ご安心を、2度とその手を求める事はありません

ポチ

文字の大きさ
上 下
31 / 43

トップ会談を終えて___コミュシャを楽しむ

しおりを挟む


トップ会談は、  “  繋がり人  “  が今後来られた場合いのマニュアルの元となる大まかな事と確実に入れておくべき事を優先順位等決めて無事終わった。 

その過程でサクラお母様の事もこの世界の代表の方達に大筋は知ってもらうことが出来、良かったと思う。 アーフォレ国が行った非道も少しは知ってもらう事も出来、の国の本質が垣間見え、お母様の受けた仕打ちが酷すぎると怒りを表す方がほとんどだった。分かって頂けたようで安心した。

そしてアーフォレ国の今後も決定されて安心した。 彼らが  “ 変わらない “ 事の真の意味をどれくらい理解したかは分からないが今後私に関わらないと国レベルで認識して貰えて良かった。 ひっそりと宰相も出席していたのは見落としていたが丁度良かった。諸々のことが認識されるまではまだ少し時間がかかるだろうけれど所謂公式だから徐々に浸透するはずだ。

これで私達  “  越後屋  “  がアーフォレ国と関わりたがらない理由も分かってもらえるから。 〈 少しは多めにみたら? 祖国だし、家族もいたんでしょ? 〉とか既に鬱陶いと感じていた事もゆるりとでも緩和していくだろう。知らない人からしたら当たり前なんだけど取り繕うのが面倒くさかった・・・

国を出てからの1番面倒くさい事が一つ解決に向かった。そもそも国を出る時点で解決していた筈が思ったより国もシラキュース家もしつこくて困っていたから今後強く出ても問題なくなったのは嬉しい。

会談の後は肩の荷が降りてホッとしたところで、ホテルでゆっくりとお風呂に入りレオン、ライアン様・シフォン様、アルフォンソ様と色々お取り寄せして会談の成功を祝して乾杯した。奮発して美味しいものを沢山食べて呑んで幸せを噛み締めた。

次はお楽しみの  “ コミュシャ 観光  “ しながらの仕入れだ! 越後屋 “ の皆んなは一足先に休暇を楽しんで貰っている。折角だもん、臨時ボーナスも奮発したから皆んな思い思いに楽しんでくれている事だろう




会談も無事目的を果たせて今日はお楽しみの  “ ぶらぶら街歩き “  だ。とっても楽しみだ。

アルフォンソ様、ライアン様・シフォン様、レオンと私だ。 各々周るか迷ったが結局一緒に楽しむ事になった。活気ある街はエネルギーが循環し自分の中にも廻っている感じで心が昂揚しワクワクする。

マルシェも色取りどりの野菜や果物、新鮮な魚や肉___その他生活雑貨に布、糸に、様々な素材、材料にとフリーマーケットも併設されていた。通常の店舗も格式あるものから入りやすい店まで揃っている、食事処も然り。

フリーマーケットを見ている時だった。

「いらっしゃいませ~! こちら珍しい調味料に簡単なマジックバッグ!! 皆んな大満足に違いない珍しい調味料を使ったレシピだよー。他にも色々取り揃えてあるよー、見なきゃそん損! “ 越後屋 “ だよ~」

と言う威勢の良い声に良い匂いが漂ってくる・・・どうやら口上と匂いから考えるまでも無く  “ 越後屋 “  だ。近寄ってみると休暇を楽しんでいると思っていたうちのスタッフ達が嬉々として営業していた。
私達が寄っていくと

「「「「あ~~、ブラン様ー、レオン様ー!!」」」」とワラワラと寄って来てしまった。

「皆んな、お休みして楽しんでねって言ったでしょ?なあんで仕事してるの!」と怒ると

「「「だって昨日周ってたら私達もお店出したくなったんですよーー」」」 と驚くほど声が揃っている
「新しい調味料で作った料理とかも食べて欲しいし・・・」と次々と声が上がる。

「・・・皆んな、ありがとう。皆んなのお陰で今の  “ 越後屋  “ があるんだよ。本当にありがとう!! 今日の上がりは皆んなで分けてね! そして、皆んなのプライベートスペース、最新の仕様でリフォームかけるから希望言ってね。お休みと報酬とこれくらいしか出来ないけど本当にありがとう!!」

「「「御意!!」」」とピカピカの笑顔の皆んなへ今日終わった後の為に打ち上げ用に美味しいシリーズを高級からB級までグルメお取り寄せをして渡しておく。後、売れ行きの良いタイプのバッグに2×2×2  3×3×3  5×・・10×・・とマジックバッグと調味料を補充してその場を離れた。



「皆頑張り屋だな・・お互いを大事に想っている事が伝わって来るよ。こうして  “ 越後屋 “ は成長を続けるのだな。」と越後屋の皆んなを見ながら穏やかな顔でアルフォンス様が呟く

「はい、母が礎を築きライアン様とシフォン様・・・そしてレオンが守り育てて来てくれました。お二人とレオンには本当に感謝しています。そして皆様のお陰でアフォーレ国から離れられました。そして自由にやりたい事が出来て幸せです。」

穏やかな幸せを噛み締める。その後もゆっくりとコミュシャの街を楽しんだ





しおりを挟む
感想 5

あなたにおすすめの小説

もう一度7歳からやりなおし!王太子妃にはなりません

片桐葵
恋愛
いわゆる悪役令嬢・セシルは19歳で死亡した。 皇太子のユリウス殿下の婚約者で高慢で尊大に振る舞い、義理の妹アリシアとユリウスの恋愛に嫉妬し最終的に殺害しようとした罪で断罪され、修道院送りとなった末の死亡だった。しかし死んだ後に女神が現れ7歳からやり直せるようにしてくれた。 もう一度7歳から人生をやり直せる事になったセシル。

意地を張っていたら6年もたってしまいました

Hkei
恋愛
「セドリック様が悪いのですわ!」 「そうか?」 婚約者である私の誕生日パーティーで他の令嬢ばかり褒めて、そんなに私のことが嫌いですか! 「もう…セドリック様なんて大嫌いです!!」 その後意地を張っていたら6年もたってしまっていた二人の話。

──いいえ。わたしがあなたとの婚約を破棄したいのは、あなたに愛する人がいるからではありません。

ふまさ
恋愛
 伯爵令息のパットは、婚約者であるオーレリアからの突然の別れ話に、困惑していた。 「確かにぼくには、きみの他に愛する人がいる。でもその人は平民で、ぼくはその人と結婚はできない。だから、きみと──こんな言い方は卑怯かもしれないが、きみの家にお金を援助することと引き換えに、きみはそれを受け入れたうえで、ぼくと婚約してくれたんじゃなかったのか?!」  正面に座るオーレリアは、膝のうえに置いたこぶしを強く握った。 「……あなたの言う通りです。元より貴族の結婚など、政略的なものの方が多い。そんな中、没落寸前の我がヴェッター伯爵家に援助してくれたうえ、あなたのような優しいお方が我が家に婿養子としてきてくれるなど、まるで夢のようなお話でした」 「──なら、どうして? ぼくがきみを一番に愛せないから? けれどきみは、それでもいいと言ってくれたよね?」  オーレリアは答えないどころか、顔すらあげてくれない。  けれどその場にいる、両家の親たちは、その理由を理解していた。  ──そう。  何もわかっていないのは、パットだけだった。

【完結】愛されない令嬢は全てを諦めた

ツカノ
恋愛
繰り返し夢を見る。それは男爵令嬢と真実の愛を見つけた婚約者に婚約破棄された挙げ句に処刑される夢。 夢を見る度に、婚約者との顔合わせの当日に巻き戻ってしまう。 令嬢が諦めの境地に至った時、いつもとは違う展開になったのだった。 三話完結予定。

仲の良かったはずの婚約者に一年無視され続け、婚約解消を決意しましたが

ゆらゆらぎ
恋愛
エルヴィラ・ランヴァルドは第二王子アランの幼い頃からの婚約者である。仲睦まじいと評判だったふたりは、今では社交界でも有名な冷えきった仲となっていた。 定例であるはずの茶会もなく、婚約者の義務であるはずのファーストダンスも踊らない そんな日々が一年と続いたエルヴィラは遂に解消を決意するが──

私のことが大嫌いらしい婚約者に婚約破棄を告げてみた結果。

夢風 月
恋愛
 カルディア王国公爵家令嬢シャルロットには7歳の時から婚約者がいたが、何故かその相手である第二王子から酷く嫌われていた。  顔を合わせれば睨まれ、嫌味を言われ、周囲の貴族達からは哀れみの目を向けられる日々。  我慢の限界を迎えたシャルロットは、両親と国王を脅……説得して、自分たちの婚約を解消させた。  そしてパーティーにて、いつものように冷たい態度をとる婚約者にこう言い放つ。 「私と殿下の婚約は解消されました。今までありがとうございました!」  そうして笑顔でパーティー会場を後にしたシャルロットだったが……次の日から何故か婚約を解消したはずのキースが家に押しかけてくるようになった。 「なんで今更元婚約者の私に会いに来るんですか!?」 「……好きだからだ」 「……はい?」  いろんな意味でたくましい公爵令嬢と、不器用すぎる王子との恋物語──。 ※タグをよくご確認ください※

余命わずかな私は家族にとって邪魔なので死を選びますが、どうか気にしないでくださいね?

日々埋没。
恋愛
 昔から病弱だった侯爵令嬢のカミラは、そのせいで婚約者からは婚約破棄をされ、世継ぎどころか貴族の長女として何の義務も果たせない自分は役立たずだと思い悩んでいた。  しかし寝たきり生活を送るカミラが出来ることといえば、家の恥である彼女を疎んでいるであろう家族のために自らの死を願うことだった。  そんなある日願いが通じたのか、突然の熱病で静かに息を引き取ったカミラ。  彼女の意識が途切れる最後の瞬間、これで残された家族は皆喜んでくれるだろう……と思いきや、ある男性のおかげでカミラに新たな人生が始まり――!?

好きでした、さようなら

豆狸
恋愛
「……すまない」 初夜の床で、彼は言いました。 「君ではない。私が欲しかった辺境伯令嬢のアンリエット殿は君ではなかったんだ」 悲しげに俯く姿を見て、私の心は二度目の死を迎えたのです。 なろう様でも公開中です。

処理中です...