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04 先生の初体験はいつですか
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始業式も無事終え、3ー2のクラスへ向かう。
3年生のクラスは3階なので俺は階段を上る。
27にもなると階段1段登る回数が違うだけで、
こうも体に応えるか。
俺の場合それ以外の理由もあるが、
こんなに自分が衰えたんだと思うと悲しくなる。
ゼェ、ハァ
やっと3階だ。
これが約1年近く続くのか…
「あんなイケメンが担任って、
うちらついてるよね!!」
「分かる!私、早速告白しちゃおっかな♡」
「えー!抜けがけはずるいよ!」
ったく、全く廊下まで丸聞こえだっつーの。
まぁ無理もないか。
こんなに美しい顔の俺が
本来なら一生関わることのない
お前ら猿共の担任なんだもんな。
だか、生徒で女のおめぇらに
告白されてもこれっぽっちも嬉しくねぇっての!!
それに俺は教室でキャーキャー鳴く女が
1番嫌いだっての!ここは動物園か!!!
いかんいかん、笑顔だ笑顔。
平常心を保つんだ…
スゥゥー…ハァァァー……
…よし。
俺は顔に笑顔を貼り付け、扉を開ける。
「「キャー!!!」」
黄色い歓声をあびながら教壇へ立つ。
やかましい雌豚どもめ。
俺は飼育員じゃねぇーぞ。
「初めまして。
さっきも言ったけど、
〇△大学から移動してきた五十嵐 恋です。
今日から1年間君らの担任をさせてもらうね。
よろしく。
本来なら准教授の俺が高校の教師をやる
なんてありえないことだけど、
まぁそこは大人の事情かな?
何か聞きたいこや分からないことがある人は
遠慮なく聞いてくれて構わないからね。ニコ」
「〇△大学ってバカ偏差値高いよな?
その上こんなにイケメンとか…
何者なんだこの人…」
「はい!先生って今いつくですか?」
「もう今年で28になる立派なおじさんだよ 笑」
「「28!?」」
「全然見えない……
てかその歳で准教授とかやばくね!?」
そりゃそうだ。
俺は最年少で取ってるんだからな。
お前ら一般人と違って。
「はい!先生は彼女いますか?」
「あはは、いないよ。」
「「キャー!!」」
あらかじめ予想してた質問。
勿論、用意していた言葉で返す。
「はい!じゃあ彼氏はいますか?w」
「彼氏って(笑)いないよ。」
これも予想してた。
なんでもネタにしたがるガキには
戸惑いを見せてはいけない。
少しでもスキを見せてみろ?
すぐに学校中に広がるはめになる。
もしこの俺がホモ童貞処女なんて知られたら…
考えるだけでもおぞましい。
表情を崩さないようにさらっと答える。
これが正解だ。
「じゃあ、好きなタイプは何ですか?」
「そうだなぁ~、
元気で明るくて先生の授業を
真剣に受けてくれる子かな?」
「じゃあ私、先生の授業受ける!」
「私も!」
「うちも!」
単純だな。
まぁ、俺が好きなタイプは
高身長の黒髪メガネイケメンの男子だ。
だがお前ら雌猿共を好きになることは
金輪際無いだろぉ。
猿は猿同士、
諦めてそこら辺のバカな雄猿捕まえるんだな。
「すげぇ。女子達まんまとのせられてるw」
「…なんか、ずっとすました顔しててムカつく。」
「おっ、いつも興味無さそうなテツが
今日は乗り気だ!w
しゃーない!
親友である俺がテツのために
いっちょ人肌脱いでやりますかw」
「おいやめとけ。」
「じゃあ、先生の初体験っていつですか?」
なんだこいつ。
俺の事をバカにしてるのか?
見たところお前はクラスで一番
バカなのであろう。
そんなプライベートなことを大声で聞く時点で
脳みそチンパンジー以下のお前が
このエリートな俺を侮辱しているのか?
父親の精子からやり直したほうがいいんじゃねぇか?
大体お前らは卒業…して…る…のか…
今どきは中学生で終えてるって言うし…
てか、世の中盛りすぎだろ!!!
中学生で童貞卒業とか、
生意気にも程がある!
大体女に腰振ってるお前が
この俺の初体験なんて教えるわけねぇーだろ!!!!
……無いけど。
「ご想像にお任せするよ。」
「じゃあ、童貞って思ってもいいですか?」
「いいよ。」
そう言いながら俺は営業スマイルを向ける。
期待していた答えが違ったのか、
バカがつまらなさそうに席に座る。
ざまぁみろww
「んだよあいつ。つまんねぇーなぁ。」
「だから言ったろ。」
「だってよぉ~…あんなに女子からモテモテで、
いかにも人生イージーモードって感じで
くそムカつくじゃん?
でもまぁこれでも動じないとか
ほんと何者なんだよ、あいつ。」
ボソ「…どうせあいつも他の奴らと一緒だろ。」
「うん?なんか言ったかテツ?」
「なんでもねぇ~よ」
さっきのバカの方を見てみると
窓側の一番後ろの席の奴と目が合った。
するとそいつは不機嫌そうに
窓側の方へ視線を逸らす。
はぁ?文句でもあんのかよ!
バカとつるんでる奴はろくな奴じゃないな!
ーこれがあいつとの始まりだった
3年生のクラスは3階なので俺は階段を上る。
27にもなると階段1段登る回数が違うだけで、
こうも体に応えるか。
俺の場合それ以外の理由もあるが、
こんなに自分が衰えたんだと思うと悲しくなる。
ゼェ、ハァ
やっと3階だ。
これが約1年近く続くのか…
「あんなイケメンが担任って、
うちらついてるよね!!」
「分かる!私、早速告白しちゃおっかな♡」
「えー!抜けがけはずるいよ!」
ったく、全く廊下まで丸聞こえだっつーの。
まぁ無理もないか。
こんなに美しい顔の俺が
本来なら一生関わることのない
お前ら猿共の担任なんだもんな。
だか、生徒で女のおめぇらに
告白されてもこれっぽっちも嬉しくねぇっての!!
それに俺は教室でキャーキャー鳴く女が
1番嫌いだっての!ここは動物園か!!!
いかんいかん、笑顔だ笑顔。
平常心を保つんだ…
スゥゥー…ハァァァー……
…よし。
俺は顔に笑顔を貼り付け、扉を開ける。
「「キャー!!!」」
黄色い歓声をあびながら教壇へ立つ。
やかましい雌豚どもめ。
俺は飼育員じゃねぇーぞ。
「初めまして。
さっきも言ったけど、
〇△大学から移動してきた五十嵐 恋です。
今日から1年間君らの担任をさせてもらうね。
よろしく。
本来なら准教授の俺が高校の教師をやる
なんてありえないことだけど、
まぁそこは大人の事情かな?
何か聞きたいこや分からないことがある人は
遠慮なく聞いてくれて構わないからね。ニコ」
「〇△大学ってバカ偏差値高いよな?
その上こんなにイケメンとか…
何者なんだこの人…」
「はい!先生って今いつくですか?」
「もう今年で28になる立派なおじさんだよ 笑」
「「28!?」」
「全然見えない……
てかその歳で准教授とかやばくね!?」
そりゃそうだ。
俺は最年少で取ってるんだからな。
お前ら一般人と違って。
「はい!先生は彼女いますか?」
「あはは、いないよ。」
「「キャー!!」」
あらかじめ予想してた質問。
勿論、用意していた言葉で返す。
「はい!じゃあ彼氏はいますか?w」
「彼氏って(笑)いないよ。」
これも予想してた。
なんでもネタにしたがるガキには
戸惑いを見せてはいけない。
少しでもスキを見せてみろ?
すぐに学校中に広がるはめになる。
もしこの俺がホモ童貞処女なんて知られたら…
考えるだけでもおぞましい。
表情を崩さないようにさらっと答える。
これが正解だ。
「じゃあ、好きなタイプは何ですか?」
「そうだなぁ~、
元気で明るくて先生の授業を
真剣に受けてくれる子かな?」
「じゃあ私、先生の授業受ける!」
「私も!」
「うちも!」
単純だな。
まぁ、俺が好きなタイプは
高身長の黒髪メガネイケメンの男子だ。
だがお前ら雌猿共を好きになることは
金輪際無いだろぉ。
猿は猿同士、
諦めてそこら辺のバカな雄猿捕まえるんだな。
「すげぇ。女子達まんまとのせられてるw」
「…なんか、ずっとすました顔しててムカつく。」
「おっ、いつも興味無さそうなテツが
今日は乗り気だ!w
しゃーない!
親友である俺がテツのために
いっちょ人肌脱いでやりますかw」
「おいやめとけ。」
「じゃあ、先生の初体験っていつですか?」
なんだこいつ。
俺の事をバカにしてるのか?
見たところお前はクラスで一番
バカなのであろう。
そんなプライベートなことを大声で聞く時点で
脳みそチンパンジー以下のお前が
このエリートな俺を侮辱しているのか?
父親の精子からやり直したほうがいいんじゃねぇか?
大体お前らは卒業…して…る…のか…
今どきは中学生で終えてるって言うし…
てか、世の中盛りすぎだろ!!!
中学生で童貞卒業とか、
生意気にも程がある!
大体女に腰振ってるお前が
この俺の初体験なんて教えるわけねぇーだろ!!!!
……無いけど。
「ご想像にお任せするよ。」
「じゃあ、童貞って思ってもいいですか?」
「いいよ。」
そう言いながら俺は営業スマイルを向ける。
期待していた答えが違ったのか、
バカがつまらなさそうに席に座る。
ざまぁみろww
「んだよあいつ。つまんねぇーなぁ。」
「だから言ったろ。」
「だってよぉ~…あんなに女子からモテモテで、
いかにも人生イージーモードって感じで
くそムカつくじゃん?
でもまぁこれでも動じないとか
ほんと何者なんだよ、あいつ。」
ボソ「…どうせあいつも他の奴らと一緒だろ。」
「うん?なんか言ったかテツ?」
「なんでもねぇ~よ」
さっきのバカの方を見てみると
窓側の一番後ろの席の奴と目が合った。
するとそいつは不機嫌そうに
窓側の方へ視線を逸らす。
はぁ?文句でもあんのかよ!
バカとつるんでる奴はろくな奴じゃないな!
ーこれがあいつとの始まりだった
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