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役目を果たす時
91話 本性と本心
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僕が何年も想い続けていたハルは、窮地に追い込まれていた
入れ替わりに気付かず、何度も殺そうとしていた
今になってようやく知った事実
ハルはどう動く?
「……カメリア、が、生きていたのなら、俺は、神子殺害の罪に問われないのでは……」
……は?
何、それ……
真っ先に保身に走った?
……死んだのが僕じゃなくてエリーだったらいいとでも!?
ふざけんなよ!
こんなのが好きだったなんて、僕が馬鹿みたいだ!
そう、ハルに直接ぶつけたい感情を押し殺す代わりに、苦しみが涙になって表に出た
でも………
「……っ ざ け ん な !」
いつの間にか、エリーは席を離れてハルの胸ぐらを掴んでいた
高所から飛び降りて、真っ先に
まるで、僕の気持ちを全部代弁するみたいにエリーはハルに吐き出した
「お前のしたことでミリーがどれだけ苦しんだか分かるか!?お前のしたことで私が死んで、ミリーは私の代わりに生きるしかなくなったんだ!ミリーはこんなゴミ見たいなお前を愛して、お前の救いを期待してた。なのに……私たちの見分けも付かないで何度も傷付けて!」
「お前、まさかアイリス…………」
「あぁそうだよ!でもどうせ、カメリアの呼び方でしか判断できねぇんだろ!?お前なんかな、ミリーを愛する資格も無い!」
「止めろエリー!!」
僕の分まで苦しむエリーは見たくない
エリーはハルのせいで死んだ
自分を殺したことを一番に怒るべきなのに、エリーは僕のためにハルに怒った
それじゃあ、エリーの負担が大きい
「大丈夫、エリー。僕だって自分でどうにか出来る。だから、そこはせめて自分の為に怒ってよ……」
「ミリー…でも、こいつのせいでお前は何度も泣いて……」
……あ、つい僕も出て来ちゃったけど、これって結構大変な状況?
最優先はもちろんエリーだけど、ここまで勝手にすると周りに迷惑が……
「くっ……ははっ…!神子殿は2人揃って落ち着きが無いな」
「笑わないでくださいよ陛下。僕だって反省はしてます」
「げっ、ご、ごめん……ついカッとなって………」
あ、でも少しだけ楽になった
ずっと溜め込んでたものを、エリーが吐き出してくれたおかげかな
こんな形のお披露目になって、カッコつけても今更意味なんて無いだろうけど
目尻に残った涙を拭って、僕達は堂々と立った
「まぁ、神子殿は2人とも不死の呪いでこうやって今は生きているがな。さて、ハルジオン、ローズ殿。もう一度問おう。神子殺害に心当たりは無いか?」
無いはずが無い
2人とも、神子の正体を知ったんだ
ハルはエリーを、ローズは僕を殺した
「……俺は、アイリスを殺しました。それで、カメリアを何度も殺そうと………」
「わ、私は殺そうとはしてない!確かに薬は盛ったけど…でも、カメリアが大人しくしてれば死ななかったのよ!あんなの自業自得だわ!」
……なんとなく、予想通りかな
ハルは自白して、ローズは否定する
言い訳の方が正しい気もするけどさ
本当、2人ともちゃんと最低で安心した
しっかりと罰せられる
入れ替わりに気付かず、何度も殺そうとしていた
今になってようやく知った事実
ハルはどう動く?
「……カメリア、が、生きていたのなら、俺は、神子殺害の罪に問われないのでは……」
……は?
何、それ……
真っ先に保身に走った?
……死んだのが僕じゃなくてエリーだったらいいとでも!?
ふざけんなよ!
こんなのが好きだったなんて、僕が馬鹿みたいだ!
そう、ハルに直接ぶつけたい感情を押し殺す代わりに、苦しみが涙になって表に出た
でも………
「……っ ざ け ん な !」
いつの間にか、エリーは席を離れてハルの胸ぐらを掴んでいた
高所から飛び降りて、真っ先に
まるで、僕の気持ちを全部代弁するみたいにエリーはハルに吐き出した
「お前のしたことでミリーがどれだけ苦しんだか分かるか!?お前のしたことで私が死んで、ミリーは私の代わりに生きるしかなくなったんだ!ミリーはこんなゴミ見たいなお前を愛して、お前の救いを期待してた。なのに……私たちの見分けも付かないで何度も傷付けて!」
「お前、まさかアイリス…………」
「あぁそうだよ!でもどうせ、カメリアの呼び方でしか判断できねぇんだろ!?お前なんかな、ミリーを愛する資格も無い!」
「止めろエリー!!」
僕の分まで苦しむエリーは見たくない
エリーはハルのせいで死んだ
自分を殺したことを一番に怒るべきなのに、エリーは僕のためにハルに怒った
それじゃあ、エリーの負担が大きい
「大丈夫、エリー。僕だって自分でどうにか出来る。だから、そこはせめて自分の為に怒ってよ……」
「ミリー…でも、こいつのせいでお前は何度も泣いて……」
……あ、つい僕も出て来ちゃったけど、これって結構大変な状況?
最優先はもちろんエリーだけど、ここまで勝手にすると周りに迷惑が……
「くっ……ははっ…!神子殿は2人揃って落ち着きが無いな」
「笑わないでくださいよ陛下。僕だって反省はしてます」
「げっ、ご、ごめん……ついカッとなって………」
あ、でも少しだけ楽になった
ずっと溜め込んでたものを、エリーが吐き出してくれたおかげかな
こんな形のお披露目になって、カッコつけても今更意味なんて無いだろうけど
目尻に残った涙を拭って、僕達は堂々と立った
「まぁ、神子殿は2人とも不死の呪いでこうやって今は生きているがな。さて、ハルジオン、ローズ殿。もう一度問おう。神子殺害に心当たりは無いか?」
無いはずが無い
2人とも、神子の正体を知ったんだ
ハルはエリーを、ローズは僕を殺した
「……俺は、アイリスを殺しました。それで、カメリアを何度も殺そうと………」
「わ、私は殺そうとはしてない!確かに薬は盛ったけど…でも、カメリアが大人しくしてれば死ななかったのよ!あんなの自業自得だわ!」
……なんとなく、予想通りかな
ハルは自白して、ローズは否定する
言い訳の方が正しい気もするけどさ
本当、2人ともちゃんと最低で安心した
しっかりと罰せられる
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