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◇18 俺役に立った!
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……結局。
「……あの、こんなに広いのにどうして俺の後ろにいるんです」
「一緒に入った意味がない」
「あ、はい、そうですか……」
白ヒョウにマタタビプレゼントしに行った後、ヴィルと風呂に入ってます。俺の冗談だったはずなのに。しかも後ろから抱えられてるんだが。
ここに来る前だって、全部脱がされた。テキパキと、一瞬のうちに。そしてまた抱き抱えられて風呂の中に入れられてしまったわけだ。
前にも裸見たけど、この前とは違ってここ明るいし。まぁ湯気がモコモコしてるけどさ。でも恥ずかしいったらありゃしない。
「何恥ずかしがってるんだ。もう全部見ただろ」
「そういう問題じゃないっ!」
「なら慣れろ」
「うぅ……」
んなもん慣れるかっ!!
ったく、いきなりマタタビ臭いから風呂に入れだなんて……そんなに臭かったか? ヴィルってマタタビ臭結構嫌いだった?
「……ヴィル」
「ん?」
「俺、役に立ちました?」
「役に、か……あぁ、大いに役立った。お前の知識のおかげだ」
いや、と言っても前世の知識なんですけどね。なんかすんません。
口が裂けても言えないけどな。
「これなら、白ヒョウ達の生息地をずらせるのではと考えてる。白ヒョウ達の生態は長年調べてきたからな。上手くいけば領民達も白ヒョウに脅かされることはないし、色々と問題点も解決する」
「あっ、じゃあ鉱山!」
「あぁ、上手くいけば、の話だがな」
じゃあ、あの持参金の話も解決出来ちゃう! やった! 俺何も知らないからヴィルにおんぶに抱っこになっちゃうだろうからってちょっと気落ちしてたんだよね。
まぁこの後ヴィルにお願いすることになるんだけど、その糸口が見えたって事だろ?
「ヴィル!」
「んっ!?」
つい、嬉しさのあまりくるっと回ってヴィルを抱きしめてしまった。首に腕を巻き付けて。
「持参金、何とかなる?」
「……あぁ、そうだな」
「やった!」
これで、ちょっとはここのもう一人の当主になるための階段登れたかな。じゃあもっと頑張ってヴィルに追いつこう! ……いや、ヴィルは下から見上げても見えないくらい上だから一生かけても並べない可能性大だけど。
ちょっと浮かれ気分だったんだけど……気付いてしまった。
「あの、ヴィルさん」
「俺は先に出る」
「ちょっと待って」
俺に当たってる、結構デカい、コレ。
え、一体何のせいでこうなった?
「……お前のせいだ」
俺のせいにされたんだけど。俺なんか悪い事したっけ。思いつかない、んだけど……
俺のせいなら、俺が何とかしなきゃじゃん。
「ヴィル、ここに座ってください」
「そんな事しなくていい、俺は先に出るからこの手を離しッ……おいっ!」
俺とヴィルの間にあるこの彼のを掴んだ。
このままにするつもりか? コレ結構辛いの俺知ってんだかんな? この後も仕事残ってるんだろどうせ。だったらここで何とかしなきゃだろ。
俺がコレを掴んだ手を外そうとしたけど、今度はもう片方の手でも掴んだ。お、先っちょ好き? 眉間にシワよったな。
「このままにするつもりですか」
「自分で何とかするからっ」
「俺、貴方の奥さんでしょ。旦那さんが困ってたら手を貸すの、当たり前でしょ」
「っ……」
「俺の中に入れるのが嫌なら手でやりますから、任せてください」
と、キスをした。てか、一緒に入るって言ったのそっちだろ。あ、俺が最初だけどそれは冗談だったからヴィルな。
キスをして、微笑んでみたら、不満げな顔で見つめてきた。あ、やっていい感じ?
「……はぁ、無理するなよ」
「やった!」
「……あの、こんなに広いのにどうして俺の後ろにいるんです」
「一緒に入った意味がない」
「あ、はい、そうですか……」
白ヒョウにマタタビプレゼントしに行った後、ヴィルと風呂に入ってます。俺の冗談だったはずなのに。しかも後ろから抱えられてるんだが。
ここに来る前だって、全部脱がされた。テキパキと、一瞬のうちに。そしてまた抱き抱えられて風呂の中に入れられてしまったわけだ。
前にも裸見たけど、この前とは違ってここ明るいし。まぁ湯気がモコモコしてるけどさ。でも恥ずかしいったらありゃしない。
「何恥ずかしがってるんだ。もう全部見ただろ」
「そういう問題じゃないっ!」
「なら慣れろ」
「うぅ……」
んなもん慣れるかっ!!
ったく、いきなりマタタビ臭いから風呂に入れだなんて……そんなに臭かったか? ヴィルってマタタビ臭結構嫌いだった?
「……ヴィル」
「ん?」
「俺、役に立ちました?」
「役に、か……あぁ、大いに役立った。お前の知識のおかげだ」
いや、と言っても前世の知識なんですけどね。なんかすんません。
口が裂けても言えないけどな。
「これなら、白ヒョウ達の生息地をずらせるのではと考えてる。白ヒョウ達の生態は長年調べてきたからな。上手くいけば領民達も白ヒョウに脅かされることはないし、色々と問題点も解決する」
「あっ、じゃあ鉱山!」
「あぁ、上手くいけば、の話だがな」
じゃあ、あの持参金の話も解決出来ちゃう! やった! 俺何も知らないからヴィルにおんぶに抱っこになっちゃうだろうからってちょっと気落ちしてたんだよね。
まぁこの後ヴィルにお願いすることになるんだけど、その糸口が見えたって事だろ?
「ヴィル!」
「んっ!?」
つい、嬉しさのあまりくるっと回ってヴィルを抱きしめてしまった。首に腕を巻き付けて。
「持参金、何とかなる?」
「……あぁ、そうだな」
「やった!」
これで、ちょっとはここのもう一人の当主になるための階段登れたかな。じゃあもっと頑張ってヴィルに追いつこう! ……いや、ヴィルは下から見上げても見えないくらい上だから一生かけても並べない可能性大だけど。
ちょっと浮かれ気分だったんだけど……気付いてしまった。
「あの、ヴィルさん」
「俺は先に出る」
「ちょっと待って」
俺に当たってる、結構デカい、コレ。
え、一体何のせいでこうなった?
「……お前のせいだ」
俺のせいにされたんだけど。俺なんか悪い事したっけ。思いつかない、んだけど……
俺のせいなら、俺が何とかしなきゃじゃん。
「ヴィル、ここに座ってください」
「そんな事しなくていい、俺は先に出るからこの手を離しッ……おいっ!」
俺とヴィルの間にあるこの彼のを掴んだ。
このままにするつもりか? コレ結構辛いの俺知ってんだかんな? この後も仕事残ってるんだろどうせ。だったらここで何とかしなきゃだろ。
俺がコレを掴んだ手を外そうとしたけど、今度はもう片方の手でも掴んだ。お、先っちょ好き? 眉間にシワよったな。
「このままにするつもりですか」
「自分で何とかするからっ」
「俺、貴方の奥さんでしょ。旦那さんが困ってたら手を貸すの、当たり前でしょ」
「っ……」
「俺の中に入れるのが嫌なら手でやりますから、任せてください」
と、キスをした。てか、一緒に入るって言ったのそっちだろ。あ、俺が最初だけどそれは冗談だったからヴィルな。
キスをして、微笑んでみたら、不満げな顔で見つめてきた。あ、やっていい感じ?
「……はぁ、無理するなよ」
「やった!」
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