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【ネタバレ】ウルトラマンブレーザー第25話(最終回)感想
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ウルトラマン飛来以前より地球人類を導いてきた、キリエルの同胞諸君!
一般キリエル人Aのおこがましいレビューへようこそ、ここは怪獣墓場だ。
今回雑に感想を語るのは『ウルトラマンブレーザー』第25話、最終回だ。
まず小並感から行くぞ?
めちゃくちゃ面白かった。
大傑作。うん~~~~間違いない。
変身アイテムブレーザーブレスや、DXアースガロンといったおもちゃを買って応援して良かった。
ウルトラシリーズを見すぎたというか、アニメとかでも最終回の前週で致命的な展開で次回へのヒキを作るのは定石だ。近年特にそれが印象に残るものが増えたような気がする。気がするだけだ。
だからブレーザーでも「あっ、今週(先週。最終回の前の週)絶対にブレーザー負けるだろうな」と思っていたら、本当に負けてしまった。だから「やっぱり」と冷めた感想を抱いてしまったのが正直なところだ。
好きな作品だけに、異常にハードルを上げて期待してしまった面が否めない。
お約束として受け容れられるときと、慣れもあって目が厳しくなるときがある。体調とか気分とか、そういうものもあるだろう。
俺は『フランケンウィニー』が好きすぎて、一度離別した人間でない特別な友達がエピローグで帰還するという筋書きで「もう見た」が発動するようになってしまっているくらいだ。具体的に言うと、『ベイマックス』が予定調和すぎて楽しめなかった。
あらすじ、と思ったが実は二時間強かけて全編を文章で説明してしまった。
読書感想文が下手な奴あるある~。
そんなことをしなくてもいいんだよなぁ。
だってあと二週間、俺の駄文を読むまでもなく本編がYoutubeで無料公開されているんだからな
https://www.youtube.com/watch?v=6PTFURxGXyg&t=173s
タイトルを無視したにもかかわらずネタバレが嫌な諸君は、すぐに動画を御覧いただきたい。
最終回の前の回もあと一週間見れるはずだ。
そしてAmazonprime会員ならしばらく全話見られるはずだ。
最終回は、たぶん水曜日に追加かな?
万が一見られない場合は、ツブラヤイマジネーションに登録するがいい。
「ウルトラマンを援護せよ!」が聞けたり、ブレーザーが絆の力でスペシウム光線(ブレーザー光線)を会得したりと最高だったのだが、エモかったところを羅列してもあんまり意味がないだろう。
そういうのはツイッターで検索してくれ。
俺が今回話題にしたいのは、アオベエミ隊員の扱い方だ。
『ウルトラマンブレーザー』は主人公=変身者であるヒルマゲントが防衛隊の隊長で、しかも妻子持ちだ。
しかし部隊には女性隊員が二人存在し、うち一人は特にゲント隊長と深い関係になる。
なるのだが、今までのシリーズのような恋愛色は当然ほぼないに等しく、兄と妹のような色が強い。
それでも本作のヒロインはエミ隊員か、妻のサトコかと聞かれると物語的にはエミ隊員であろう。
ヒロインとはそもそも主人公に宛がわれる女、というわけではない。
そうなることが多いだけだ。
本作には物語を牽引する大きな謎がある。
宇宙怪獣が同じ軌道で地球へと侵攻してくる、という謎だ。
何者かが地球へと怪獣を送り込んでいると推理し、それを探るのはゲント隊長ではなく、エミ隊員なのだ。
防衛軍の研究者だったエミの父の死の謎と、V99なる宇宙怪獣侵攻の手がかりが交差する。
それを暴くべく、暗躍するエミの活躍を追うのが縦軸の物語として機能している。
つまりヒーローパートの主人公がゲント隊長、スパイミステリの主人公がエミ隊員といったところだ。
主人公を妻子持ちにすることは事前に発表があったが、ヒロインをどうするつもりなんだという疑問があった。
奧さんも防衛軍にいるのか? まさか子供も?
いや、そんなギャグタッチじゃないだろ。この制服でそんな作風だったらびっくりするわ。
田口監督は、そんな信頼の裏切り方をする漢ではない。
その答えが、二つの物語が絡み合って進行するストーリーというわけだ。
ヒロインというより、バディに近いかもしれない。
結果として、最終回の問題の解決に謎の解明は必要だったし、彼女は物語に不可欠な人物としてきちんと描かれた。
しかし……それは女がやる必要のある役なのか?
今度はそんな疑問が浮かぶかもしれない。
逆だ、と俺は思う。
シリーズの中で、ゲント隊長は上からの的外れまたは無茶な命令に対して「逆らわずに交渉する」「事後承諾」「これは出動ではなく移動であって、その最中に怪獣が現れたなら現場判断で対処する」などの手練手管を駆使し、困難な局面を切り抜けてきた。
それと同じことなのだ。
子供がメインターゲットの番組で恋愛ノルマなどはないだろう。しかしフワッと、ヒロイン的な女性キャストにそういう役回りを振る、というのはありそうな話だ。ありそう、であって本当のところはわからない。
だが愛情のようなものが読み取れると、クライマックスで使いやすい、エモいドラマを提供しやすいのは事実だろう。
暗黙の了解に対して、「女性キャスト」「愛情」「戦う女性」「活躍」といった要素を拾い、しかし妻子持ちの主人公との関係性が不健全にならないように、兄妹愛的な部下と上司の関係にまとめる。
嘘は言ってない、というやつだ。
レヴィーラ回で魅せたエミ隊員のディザーム、超かっこよかったよなぁ。
ヒロインではない、と断じてしまった妻のサトコだが彼女はいい奥さんだよなぁ。
ゲント隊長は家族を心配させたくなくて、前線の仕事ではないと偽っている。しかし瓦礫の下敷きになったTVスタッフを救出した際、全国に制服姿で顔が割れてしまうことがあった。
それでもサトコはゲント隊長を責めず、彼の謝罪を受け容れた。
最終回の前週で死地へと赴く夫を笑顔で送り出し、しかし扉が閉まる瞬間に心配でたまらない本心が顔に出る。
役者さんの演技力がこの高度に文学的な演出を可能にしており、白眉であると言わざるを得ない。
女の勘は男の嘘を見抜いて責めるためのものではない。そんな力の使い方は、暴力と同じだ。
サトコ役の演技は暗にそう言っているというのは……深読みのしすぎだろうか。
俺はツイッターでも、ちょくちょくブレーザーの感想をつぶやかせてもらった。その際、何度かエミ隊員役の搗宮姫奈さんにいいねをもらってしまい、その度に「ああああああお目汚し失礼しましたああああありがとうございましゅううううう」と悶えてしまった。
彼女、むちゃくちゃ可愛いしアクションかっこいいし、俺のようなもののツイートを見せてしまってあばばばばばばと申し訳なさが天元突破してしまっていた。もう一周回って申し訳ないくらい嬉しかったわけだ。
映画館は配信でも見れるようにした制作に厳しい、なんて話も小耳に挟んだが……劇場版ブレーザーはぜひ映画館で観たいなぁと思う、一般キリエル人Aなのであった。地元の映画館、頼んだぞ?
ではまた何らかのレビューで会おう。
サラダバー!!
一般キリエル人Aのおこがましいレビューへようこそ、ここは怪獣墓場だ。
今回雑に感想を語るのは『ウルトラマンブレーザー』第25話、最終回だ。
まず小並感から行くぞ?
めちゃくちゃ面白かった。
大傑作。うん~~~~間違いない。
変身アイテムブレーザーブレスや、DXアースガロンといったおもちゃを買って応援して良かった。
ウルトラシリーズを見すぎたというか、アニメとかでも最終回の前週で致命的な展開で次回へのヒキを作るのは定石だ。近年特にそれが印象に残るものが増えたような気がする。気がするだけだ。
だからブレーザーでも「あっ、今週(先週。最終回の前の週)絶対にブレーザー負けるだろうな」と思っていたら、本当に負けてしまった。だから「やっぱり」と冷めた感想を抱いてしまったのが正直なところだ。
好きな作品だけに、異常にハードルを上げて期待してしまった面が否めない。
お約束として受け容れられるときと、慣れもあって目が厳しくなるときがある。体調とか気分とか、そういうものもあるだろう。
俺は『フランケンウィニー』が好きすぎて、一度離別した人間でない特別な友達がエピローグで帰還するという筋書きで「もう見た」が発動するようになってしまっているくらいだ。具体的に言うと、『ベイマックス』が予定調和すぎて楽しめなかった。
あらすじ、と思ったが実は二時間強かけて全編を文章で説明してしまった。
読書感想文が下手な奴あるある~。
そんなことをしなくてもいいんだよなぁ。
だってあと二週間、俺の駄文を読むまでもなく本編がYoutubeで無料公開されているんだからな
https://www.youtube.com/watch?v=6PTFURxGXyg&t=173s
タイトルを無視したにもかかわらずネタバレが嫌な諸君は、すぐに動画を御覧いただきたい。
最終回の前の回もあと一週間見れるはずだ。
そしてAmazonprime会員ならしばらく全話見られるはずだ。
最終回は、たぶん水曜日に追加かな?
万が一見られない場合は、ツブラヤイマジネーションに登録するがいい。
「ウルトラマンを援護せよ!」が聞けたり、ブレーザーが絆の力でスペシウム光線(ブレーザー光線)を会得したりと最高だったのだが、エモかったところを羅列してもあんまり意味がないだろう。
そういうのはツイッターで検索してくれ。
俺が今回話題にしたいのは、アオベエミ隊員の扱い方だ。
『ウルトラマンブレーザー』は主人公=変身者であるヒルマゲントが防衛隊の隊長で、しかも妻子持ちだ。
しかし部隊には女性隊員が二人存在し、うち一人は特にゲント隊長と深い関係になる。
なるのだが、今までのシリーズのような恋愛色は当然ほぼないに等しく、兄と妹のような色が強い。
それでも本作のヒロインはエミ隊員か、妻のサトコかと聞かれると物語的にはエミ隊員であろう。
ヒロインとはそもそも主人公に宛がわれる女、というわけではない。
そうなることが多いだけだ。
本作には物語を牽引する大きな謎がある。
宇宙怪獣が同じ軌道で地球へと侵攻してくる、という謎だ。
何者かが地球へと怪獣を送り込んでいると推理し、それを探るのはゲント隊長ではなく、エミ隊員なのだ。
防衛軍の研究者だったエミの父の死の謎と、V99なる宇宙怪獣侵攻の手がかりが交差する。
それを暴くべく、暗躍するエミの活躍を追うのが縦軸の物語として機能している。
つまりヒーローパートの主人公がゲント隊長、スパイミステリの主人公がエミ隊員といったところだ。
主人公を妻子持ちにすることは事前に発表があったが、ヒロインをどうするつもりなんだという疑問があった。
奧さんも防衛軍にいるのか? まさか子供も?
いや、そんなギャグタッチじゃないだろ。この制服でそんな作風だったらびっくりするわ。
田口監督は、そんな信頼の裏切り方をする漢ではない。
その答えが、二つの物語が絡み合って進行するストーリーというわけだ。
ヒロインというより、バディに近いかもしれない。
結果として、最終回の問題の解決に謎の解明は必要だったし、彼女は物語に不可欠な人物としてきちんと描かれた。
しかし……それは女がやる必要のある役なのか?
今度はそんな疑問が浮かぶかもしれない。
逆だ、と俺は思う。
シリーズの中で、ゲント隊長は上からの的外れまたは無茶な命令に対して「逆らわずに交渉する」「事後承諾」「これは出動ではなく移動であって、その最中に怪獣が現れたなら現場判断で対処する」などの手練手管を駆使し、困難な局面を切り抜けてきた。
それと同じことなのだ。
子供がメインターゲットの番組で恋愛ノルマなどはないだろう。しかしフワッと、ヒロイン的な女性キャストにそういう役回りを振る、というのはありそうな話だ。ありそう、であって本当のところはわからない。
だが愛情のようなものが読み取れると、クライマックスで使いやすい、エモいドラマを提供しやすいのは事実だろう。
暗黙の了解に対して、「女性キャスト」「愛情」「戦う女性」「活躍」といった要素を拾い、しかし妻子持ちの主人公との関係性が不健全にならないように、兄妹愛的な部下と上司の関係にまとめる。
嘘は言ってない、というやつだ。
レヴィーラ回で魅せたエミ隊員のディザーム、超かっこよかったよなぁ。
ヒロインではない、と断じてしまった妻のサトコだが彼女はいい奥さんだよなぁ。
ゲント隊長は家族を心配させたくなくて、前線の仕事ではないと偽っている。しかし瓦礫の下敷きになったTVスタッフを救出した際、全国に制服姿で顔が割れてしまうことがあった。
それでもサトコはゲント隊長を責めず、彼の謝罪を受け容れた。
最終回の前週で死地へと赴く夫を笑顔で送り出し、しかし扉が閉まる瞬間に心配でたまらない本心が顔に出る。
役者さんの演技力がこの高度に文学的な演出を可能にしており、白眉であると言わざるを得ない。
女の勘は男の嘘を見抜いて責めるためのものではない。そんな力の使い方は、暴力と同じだ。
サトコ役の演技は暗にそう言っているというのは……深読みのしすぎだろうか。
俺はツイッターでも、ちょくちょくブレーザーの感想をつぶやかせてもらった。その際、何度かエミ隊員役の搗宮姫奈さんにいいねをもらってしまい、その度に「ああああああお目汚し失礼しましたああああありがとうございましゅううううう」と悶えてしまった。
彼女、むちゃくちゃ可愛いしアクションかっこいいし、俺のようなもののツイートを見せてしまってあばばばばばばと申し訳なさが天元突破してしまっていた。もう一周回って申し訳ないくらい嬉しかったわけだ。
映画館は配信でも見れるようにした制作に厳しい、なんて話も小耳に挟んだが……劇場版ブレーザーはぜひ映画館で観たいなぁと思う、一般キリエル人Aなのであった。地元の映画館、頼んだぞ?
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