303 / 577
12歳
290 フラグ?
しおりを挟む
「いいか。大人しくしておけよ」
「俺はいつも大人しい」
胸を張って断言するが、ブルース兄様は苦い顔である。
正直、アロン情報は信用に値しない。過去、俺が何度彼の嘘情報に騙されたことか。今回はロニーも知っている話のようだったので、まったくの嘘情報という可能性は低いが、念のため。
ブルース兄様の部屋に確認へと訪れれば、兄様は「そうだ。しばらく留守にする」とあっさり認めた。これにアロンが、「ほらぁ、嘘じゃないでしょ?」と得意気な顔をする。なんか悔しい。
「そもそも、なんで疑うんですか?」
「アロンは嘘つくから」
「俺がいつ嘘なんてつきましたよ」
色々ついただろ。
最近だと、セドリックに彼女ができたという嘘情報を俺に聞かせて、セドリックへの嫌がらせを実行していた。
だが、今回は本当だったらしい。
ふうんと納得するが、ちょっと嫌だな。いっそのことアロンによる嘘だったらよかったのに。
ブルース兄様やアロン、団長が長期不在なんて初めてのことだ。ちょっと心配だし、なんか寂しい気もする。
「俺も行っていい?」
「ダメに決まっているだろ。馬にも乗れない奴がなにを言っている」
馬かぁ。馬は怖い。
いまだにクレイグ団長が、俺に乗馬の練習をさせよとしてくる。その度に、俺は必死に逃げまわっているのだ。
最近では、俺がお菓子に釣られることを覚えたらしい。美味しそうなお菓子をチラつかせながら、練習しろと迫ってくる。とても卑怯だと思う。
誘惑に負けて、何度か練習に付き合ったこともあるが、クレイグ団長はダメだ。怖いから降ろせと言っても、降ろしてくれない。俺の抗議を聞こえないフリして流してしまう。
「……団長がいないのは、ラッキーかもしれない」
「おまえって奴は」
呆れたとため息をつく兄様は、母上のことを頼んだぞ、と俺に言ってくる。
「うん。ユリスの面倒も俺がみておいてあげる」
「それは、うん。そうだな。頑張れよ」
それは無理だろ、みたいな顔をしてくる兄様は失礼だと思う。
※※※
いよいよ明日は、兄様たちが出発する日である。
どうやら急ぎの案件らしく、俺が巡回の話をアロンに聞いてから、出発まではそんなに日数がなかった。その間、俺はすごくそわそわと過ごした。いつもと違う状況になるのが、ちょっと受け入れ難かった。
何度かタイラーのお見舞いにも行こうとしたのだが、こちらはロニーに止められてしまった。そうだな。タイラーからすれば、俺は職場のお偉いさんみたいな立ち位置だ。風邪で寝込んでいる時に、俺が訪れても迷惑なだけだろう。
すんなり納得する俺をみて、ユリスは目を瞬いていた。どうやら俺が、絶対お見舞い行くと言ってごねると思っていたらしい。
「なんだ。やっと使用人との距離の取り方を覚えたのか?」
「うーん、そんな感じ?」
常々、ブルース兄様が騎士や使用人のプライベートに必要以上に首を突っ込むな、と注意してくるからな。それに従っただけである。
そうして俺がそっとしておいた成果だろうか。タイラーは、割とすぐに回復した。
「なんで俺だけうつるんですか?」
開口一番、ジトッと半眼になるタイラーは、案外元気そうであった。
「うつしてごめんね」
「お気になさらず。そんなにひどくはなかったんで」
それはなによりである。
荷造りをするブルース兄様のお手伝いをしつつ、お土産よろしくと念押ししておく。アロンはあてにならないからな。「遊びに行くんじゃないんだぞ」と、苦言を呈してくる兄様は、準備に奔走していた。
それを横目にアロンはいつも通り、兄様の部屋のソファーでぐでっとしている。相変わらず、やる気のない男である。
「準備しないの?」
「え? そんな準備することあります?」
それは知らない。でも数ヶ月単位のお出かけだろ。なんか荷物とか色々あるんじゃないのか。現に、ブルース兄様は忙しく走りまわっている。
いかに兄様が大変そうにしているかを伝えれば、アロンは「へぇ」と興味なさそうに相槌を打って話を終わらせようとしてくる。
「でも長旅なんで。荷物なんてあるだけ邪魔ですよ」
「でも必要な物はあるでしょ?」
「現地調達します。あと、必要最小限の物は団長が用意していると思うので大丈夫ですよ」
「人任せだな」
清々しいほどの他力本願である。さすがアロン。
だが、彼はたびたび屋敷を留守にすることがある。ブルース兄様いわく、アロンは諜報活動など単独で動くことが多いそうだ。何度かお出かけするアロンを見たことがあるが、毎度彼は身軽な格好であった。
アロンが大丈夫と言うのであれば、事実大丈夫なのだろう。ブルース兄様も、なにも言わないし。
「ルイス様」
「うん?」
ぼけっと兄様の荷物を眺めていた時である。アロンに呼ばれて振り返れば、先程までソファーを占領していたはずの彼が、すぐ後ろに立っていて少し驚いてしまう。いつの間に。
「よいしょ」
ふざけた掛け声と共にしゃがみ込んだ彼は、俺を見上げるようにして視線を合わせてくる。
「なに?」
「ルイス様にお願いがあるんですけど」
お願い?
いつものへらへらとした笑みを浮かべたアロンは、「はい。お願いです」と茶化すように繰り返す。
首を捻る俺であったが、そっと右手をとられて、そちらに意識を向けてしまう。
そっと。壊れ物でも扱うかのように、慈しむように。
両手で俺の右手を包み込んだアロンは、すっと真剣な顔で目を細めた。じっと俺の瞳を覗き込んでくるアロンに、ちょっとたじろいでしまう。
助けを求めようと視線を彷徨わせるが、誰もいない。そういやアロンは、ブルース兄様が不在の時に限ってこういうことをする。
ロニーとジャンも、朝から長旅の準備を手伝っている。俺はブルース兄様の部屋に居座っているから大丈夫と判断したのだろう。ユリスはタイラーと共に、部屋にこもっている。
誰も居ないから、仕方がなくアロンの相手をしてやることにする。
「なに?」
お願いとやらを問いただせば、アロンはそっと目を伏せる。
「帰ってきたら、俺とお付き合いしてくれません?」
「なんで?」
「ルイス様のこと、好きなので」
ふむふむ。
正直、アロンの告白は聞き飽きた気もする。こいつのすごいところは、何度振られても、それをなかったことにしてしまうところだ。毎度初めてみたいな感じで告ってくる。
どうしたものか。
とりあえず、「嫌」と簡潔にお断りしておくが、「そんな冷たいこと言わないでくださいよ」と眉尻を下げられてしまう。
「じゃあ、俺が生きて帰ってきたら結婚してください」
「どうしてそうなるのか」
お付き合いが断られたのに、結婚を申し込むなんて。なぜそれでいけると思うのか。普通に考えて無茶だろう。
まっすぐにこちらを見つめてくるアロンは、珍しく真剣だ。
それにしても。あれだな。生きて帰ってきたら結婚なんて、とても死亡フラグっぽい。これが漫画とかだったら、多分だけどこいつは死んでしまう。生きて帰ることはないだろう。なんてこった。
「……死なないでね」
別に国境付近で争いなんかが起こっているわけではない。単に様子を見に行くだけの巡回だから、危険はないとブルース兄様が言っていた。
それでもちょっと心配になって、ぽんぽんと、しゃがみ込むアロンの肩を叩いておけば、「それってOKってことですか!?」と強めに問い返されてしまった。
違う。OKではない。おまえが死亡フラグっぽいこと言うから心配しただけだ。
けれども話を聞かないアロンは、「約束しましたからね!?」とうるさい。約束はしていない。勝手に決めるな。
「そんなことよりさ」
「そんなこと!? 結婚決めたのにそんなこと扱いですか!?」
「アロン、うるさい」
あと結婚は決めていない。ひとりで勝手に突っ走らないで。
「あのね。猫にもお土産買ってきてね」
「え? よくわかんないから嫌です」
「ひどい」
なんかこう、あるだろ。猫用のおもちゃとか。この世界にそういうものがあるのかは知らないけど。
よろしくね、と念押しすれば、アロンはゆっくり立ち上がって俺の頭をわしゃわしゃ撫でてくる。そうして胸ポケットから取り出したなにかを、俺の手のひらに乗せてくる。
「指輪?」
「はい。前にどこかで適当に買ったものですけど。結構気に入ってるんですよね」
適当に買ったというわりには、しっかりとした作りである。シルバーで細身のシンプルなものだ。
「それ。俺が帰ってくるまで、ルイス様が預かっておいてください」
「アロン」
だから。なんでそういうフラグっぽい言動をするんだよ。なにおまえ、マジで死ぬのか? やめなさい。
「俺はいつも大人しい」
胸を張って断言するが、ブルース兄様は苦い顔である。
正直、アロン情報は信用に値しない。過去、俺が何度彼の嘘情報に騙されたことか。今回はロニーも知っている話のようだったので、まったくの嘘情報という可能性は低いが、念のため。
ブルース兄様の部屋に確認へと訪れれば、兄様は「そうだ。しばらく留守にする」とあっさり認めた。これにアロンが、「ほらぁ、嘘じゃないでしょ?」と得意気な顔をする。なんか悔しい。
「そもそも、なんで疑うんですか?」
「アロンは嘘つくから」
「俺がいつ嘘なんてつきましたよ」
色々ついただろ。
最近だと、セドリックに彼女ができたという嘘情報を俺に聞かせて、セドリックへの嫌がらせを実行していた。
だが、今回は本当だったらしい。
ふうんと納得するが、ちょっと嫌だな。いっそのことアロンによる嘘だったらよかったのに。
ブルース兄様やアロン、団長が長期不在なんて初めてのことだ。ちょっと心配だし、なんか寂しい気もする。
「俺も行っていい?」
「ダメに決まっているだろ。馬にも乗れない奴がなにを言っている」
馬かぁ。馬は怖い。
いまだにクレイグ団長が、俺に乗馬の練習をさせよとしてくる。その度に、俺は必死に逃げまわっているのだ。
最近では、俺がお菓子に釣られることを覚えたらしい。美味しそうなお菓子をチラつかせながら、練習しろと迫ってくる。とても卑怯だと思う。
誘惑に負けて、何度か練習に付き合ったこともあるが、クレイグ団長はダメだ。怖いから降ろせと言っても、降ろしてくれない。俺の抗議を聞こえないフリして流してしまう。
「……団長がいないのは、ラッキーかもしれない」
「おまえって奴は」
呆れたとため息をつく兄様は、母上のことを頼んだぞ、と俺に言ってくる。
「うん。ユリスの面倒も俺がみておいてあげる」
「それは、うん。そうだな。頑張れよ」
それは無理だろ、みたいな顔をしてくる兄様は失礼だと思う。
※※※
いよいよ明日は、兄様たちが出発する日である。
どうやら急ぎの案件らしく、俺が巡回の話をアロンに聞いてから、出発まではそんなに日数がなかった。その間、俺はすごくそわそわと過ごした。いつもと違う状況になるのが、ちょっと受け入れ難かった。
何度かタイラーのお見舞いにも行こうとしたのだが、こちらはロニーに止められてしまった。そうだな。タイラーからすれば、俺は職場のお偉いさんみたいな立ち位置だ。風邪で寝込んでいる時に、俺が訪れても迷惑なだけだろう。
すんなり納得する俺をみて、ユリスは目を瞬いていた。どうやら俺が、絶対お見舞い行くと言ってごねると思っていたらしい。
「なんだ。やっと使用人との距離の取り方を覚えたのか?」
「うーん、そんな感じ?」
常々、ブルース兄様が騎士や使用人のプライベートに必要以上に首を突っ込むな、と注意してくるからな。それに従っただけである。
そうして俺がそっとしておいた成果だろうか。タイラーは、割とすぐに回復した。
「なんで俺だけうつるんですか?」
開口一番、ジトッと半眼になるタイラーは、案外元気そうであった。
「うつしてごめんね」
「お気になさらず。そんなにひどくはなかったんで」
それはなによりである。
荷造りをするブルース兄様のお手伝いをしつつ、お土産よろしくと念押ししておく。アロンはあてにならないからな。「遊びに行くんじゃないんだぞ」と、苦言を呈してくる兄様は、準備に奔走していた。
それを横目にアロンはいつも通り、兄様の部屋のソファーでぐでっとしている。相変わらず、やる気のない男である。
「準備しないの?」
「え? そんな準備することあります?」
それは知らない。でも数ヶ月単位のお出かけだろ。なんか荷物とか色々あるんじゃないのか。現に、ブルース兄様は忙しく走りまわっている。
いかに兄様が大変そうにしているかを伝えれば、アロンは「へぇ」と興味なさそうに相槌を打って話を終わらせようとしてくる。
「でも長旅なんで。荷物なんてあるだけ邪魔ですよ」
「でも必要な物はあるでしょ?」
「現地調達します。あと、必要最小限の物は団長が用意していると思うので大丈夫ですよ」
「人任せだな」
清々しいほどの他力本願である。さすがアロン。
だが、彼はたびたび屋敷を留守にすることがある。ブルース兄様いわく、アロンは諜報活動など単独で動くことが多いそうだ。何度かお出かけするアロンを見たことがあるが、毎度彼は身軽な格好であった。
アロンが大丈夫と言うのであれば、事実大丈夫なのだろう。ブルース兄様も、なにも言わないし。
「ルイス様」
「うん?」
ぼけっと兄様の荷物を眺めていた時である。アロンに呼ばれて振り返れば、先程までソファーを占領していたはずの彼が、すぐ後ろに立っていて少し驚いてしまう。いつの間に。
「よいしょ」
ふざけた掛け声と共にしゃがみ込んだ彼は、俺を見上げるようにして視線を合わせてくる。
「なに?」
「ルイス様にお願いがあるんですけど」
お願い?
いつものへらへらとした笑みを浮かべたアロンは、「はい。お願いです」と茶化すように繰り返す。
首を捻る俺であったが、そっと右手をとられて、そちらに意識を向けてしまう。
そっと。壊れ物でも扱うかのように、慈しむように。
両手で俺の右手を包み込んだアロンは、すっと真剣な顔で目を細めた。じっと俺の瞳を覗き込んでくるアロンに、ちょっとたじろいでしまう。
助けを求めようと視線を彷徨わせるが、誰もいない。そういやアロンは、ブルース兄様が不在の時に限ってこういうことをする。
ロニーとジャンも、朝から長旅の準備を手伝っている。俺はブルース兄様の部屋に居座っているから大丈夫と判断したのだろう。ユリスはタイラーと共に、部屋にこもっている。
誰も居ないから、仕方がなくアロンの相手をしてやることにする。
「なに?」
お願いとやらを問いただせば、アロンはそっと目を伏せる。
「帰ってきたら、俺とお付き合いしてくれません?」
「なんで?」
「ルイス様のこと、好きなので」
ふむふむ。
正直、アロンの告白は聞き飽きた気もする。こいつのすごいところは、何度振られても、それをなかったことにしてしまうところだ。毎度初めてみたいな感じで告ってくる。
どうしたものか。
とりあえず、「嫌」と簡潔にお断りしておくが、「そんな冷たいこと言わないでくださいよ」と眉尻を下げられてしまう。
「じゃあ、俺が生きて帰ってきたら結婚してください」
「どうしてそうなるのか」
お付き合いが断られたのに、結婚を申し込むなんて。なぜそれでいけると思うのか。普通に考えて無茶だろう。
まっすぐにこちらを見つめてくるアロンは、珍しく真剣だ。
それにしても。あれだな。生きて帰ってきたら結婚なんて、とても死亡フラグっぽい。これが漫画とかだったら、多分だけどこいつは死んでしまう。生きて帰ることはないだろう。なんてこった。
「……死なないでね」
別に国境付近で争いなんかが起こっているわけではない。単に様子を見に行くだけの巡回だから、危険はないとブルース兄様が言っていた。
それでもちょっと心配になって、ぽんぽんと、しゃがみ込むアロンの肩を叩いておけば、「それってOKってことですか!?」と強めに問い返されてしまった。
違う。OKではない。おまえが死亡フラグっぽいこと言うから心配しただけだ。
けれども話を聞かないアロンは、「約束しましたからね!?」とうるさい。約束はしていない。勝手に決めるな。
「そんなことよりさ」
「そんなこと!? 結婚決めたのにそんなこと扱いですか!?」
「アロン、うるさい」
あと結婚は決めていない。ひとりで勝手に突っ走らないで。
「あのね。猫にもお土産買ってきてね」
「え? よくわかんないから嫌です」
「ひどい」
なんかこう、あるだろ。猫用のおもちゃとか。この世界にそういうものがあるのかは知らないけど。
よろしくね、と念押しすれば、アロンはゆっくり立ち上がって俺の頭をわしゃわしゃ撫でてくる。そうして胸ポケットから取り出したなにかを、俺の手のひらに乗せてくる。
「指輪?」
「はい。前にどこかで適当に買ったものですけど。結構気に入ってるんですよね」
適当に買ったというわりには、しっかりとした作りである。シルバーで細身のシンプルなものだ。
「それ。俺が帰ってくるまで、ルイス様が預かっておいてください」
「アロン」
だから。なんでそういうフラグっぽい言動をするんだよ。なにおまえ、マジで死ぬのか? やめなさい。
395
お気に入りに追加
3,003
あなたにおすすめの小説
悪役令息に転生して絶望していたら王国至宝のエルフ様にヨシヨシしてもらえるので、頑張って生きたいと思います!
梻メギ
BL
「あ…もう、駄目だ」プツリと糸が切れるように限界を迎え死に至ったブラック企業に勤める主人公は、目覚めると悪役令息になっていた。どのルートを辿っても断罪確定な悪役令息に生まれ変わったことに絶望した主人公は、頑張る意欲そして生きる気力を失い床に伏してしまう。そんな、人生の何もかもに絶望した主人公の元へ王国お抱えのエルフ様がやってきて───!?
【王国至宝のエルフ様×元社畜のお疲れ悪役令息】
▼この作品と出会ってくださり、ありがとうございます!初投稿になります、どうか温かい目で見守っていただけますと幸いです。
▼こちらの作品はムーンライトノベルズ様にも投稿しております。
▼毎日18時投稿予定
主人公のライバルポジにいるようなので、主人公のカッコ可愛さを特等席で愛でたいと思います。
小鷹けい
BL
以前、なろうサイトさまに途中まであげて、結局書きかけのまま放置していたものになります(アカウントごと削除済み)タイトルさえもうろ覚え。
そのうち続きを書くぞ、の意気込みついでに数話分投稿させていただきます。
先輩×後輩
攻略キャラ×当て馬キャラ
総受けではありません。
嫌われ→からの溺愛。こちらも面倒くさい拗らせ攻めです。
ある日、目が覚めたら大好きだったBLゲームの当て馬キャラになっていた。死んだ覚えはないが、そのキャラクターとして生きてきた期間の記憶もある。
だけど、ここでひとつ問題が……。『おれ』の推し、『僕』が今まで嫌がらせし続けてきた、このゲームの主人公キャラなんだよね……。
え、イジめなきゃダメなの??死ぬほど嫌なんだけど。絶対嫌でしょ……。
でも、主人公が攻略キャラとBLしてるところはなんとしても見たい!!ひっそりと。なんなら近くで見たい!!
……って、なったライバルポジとして生きることになった『おれ(僕)』が、主人公と仲良くしつつ、攻略キャラを巻き込んでひっそり推し活する……みたいな話です。
本来なら当て馬キャラとして冷たくあしらわれ、手酷くフラれるはずの『ハルカ先輩』から、バグなのかなんなのか徐々に距離を詰めてこられて戸惑いまくる当て馬の話。
こちらは、ゆるゆる不定期更新になります。
【完結】別れ……ますよね?
325号室の住人
BL
☆全3話、完結済
僕の恋人は、テレビドラマに数多く出演する俳優を生業としている。
ある朝、テレビから流れてきたニュースに、僕は恋人との別れを決意した。
平凡なSubの俺はスパダリDomに愛されて幸せです
おもち
BL
スパダリDom(いつもの)× 平凡Sub(いつもの)
BDSM要素はほぼ無し。
甘やかすのが好きなDomが好きなので、安定にイチャイチャ溺愛しています。
順次スケベパートも追加していきます
氷の華を溶かしたら
こむぎダック
BL
ラリス王国。
男女問わず、子供を産む事ができる世界。
前世の記憶を残したまま、転生を繰り返して来たキャニス。何度生まれ変わっても、誰からも愛されず、裏切られることに疲れ切ってしまったキャニスは、今世では、誰も愛さず何も期待しないと心に決め、笑わない氷華の貴公子と言われる様になった。
ラリス王国の第一王子ナリウスの婚約者として、王子妃教育を受けて居たが、手癖の悪い第一王子から、冷たい態度を取られ続け、とうとう婚約破棄に。
そして、密かにキャニスに、想いを寄せて居た第二王子カリストが、キャニスへの贖罪と初恋を実らせる為に奔走し始める。
その頃、母国の騒ぎから逃れ、隣国に滞在していたキャニスは、隣国の王子シェルビーからの熱烈な求愛を受けることに。
初恋を拗らせたカリストとシェルビー。
キャニスの氷った心を溶かす事ができるのは、どちらか?
総長の彼氏が俺にだけ優しい
桜子あんこ
BL
ビビりな俺が付き合っている彼氏は、
関東で最強の暴走族の総長。
みんなからは恐れられ冷酷で悪魔と噂されるそんな俺の彼氏は何故か俺にだけ甘々で優しい。
そんな日常を描いた話である。
そばにいてほしい。
15
BL
僕の恋人には、幼馴染がいる。
そんな幼馴染が彼はよっぽど大切らしい。
──だけど、今日だけは僕のそばにいて欲しかった。
幼馴染を優先する攻め×口に出せない受け
安心してください、ハピエンです。
なんで俺の周りはイケメン高身長が多いんだ!!!!
柑橘
BL
王道詰め合わせ。
ジャンルをお確かめの上お進み下さい。
7/7以降、サブストーリー(土谷虹の隣は決まってる!!!!)を公開しました!!読んでいただけると嬉しいです!
※目線が度々変わります。
※登場人物の紹介が途中から増えるかもです。
※火曜日20:00
金曜日19:00
日曜日17:00更新
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる