召喚され救世主じゃないと言われたが、復讐の旅でなぜか身体を狙われている

輝石玲

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復讐の旅、開始!

13.風呂(?)はやっぱり一人で入るものだ ❇︎

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 ある程度兵士から離れてから、絶対に追いつかれないように猛ダッシュで一気に人間の国と獣人の国の境目に来た。

「ッはぁ!はぁ…っグルー、足、はっや………」
「鍛えてますから。とりあえずここまで逃げれば大丈夫でしょう。まだ早い時間ですが、かなり進めたので今日はもう野営の準備をしましょうか」
「えっ、もう…?」

 まだ昼過ぎだぞ?流石に今から野宿しても時間の無駄になるんじゃ……って思ってると、グルーが自身の着てる服の匂いを嗅いだ。あ、まさか…

 スンスン

 うぇっ、近くでしっかり嗅ぐと凄い死臭がする…。ゾンビ討伐ボットになってた時に臭いが移ったのか。めちゃくちゃ近くで嗅いでやっと気付くくらいだが、めちゃくちゃ近くで嗅ぐとかなり臭い。
 ここには綺麗な湖もあるし……

「…服洗って体も流すか」
「えぇ、そうしましょう」

 服を脱いで湖に入り、ゴシゴシと服を洗った。
 臭いを取るのにいい木の実があるとかで、グルーはそれを出すと水に濡らしてから潰して服に擦り付けた。俺も同じように白いBB弾みたいな実を濡らして潰す。
 この実は『ベラ』って言うらしく、消臭や保湿や怪我の治療に使えるとか。店で簡単に入手出来て、家のプランターで栽培する人も少なくないらしい。ハーブみたいな物か?

 服に擦り付けてゴシゴシと洗うと、ベラから出てきた白いぬめりが水を含んで増えて来た。柔らかいスライムで服を洗ってるみたいだ。しっかりと洗ってベラを流した後、クンクンと服を嗅いだら本当に臭いが消えていた。




 太い木の枝に細い枝を引っ掛けて、そこにハンガーに掛けた服を掛けた。本当にグルーのアイテムボックスには色々入ってるな…。

 ベラの実は体を洗う石鹸の原材料にもなるらしく、もう一つずつ実を出して体を洗うことにした。髪の毛を洗うにはベタベタするらしいから、あくまで体だけ。




 体を洗って水で流して湖から出ようとした時、流したベラで足を滑らせて頭から転びそうになった。

「うわぁっ!?」
「危ない!」

 湖の端にある小石に頭を打ちそうになったところをグルーが缶一発、後ろから抱き止めてくれて何とかぶつけずに済んだ。あ、あっぶな……。

「あ、ありがとう…」
「はぁ……まったく、本当に手の掛かる人ですね」
「っ!」

 ぐぅ…身に覚えしかない……。やっぱりグルーもそう思ってはいたんだな。でも声が嬉しそうっていうか笑ってるのはなんで?
 それと…抱き止められてるから顔が近くて、また耳元で囁かれて顔が熱くなる。しかもため息が耳に掛かってくすぐったいし。

「ぐ、グルー…、耳元はダメだって……」
「あっ、申し訳ありません…。怯えさせたいわけでは無いのですが…」

 ん?怯える?別に怯えてるわけじゃ無いんだけどな。確かに重低音で圧を感じる声ではあるけど、むしろそれがエロ………ごほんっ、なんでも無いです。
 そんないやらしいこと考えるとかグルーに申し訳無さすぎる。けど、俺だって性欲も性癖もあるわけで、溜まるもんは溜まる。

「…別に、怖くは無い」
「本当ですか?ならなぜ……もしかして、耳が弱いのですか?」
「っそれは…その………」

 図星で何も言えなくなった俺に、グルーはもっと顔を近付けて…俺の耳に口付けた。そしてそのまま耳の裏をなぞるように舐められて…って、何してんだグルー!?そんなことされたら俺…!

「……耳が弱いと言うのは本当のようですね。くすっ…、これだけで反応してしまうなんて」
「えっ、あっ…」

 うそ、俺、勃っ……

 この醜態もう二回目だぞ!?しかも、舐められた感覚じゃなくて吐息と唾液の音で興奮したし。耳が良いせいですぐこうなるの、本当に最悪だ…。
 しかもグルー、俺が耳弱いって知ってから凄い至近距離で話し始めたし…なんでそんなノリノリなんだよ!グルーは俺からそういう目で見られても大丈夫ってことなのか?まぁ…ダメだったらこんなことしないか。

「ヤト、腰が反れてますよ」
「え…?」
「ふふっ、そんなにナカに欲しいですか?」

 完全に無意識だった。俺、無意識でグルーに尻を押し付けてた…。ダメだ、一度与えられる快楽を知ったら戻れなくなる。淫乱処女ビッ○とかなんとかになりたくは無いぞ!?っていうか、この状況でそんな言葉がパッと出てくる俺もおかしいけども!

「ヤト、貴方キスさえ初めてだったウブな人なのに、身体はこんなにいやらしいのですね」
「い、言うなっ…!」

 当たり前のようにベラを潰して自身の指に纏わせるグルー。この次に何をするのか、分かる気がする。

「浅いところに移動しましょうか」

 俺を抱えて水に浸かったまま湖の端まで移動したグルーは、俺を大きめの石の上に立たせた。俺だけ恥ずかしいところが水の上で丸出しになっている。そしてグルーは俺を抱きしめる左手を離さずに尻のナカに指を入れた。

「ふっ、あッ…!」

 一本の指がゆっくりと時間をかけて侵入してくる感覚に思わず逃げ腰になるが、前立腺に触れてゆっくりと抜き差しを始めるとナカがキュンとした。気持ちいい…けど焦ったい…。
 入り口がベラでヌルヌルになると、もう一本の指がゆっくりと追加された。そしてもう一度前立腺を擦られながら、二本の指でグイグイと広げられた。
 だんだんと解れてくると今度は三本目の指を入れられ、深いとこまで潜り込み腹の方を思いっきり押された。あ…まずい……

「ぐっ、グルー…!待って、いっ、今ソコっ…、押しちゃ……!」
「膀胱が張ってますね。漏れそうでしたら出して頂いて構いませんよ」

 快楽と一緒に押し寄せる尿意。水に入って体が冷えたせいもあるんだろうけど、人前で漏らすのは恥ずかしいし汚いだろ!
 なんとか我慢しようとしてもグルーは膀胱を押し続け、俺の愚息をしっかりと湖の外にセットした。グルーってもしかして変態か?って思ったけど、人前で勃起させて恥ずかしいことされても萎えない俺が人のことを言えないよな。

「ッ…で、出るッ…!我慢ッ…できない……!あッ……!」

 とうとう我慢の限界になった俺は、身体を震わせて勢いよく射精した。そのまま最後には放尿して、しばらく何とも言えない開放感を感じていた。
 はぁ…やらかした。最悪なのに気持ちいい。しかもまだ尻に指が入れられたままで、ずるりと抜かれそうになったと思ったら一気に深くまで入れられるを繰り返していた。

「ここで感じるのが上手ですね。自身で慰める時にでも触れていたのでしょうか?」
「はっ、い、言うなぁ……!」

 やっぱりバレてる!まぁそりゃあそうだよな!


 そのまま前後両方に刺激を与えられ、何度も繰り返し絶頂した。今回は前みたいにグルーも一緒にしてるわけじゃ無いし、なんでこんなにもされるのか全く分からない。
 ただ、あまりにも不慣れな感覚にすぐにくたびれて、足の力が抜けて立てなくなった俺はグルーに介抱されて終わった。

 そして当たり前のように用意された予備の服。同じのをもうワンセット買っていたようで、洗った服を乾かしてるうちに新しいのを着た。というか着させてもらった。


 なんでグルーは俺にこんな色々とするんだろうか。とりあえず今は変な疲れ方をしたから、落ち着いたら聞いてみよう。
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