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◇19 *今日の俺はどうかしてる
しおりを挟む風呂の端に座ってもらい、俺は湯船の方から咥え……ようとしたが頭を掴まれ止められた。
「馬鹿、それはダメだ」
「え、違うんですか」
「違う、手だけでやれ」
なぁんだ、咥えるんだとばかり思ってた。そんなに嫌い? と、思ってたら膝に座れと言ってきた。このままやると思ってたのに。
「誰が妻の顔を汚すんだ」
「……」
あ、なるほど、そういう事か。飛び出したやつで俺の顔汚したくないってか。
……スパダリだな。こんなに奥さんに優しいやつなんてそうそういないだろ。なんて優しい旦那様をもらってしまったのだろうか。
当主としての力量もあって、腕もあって、しかも優しい。優良物件じゃん。まぁ住むとこが難ありだけどさ。じゃあ俺って幸せ? まぁ今は楽しい生活を送らせてもらってるけど。
「どうした」
「旦那様の優しさに感動してます」
「は?」
とりあえず、そんな旦那様に尽くすためにもコレを何とかさせないとな。
というか、ヴィルの膝に俺今乗ってるんだけど……硬いな。すげぇ筋肉。あ、マジマジと見てるわけじゃないからな? そこ勘違いするなよ。
ヴィルが腰に手を回して支えてきたところはビビった。やる前に言ってくれ。
「んっ!?」
あ、言う前に掴んじゃった。すまんすまん。
けどさ、両手でやっと全部掴めるってどんだけだよ。まぁ俺アメロだから手は小さいけど。それでもデカすぎだって。
コレがこの前、俺ん中入れられたのかと思うと……まぁゾッとはしないけどよく入ったなっては思う。
大きなブツの手コキはまぁまぁ慣れてはいる。俺も前世じゃそうだったし。だけど好きなとこは違うし……
「ん"っ……」
「あ、ここ、好き?」
「リューク……!」
「気持ちい?」
「そこっ、は、やめてくれ……」
あ、ここがいいらしい。ヴィルの顔、前にやった時俺が締め付けちゃって苦しんでた時と同じ顔だ。なんか申し訳なかったし、気持ちよくさせなきゃだよな。
「リュークっ……」
「もっと?」
「こらっ……」
いっぱいこすって手の動きを早くすると、ヴィルの乱れた吐息が聞こえてくる。
「イく時の顔、見せてください」
「リュークっ、もう、出る、からっ、離せっ……!」
「やだ、最後まで」
もうそろそろ出るらしいから、ヴィルの好きな所を重点的にこすってあげると……
「ン"っ」
ぴゅっ、と出てきた。うわ、結構出たな。てか、濃っ。
てか、また太くなってません? まぁこの前のパターンだろ。という事で再開。俺がもう一回することを予測してなかったのか、びっくりした顔でこっちを見てきた。
さっきイったばかりだからちょっと敏感になってる。さっきより我慢してる感じがするな。
「もういいからっ」
「まだ溜まってるでしょ。それとも、俺ん中につっこみましょうか?」
「っ、リューク!」
「じゃあ大人しくしててくださ、いっ!」
「う"っ……」
あ、出た。2回目でもこんなに出るんだ。てかまだ濃いな。なんて思いつつ、もう一回。3回目で、止められてしまった。
「気持ちよかった?」
「……」
あ、睨んできた。せっかく抜いてやったのに不満気じゃん。もっと抜いたほうが良かったんじゃないか?
と思ったら、俺の手を黙ってタオルで拭いてきた。え、なにこれ怒ってる?
けど、拭き終わったらキスをしてきた。なっっっがいキスを。
「んっ、ふっ、んんっ、んぅ……」
さっきの腹いせ? 俺はヴィルのためにやったんだけど? と思ったら……ちょい待ち手!! 今どこにっ、んっ!?
「ふぁっ、んんっ、んぁっ、だっ、あぁっ!!」
お、俺の乳首っ……待って、そんなとこ感じないはずなのに……何でこんなに……ん"っ!?
やばいやばいやばい!! つっつままないでっ!! えっ待って舌でっ!? 右と左でつままれたり、つんつんされたり、もういろんな刺激がきてわけわからない。
てか、何でこんなところで俺感じてるんだ!! まるで女の子じゃないか!! って思うと恥ずかしくなってぶわっと顔が熱くなる。
やっと口が外されたと思ったら、今度は逆の乳首に吸いついてきた。やばい、何だこの感覚。さっきまでとは違うから、なんか……
「……――イけ」
「っっ~~~~~!?」
そして、俺のを思い切り握ってきた。前よりも強く。そのせいで、思い切り精子が飛び出してしまった。
「っま、まって、噛まなっ、あ"ぁ"っ!! やっ、そこっ、だめっ」
「ダメ? 良いの間違いだろ。こんなに腰振って」
「ちがっ」
「違う? 本当にか?」
「ああっ、あっ、ん"ん"っ!!」
「ここ、俺の指がすぐに入ったぞ。喜んでるじゃないか」
「や"、や"ぁ……」
「ここが好きだよな」
「ん"あ"ぁ"!!」
だ、だめだ、何にも考えられないっ……
ただ、これに耐えるということだけしか、頭にない。やばい、頭溶けそ……あ"ぁ"!!
「どうした、嬉しいか?」
「そ、んなぁ"、ん"ん"っ」
「素直じゃない口はコレか?」
「んむ"っ」
キス、唇を食われるんじゃないか、これ。それにこ、呼吸出来ない、苦しい……けど、抜け出せない……
「っっん"~~~~!!」
イった。けど、変なのが出た。プシューって。なに、これ……
「潮か。そんなに気持ちよかったか?」
「ヴィ、ルゥ……」
なんか、奥が、おかしい。そわそわしてる。なんだろ、これ。
ヴィルの両頬に手を添えた。ギラギラする、ルビー色の瞳。なんとなく、ずっと見ていたい気もする。
俺から、キスをした。
「……挿れたいか?」
「ん……」
「そんな顔するな。準備してないだろ」
「も……はいる……んっ」
「こらっ!」
頭がどうかしてる。それは分かってる。あんなデカいやつ、って、思うけど……なんか、欲しくなって。前あんなに奥突かれたから。多分それのせいだ。と、思いたい。
ヴィルの両膝に乗り、彼のを掴んで、俺の孔にあてがった。
ヴィルは、バカっ! と腰を掴んで下ろすのを止めたけど、もう無理だ。俺、こんなに我慢できないやつだっけ……?
「ヴィル……」
「リューク、ちゃんと……」
「やらぁ、今ほしぃ」
呂律回んない……けど、そんなのいい。
とにかく、これ、挿れてほしい。
ヴィルの首に手を回して、ダメ? と聞いた。
「怪我するぞ」
「いっかい、いれた、からぁ、らいじょーぶ……」
「……はぁ、痛かったら言え」
「ぅん」
俺の腰が、少しずつ降りていく。そして、俺の孔とヴィルのがくっついた。コレだけでもなんか嬉しくて。なんか、本当に今日の俺はどうかしてるな。
「ん"っ、ふっ、ああっ」
「大丈夫か」
コクコクと頷き、腰を少しずつ下ろす。中をこじ開けられデカいものが押し進められて。圧迫感が強すぎて苦しさもあるけど、全然嫌ではない。むしろ、嬉しさもあって。
本当に俺、どうしちゃったんだろ。
「っっ~~~~!!」
イった。思い切り、イった。奥まで到達して、いや、この前よりもその先まで、入って、ない、か……?
「大丈夫か」
「ア……ア……」
さっき、ヴィルの、大きくしちゃった、から……それと、この体勢が悪いのか……
でも、そんなの関係ない。
「動かないから、落ち着くまで」
「ヴィルの……かたち、おぼえる……」
「っ……」
そしたら、今度入れる時は苦しくない。けど、ぎゅぅぅ、と抱きしめてきた。
「そんなに無理しなくていい」
「し、てなぃ」
苦しいのはヴィルも一緒だろ。俺、いっぱいヴィルの締め付けてるもん。この状態が保てる忍耐力、あるのか?
ゆらゆらと、腰を前後にゆっくり動かした。リューク! と、驚いた声をするヴィル。けど、腰を掴むわけではなくて、背中を支えてくれる。
「いっぱい、ちょーらい」
「っ……!!」
「んっ、あっ、ア"ァ"~~~~っ!!」
思い切り、奥を突かれた。思い切り、イかされた。いや、奥のその先を。一回突いただけなのに。そんなに思い切りじゃなかったのに。でも俺の体重も相まって強く突かれて。一瞬失神しかけた。目がチカチカする。
ヴィルのが大きすぎて、俺の中の弱いところ全部がこすられ刺激される。気持ちい、というより気持ち良すぎてどうにかなっちゃいそうだ。麻薬? うん、麻薬かも。
「あ"っ、ぁあ"っ、あ"っ、あ"っ」
ヴィルが奥を突くたびにイくから、ずっとイきっぱなしで頭がどうにかなっちゃいそう。
あれ……で、出てない……もう全部、俺のせーし出しちゃった……けど、イってる……あっ、またっ……
「出すぞ」
「あ"ぁ"~~~~~っ!!」
思い切り、イった。俺、ヴィルが出すの、好きかも……さっきあんなに出したのに、また出るんだ。
あれ……腹、膨らんでる……ヴィルのだ……この前は暗くて見えなかったけど、ヴィルの入ってるって、なんか嬉しい……
「絞めるなっ、リュークっ……」
「あ"あ"っ」
やば、また突かれれイった。今日はずっとイきっぱなしだ……
「ヴィル……ん"っ」
「なんだ」
「もっと、ちょーらい」
「リュークっ、煽るな」
やっぱり、今日の俺はどうかしてる。
ヴィルの、快楽地獄の沼に落とされた。
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