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2章 ドラゴンステーキを求めて
2章ー10 幼女VS水龍
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別作品が落ち着きましたので、とりあえず更新を!!
完全なタイトル詐欺となりました。
どう詐欺なのかは読んで貰えれば納得してもらえるかと。
2章は結構行き当たりばったりになってしまっていて、
3章はそうならないように頑張りたいです。
-------------------------------------------------------------
ハルカとのくだらないやり取りをしていると、前方に2体のドラゴンを見つけることができた。
上位竜はその強さと誇り高さから、なのかはわからないが群れて行動することがほとんどないらしい。大抵は1体で行動するのが普通だ。
なので、こうして2頭同時に相手をしないといけないというのはレアケースである。
めったに見ることのない風景はまさに奇跡と言ってもいいのかもしれないが、そんな悪夢のような奇跡、誰も遭遇したくはないだろう。
ただ2人を除いては・・・。
「ラッキーね、エレちゃん!! エレちゃんの上位水龍と、私の上位炎竜が同時に現れるなんて」
「らっきぃ、だね。おねえちゃん!!」
2人とも普通では、これはラッキーではなく絶望だからね? ハルカはあきらめてるけど、エレナは常識的に育って欲しいな。
そんな大漁でほくほくした漁師のような表情をした2人を僕はジト目で見つめる。
「な、なによ!? さっさと終わってクロノも嬉しいでしょ?」
僕の目線に気づいたハルカは僕も巻き込むつもりだ。エレナ? 彼女の眼はすでに水龍以外なにも入っていない。
「ま、それもそうだね。とりあえず、ハルカは炎竜でエレナが水龍か。僕は基本エレナのサポートにつくけど大丈夫?」
「ええ、大丈夫よ。でもちょいちょい様子は見てよね、流石に上位のやつは私も余裕がないから」
僕はARMS,スマホを取り出してなにか良いスキルはないか探し出す。
そして、【竜族特攻】なるものを見つけた。効果は単純で竜族に対して攻撃力、防御力が上昇するものだ。
これをハルカに着けてあげれば、戦闘がかなり有利になるはず。
ハルカに渡すためにはARMSの枠が足りなくなっていたので、僕は悩んだ末【光魔法】をアンインストールして【竜族特攻】を【スキル譲渡】でハルカに渡した。
めんどくさかったので説明はしなかった。
「それじゃぁ、私はいってくるわ。エレちゃん、どっちが先に倒すか競争よ」
「おぉ~」
軽いね、君たち。
とりあえずハルカの方はほかっておこう。元勇者だし、最悪のことにはならないし、なりそうでも自力で非難するだけの力はあるはずだし。
問題はこっちだ。
『ポチ、わかってはいると思うが、でしゃばらないでくれ』
『くっ、予想はしてましたが、久しぶりの活躍の場と思ったのに』
項垂れるポチ。君はいつも役に立っているし活躍してくれているよ、ただ目立たないんだ。
そう、縁の下の力持ちだ。
万が一ポチが無双でもして瞬殺なんてしたら、エレナがもう一度、と言い出しかねない。
僕は僕で神気を使った【絶対領域】を発動させないように気をつけないといけない。エレナに害をなすものの動きを止めるとか、さすがのエレナでも水龍が一歩も動ないってのは不自然に思うよね。
「いってくりゅ!!」
エレナがそう雄々しく(?)言うと駆け出す。彼女のLVは20と低いが、そこはハイエルフ。LV60以上の人間と同等かそれ以上のポテンシャルを秘めている。
エレナの合図でポチは駆けだす。
いつぞやみた光景だ。エレナがポチにまたがり、ポチが空を駆けて水龍に接近する。
「さんだ~・れいん」
まだ距離があるが、エレナが魔法を放つ。が、ほぼ同時に水龍もブレスを吐いていた。
広範囲にまき散らすタイプではなく、威力のある一直線上のブレスであたりを薙ぎ払うような攻撃だ。
ポチはその横に薙ぎ払わっれたブレスを高度を上げることにより躱した。そして、エレナの魔法が水龍へ直撃する。
ここでポチが攻撃していれば決着がついていたが、ぐっと我慢をして堪えたようだ。
エレナと水龍の戦闘ははっきり言って見ていて退屈なものだった。
いや、ドキドキ、ハラハラするような展開は望んでないから問題はないんだけどね。
水龍がかわいそうに思えてならない。
エレナはひたすら雷系の魔法をポチの上から放ち、水龍はそれを喰らいながらも必死にブレスで反撃する。
が、2つも3つもランクが上のポチはそんな水龍の必死の攻撃をあっさりかわす。
一度調子にのったポチが油断して躱し損ね、ヒヤッとした場面があったが、ポチは障壁を張って簡単にブレスを防ぐ。
なんで初めからそうしなかった? と聞くと、
楽しくないですよね? 華麗に躱した方がかっこいいじゃないですか!
と返された。
格下を相手にしている時点でと思ったが、ぐっと言葉を飲みこんだ。ポチが満足しているならそれでいいんだ。
次第に水龍の放つブレスが弱弱しくなり、動きも緩慢になり、ついには轟音をあげながら地面へと倒れこむ。
「やたぁ~! おにいちゃん、やたぁーよ!!」
エレナが歓喜の声を上がる。僕は彼女の頭を優しく何度も撫でて、褒め倒してあげた。
この時のエレナはなぜか水龍を倒した時よりも喜んでいた。
承認欲求というやつか?
まぁ、喜んでくれる分には問題ない。
僕は【無限収納】に水龍を入れ、先ほど戦闘を終えたハルカの方へ向かう。
「思ったより苦戦しなかったわね、楽勝には程遠いけども」
土埃だらけになったハルカがそう言う。
「まぁ、無事終わったわけだし、そろそろ帰ろうか」
「う~ん、異論はないけど、なんか隠してない?」
女の勘はこわいなぁ~。
僕は適当にごまかして、
そそくさとエレナとポチの方へ戻っていく。
完全なタイトル詐欺となりました。
どう詐欺なのかは読んで貰えれば納得してもらえるかと。
2章は結構行き当たりばったりになってしまっていて、
3章はそうならないように頑張りたいです。
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ハルカとのくだらないやり取りをしていると、前方に2体のドラゴンを見つけることができた。
上位竜はその強さと誇り高さから、なのかはわからないが群れて行動することがほとんどないらしい。大抵は1体で行動するのが普通だ。
なので、こうして2頭同時に相手をしないといけないというのはレアケースである。
めったに見ることのない風景はまさに奇跡と言ってもいいのかもしれないが、そんな悪夢のような奇跡、誰も遭遇したくはないだろう。
ただ2人を除いては・・・。
「ラッキーね、エレちゃん!! エレちゃんの上位水龍と、私の上位炎竜が同時に現れるなんて」
「らっきぃ、だね。おねえちゃん!!」
2人とも普通では、これはラッキーではなく絶望だからね? ハルカはあきらめてるけど、エレナは常識的に育って欲しいな。
そんな大漁でほくほくした漁師のような表情をした2人を僕はジト目で見つめる。
「な、なによ!? さっさと終わってクロノも嬉しいでしょ?」
僕の目線に気づいたハルカは僕も巻き込むつもりだ。エレナ? 彼女の眼はすでに水龍以外なにも入っていない。
「ま、それもそうだね。とりあえず、ハルカは炎竜でエレナが水龍か。僕は基本エレナのサポートにつくけど大丈夫?」
「ええ、大丈夫よ。でもちょいちょい様子は見てよね、流石に上位のやつは私も余裕がないから」
僕はARMS,スマホを取り出してなにか良いスキルはないか探し出す。
そして、【竜族特攻】なるものを見つけた。効果は単純で竜族に対して攻撃力、防御力が上昇するものだ。
これをハルカに着けてあげれば、戦闘がかなり有利になるはず。
ハルカに渡すためにはARMSの枠が足りなくなっていたので、僕は悩んだ末【光魔法】をアンインストールして【竜族特攻】を【スキル譲渡】でハルカに渡した。
めんどくさかったので説明はしなかった。
「それじゃぁ、私はいってくるわ。エレちゃん、どっちが先に倒すか競争よ」
「おぉ~」
軽いね、君たち。
とりあえずハルカの方はほかっておこう。元勇者だし、最悪のことにはならないし、なりそうでも自力で非難するだけの力はあるはずだし。
問題はこっちだ。
『ポチ、わかってはいると思うが、でしゃばらないでくれ』
『くっ、予想はしてましたが、久しぶりの活躍の場と思ったのに』
項垂れるポチ。君はいつも役に立っているし活躍してくれているよ、ただ目立たないんだ。
そう、縁の下の力持ちだ。
万が一ポチが無双でもして瞬殺なんてしたら、エレナがもう一度、と言い出しかねない。
僕は僕で神気を使った【絶対領域】を発動させないように気をつけないといけない。エレナに害をなすものの動きを止めるとか、さすがのエレナでも水龍が一歩も動ないってのは不自然に思うよね。
「いってくりゅ!!」
エレナがそう雄々しく(?)言うと駆け出す。彼女のLVは20と低いが、そこはハイエルフ。LV60以上の人間と同等かそれ以上のポテンシャルを秘めている。
エレナの合図でポチは駆けだす。
いつぞやみた光景だ。エレナがポチにまたがり、ポチが空を駆けて水龍に接近する。
「さんだ~・れいん」
まだ距離があるが、エレナが魔法を放つ。が、ほぼ同時に水龍もブレスを吐いていた。
広範囲にまき散らすタイプではなく、威力のある一直線上のブレスであたりを薙ぎ払うような攻撃だ。
ポチはその横に薙ぎ払わっれたブレスを高度を上げることにより躱した。そして、エレナの魔法が水龍へ直撃する。
ここでポチが攻撃していれば決着がついていたが、ぐっと我慢をして堪えたようだ。
エレナと水龍の戦闘ははっきり言って見ていて退屈なものだった。
いや、ドキドキ、ハラハラするような展開は望んでないから問題はないんだけどね。
水龍がかわいそうに思えてならない。
エレナはひたすら雷系の魔法をポチの上から放ち、水龍はそれを喰らいながらも必死にブレスで反撃する。
が、2つも3つもランクが上のポチはそんな水龍の必死の攻撃をあっさりかわす。
一度調子にのったポチが油断して躱し損ね、ヒヤッとした場面があったが、ポチは障壁を張って簡単にブレスを防ぐ。
なんで初めからそうしなかった? と聞くと、
楽しくないですよね? 華麗に躱した方がかっこいいじゃないですか!
と返された。
格下を相手にしている時点でと思ったが、ぐっと言葉を飲みこんだ。ポチが満足しているならそれでいいんだ。
次第に水龍の放つブレスが弱弱しくなり、動きも緩慢になり、ついには轟音をあげながら地面へと倒れこむ。
「やたぁ~! おにいちゃん、やたぁーよ!!」
エレナが歓喜の声を上がる。僕は彼女の頭を優しく何度も撫でて、褒め倒してあげた。
この時のエレナはなぜか水龍を倒した時よりも喜んでいた。
承認欲求というやつか?
まぁ、喜んでくれる分には問題ない。
僕は【無限収納】に水龍を入れ、先ほど戦闘を終えたハルカの方へ向かう。
「思ったより苦戦しなかったわね、楽勝には程遠いけども」
土埃だらけになったハルカがそう言う。
「まぁ、無事終わったわけだし、そろそろ帰ろうか」
「う~ん、異論はないけど、なんか隠してない?」
女の勘はこわいなぁ~。
僕は適当にごまかして、
そそくさとエレナとポチの方へ戻っていく。
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