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【水狼編】
これは悪いこと?①
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普段、行き慣れていない場所に遊びに行き、何度も抱き合ってしまって、体が予想以上に疲れたのかもしれない。だから、鳴麗の部屋で横になって、誰かがノックをして部屋に入ってくるまで、全く気配に気付かなかった。
鳴麗の隣には、熟睡している水狼。鳴麗が目を擦りながら前方を見ると、そこには険しい顔をした龍月が、仁王立ちで立っている。
鳴麗は彼の表情を見て、一気に青ざめた。今朝、龍月は帰りが遅くなると言っていたが。外に視線を向けると、もうとっぷり日が落ちて真っ暗になっていた。この静けさからして、どうやら、ぐっすり夜中まで眠ってしまっていたようだ。
「――――何をしてる」
「ひぇぁあ!? ろろろろ、龍月兄さんっ」
「客人の気配があるのに、いくら鳴麗を呼んでみても返事がなかった。まさか、番でもないお前が、私の義妹を傷物にするとはな、水狼!」
龍月の表情は絶対零度で、怒り心頭の様子だった。こんなに怒っている龍月を見たのは、生まれて始めてかもしれない。
水狼はようやく耳をピコピコと動かし、目を擦って起きた。寝ぼけたまま、龍月に乱暴に腕を引っ張られて、天蓋付きの寝台から転がり落ちる。額を打ってようやく水狼は目覚めると、そこには仁王立ちをしている龍月が居るのに気づき、さっと顔色を変えた。
「ろ、龍月さん……」
「いつか、こんなことになるんじゃないかと私は危惧していたのだ。狼族は発情が早いから、鳴麗と二人きりなるなと言っただろう。水狼、とっとと出ていけ。二度と鳴麗に近づくな!」
「ちょ、ま、待ってくれ! 俺は鳴麗と真剣にっ……!」
「龍月兄さん、ちょっと待って! ちゃんと私たち、番として将来を誓ってお付き合いしてるんだってば」
龍月は無言のまま、問答無用で水狼の腕を引っ張り、散らかった服を掴むと、ずるずると階段を降りた。そのまま屋敷から追い出して乱暴に服を投げつける。水狼は慌てて下着を履き、服を着こむと、屋敷の扉をガシャガシャとノックしたが、龍月はそれを無視して鳴麗の腕を掴むと玄関から離れた。横暴な義兄の態度に、鳴麗はブンブンと尻尾を振り回す。
「酷いよ、龍月兄さん! 本当に私たちは真剣に考えてるのっ!」
「鳴麗、とりあえず服を着なさい。全く人の気も知らないで……」
「うぅ~~~~ッッ! はっ! ちょ、ちょっと待っててっ、ちゃんとお話しするから」
薄いシーツを体にぐるぐる巻き付けていた鳴麗が、大きく唸ると龍月は溜息をついた。
パタパタと着替えに行く背中を見て、水狼と一線を越えてしまったであろう義妹を、複雑な心境で見守る。義兄の気持ちなど、彼女は全く気がついてもいない。
龍月が今まで、幼なじみという存在に危機感を感じ、どれほど溺愛し、どれほど自分が、血の繋がらない義理の兄ではなく、何度普通の雄として鳴麗と番いたいと思ったことか。
だが、その気持ちを悟られないようにしながら、成獣として、鳴麗に言わなければいけないことがある。
「……龍月兄さん。その……」
「ちょっと冷静になったか? ここに座りなさい」
服を着替えているうちに、徐々に冷静になってきた鳴麗は、階段の上からひょっこり顔を出して、龍月の様子を伺っていた。それから視線で合図されると、恐る恐る階段を降りて円卓の椅子に座る。
鳴麗は水狼と遊びで交尾をした訳ではなく、ましてや彼に、むりやり貞操を奪われた訳でもない。幼なじみではなく、成獣になって、番として将来を誓いあったのだ。
けれど、ここは元々龍月の屋敷。
義兄と離れるのが寂しく、無理を言って転がり込んできたのは、鳴麗の方だ。
「二人のお屋敷で、水狼と交尾しちゃったのは凄く反省してます……。でも、真剣だよっ、将来は、番になろうって誓い合ってるしっ」
「私は、義父さんや義母さんからお前を預かってる。そういう言葉は、雌と交尾したい雄なら誰でも簡単に口にするのだ。お前たちは、結婚して番になりたいというが、狼族は一部を除いてあまり黒龍族を快く思っていない。それは、鳴麗も肌味で感じているだろう。しかも水狼は、あの若さで白虎帝の側で仕えるほど出世している雄だ。きっと、同族の相応しい雌が、番として選ばれるだろう」
「そ、そんな……水狼はそんな雄じゃないよ。黒龍族のことは、そうかもしれないけど、水狼のお母さんとお父さんは優しいよ。それに狼族の番は絶対なんでしょ?」
「どうだろうな。別の正統な番が現れるかもしれない」
龍月の言葉に、少なからず鳴麗はショックを受けていた。狼族の友だちも彼以外にいたものの、年配の霊獣になると、黒龍族に対して素っ気ない態度の者が多い。そのせいか、狼族の多い西の國には、黒龍族が移住したがらない。彼らの言う運命の番は同族にしか現れないのだろうか。それもよく分からず、鳴麗はうなだれる。
「鳴麗、お前も宮廷に仕えて間もない。もし、卵でも産んだら、せっかくつけた宮廷の職も辞めて実家に帰るしかなくなるだろう。ちゃんと考えなさい。もう、水狼には会わないように」
「…………」
龍月兄さん酷いよ、とは言えなかった。彼の言葉も頭では理解している。水狼は責任を取ると言っていたけれど、ちゃんと彼の両親に話を通したとして、群れの反対に合えば、番になれるかどうかなんて分からない。宮廷の仕事や、狼族との確執。そして幼なじみの彼が白虎帝の直属でエリートであることを思うと、結婚して番になれる可能性がだんだん薄れてきたような気がして、鳴麗はポロポロと涙を流した。
「もう今日は遅い、寝なさい。なにがあっても私は、お前の味方だから、それだけは信じてほしい」
龍月の真剣な眼差しと、労る言葉を聞くと余計に胸が苦しくなる。龍月の顔をまともにみれなくなった鳴麗は、無言のまま立ち上がり部屋へと戻っていった。ポフっと寝具に倒れ込み、泣きながら頬を膨らませる。
(どうやったら、龍月兄さんや狼族のみんなに分かってもらえるのかな。会うなって言われたけど、会いたい。だって大好きなんだよ!)
鳴麗の隣には、熟睡している水狼。鳴麗が目を擦りながら前方を見ると、そこには険しい顔をした龍月が、仁王立ちで立っている。
鳴麗は彼の表情を見て、一気に青ざめた。今朝、龍月は帰りが遅くなると言っていたが。外に視線を向けると、もうとっぷり日が落ちて真っ暗になっていた。この静けさからして、どうやら、ぐっすり夜中まで眠ってしまっていたようだ。
「――――何をしてる」
「ひぇぁあ!? ろろろろ、龍月兄さんっ」
「客人の気配があるのに、いくら鳴麗を呼んでみても返事がなかった。まさか、番でもないお前が、私の義妹を傷物にするとはな、水狼!」
龍月の表情は絶対零度で、怒り心頭の様子だった。こんなに怒っている龍月を見たのは、生まれて始めてかもしれない。
水狼はようやく耳をピコピコと動かし、目を擦って起きた。寝ぼけたまま、龍月に乱暴に腕を引っ張られて、天蓋付きの寝台から転がり落ちる。額を打ってようやく水狼は目覚めると、そこには仁王立ちをしている龍月が居るのに気づき、さっと顔色を変えた。
「ろ、龍月さん……」
「いつか、こんなことになるんじゃないかと私は危惧していたのだ。狼族は発情が早いから、鳴麗と二人きりなるなと言っただろう。水狼、とっとと出ていけ。二度と鳴麗に近づくな!」
「ちょ、ま、待ってくれ! 俺は鳴麗と真剣にっ……!」
「龍月兄さん、ちょっと待って! ちゃんと私たち、番として将来を誓ってお付き合いしてるんだってば」
龍月は無言のまま、問答無用で水狼の腕を引っ張り、散らかった服を掴むと、ずるずると階段を降りた。そのまま屋敷から追い出して乱暴に服を投げつける。水狼は慌てて下着を履き、服を着こむと、屋敷の扉をガシャガシャとノックしたが、龍月はそれを無視して鳴麗の腕を掴むと玄関から離れた。横暴な義兄の態度に、鳴麗はブンブンと尻尾を振り回す。
「酷いよ、龍月兄さん! 本当に私たちは真剣に考えてるのっ!」
「鳴麗、とりあえず服を着なさい。全く人の気も知らないで……」
「うぅ~~~~ッッ! はっ! ちょ、ちょっと待っててっ、ちゃんとお話しするから」
薄いシーツを体にぐるぐる巻き付けていた鳴麗が、大きく唸ると龍月は溜息をついた。
パタパタと着替えに行く背中を見て、水狼と一線を越えてしまったであろう義妹を、複雑な心境で見守る。義兄の気持ちなど、彼女は全く気がついてもいない。
龍月が今まで、幼なじみという存在に危機感を感じ、どれほど溺愛し、どれほど自分が、血の繋がらない義理の兄ではなく、何度普通の雄として鳴麗と番いたいと思ったことか。
だが、その気持ちを悟られないようにしながら、成獣として、鳴麗に言わなければいけないことがある。
「……龍月兄さん。その……」
「ちょっと冷静になったか? ここに座りなさい」
服を着替えているうちに、徐々に冷静になってきた鳴麗は、階段の上からひょっこり顔を出して、龍月の様子を伺っていた。それから視線で合図されると、恐る恐る階段を降りて円卓の椅子に座る。
鳴麗は水狼と遊びで交尾をした訳ではなく、ましてや彼に、むりやり貞操を奪われた訳でもない。幼なじみではなく、成獣になって、番として将来を誓いあったのだ。
けれど、ここは元々龍月の屋敷。
義兄と離れるのが寂しく、無理を言って転がり込んできたのは、鳴麗の方だ。
「二人のお屋敷で、水狼と交尾しちゃったのは凄く反省してます……。でも、真剣だよっ、将来は、番になろうって誓い合ってるしっ」
「私は、義父さんや義母さんからお前を預かってる。そういう言葉は、雌と交尾したい雄なら誰でも簡単に口にするのだ。お前たちは、結婚して番になりたいというが、狼族は一部を除いてあまり黒龍族を快く思っていない。それは、鳴麗も肌味で感じているだろう。しかも水狼は、あの若さで白虎帝の側で仕えるほど出世している雄だ。きっと、同族の相応しい雌が、番として選ばれるだろう」
「そ、そんな……水狼はそんな雄じゃないよ。黒龍族のことは、そうかもしれないけど、水狼のお母さんとお父さんは優しいよ。それに狼族の番は絶対なんでしょ?」
「どうだろうな。別の正統な番が現れるかもしれない」
龍月の言葉に、少なからず鳴麗はショックを受けていた。狼族の友だちも彼以外にいたものの、年配の霊獣になると、黒龍族に対して素っ気ない態度の者が多い。そのせいか、狼族の多い西の國には、黒龍族が移住したがらない。彼らの言う運命の番は同族にしか現れないのだろうか。それもよく分からず、鳴麗はうなだれる。
「鳴麗、お前も宮廷に仕えて間もない。もし、卵でも産んだら、せっかくつけた宮廷の職も辞めて実家に帰るしかなくなるだろう。ちゃんと考えなさい。もう、水狼には会わないように」
「…………」
龍月兄さん酷いよ、とは言えなかった。彼の言葉も頭では理解している。水狼は責任を取ると言っていたけれど、ちゃんと彼の両親に話を通したとして、群れの反対に合えば、番になれるかどうかなんて分からない。宮廷の仕事や、狼族との確執。そして幼なじみの彼が白虎帝の直属でエリートであることを思うと、結婚して番になれる可能性がだんだん薄れてきたような気がして、鳴麗はポロポロと涙を流した。
「もう今日は遅い、寝なさい。なにがあっても私は、お前の味方だから、それだけは信じてほしい」
龍月の真剣な眼差しと、労る言葉を聞くと余計に胸が苦しくなる。龍月の顔をまともにみれなくなった鳴麗は、無言のまま立ち上がり部屋へと戻っていった。ポフっと寝具に倒れ込み、泣きながら頬を膨らませる。
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