156 / 316
てんやわんやの新たな日常
一か月後:Younger sister
しおりを挟む
死之行進から早一ヶ月ちょっとが経った。収穫祭もあと一週間後に始まるだろう。
けど、今年は収穫祭をやる意味がないのではと思ってしまう。だって、ここ一か月間ずっと祭り状態だからだ。
仕事はキチンとしているらしいが、町人たちはもちろん、冒険者や果てには事後処理でまだ残っている騎士団の人たちも日中も含めてどんちゃん騒ぎをしている。
ぶっちゃけ、事後処理の方が死之行進自体よりも忙しく、ロイス父さんたちはてんてこ舞いだ。
「きょうもパパには会えないね」
「……う?」
アテナ母さんが事前に絞っていたミルクを上げ、曖気を確認し、おむつを取り替え、少しだけ疲れた俺がゆっくりと語りかけると、可愛らしい声が響く。俺の言葉の意味は分かっていないけど、反応しているのだろう。
……可愛い。
俺の人差し指を離さないブラウを見て、俺はデレデレとする。
一ヶ月前。死之行進の最終日に産まれたブラウローゼ――ブラウは、すくすくと成長している。
薄く柔らかい薄緑色の髪の毛。今はまだ産毛だからハッキリしないけど、青みがかった緑になるのだろう。
瞳は優しい青。ちょっと灰色がかっている気もするが、たぶんそれは生後一か月だからだろう。
頬はぷっくりとしていて、手も小さくて可愛い。可愛すぎる!
顔立ちは……今のところアテナ母さんに似ている。これから成長すれば、骨格も変わるし、ハッキリ言えないけど、たぶん成長してもアテナ母さんと同じような美人さんになるのだろう。
……嫌だな。いずれ嫁に行くのか。
「……うぅ……っぅ、うわぁっっっっ~~~~~~!」
「ああ、ごめんね。ごめんね」
思わず殺気を出してしまったらしい。ブラウが大声で泣く。
俺は慌ててチャラチャラと鈴が付いた玩具やぬいぐるみであやすが一向に泣き止まない。
……ここ最近は全然泣き止んでくれない。色々と町のおばさま方に聞きまわり、子育て等々を聞いたのだが、全く役に立たない。
……いや、ここで諦めてどうする。
今、アテナ母さんは寝ている。昼間だが、出産の弱体化に加え、出産時に多大な魔力を奪われたことにより、衰弱している。
それでもブラウと一緒にいようと無理している。
だから、少しでもその負担を減らしたい。
「確か……いけるかな」
台に乗っている俺は身体強化をする。ベビーベッドの柵を下げ、ついでに魔力を実体化させ、手を少しだけ延長する。
「ああ、よしよし。よしよし」
「うぇ……うぅ……ひぐっ……」
「よしよし、よしよし」
どうにか手を延長したことで、ブラウを抱きかかえられた。首が座ってないから、首を支えるのも必要だし、俺の四歳児の体では抱きかかえるのは物凄い大変だけど、うん、練習した甲斐がある。
すると、泣いていたブラウが落ち着く。俺は、アテナ母さんやレモンにならったリズムで体を揺らし、また呼吸に合わせてゆっくり背中を撫でる。
呼吸に合わせて背中を撫でるととても落ち着く。それは、難しいけど、うん、上手くいったみたいだ。
一応、“解析者”を使ってお腹が減ってないか、おむつを変えるべきかを瞬時に判断し問題ないなと思ったので、ベビーベッドに戻す。
柵を上げる。
「ふぅ。怖がらせてごめんね」
「……ぅ……うぃっ」
ブラウはクリクリと目を動かし、直ぐに微笑みを顔に貼り付ける。生理的微笑だ。けど、しばらくするとクークーと寝入ってしまう。
直ぐに寝て短時間で起きる。感覚的には一時間でそのサイクルが繰り返される。
死之行進の事後処理と収穫祭というか、主に収穫物の高の勘定や輸出調整、商売人等々の相手でレモンやユナもそっちにかかりきりだ。
もちろん、レモンはできる限り、というか不寝番でブラウを見ている。ユナやマリーさんもだ。
けど、それでも忙しいのだ。
…………!
ブラウが寝ている事を確認し、ブランケットを掛けなおした後、俺は慌てて部屋の扉を開ける。
「アテナ母さんっ!」
ブラウを起こさない様に小さな声で、それでも語気を強くする。
「ブラウは、大丈夫?」
「大丈夫だから。全然寝てないじゃん。顔青白いから」
「……でも、やっぱり近くにいないと」
俺は部屋にあった椅子にアテナ母さん座らせる。
今のアテナ母さんは、全然違う。やつれているし、艶やかだった緑がかった金髪もくすんでいる。エメラルドの瞳もだ。
衰弱しているのにあまり寝てないし、本当に様子が酷いから別室で寝かせているが、それでもブラウが泣くたびにどんなにぐっすり寝ていても、防音処理を施しても、直ぐに起き上がって来てしまうのだ。
そんなに心配ならと、一緒の部屋に入れたのだが、そうすると全く寝なくなる。衰弱した状態なのに、つねにピリピリとしているというか、警戒しているというか。
……たぶん、子供を産んだ後の狼に似ている。いや、多くの動物の母親もそうだが、攻撃性が増して、体を酷使する。
出産後のホルモンバランス……
いや、そんな事はどうでもいい。どうでもよくないけど、そんな理屈っぽいことを考えるのは後だ。
俺は迷わず“宝物袋”からベッドを取り出す。
「アテナ母さん、ほら、こっちで寝て。大丈夫、一緒の部屋にいるし、何かあったら直ぐに起こすから」
「でもっ」
「……ちょっと待ってて」
俺は今出したベッドをしまい、つい昨日完成したベッドを取り出し、ブラウが寝ているベビーベッドの隣に置く。もちろん、ゆっくり静かにだ。
それは通常のベッドよりも高い、つまりベビーベッドの高さと同等のベッドだ。耐久性や、アテナ母さんが寝返りを打っても落ちないようにするのに苦労した。
あとは。
「……よし。アテナ母さん、腰を掛けて」
「……昇降するの?」
ベビーベッドは高い。結構高い。だから、普通のベッドをその高さにすると上がるのが大変だ。特に体力や筋力も衰えたアテナ母さんでは。
なので、ベッドの高さ自体を調整できるようにした。
足の方は魔道具であり、スライド式で魔力によって上下するようにしてある。耐久性や振動抑制、静音性を高めるために苦労した。。
アテナ母さんが低く下げたベッドに腰を掛けたことを確認した後、ベッドの足は音を立てずスライドしていく、ゆっくりと上昇する。
操作は俺が行っている。ホントは、スイッチ一つで上げ下げできればいいが、まだそこまでいってない。
けど、うん。上出来だ。
音を立ててないからブラウは起きないし、アテナ母さんも安心そうな顔をしている。ガコンガコンと上がるのではなく、なるべく滑らかさを意識したからな。不快感が少なくてよかった。
まぁそれでも要調整かな。
それはいいとして、ベッドとベビーベッドの高さが同じになる。
「ありがと、セオ」
「うん。だからゆっくり寝てて。何かあったら直ぐに起こすから。ほら、柵を下げておくから、直ぐに手で触れられるでしょう?」
「ええ、ありがとう」
横になったアテナ母さんの頭の位置にブラウがくるように置いたから、アテナ母さんは直ぐにブラウを見ることができる。
それと、柵も下げておく。
アテナ母さんが寝ているベッドには他にも仕掛けがあり、ブラウがアテナ母さんの方に来たら、自動で俺に教えてくれるのだ。
もちろん設定すれば、他の人にも知らせてくれる。
アテナ母さんは安心したようにブラウの方を見て、ゆっくり目を閉じた。
……いつもなら、それでも目を開いていたけど、よほど疲れているのだろう。
そう思いながら、俺は扉の方に移動する。
「もういいよ。二人とも寝た」
すると、ゆっくりと扉が開きライン兄さんとユリシア姉さんが入ってくる。そろーり、そろーりだ。
「母さん、大丈夫かしら」
「分からない。けど、もし何かあればレモンが分かるはずだから。なんか、知らないけど変な契約しているらしいし」
「そう」
ユリシア姉さんは抜き足差し足でアテナ母さんとブラウをこっそり眺める。何度かきつく言ったから、騒ぐこともない。
まぁきつく言わなくても、あんまり騒がなかったけど。
「ライン兄さんはいいの?」
「うん。ちょっと様子が気になったから」
そういいながら、ライン兄さんは腰に下げていた魔法袋からスケッチブックを取り出す。
「僕はこれを描く。〝再起〟の写真もいいけど、絵もいいと思うから」
「確かに、うん」
よいしょっと椅子に座り、ライン兄さんは鉛筆モドキを使って窓から差し込む日差しに照らされたアテナ母さんたちを描き始めた。
けど、今年は収穫祭をやる意味がないのではと思ってしまう。だって、ここ一か月間ずっと祭り状態だからだ。
仕事はキチンとしているらしいが、町人たちはもちろん、冒険者や果てには事後処理でまだ残っている騎士団の人たちも日中も含めてどんちゃん騒ぎをしている。
ぶっちゃけ、事後処理の方が死之行進自体よりも忙しく、ロイス父さんたちはてんてこ舞いだ。
「きょうもパパには会えないね」
「……う?」
アテナ母さんが事前に絞っていたミルクを上げ、曖気を確認し、おむつを取り替え、少しだけ疲れた俺がゆっくりと語りかけると、可愛らしい声が響く。俺の言葉の意味は分かっていないけど、反応しているのだろう。
……可愛い。
俺の人差し指を離さないブラウを見て、俺はデレデレとする。
一ヶ月前。死之行進の最終日に産まれたブラウローゼ――ブラウは、すくすくと成長している。
薄く柔らかい薄緑色の髪の毛。今はまだ産毛だからハッキリしないけど、青みがかった緑になるのだろう。
瞳は優しい青。ちょっと灰色がかっている気もするが、たぶんそれは生後一か月だからだろう。
頬はぷっくりとしていて、手も小さくて可愛い。可愛すぎる!
顔立ちは……今のところアテナ母さんに似ている。これから成長すれば、骨格も変わるし、ハッキリ言えないけど、たぶん成長してもアテナ母さんと同じような美人さんになるのだろう。
……嫌だな。いずれ嫁に行くのか。
「……うぅ……っぅ、うわぁっっっっ~~~~~~!」
「ああ、ごめんね。ごめんね」
思わず殺気を出してしまったらしい。ブラウが大声で泣く。
俺は慌ててチャラチャラと鈴が付いた玩具やぬいぐるみであやすが一向に泣き止まない。
……ここ最近は全然泣き止んでくれない。色々と町のおばさま方に聞きまわり、子育て等々を聞いたのだが、全く役に立たない。
……いや、ここで諦めてどうする。
今、アテナ母さんは寝ている。昼間だが、出産の弱体化に加え、出産時に多大な魔力を奪われたことにより、衰弱している。
それでもブラウと一緒にいようと無理している。
だから、少しでもその負担を減らしたい。
「確か……いけるかな」
台に乗っている俺は身体強化をする。ベビーベッドの柵を下げ、ついでに魔力を実体化させ、手を少しだけ延長する。
「ああ、よしよし。よしよし」
「うぇ……うぅ……ひぐっ……」
「よしよし、よしよし」
どうにか手を延長したことで、ブラウを抱きかかえられた。首が座ってないから、首を支えるのも必要だし、俺の四歳児の体では抱きかかえるのは物凄い大変だけど、うん、練習した甲斐がある。
すると、泣いていたブラウが落ち着く。俺は、アテナ母さんやレモンにならったリズムで体を揺らし、また呼吸に合わせてゆっくり背中を撫でる。
呼吸に合わせて背中を撫でるととても落ち着く。それは、難しいけど、うん、上手くいったみたいだ。
一応、“解析者”を使ってお腹が減ってないか、おむつを変えるべきかを瞬時に判断し問題ないなと思ったので、ベビーベッドに戻す。
柵を上げる。
「ふぅ。怖がらせてごめんね」
「……ぅ……うぃっ」
ブラウはクリクリと目を動かし、直ぐに微笑みを顔に貼り付ける。生理的微笑だ。けど、しばらくするとクークーと寝入ってしまう。
直ぐに寝て短時間で起きる。感覚的には一時間でそのサイクルが繰り返される。
死之行進の事後処理と収穫祭というか、主に収穫物の高の勘定や輸出調整、商売人等々の相手でレモンやユナもそっちにかかりきりだ。
もちろん、レモンはできる限り、というか不寝番でブラウを見ている。ユナやマリーさんもだ。
けど、それでも忙しいのだ。
…………!
ブラウが寝ている事を確認し、ブランケットを掛けなおした後、俺は慌てて部屋の扉を開ける。
「アテナ母さんっ!」
ブラウを起こさない様に小さな声で、それでも語気を強くする。
「ブラウは、大丈夫?」
「大丈夫だから。全然寝てないじゃん。顔青白いから」
「……でも、やっぱり近くにいないと」
俺は部屋にあった椅子にアテナ母さん座らせる。
今のアテナ母さんは、全然違う。やつれているし、艶やかだった緑がかった金髪もくすんでいる。エメラルドの瞳もだ。
衰弱しているのにあまり寝てないし、本当に様子が酷いから別室で寝かせているが、それでもブラウが泣くたびにどんなにぐっすり寝ていても、防音処理を施しても、直ぐに起き上がって来てしまうのだ。
そんなに心配ならと、一緒の部屋に入れたのだが、そうすると全く寝なくなる。衰弱した状態なのに、つねにピリピリとしているというか、警戒しているというか。
……たぶん、子供を産んだ後の狼に似ている。いや、多くの動物の母親もそうだが、攻撃性が増して、体を酷使する。
出産後のホルモンバランス……
いや、そんな事はどうでもいい。どうでもよくないけど、そんな理屈っぽいことを考えるのは後だ。
俺は迷わず“宝物袋”からベッドを取り出す。
「アテナ母さん、ほら、こっちで寝て。大丈夫、一緒の部屋にいるし、何かあったら直ぐに起こすから」
「でもっ」
「……ちょっと待ってて」
俺は今出したベッドをしまい、つい昨日完成したベッドを取り出し、ブラウが寝ているベビーベッドの隣に置く。もちろん、ゆっくり静かにだ。
それは通常のベッドよりも高い、つまりベビーベッドの高さと同等のベッドだ。耐久性や、アテナ母さんが寝返りを打っても落ちないようにするのに苦労した。
あとは。
「……よし。アテナ母さん、腰を掛けて」
「……昇降するの?」
ベビーベッドは高い。結構高い。だから、普通のベッドをその高さにすると上がるのが大変だ。特に体力や筋力も衰えたアテナ母さんでは。
なので、ベッドの高さ自体を調整できるようにした。
足の方は魔道具であり、スライド式で魔力によって上下するようにしてある。耐久性や振動抑制、静音性を高めるために苦労した。。
アテナ母さんが低く下げたベッドに腰を掛けたことを確認した後、ベッドの足は音を立てずスライドしていく、ゆっくりと上昇する。
操作は俺が行っている。ホントは、スイッチ一つで上げ下げできればいいが、まだそこまでいってない。
けど、うん。上出来だ。
音を立ててないからブラウは起きないし、アテナ母さんも安心そうな顔をしている。ガコンガコンと上がるのではなく、なるべく滑らかさを意識したからな。不快感が少なくてよかった。
まぁそれでも要調整かな。
それはいいとして、ベッドとベビーベッドの高さが同じになる。
「ありがと、セオ」
「うん。だからゆっくり寝てて。何かあったら直ぐに起こすから。ほら、柵を下げておくから、直ぐに手で触れられるでしょう?」
「ええ、ありがとう」
横になったアテナ母さんの頭の位置にブラウがくるように置いたから、アテナ母さんは直ぐにブラウを見ることができる。
それと、柵も下げておく。
アテナ母さんが寝ているベッドには他にも仕掛けがあり、ブラウがアテナ母さんの方に来たら、自動で俺に教えてくれるのだ。
もちろん設定すれば、他の人にも知らせてくれる。
アテナ母さんは安心したようにブラウの方を見て、ゆっくり目を閉じた。
……いつもなら、それでも目を開いていたけど、よほど疲れているのだろう。
そう思いながら、俺は扉の方に移動する。
「もういいよ。二人とも寝た」
すると、ゆっくりと扉が開きライン兄さんとユリシア姉さんが入ってくる。そろーり、そろーりだ。
「母さん、大丈夫かしら」
「分からない。けど、もし何かあればレモンが分かるはずだから。なんか、知らないけど変な契約しているらしいし」
「そう」
ユリシア姉さんは抜き足差し足でアテナ母さんとブラウをこっそり眺める。何度かきつく言ったから、騒ぐこともない。
まぁきつく言わなくても、あんまり騒がなかったけど。
「ライン兄さんはいいの?」
「うん。ちょっと様子が気になったから」
そういいながら、ライン兄さんは腰に下げていた魔法袋からスケッチブックを取り出す。
「僕はこれを描く。〝再起〟の写真もいいけど、絵もいいと思うから」
「確かに、うん」
よいしょっと椅子に座り、ライン兄さんは鉛筆モドキを使って窓から差し込む日差しに照らされたアテナ母さんたちを描き始めた。
14
読んでくださりありがとうございます!!少しでも面白いと思われたら、お気に入り登録や感想をよろしくお願いします!!また、エールで動画を見てくださると投稿継続につながりますのでよろしくお願いします。
お気に入りに追加
951
あなたにおすすめの小説

異世界に転生したのでとりあえず好き勝手生きる事にしました
おすし
ファンタジー
買い物の帰り道、神の争いに巻き込まれ命を落とした高校生・桐生 蓮。お詫びとして、神の加護を受け異世界の貴族の次男として転生するが、転生した身はとんでもない加護を受けていて?!転生前のアニメの知識を使い、2度目の人生を好きに生きる少年の王道物語。
※バトル・ほのぼの・街づくり・アホ・ハッピー・シリアス等色々ありです。頭空っぽにして読めるかもです。
※作者は初心者で初投稿なので、優しい目で見てやってください(´・ω・)
更新はめっちゃ不定期です。
※他の作品出すのいや!というかたは、回れ右の方がいいかもです。
異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します
桂崇
ファンタジー
小さな町で酒場の手伝いをする母親と2人で住む少年イールスに転生覚醒する、チートする方法も無く、母親の死により、実の父親の家に引き取られる。イールスは、冒険者になろうと目指すが、周囲はその才能を惜しんでいる

この度異世界に転生して貴族に生まれ変わりました
okiraku
ファンタジー
地球世界の日本の一般国民の息子に生まれた藤堂晴馬は、生まれつきのエスパーで透視能力者だった。彼は親から独立してアパートを借りて住みながら某有名国立大学にかよっていた。4年生の時、酔っ払いの無免許運転の車にはねられこの世を去り、異世界アールディアのバリアス王国貴族の子として転生した。幸せで平和な人生を今世で歩むかに見えたが、国内は王族派と貴族派、中立派に分かれそれに国王が王位継承者を定めぬまま重い病に倒れ王子たちによる王位継承争いが起こり国内は不安定な状態となった。そのため貴族間で領地争いが起こり転生した晴馬の家もまきこまれ領地を失うこととなるが、もともと転生者である晴馬は逞しく生き家族を支えて生き抜くのであった。
成長促進と願望チートで、異世界転生スローライフ?
後藤蓮
ファンタジー
20年生きてきて不幸なことしかなかった青年は、無職となったその日に、女子高生二人を助けた代償として、トラックに轢かれて死んでしまう。
目が覚めたと思ったら、そこは知らない場所。そこでいきなり神様とか名乗る爺さんと出会い、流れで俺は異世界転生することになった。
日本で20年生きた人生は運が悪い人生だった。来世は運が良くて幸せな人生になるといいな..........。
そんな思いを胸に、神様からもらった成長促進と願望というチートスキルを持って青年は異世界転生する。
さて、新しい人生はどんな人生になるのかな?
※ 第11回ファンタジー小説大賞参加してます 。投票よろしくお願いします!
◇◇◇◇◇◇◇◇
お気に入り、感想貰えると作者がとても喜びますので、是非お願いします。
執筆スピードは、ゆるーくまったりとやっていきます。
◇◇◇◇◇◇◇◇
9/3 0時 HOTランキング一位頂きました!ありがとうございます!
9/4 7時 24hランキング人気・ファンタジー部門、一位頂きました!ありがとうございます!

少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
没落貴族の異世界領地経営!~生産スキルでガンガン成り上がります!
武蔵野純平
ファンタジー
異世界転生した元日本人ノエルは、父の急死によりエトワール伯爵家を継承することになった。
亡くなった父はギャンブルに熱中し莫大な借金をしていた。
さらに借金を国王に咎められ、『王国貴族の恥!』と南方の辺境へ追放されてしまう。
南方は魔物も多く、非常に住みにくい土地だった。
ある日、猫獣人の騎士現れる。ノエルが女神様から与えられた生産スキル『マルチクラフト』が覚醒し、ノエルは次々と異世界にない商品を生産し、領地経営が軌道に乗る。

辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~
雪月夜狐
ファンタジー
壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。
辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。
しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。
他作品の詳細はこちら:
『転生特典:錬金術師スキルを習得しました!』
【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/906915890】
『テイマーのんびり生活!スライムと始めるVRMMOスローライフ』 【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/515916186】
『ゆるり冒険VR日和 ~のんびり異世界と現実のあいだで~』
【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/166917524】

元外科医の俺が異世界で何が出来るだろうか?~現代医療の技術で異世界チート無双~
冒険者ギルド酒場 チューイ
ファンタジー
魔法は奇跡の力。そんな魔法と現在医療の知識と技術を持った俺が異世界でチートする。神奈川県の大和市にある冒険者ギルド酒場の冒険者タカミの話を小説にしてみました。
俺の名前は、加山タカミ。48歳独身。現在、救命救急の医師として現役バリバリ最前線で馬車馬のごとく働いている。俺の両親は、俺が幼いころバスの転落事故で俺をかばって亡くなった。その時の無念を糧に猛勉強して医師になった。俺を育ててくれた、ばーちゃんとじーちゃんも既に亡くなってしまっている。つまり、俺は天涯孤独なわけだ。職場でも患者第一主義で同僚との付き合いは仕事以外にほとんどなかった。しかし、医師としての技量は他の医師と比較しても評価は高い。別に自分以外の人が嫌いというわけでもない。つまり、ボッチ時間が長かったのである意味コミ障気味になっている。今日も相変わらず忙しい日常を過ごしている。
そんなある日、俺は一人の少女を庇って事故にあう。そして、気が付いてみれば・・・
「俺、死んでるじゃん・・・」
目の前に現れたのは結構”チャラ”そうな自称 創造神。彼とのやり取りで俺は異世界に転生する事になった。
新たな家族と仲間と出会い、翻弄しながら異世界での生活を始める。しかし、医療水準の低い異世界。俺の新たな運命が始まった。
元外科医の加山タカミが持つ医療知識と技術で本来持つ宿命を異世界で発揮する。自分の宿命とは何か翻弄しながら異世界でチート無双する様子の物語。冒険者ギルド酒場 大和支部の冒険者の英雄譚。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる