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転生した意味
70話 礼拝堂での出会い
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いつも通りに軽めの食事をとった後、神殿の庭園に行くことになった
ケイリクス神殿はお城と変わらないくらい大きいらしい
それでも僕のいる地下室は、地下倉庫を除けば唯一の地下の部屋だとか
それだけ僕のいるこの部屋は特別なんだろう
それもそうか
御神木のひと枝がある部屋なんて貴重どころじゃ無い
グドによると、この部屋の御神木は本体から派生した一部に過ぎない
それでも神と通ずる木であることに変わりはない
絶対にグドから離れないことを条件に部屋から出た
部屋を出てすぐの螺旋階段を上ると、狭い廊下に出た
廊下を進んだ先にあるドア
そのドアを開けると、目が眩むほどに眩しい光が差し込んだ
「ここは…礼拝堂?」
「ずっと昔の、な。本館が変わったから、今は神官たちの憩いの場になってるんだ」
「本館が変わったって…ここは別館?こんなに立派なのに?」
「御神木を隠すため、神官しか入れない場所にする必要があったんだ」
いくつかの扉が並んだ礼拝堂
天井が曇りガラスになっていて、外の光がダイレクトに入ってくる
辺りを見渡すと、黒髪に青い瞳の青年がいた
腰まで長い髪を低い位置で束ねている、服装からして神官だと思われる人
「……おや、お目覚めですか」
落ち着いた、どこか懐かしく感じる声
……違う、そうだ、この人は神官じゃない
彼がつけてる青と銀の首、耳、手の甲の装飾
それらはよく見るとケイリクス神殿の紋章が刻まれている
それらを身につけることが許されるのは……
「大神官様……?」
「はい、わたくしが大神官です。………神子様、お身体は大丈夫でしょうか?」
「え、あ、はい。体力が落ちてる以外は元通りみたいです」
ケイリクス神殿の大神官
噂では何百年も大神官をやっていると聞くけど、どう見ても2.30代にしか思えない
やっぱり噂は噂?
「ケイリクス、四季の園にカメリアを連れて行きたいんだけどいいか?」
「ええ、もちろんです。外と本殿以外であればどこでもご自由に周って貰って構いません。ですが、夕刻までに泉殿まで戻るようにしてください。」
ここは泉殿というらしい
たしかに地下に泉あるからね
それと、大神官には総じて名前が無いらしい
グドは他の大神官と区別をつけるためにケイリクスと呼んでるとか
確かにそれはいいかもと思い、僕も大神官様に許可をとって『ケイ』と呼ぶことになった
ケイリクスは長いからね
僕のことも『神子様』じゃなくて名前で呼んでもらう事にした
お互いに立場があるから様は外せないけど、それはもう慣れてる
ここに来てようやく裸足のままだと気がついた
それでも地面は痛くないし、このままでもいいかなと思った
足に魔力を少し集中するだけでも丈夫になる
そして僕は大きな扉を開いて半年以上ぶりの外に出た
ケイリクス神殿はお城と変わらないくらい大きいらしい
それでも僕のいる地下室は、地下倉庫を除けば唯一の地下の部屋だとか
それだけ僕のいるこの部屋は特別なんだろう
それもそうか
御神木のひと枝がある部屋なんて貴重どころじゃ無い
グドによると、この部屋の御神木は本体から派生した一部に過ぎない
それでも神と通ずる木であることに変わりはない
絶対にグドから離れないことを条件に部屋から出た
部屋を出てすぐの螺旋階段を上ると、狭い廊下に出た
廊下を進んだ先にあるドア
そのドアを開けると、目が眩むほどに眩しい光が差し込んだ
「ここは…礼拝堂?」
「ずっと昔の、な。本館が変わったから、今は神官たちの憩いの場になってるんだ」
「本館が変わったって…ここは別館?こんなに立派なのに?」
「御神木を隠すため、神官しか入れない場所にする必要があったんだ」
いくつかの扉が並んだ礼拝堂
天井が曇りガラスになっていて、外の光がダイレクトに入ってくる
辺りを見渡すと、黒髪に青い瞳の青年がいた
腰まで長い髪を低い位置で束ねている、服装からして神官だと思われる人
「……おや、お目覚めですか」
落ち着いた、どこか懐かしく感じる声
……違う、そうだ、この人は神官じゃない
彼がつけてる青と銀の首、耳、手の甲の装飾
それらはよく見るとケイリクス神殿の紋章が刻まれている
それらを身につけることが許されるのは……
「大神官様……?」
「はい、わたくしが大神官です。………神子様、お身体は大丈夫でしょうか?」
「え、あ、はい。体力が落ちてる以外は元通りみたいです」
ケイリクス神殿の大神官
噂では何百年も大神官をやっていると聞くけど、どう見ても2.30代にしか思えない
やっぱり噂は噂?
「ケイリクス、四季の園にカメリアを連れて行きたいんだけどいいか?」
「ええ、もちろんです。外と本殿以外であればどこでもご自由に周って貰って構いません。ですが、夕刻までに泉殿まで戻るようにしてください。」
ここは泉殿というらしい
たしかに地下に泉あるからね
それと、大神官には総じて名前が無いらしい
グドは他の大神官と区別をつけるためにケイリクスと呼んでるとか
確かにそれはいいかもと思い、僕も大神官様に許可をとって『ケイ』と呼ぶことになった
ケイリクスは長いからね
僕のことも『神子様』じゃなくて名前で呼んでもらう事にした
お互いに立場があるから様は外せないけど、それはもう慣れてる
ここに来てようやく裸足のままだと気がついた
それでも地面は痛くないし、このままでもいいかなと思った
足に魔力を少し集中するだけでも丈夫になる
そして僕は大きな扉を開いて半年以上ぶりの外に出た
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