制服を着た五人の男女が登場する。あいつは……!?

 
 「ジスタ……!」

 出てきたチームがジスタたちだったことに歯軋りをしてしまう。

 「ああなるほど、シード枠にいたのか。ならカイトだけが最後まで勝ち抜かなきゃならんってわけだな」
 「せっこ!」

 師匠が笑いながらそう言うと、メアさんが苦虫を潰したような顔でベッと舌を出す。メアさんらしい感想だ。

 「へー……あれがカイトのライバル……って、あの方は隣国の王子様じゃないか!まさかあの方に喧嘩を売ったのか!?」
 「え?うん、そうだけど……」

 父さんがジスタの正体に気付くと、母さんと一緒に深刻そうな表情をして立ち上がる。

 「父さん?母さんもどうし――」
 「今すぐ謝りに行くわよ、カイト!」

 急に母さんが俺の肩を強めに掴み、前後に揺らしてそう言い出した。

 「そうだ、今から謝罪しに行けば……最悪、俺の首だけで済むかもしれない……!」
 「いやちょっと待って!なんでそうなるんだよ!?喧嘩っつったって子供同士のだし……」
 「子供同士でも相手は王族……もし怪我でもさせて親がでてきたら、私たち全員斬首の可能性だってあるのよ!?」

 発狂しかかっている両親をどう落ち着けようか考えたけど、それが面倒で溜息が出てしまう。

 「落ち着いてよ。まず怪我させるのが嫌ならこんな試合に出場させないでしょ?それにここはラライナ国内で、他の国がそう簡単に僕をどうこうできるとは思えないんだけど……」
 「ま、そうだな。他んとこの王様だろうが何だろうが、勝手に死刑になんて俺の爺さんがさせねぇだろうよ」
 「メアさんのお爺さん?って……あれ、『メア』……?」

 ニッと笑顔を浮かべて言ったメアさんの言葉でまた何かに気付いた父さん。うーん、どうせこうなったんなら、メアさんの肩書を父さんたちを落ち着けさせるために利用させてもらおうかな。

 「本名は『メア・ルーク・ワンド』、彼女はこの国の王女様だよ」
 「「……え」」

 事実を明かされた両親は口を開けて唖然としてしまっていた。
 そして身分を明かされたメアさんは若干不機嫌になってしまって、申し訳なくなって頭を下げる。

 「すいません、メアさん……両親を落ち着かせるにはこれが手っ取り早いと思いまして」
 「別にいーけどよー?」

 口をすぼめていじけるような仕草を取るメアさんと、それを見た師匠が呆れたように笑う。
 すると流れる音声にノイズが走り、目をステージに戻すとジスタがマイクを手にしていた。

 【余はジスタチオ・アルラ・グリフィン、ここラライナと隣接したグリフィン王国の次期王座継承権を持つ者である!皆の中には余らが初めから参加していないことに不服な者もいるやもしれぬが、ここは快諾受け入れてほしい!】

 後ろめたさなど一切感じさせない堂々とした姿勢と言葉で話し始めるジスタ。

 【そしてもう一つ、謝罪しておくことがある。多少は聞いているかもしれないが、今回武人祭が延期になったのは余の個人的な理由によるものだ。楽しみにしていた者全てに対する非礼をここに詫びよう。すまなかった】

 ジスタはそう言うと頭を下げ、会場からどよめきが起きる。そりゃあ、まだ王座についてないとはいえ、王族が頭を下げればみんな驚くよな。

 【後から出てきた余の立場で言うものでもないが、残りの試合は存分に楽しんでくれ!もちろん余も、皆を楽しませるため全力で挑むことをここに誓おう!】

 ジスタは一瞬俺の方を一瞥し、そう言ってマイクを持ってない方の手を握り拳にして掲げる。後半は観戦者に、というより俺に対する宣言に思えた。手を抜くつもりはないってことね……

 ――――

 そして迎えた三ブロック目の試合。

 【お待たせしました三ブロック目!残り僅かとなった試合の結果はまだわからない……何せこいつらがいるのだから!今大会ですでに怒涛の快進撃をし、余裕の勝利を二回飾っているコノハ学園チームッ!!この試合も圧勝なるか!?】

 そんな紹介と共にステージに上がった俺たち。恥ずかしさはまだ多少あるけど、もうある程度慣れてしまった気がする。

 【そんな彼らに対するは、鉄壁の防御と立ち塞がる者を薙ぎ倒すパワーを持つこの者たち!テッカ学園ッ!!】

 入場してきたのはサイと同じ、もしくはさらに巨躯な男たち。

 「……むさい男ばかりですわね」
 「冒険者って言っても疑われなそう」

 嫌そうな顔をして言うリリスと冗談交じりに言ってほくそ笑むミーナさん。

 「で、でも強そう、だよぉ……」
 「大剣大斧にメイス……見るからに力押しで来そうな武器を持ちつつも皆さん大盾を持っているようですが、リナさんの矢が通るか心配ですな」
 「リナなら隙間縫って射抜きそうだけどな」

 少しだけ弱気になってるリナとサイの会話にそう言って入ると、リナが照れ臭そうにモジモジして笑う。

 「う、ん……少しでも体を、逸らしてくれれば、多分……師匠、には、矢を曲げれば当てやすい、って言われたけど、今は無理だから……」

 「今は」と言ってる辺りいつかはできる気でいるようで、リナもかなりの向上心を持ってるみたいだ。
 ふと視線を相手方に向けると、先頭に立っていた厳格そうな男が会釈してきた。その礼儀正しさに思わず反射的にこっちも挨拶をし返す。

 【ここで選手同士が早くも挨拶が済ませ、互いに準備が整ったようです!では皆様もお待ちかねでしょうし、早速始めましょう!】

 試合開始の合図がもうすぐだとわかり、全員武器を抜いて構えた。毎回この瞬間だけは緊張してしまうな……

 【では三ブロック第一試合目……開始ッ!!】

 その合図と同時に互いに走り出しぶつかる……というわけでもなく、最初から膠着に似た状態となってしまっていた。
 というのも相手のテッカ学園が全員盾を前に出し横並びになったのだ。そしてその状態で決して早くない速度でジリジリと詰め寄ってくる。
 そんな彼らにリリスが火の玉を放つ。
 ……が、その魔法は着弾して爆発するどころか盾に当たる直前で消されてしまったように見えた。

 「……あら?」

 魔法を放ったリリスがキョトンとすると、相手のドヤ顔が見え隠れしていた。

 「この盾は魔力を吸収することができる逸品!物理防御と両立した代物であり、これが我らテッカ学園が鉄壁と呼ばれる所以!」
 「何人なんぴとたりとも我らの防御を貫くことはできぬわっ!」

 得意げにそう言うと相手チーム全員、歩行速度を上げてやってくる。

 【ここで魔法攻撃を封じられたコノハ学園チーム!さすがに固められた防御態勢に切り込むのは難しいかぁ?】

 挑発的な実況が聞こえるのを他所に、俺はどうしようかと考えていた。

 「カイト、君……私、『アレ』やろうと、思うの……」
 「アレって……いいのか?師匠は目立つことになるからやめた方がいいって……」

 リナの提案に心配するが、彼女は微笑んで躊躇無く頷く。
 逞しくなってきたな……っていうより、師匠たちと一緒にいるから感覚が麻痺してきてるのかもしれない。学園とかでずっと視線に晒されてきたもんなぁ……

 「うっし!それじゃあ、俺とミーナさんとサイで突っ込むから、リナは――」
 「私も前に出ますわ」
 「――え?だってリリスは……」

 魔法は後ろで放つものだろうという俺の常識を、リリスは髪をなびかせながら鼻を鳴らして嘲笑った。

 「だからこそ私である必要があるのです。それに、ちゃんと近接用のものもフィーナさんたちから学びましたので、心配には及びませんわ!」

 リリスの自信満々な発言に、俺たちは「おー」と感心して軽く拍手をした。

 「ずいぶん余裕そうだな?だったら一気に行かせてもらおう!」

 俺たちの様子を見ていたテッカ学園の人たちがそう言うと、歩く速度をさらに上げて向かってきた。
 対してリナだけが後ろに飛んで下がり、彼女以外が迎え撃つ。

 「何?魔術師が前に出て――」
 「目を閉じて!」

 リリスが俺たちと一緒に前へ出たことによって虚を突くことができ、リナからハッキリとした声で合図が聞こえた。
 その意味を一緒に修行していた俺たちはすぐに理解し、目を瞑りながら両脇に逸れる。
 するとカイトたちがいなくなったそこにリナが一本の矢を放つ。
 高速に放たれた矢は相手学園の誰かに当たる前に急停止し、目を潰してしまうくらいに眩く発光する。

 「「――――ッ!?」」
 【ぐぁぁぁぁっ!?い、一体何が起きたのでしょうか!?突如として眩い発光が会場を包み込だぁぁぁぁっ!本試合では魔道具などの持ち込みは厳禁とさせていただいており、試合前には検身体検査で武器以外の持ち込みはさせていません!そして今し方、発光直前にリナ選手が弓に通常とは異なる色をした矢を携えているのを目撃しました!それが発行の正体なのでしょうか?あぁ、目が……】

 苦しみながら実況を続ける司会者。さすがに感心してしまいそうになる。
 まぁ、それはそれとして。全身を覆っていたとしても、目はこっちに向いている相手には効果は抜群だ。
 五人のうち三人が目をやられて覆い隠す。

 「ぐっ……舐めるなよ!」
 「いいや、この技を食らった時点で舐めてんのはあんたたちの方なんだよ!」

 無事だった一人が光が消えた瞬間に襲いかかってきて、それを俺が体当たりして止める。その間に目が眩んだ人たちを倒して回っていった。

 「こ、この……!」

 無事だったもう一人が、リリスに向けてメイスを振り被る。

 「甘いっ!」

 するとリリスは後ろに下がるどころか詠唱をしながら前に出て、相手の懐に潜った。
 そして彼女はおもむろに両手を相手に向けて伸ばす。

 「――『インパクト』ッ!」

 瞬間、リリスと相手との間に爆発したかのような衝撃波が生まれる。
 その衝撃波に相手は勢いよく吹き飛び、技を放ったリリスも反動で両腕が上に上がってしまっていた。

 【な、なんということでしょう!リリス選手、大柄の男相手にも怯まず詠唱しながら突っ込んで行き、凄まじい威力の攻撃を放ったぁぁぁぁっ!!これは大人でも詠唱しながらの行動は難しいというのになんという技量!このチームは本当に将来有望と言う他ないでしょう!】
 「くっ……今までの試合を見させてもらっていたが、ここまでとは!」

 興奮した実況が聞こえる中、俺が相手にしていた男が感心の言葉をかけながら盾を武器のように振り回して攻撃してきた。
 横一閃の攻撃だったので伏せて回避し、剣で反撃しようとする。
 がしかし、攻撃に使ったはずの盾をすぐに防御に回してきた。早いな……なんて悠長に考えてたら、男が盾でそのまま潰しにかかってきた。

 「あっぶな――」
 「ふっ!」

 後ろに下がったところで、男がさらに武器を持った方で追撃してくる。
 なるほど、今までの人たちよりはやっぱり強いかもしれない。それでも……

 「負けないけどな!」
 「いい心意気だっ!」

 剣で攻撃しようとすると、男は盾を構える。ああ、だろうと思ったよ!
 俺は右手の剣を下げ、左手を前に突き出した。
 ――「鎧通し」

 「ぐぉっ!?」

 男が盾を落とし、それを持っていた手を見つめていた。痺れて上手く動かせないようだ。
 鎧を着ていたり鋼のような筋肉をしている相手でも内部へと直接ダメージを与えるこの技だが、師匠の記憶を受け継いだからかある程度の繊細な使い方ができるようになっていて、だからこそできた技だった。

 「なんだ……一体何が……っ!?」

 混乱してる男の喉元に剣を突き付ける。
 周りはすでに立ってる人は俺たちのチーム以外いない。つまり、相手チームで残ってるのはこの男だけということだ。

 「まだ続けるならお相手しますよ、先輩」

 少し落ち着いたので、余裕を見せるために敬語に戻して威圧する。
 すると男は困った笑みを浮かべて武器を落とし、両手を軽く挙げた。

 「たしかに侮ってたかもしれないな……降参だ」

 男の一言に、会場が一気に盛り上がる。

 【最後の一人になったテッカ学園の生徒から降伏宣言!コノハ学園チーム、次の戦いへ進出けってぇぇぇぇいっ!!】

 会場中から「うおぉぉぉぉっ!」と歓声が上がり響き渡った。
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