悠久の Madrugada〈マドゥルガダ〉 -蒼い闇- 《本編完結》「後日譚」連載開始しました

桜楽-sakura-

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La Madrugada 30 ー制裁その後 2ー # R18

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 兄は寝台に乗り上がると、ヘッドボードに背を預け、前をくつろげる。
「おいで、リシェ」
「はい、兄さま」

 ちゅ……

 弟は、兄の男根ペニスの先端に口づけ、嬉しそうに、口に含んだ。
 教え込まれたように、かりを舌でなぞり、裏をめる。

「リシェ様……のどの奥を開くようにして、お兄さまの男根ペニスを……奥まで受け入れて……しごいてごらんなさい。苦しくても……はずです……そう、上手ですよ」

 日陰シェイドは、弟に喉の奥まで使って奉仕するすべを教えた。

「ーー……っ、日陰シェイっ、」
「お叱りは後程。リシェ様もティゼに導かれた今が、覚えやすい」

 兄の唇を閉ざすように、日陰シェイドは指を当てたーーそれに、兄はガリっとみつく。

 日陰シェイドは、面白そうに唇をゆがめたが声には出さず、兄にみつかれてわずかに血がにじんだ指をひとめしてから、すっと手上げて兄の眼をふさいだ。

「眼を閉じて……逆らわずに感じてください、あるじ。そうすれば、イけます」

 兄は、長く息をき出すと、諦めて日陰シェイド誘導いざないに沿い、眼を閉じて、弟の口淫フェラが呼ぶ悦楽に意識をゆだねた。

「あぁ……いよ……リシェ、っ……じょう……ず、だ…………んっ……」

 兄は、弟の頭に手を置いたーーただ、強引に引き寄せることなく、弟の奉仕に任せた。

 ぎょくを柔らかくまれながら、弟の温かい口腔こうこう深くまで男根ペニスを含まれ、竿さおしごかれるのが、堪らなくい。

「は…………っ、い、よ……リシェ……」
 弟に教えたように兄も声を殺さず、快感を得ていることを弟に伝えてやる。

「リシェ様、ぎょくが上がってきたら頃合いです。強くすすって、手も使って少し竿をキツくしごいて……もう直ぐお兄さまの美味しいが飲めます」

「ーー……っ、くっ…………リ、シェ!」
 どくっどく……っ、と波打つように、兄は弟の口腔こうこうに精を放った。

「……リシェ様、全部飲んではいけませんよ。半分です。半分は、お兄さまに」

「ん……っ」

 弟は、コク……と、ひと口兄の精を飲み込むと、伸び上がって、兄に口づけて兄の精を口移した。

 兄は、口移された自分の精を飲み下して言った。
「自分のは旨くないな……だがリシェ、上手に兄さまをイかせられたな」
「はい、兄さま。リシェ、美味しかった」

 兄は苦笑しつつも、弟の頭をでてやった。

「イった時、良い表情おかおでしたよ、あるじ
「抜かせ」

 言ったことは本気だが、多分に揶揄からかいが含まれている日陰シェイドの感想を、眼をすがめてひと言で流した兄は、弟に寝るよううながした。

「満足したか? リシェ。……もう寝なさい」
「はい、兄さま……兄さまも?」
「兄さまも、です。あるじもお休みください。ーーリシェ様、痛いのを我慢なさいましたし、先ほどは頑張りましたから、お兄さまが枕になってくださるそうです」

「…………おいで、リシェ」
「はぁい。兄さま」
 兄は、日陰シェイドをひとにらみした後、弟を呼び、弟は喜びを隠さず微笑ほほえみ、兄の胸に顔を寄せた。
 兄は弟を緩く抱いて眼を閉じて言った。

「……覚えていろよ、日陰シェイ、お休み」
「……(?) ありがとうございました、日陰シェイ。お休みなさい」

「はい。あるじ、リシェ様、お休みなさいませ」
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