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第二章
◇8 また春に!
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今日は晴天。いつもなら外に出たいところだけれど、転んだら大変だしずっと屋敷の中だ。
「あの、ヴィル。わざわざここに持ってきて仕事しなくてもいいでしょ」
「別に構わん」
「えぇ……」
今日のヴィルもひっつき虫だ。バラの間のソファーに並んで座り、隣のヴィルは仕事をし出したのだ。俺は隣で読書中だが。俺は邪魔になるからと立ちあがろうものなら行かせないと手を握ってくる。どんだけ俺のこと心配なんだよ。ヴィルの半径1m以内に俺いないとダメなの? いや無理だって。
仕事中だから静かにしてるけど……忙しそうだな。執務室に俺を連れてくって手もあると思うんだが……何でここなんだ? ここの方がリラックス出来るからか? まぁ確かにリラックスは出来るけど……
……と、思っていた時、ピモがこう俺らに言ってきた。
「ご準備が整いました」
「あぁ」
「えっ?」
じゅ、準備? 何の準備だ?
「リューク、今の体調はどうだ」
「えっ? 全然大丈夫、ですけど……」
「腹は減ってるか」
「はい……」
「ならいい」
一体どういう事だとヴィルに聞きたかったけれど、「行くぞ」と言うだけ。行けば分かる、という事か。
時間的には昼飯の時間だ。ヴィルが腹は減ってるかと言ってたからご飯なのだろうし、この道の先にあるのは食堂だ。でも、進んでいくにつれて……ガヤガヤとしている。
食堂のドアに辿り着いた。ガヤガヤと騒がしい声が食堂からしている。
「では奥様、いきますよ」
「……えっ」
ゆっくりとドアが開くと、中には……
「あっ! 奥様!」
「奥様お久しぶりです!」
「わ~奥様のお腹大きい!」
まさかの、領民達がいたのだ。大きな丸テーブルがいくつも設置されていて、何十人もの領民達が周りを囲ってたのだ。顔見知りの人や、知らない人まで揃ってる。
どうして彼らがこんな所にいるのだろう。どういう事なのか……と考えた時、すぐに答えが分かり、隣のヴィルに視線を送った。少し微笑む、ヴィルの顔があって。そういう事かと確信した。
数日前、俺が言い出してヴィルにダメだと言われた事。宴会が行われるから顔だけ出したいと言った事。
まさか……こっちに呼ぶとは思いもしなかった。
「どうだ」
「……ありがとうございます、ヴィル!」
「羽目は外しすぎるなよ」
「は~い!」
と、みんなの輪の中に入った。ヴィルが手を繋いできたから、ヴィルと一緒に。
「奥様、お久しぶりです」
「ご懐妊おめでとうございます! 体調はいかがですか? 妊娠したとお聞きしてもう都市の皆はお祭り騒ぎでしたよ!」
「あははっ、順調ですよ。こんなに大きくなりました」
「わぁ! 元気に生まれてくれるといいですね!」
「栄養満点のお野菜持ってきたんです! 後で食べてみてください!」
みんな、とても喜んでくれていたみたいだ。こんなに祝福されるのはとっても嬉しい。
「奥様奥様!」
「わっ、可愛いですね!」
赤ちゃんを抱えた人が近づいてきた。すんごく可愛いな。1歳くらいか。
やっぱり青い髪だよな。みんな青いし。パラパラと違う髪色の人はいるけれど。うわぁ、可愛い。
「名前は?」
「トミラです」
「へぇ~」
「楽しみですね、お生まれになる時が」
「お顔を見せに来てくださいね」
「絶対にヴィルと行きますね」
出産予定日は夏頃。雪があまり降らない時期になるから都市には行きやすい。だから3人で都市に行こう。
「はぁ、お前達煩いぞ。酒を用意してやったんだ。さっさと飲んで帰れ」
「坊ちゃ~ん、せっかく呼んでくださったのに帰れだなんて酷いじゃありませんか!」
あ、登場しました、強者おばあさま。まぁ、こんなに領民達が集まったんならこの人も来るのは当たり前だけどな。
「奥様、ご懐妊おめでとうございます。ささやかなものですが、どうぞお受け取りくださいな」
「ありがとうございます!」
と、ラッピングされた両手サイズより大きめな袋をもらってしまった。中身なんだろう、後でのお楽しみだな。
「あと坊ちゃん、早いですがお誕生日プレゼントです」
「いらん」
「まぁ酷い! せっかく領民達と出し合って用意したものなのに!」
「ヴィ~ル~!」
「……」
結局受け取ってくれた。そう、もうそろそろでヴィルの誕生日なのだ。ゴーゴー猛吹雪の中だから、今のうちってことなのかな。小さい箱だけど、中身なんだろう。後で見せてもらおうかな。
乾杯しましょうね、というおばあさまの声で、みんなジョッキに入ったお酒を手に持った。
「リュークはソフトドリンクだ」
「分かってますって」
「じゃあ坊ちゃん、乾杯よろしくお願い」
すんげぇ嫌そうな顔してるんだが。そんなに嫌か。
「……はぁ、乾杯」
「「「「かんぱ~~い!!」」」」
すんごく嫌そうな乾杯ではあったけど、領民のみんなはその掛け声に楽しそうにジョッキを軽くぶつけ一気に喉に流し込んでいた。いやぁ、皆さんいい飲みっぷりで。俺はちゃんと普通に飲んだけどな。
食堂内に設置されたテーブルには大皿でいくつもの料理が並べられている。その中には……
「え~何これ! とっても美味しい!」
「食ったことねぇ!」
俺が教えた料理まであって。肉じゃがにしょうが焼きに照り焼きチキンにと数多くある。しかも……
「何だこれ! ビールと相性抜群だな!」
「二種類あるのか!」
俺の好きな唐揚げまで。でも……ビールに唐揚げ。何とも素晴らしい、俺の大好きな組み合わせ。
「リュークはダメだぞ」
「う"……」
「医者に何と言われた?」
「……分かってます」
う~~!! ビールと唐揚げ!! 食いたい……めっちゃ飲みたいっ!! しかもさぁ、あそこに並べられたいくつもの樽! メーテォスの天然水で作った最高級ビール!! 飲みたい……めっちゃ飲みたい!!
でも俺は妊婦なんだから酒は飲んではダメ。まぁ、それは仕方ない事だ。そう、仕方ない事。赤ちゃんのためだ、うん。
「出産して落ち着いたら用意してやる」
「忘れないでくださいね」
「あぁ」
でもさ、そう言ってヴィルも俺と一緒のソフトドリンク飲んでくれるあたり嬉しい。妊娠してから全くお酒飲んでないし。今まで嗜むくらいは飲んでたのに。いや~いい旦那だわ。
みんなお祭り騒ぎでどんどんお酒と食事が進み、どんどん料理が運ばれてきた。料理長お手製料理だ。だいぶ喜んで食べてくれて、そんな様子を見ることが出来てとても嬉しかった。
だが、楽しい時間は早く過ぎるもの。
「じゃあ奥様、お体には気をつけてくださいね」
「また春に会いましょうね」
「はい、皆さんもお元気で」
これから冬が来る。みんな冬眠支度で冬に備えなくてはならない。
春にまた会えることを楽しみにしていよう。
「……みんなお酒入ってるのに大丈ですか」
「馬車は用意した」
「なるほど……」
「支給するはずだった物資も持たせたからな。これで手間も省けたが……馬車の中はぎゅうぎゅう詰めで酒臭いだろうな」
「あ、はは……」
子供もいたよな。大丈夫か?
まぁでも、元気そうで何よりだ。明日は二日酔いだろうが。
じゃあ、また春に。
ちなみに言うと、赤ちゃんを見せにきてくれた方にこっそりこう聞いていた。
「やっぱり痛いですか」
「そうですね~だいぶですかね」
「……覚悟、決めておきます」
「でも生まれてきてくれた時はとても感動しました。幸せな気持ちでいっぱいでした」
「そう、ですよね」
「奥様、ファイトです!」
やっぱり覚悟、決めるかぁ。
「あの、ヴィル。わざわざここに持ってきて仕事しなくてもいいでしょ」
「別に構わん」
「えぇ……」
今日のヴィルもひっつき虫だ。バラの間のソファーに並んで座り、隣のヴィルは仕事をし出したのだ。俺は隣で読書中だが。俺は邪魔になるからと立ちあがろうものなら行かせないと手を握ってくる。どんだけ俺のこと心配なんだよ。ヴィルの半径1m以内に俺いないとダメなの? いや無理だって。
仕事中だから静かにしてるけど……忙しそうだな。執務室に俺を連れてくって手もあると思うんだが……何でここなんだ? ここの方がリラックス出来るからか? まぁ確かにリラックスは出来るけど……
……と、思っていた時、ピモがこう俺らに言ってきた。
「ご準備が整いました」
「あぁ」
「えっ?」
じゅ、準備? 何の準備だ?
「リューク、今の体調はどうだ」
「えっ? 全然大丈夫、ですけど……」
「腹は減ってるか」
「はい……」
「ならいい」
一体どういう事だとヴィルに聞きたかったけれど、「行くぞ」と言うだけ。行けば分かる、という事か。
時間的には昼飯の時間だ。ヴィルが腹は減ってるかと言ってたからご飯なのだろうし、この道の先にあるのは食堂だ。でも、進んでいくにつれて……ガヤガヤとしている。
食堂のドアに辿り着いた。ガヤガヤと騒がしい声が食堂からしている。
「では奥様、いきますよ」
「……えっ」
ゆっくりとドアが開くと、中には……
「あっ! 奥様!」
「奥様お久しぶりです!」
「わ~奥様のお腹大きい!」
まさかの、領民達がいたのだ。大きな丸テーブルがいくつも設置されていて、何十人もの領民達が周りを囲ってたのだ。顔見知りの人や、知らない人まで揃ってる。
どうして彼らがこんな所にいるのだろう。どういう事なのか……と考えた時、すぐに答えが分かり、隣のヴィルに視線を送った。少し微笑む、ヴィルの顔があって。そういう事かと確信した。
数日前、俺が言い出してヴィルにダメだと言われた事。宴会が行われるから顔だけ出したいと言った事。
まさか……こっちに呼ぶとは思いもしなかった。
「どうだ」
「……ありがとうございます、ヴィル!」
「羽目は外しすぎるなよ」
「は~い!」
と、みんなの輪の中に入った。ヴィルが手を繋いできたから、ヴィルと一緒に。
「奥様、お久しぶりです」
「ご懐妊おめでとうございます! 体調はいかがですか? 妊娠したとお聞きしてもう都市の皆はお祭り騒ぎでしたよ!」
「あははっ、順調ですよ。こんなに大きくなりました」
「わぁ! 元気に生まれてくれるといいですね!」
「栄養満点のお野菜持ってきたんです! 後で食べてみてください!」
みんな、とても喜んでくれていたみたいだ。こんなに祝福されるのはとっても嬉しい。
「奥様奥様!」
「わっ、可愛いですね!」
赤ちゃんを抱えた人が近づいてきた。すんごく可愛いな。1歳くらいか。
やっぱり青い髪だよな。みんな青いし。パラパラと違う髪色の人はいるけれど。うわぁ、可愛い。
「名前は?」
「トミラです」
「へぇ~」
「楽しみですね、お生まれになる時が」
「お顔を見せに来てくださいね」
「絶対にヴィルと行きますね」
出産予定日は夏頃。雪があまり降らない時期になるから都市には行きやすい。だから3人で都市に行こう。
「はぁ、お前達煩いぞ。酒を用意してやったんだ。さっさと飲んで帰れ」
「坊ちゃ~ん、せっかく呼んでくださったのに帰れだなんて酷いじゃありませんか!」
あ、登場しました、強者おばあさま。まぁ、こんなに領民達が集まったんならこの人も来るのは当たり前だけどな。
「奥様、ご懐妊おめでとうございます。ささやかなものですが、どうぞお受け取りくださいな」
「ありがとうございます!」
と、ラッピングされた両手サイズより大きめな袋をもらってしまった。中身なんだろう、後でのお楽しみだな。
「あと坊ちゃん、早いですがお誕生日プレゼントです」
「いらん」
「まぁ酷い! せっかく領民達と出し合って用意したものなのに!」
「ヴィ~ル~!」
「……」
結局受け取ってくれた。そう、もうそろそろでヴィルの誕生日なのだ。ゴーゴー猛吹雪の中だから、今のうちってことなのかな。小さい箱だけど、中身なんだろう。後で見せてもらおうかな。
乾杯しましょうね、というおばあさまの声で、みんなジョッキに入ったお酒を手に持った。
「リュークはソフトドリンクだ」
「分かってますって」
「じゃあ坊ちゃん、乾杯よろしくお願い」
すんげぇ嫌そうな顔してるんだが。そんなに嫌か。
「……はぁ、乾杯」
「「「「かんぱ~~い!!」」」」
すんごく嫌そうな乾杯ではあったけど、領民のみんなはその掛け声に楽しそうにジョッキを軽くぶつけ一気に喉に流し込んでいた。いやぁ、皆さんいい飲みっぷりで。俺はちゃんと普通に飲んだけどな。
食堂内に設置されたテーブルには大皿でいくつもの料理が並べられている。その中には……
「え~何これ! とっても美味しい!」
「食ったことねぇ!」
俺が教えた料理まであって。肉じゃがにしょうが焼きに照り焼きチキンにと数多くある。しかも……
「何だこれ! ビールと相性抜群だな!」
「二種類あるのか!」
俺の好きな唐揚げまで。でも……ビールに唐揚げ。何とも素晴らしい、俺の大好きな組み合わせ。
「リュークはダメだぞ」
「う"……」
「医者に何と言われた?」
「……分かってます」
う~~!! ビールと唐揚げ!! 食いたい……めっちゃ飲みたいっ!! しかもさぁ、あそこに並べられたいくつもの樽! メーテォスの天然水で作った最高級ビール!! 飲みたい……めっちゃ飲みたい!!
でも俺は妊婦なんだから酒は飲んではダメ。まぁ、それは仕方ない事だ。そう、仕方ない事。赤ちゃんのためだ、うん。
「出産して落ち着いたら用意してやる」
「忘れないでくださいね」
「あぁ」
でもさ、そう言ってヴィルも俺と一緒のソフトドリンク飲んでくれるあたり嬉しい。妊娠してから全くお酒飲んでないし。今まで嗜むくらいは飲んでたのに。いや~いい旦那だわ。
みんなお祭り騒ぎでどんどんお酒と食事が進み、どんどん料理が運ばれてきた。料理長お手製料理だ。だいぶ喜んで食べてくれて、そんな様子を見ることが出来てとても嬉しかった。
だが、楽しい時間は早く過ぎるもの。
「じゃあ奥様、お体には気をつけてくださいね」
「また春に会いましょうね」
「はい、皆さんもお元気で」
これから冬が来る。みんな冬眠支度で冬に備えなくてはならない。
春にまた会えることを楽しみにしていよう。
「……みんなお酒入ってるのに大丈ですか」
「馬車は用意した」
「なるほど……」
「支給するはずだった物資も持たせたからな。これで手間も省けたが……馬車の中はぎゅうぎゅう詰めで酒臭いだろうな」
「あ、はは……」
子供もいたよな。大丈夫か?
まぁでも、元気そうで何よりだ。明日は二日酔いだろうが。
じゃあ、また春に。
ちなみに言うと、赤ちゃんを見せにきてくれた方にこっそりこう聞いていた。
「やっぱり痛いですか」
「そうですね~だいぶですかね」
「……覚悟、決めておきます」
「でも生まれてきてくれた時はとても感動しました。幸せな気持ちでいっぱいでした」
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「奥様、ファイトです!」
やっぱり覚悟、決めるかぁ。
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