12 / 108
復讐の旅、開始!
12.目的地、獣人の国まであと少し
しおりを挟む
「んっ……」
「おはようございます、ヤト」
グルーの腕の中で目が覚め、寝惚けた頭が急に覚めて一日が始まった。
いや、そうだよな。昨日一緒に寝たもんな。でも心臓に悪いもんは悪い!至近距離で耳元でその声で喋られるの弱いんだって俺!
「どうしました?」
「その、あんまり耳元で喋るのは…」
「あぁ…、申し訳ありませんでした」
いやその、責めてるわけじゃ無いからそんな本当に反省してますみたいなしょんぼり顔はやめてくれ…。はぁ、とりあえず退くか。俺がグルーの上に乗っかってるから退かないとグルーが動けないだろうし。
枝を集めて、ピアスに魔力を通して火を出した。焚き火に火をつけて、携帯干し肉をパンに挟んでサンドイッチにして食べた。この世界に来てからサンドイッチが定番になってるな。
あっ!いい事考えた!
「ヤト?何を…」
「えいっ!」
地面に向かってとある魔法をチョンっと打った。そしてそれに水魔法と光魔法を掛けて植物魔法を活性化させれば……
出来た!オレンジだ!
今思うと地面に打った植物魔法に最初から光と水を入れておいた方が効率が良かったかも知れない。けどまぁ出来たからいっか。
「なんと…ヤトは教えても無いことを簡単に熟して見せますね」
「へへっ、まぁ…オレンジのサイズは小さいがたぶん成功でいいよな」
皮を剥いたら一口で丸々一つ食べれそうなオレンジ。グルーから果物ナイフを借りてリンゴみたいにくるくると皮を剥いた。みかんじゃ無くてオレンジだから手で剥くと爪の中に入るんだよな。
剥いたオレンジをグルーに渡して、もう一つ木から取って剥き始めた。あっ、グルーってオレンジ好きかな。嫌いだったら無理に食べさせることになるから先に確認しておけば良かった。
「ありがとうございます」
「グルーはオレンジとかって好きか?」
「好き嫌いは特にありませんが…貴方のくれた物ならなんでも好きですよ」
なっ…!サラッとなんつー甘いセリフを恥ずかしげも無く……!恥ずかしさのあまり俺は無言でオレンジを頬張った。
流石に自然に生えたわけじゃ無いオレンジの木は処理しないといけないらしい。炎の熱で水分を奪って枯らす。そんな方法で処理して、ナイフでバラバラにして薪としてアイテムボックスにしまった。
「よし、あとは顔を洗って行くか」
「そうですね。獣人の国まではあと二日程歩いて行きますが…昨日のように貴方を担いで走れば一日程で着くかと」
「勘弁してくれ…せめて自分で走らせてくれ」
本当にグルーは二つの意味でドキッとさせてくる。冷たい川の水で顔を洗って落ち着きを取り戻した。
準備を整えて、獣人の国に少し急いで向かった。
本当はモンスター相手に戦い方を学ぶつもりだったが…俺が昨日おかわりをしてしまったせいでパンが残り少なくなって来てるとか。節約すればまだ持ちそうだけど、獣人の国で食料を満足に買い足せるか分からないらしい。
「そういえば、獣人の国で仲間にしたい人がいるって言ってたよな。どんな人なんだ?」
「獣人の王です。血統至上主義ではない獣人の王なので実力は確かですし、現在進行形で人間に国を奪われそうになってるので話に乗ってくださると思いますよ」
「へぇ…って、獣人の王!?」
獣人を仲間にするって言ってそれが王とか思わないって!そもそも会えるのかすら怪しいぞ!?
でもグルーの考えも理解出来る。話に乗ってさえくれれば…相当な戦力になるだろうな。なんてったって俺らの標的は人間の王だ。懐がガラ空きなわけも無いし、数では勝てないだろう。
それにしても獣人の王か…やっぱり百獣の王のライオン?それとも神獣的な何かだったり。実力があるなら…ゴリラとか虎とか狼とか?
そもそも獣人はまだ会ってないからどんな感じなのかも気になる。獣人って言っても耳とか尻尾とか角の特徴があったり、全身動物の毛が生えてて二足歩行の獣みたいな感じだったり…。元の世界でいろんな小説を読んでたけど、やっぱりいろんなパターンがあるからドキドキするな。
そんな妄想を膨らませて走ってると、森小屋を見つけた。その周りには…見覚えのある鎧を着た兵士が何人かいた。あれってグルーが着てた鎧…ってことは人間の国の兵士だよな。何人かが屯して、兜を外して話している。
見つからないように気配を殺して茂みに隠れてこっそり通り過ぎようとした。
「おい、城から飛ばされた手紙読んだか?」
「なんて書いてあるんだ?」
「どれどれ…『城の兵士が囚人を解放し逃走中。二名を発見した場合速やかに捕獲、または討伐せよ。生死は問わない』だってよ。兵士の方はグルーって名前の赤い目のやつらしいけど、囚人の情報は全く分からないな」
た、タイムリー…!それ、俺たちのことだ……!
俺はともかくグルーの方は完全にバレてる。赤い目って特徴的らしいもんな。なんとか見つからないように通り去って……
「むっ?コソコソと何者だ!」
やっべ……!そうだよな、兵士なら訓練されてるよな!音立ててないのに気配で気付かれたっぽい!完全に俺達の方に向かって叫んでたし…バレちゃあ仕方ない、『口封じ』するしか………
「おっ、その格好はもしかして兵士か!よかったぁ~、森の中で迷子になっちまってもうダメかと思ってたんだ!なぁ、町ってどっちに行けばいいんだ?」
………え、俺たちじゃない?木の影に隠れてよく見えないが、迷子らしい男が兵士達の気を引いてるうちに逃げるべきか?
「ヤト、兵士は外では基本十人以上で固まってます。ここでの戦闘は危険かと、この隙に行きましょう」
「あ、あぁ」
コソッと兵士達の行動を教えてくれたグルー。あっぶな、考え無しに戦うのってやっぱり良く無いよな。今のうちに静かに逃げろっ!
ーーーーー???ーーーーー
ったく危ねーなアイツら!特に宵!殺気が漏れ掛けてたぞ!?ま、用意周到で大胆で、真面目な脳筋のアイツらしいがな。
「えーっと、あっちに行けば町があるんだな?助かった!」
とりあえず回り道してすぐにアイツらのとこに行かねぇと。
……いや、それよりもアイツらが会おうとしてる獣人の王の情報を集めるべきか?だがグルーってやつも隠しごとしてるしな…。まだそっちの監視も続けたい。
だが、やはり最優先は宵だな。さてと、それじゃあアイツに渡した魔法石の中に戻るとするか。
「まったく…ここまで迷子になるなんてとんでもないやつだな」
「ん?あいつ一人か?二人くらい気配を感じたが…」
「な、なぁ…あの男の影、おかしかったよな」
「は?影なんか気にしちゃいなかったが…」
「なんか幻術でも使ってたんじゃねぇのか?」
「あの男の影…太陽に向かって伸びてたぞ」
「おはようございます、ヤト」
グルーの腕の中で目が覚め、寝惚けた頭が急に覚めて一日が始まった。
いや、そうだよな。昨日一緒に寝たもんな。でも心臓に悪いもんは悪い!至近距離で耳元でその声で喋られるの弱いんだって俺!
「どうしました?」
「その、あんまり耳元で喋るのは…」
「あぁ…、申し訳ありませんでした」
いやその、責めてるわけじゃ無いからそんな本当に反省してますみたいなしょんぼり顔はやめてくれ…。はぁ、とりあえず退くか。俺がグルーの上に乗っかってるから退かないとグルーが動けないだろうし。
枝を集めて、ピアスに魔力を通して火を出した。焚き火に火をつけて、携帯干し肉をパンに挟んでサンドイッチにして食べた。この世界に来てからサンドイッチが定番になってるな。
あっ!いい事考えた!
「ヤト?何を…」
「えいっ!」
地面に向かってとある魔法をチョンっと打った。そしてそれに水魔法と光魔法を掛けて植物魔法を活性化させれば……
出来た!オレンジだ!
今思うと地面に打った植物魔法に最初から光と水を入れておいた方が効率が良かったかも知れない。けどまぁ出来たからいっか。
「なんと…ヤトは教えても無いことを簡単に熟して見せますね」
「へへっ、まぁ…オレンジのサイズは小さいがたぶん成功でいいよな」
皮を剥いたら一口で丸々一つ食べれそうなオレンジ。グルーから果物ナイフを借りてリンゴみたいにくるくると皮を剥いた。みかんじゃ無くてオレンジだから手で剥くと爪の中に入るんだよな。
剥いたオレンジをグルーに渡して、もう一つ木から取って剥き始めた。あっ、グルーってオレンジ好きかな。嫌いだったら無理に食べさせることになるから先に確認しておけば良かった。
「ありがとうございます」
「グルーはオレンジとかって好きか?」
「好き嫌いは特にありませんが…貴方のくれた物ならなんでも好きですよ」
なっ…!サラッとなんつー甘いセリフを恥ずかしげも無く……!恥ずかしさのあまり俺は無言でオレンジを頬張った。
流石に自然に生えたわけじゃ無いオレンジの木は処理しないといけないらしい。炎の熱で水分を奪って枯らす。そんな方法で処理して、ナイフでバラバラにして薪としてアイテムボックスにしまった。
「よし、あとは顔を洗って行くか」
「そうですね。獣人の国まではあと二日程歩いて行きますが…昨日のように貴方を担いで走れば一日程で着くかと」
「勘弁してくれ…せめて自分で走らせてくれ」
本当にグルーは二つの意味でドキッとさせてくる。冷たい川の水で顔を洗って落ち着きを取り戻した。
準備を整えて、獣人の国に少し急いで向かった。
本当はモンスター相手に戦い方を学ぶつもりだったが…俺が昨日おかわりをしてしまったせいでパンが残り少なくなって来てるとか。節約すればまだ持ちそうだけど、獣人の国で食料を満足に買い足せるか分からないらしい。
「そういえば、獣人の国で仲間にしたい人がいるって言ってたよな。どんな人なんだ?」
「獣人の王です。血統至上主義ではない獣人の王なので実力は確かですし、現在進行形で人間に国を奪われそうになってるので話に乗ってくださると思いますよ」
「へぇ…って、獣人の王!?」
獣人を仲間にするって言ってそれが王とか思わないって!そもそも会えるのかすら怪しいぞ!?
でもグルーの考えも理解出来る。話に乗ってさえくれれば…相当な戦力になるだろうな。なんてったって俺らの標的は人間の王だ。懐がガラ空きなわけも無いし、数では勝てないだろう。
それにしても獣人の王か…やっぱり百獣の王のライオン?それとも神獣的な何かだったり。実力があるなら…ゴリラとか虎とか狼とか?
そもそも獣人はまだ会ってないからどんな感じなのかも気になる。獣人って言っても耳とか尻尾とか角の特徴があったり、全身動物の毛が生えてて二足歩行の獣みたいな感じだったり…。元の世界でいろんな小説を読んでたけど、やっぱりいろんなパターンがあるからドキドキするな。
そんな妄想を膨らませて走ってると、森小屋を見つけた。その周りには…見覚えのある鎧を着た兵士が何人かいた。あれってグルーが着てた鎧…ってことは人間の国の兵士だよな。何人かが屯して、兜を外して話している。
見つからないように気配を殺して茂みに隠れてこっそり通り過ぎようとした。
「おい、城から飛ばされた手紙読んだか?」
「なんて書いてあるんだ?」
「どれどれ…『城の兵士が囚人を解放し逃走中。二名を発見した場合速やかに捕獲、または討伐せよ。生死は問わない』だってよ。兵士の方はグルーって名前の赤い目のやつらしいけど、囚人の情報は全く分からないな」
た、タイムリー…!それ、俺たちのことだ……!
俺はともかくグルーの方は完全にバレてる。赤い目って特徴的らしいもんな。なんとか見つからないように通り去って……
「むっ?コソコソと何者だ!」
やっべ……!そうだよな、兵士なら訓練されてるよな!音立ててないのに気配で気付かれたっぽい!完全に俺達の方に向かって叫んでたし…バレちゃあ仕方ない、『口封じ』するしか………
「おっ、その格好はもしかして兵士か!よかったぁ~、森の中で迷子になっちまってもうダメかと思ってたんだ!なぁ、町ってどっちに行けばいいんだ?」
………え、俺たちじゃない?木の影に隠れてよく見えないが、迷子らしい男が兵士達の気を引いてるうちに逃げるべきか?
「ヤト、兵士は外では基本十人以上で固まってます。ここでの戦闘は危険かと、この隙に行きましょう」
「あ、あぁ」
コソッと兵士達の行動を教えてくれたグルー。あっぶな、考え無しに戦うのってやっぱり良く無いよな。今のうちに静かに逃げろっ!
ーーーーー???ーーーーー
ったく危ねーなアイツら!特に宵!殺気が漏れ掛けてたぞ!?ま、用意周到で大胆で、真面目な脳筋のアイツらしいがな。
「えーっと、あっちに行けば町があるんだな?助かった!」
とりあえず回り道してすぐにアイツらのとこに行かねぇと。
……いや、それよりもアイツらが会おうとしてる獣人の王の情報を集めるべきか?だがグルーってやつも隠しごとしてるしな…。まだそっちの監視も続けたい。
だが、やはり最優先は宵だな。さてと、それじゃあアイツに渡した魔法石の中に戻るとするか。
「まったく…ここまで迷子になるなんてとんでもないやつだな」
「ん?あいつ一人か?二人くらい気配を感じたが…」
「な、なぁ…あの男の影、おかしかったよな」
「は?影なんか気にしちゃいなかったが…」
「なんか幻術でも使ってたんじゃねぇのか?」
「あの男の影…太陽に向かって伸びてたぞ」
25
あなたにおすすめの小説
推しの完璧超人お兄様になっちゃった
紫 もくれん
BL
『君の心臓にたどりつけたら』というゲーム。体が弱くて一生の大半をベットの上で過ごした僕が命を賭けてやり込んだゲーム。
そのクラウス・フォン・シルヴェスターという推しの大好きな完璧超人兄貴に成り代わってしまった。
ずっと好きで好きでたまらなかった推し。その推しに好かれるためならなんだってできるよ。
そんなBLゲーム世界で生きる僕のお話。
メインキャラ達の様子がおかしい件について
白鳩 唯斗
BL
前世で遊んでいた乙女ゲームの世界に転生した。
サポートキャラとして、攻略対象キャラたちと過ごしていたフィンレーだが・・・・・・。
どうも攻略対象キャラ達の様子がおかしい。
ヒロインが登場しても、興味を示されないのだ。
世界を救うためにも、僕としては皆さん仲良くされて欲しいのですが・・・。
どうして僕の周りにメインキャラ達が集まるんですかっ!!
主人公が老若男女問わず好かれる話です。
登場キャラは全員闇を抱えています。
精神的に重めの描写、残酷な描写などがあります。
BL作品ですが、舞台が乙女ゲームなので、女性キャラも登場します。
恋愛というよりも、執着や依存といった重めの感情を主人公が向けられる作品となっております。
悪役令息に転生して絶望していたら王国至宝のエルフ様にヨシヨシしてもらえるので、頑張って生きたいと思います!
梻メギ
BL
「あ…もう、駄目だ」プツリと糸が切れるように限界を迎え死に至ったブラック企業に勤める主人公は、目覚めると悪役令息になっていた。どのルートを辿っても断罪確定な悪役令息に生まれ変わったことに絶望した主人公は、頑張る意欲そして生きる気力を失い床に伏してしまう。そんな、人生の何もかもに絶望した主人公の元へ王国お抱えのエルフ様がやってきて───!?
【王国至宝のエルフ様×元社畜のお疲れ悪役令息】
▼不定期連載となりました。
▼この作品と出会ってくださり、ありがとうございます!初投稿になります、どうか温かい目で見守っていただけますと幸いです。
▼こちらの作品はムーンライトノベルズ様にも投稿しております。
転生したけど赤ちゃんの頃から運命に囲われてて鬱陶しい
翡翠飾
BL
普通に高校生として学校に通っていたはずだが、気が付いたら雨の中道端で動けなくなっていた。寒くて死にかけていたら、通りかかった馬車から降りてきた12歳くらいの美少年に拾われ、何やら大きい屋敷に連れていかれる。
それから温かいご飯食べさせてもらったり、お風呂に入れてもらったり、柔らかいベッドで寝かせてもらったり、撫でてもらったり、ボールとかもらったり、それを投げてもらったり───ん?
「え、俺何か、犬になってない?」
豹獣人の番大好き大公子(12)×ポメラニアン獣人転生者(1)の話。
男子高校に入学したらハーレムでした!
はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。
ゆっくり書いていきます。
毎日19時更新です。
よろしくお願い致します。
2022.04.28
お気に入り、栞ありがとうございます。
とても励みになります。
引き続き宜しくお願いします。
2022.05.01
近々番外編SSをあげます。
よければ覗いてみてください。
2022.05.10
お気に入りしてくれてる方、閲覧くださってる方、ありがとうございます。
精一杯書いていきます。
2022.05.15
閲覧、お気に入り、ありがとうございます。
読んでいただけてとても嬉しいです。
近々番外編をあげます。
良ければ覗いてみてください。
2022.05.28
今日で完結です。閲覧、お気に入り本当にありがとうございました。
次作も頑張って書きます。
よろしくおねがいします。
悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?
* ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。
悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう!
せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー?
ユィリと皆の動画をつくりました!
インスタ @yuruyu0 絵も動画もあがります。ほぼ毎日更新!
Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。動画を作ったときに更新!
プロフのWebサイトから、両方に飛べるので、もしよかったら!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまい(笑)ネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください!
「自由に生きていい」と言われたので冒険者になりましたが、なぜか旦那様が激怒して連れ戻しに来ました。
キノア9g
BL
「君に義務は求めない」=ニート生活推奨!? ポジティブ転生者と、言葉足らずで愛が重い氷の伯爵様の、全力すれ違い新婚ラブコメディ!
あらすじ
「君に求める義務はない。屋敷で自由に過ごしていい」
貧乏男爵家の次男・ルシアン(前世は男子高校生)は、政略結婚した若き天才当主・オルドリンからそう告げられた。
冷徹で無表情な旦那様の言葉を、「俺に興味がないんだな! ラッキー、衣食住保証付きのニート生活だ!」とポジティブに解釈したルシアン。
彼はこっそり屋敷を抜け出し、偽名を使って憧れの冒険者ライフを満喫し始める。
「旦那様は俺に無関心」
そう信じて、半年間ものんきに遊び回っていたルシアンだったが、ある日クエスト中に怪我をしてしまう。
バレたら怒られるかな……とビクビクしていた彼の元に現れたのは、顔面蒼白で息を切らした旦那様で――!?
「君が怪我をしたと聞いて、気が狂いそうだった……!」
怒鳴られるかと思いきや、折れるほど強く抱きしめられて困惑。
えっ、放置してたんじゃなかったの? なんでそんなに必死なの?
実は旦那様は冷徹なのではなく、ルシアンが好きすぎて「嫌われないように」と身を引いていただけの、超・奥手な心配性スパダリだった!
「君を守れるなら、森ごと消し飛ばすが?」
「過保護すぎて冒険になりません!!」
Fランク冒険者ののんきな妻(夫)×国宝級魔法使いの激重旦那様。
すれ違っていた二人が、甘々な「週末冒険者夫婦」になるまでの、勘違いと溺愛のハッピーエンドBL。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる