上 下
47 / 66

La Madrugada 30 ー制裁その後 2ー # R18

しおりを挟む
 兄は寝台に乗り上がると、ヘッドボードに背を預け、前をくつろげる。
「おいで、リシェ」
「はい、兄さま」

 ちゅ……

 弟は、兄の男根ペニスの先端に口づけ、嬉しそうに、口に含んだ。
 教え込まれたように、かりを舌でなぞり、裏をめる。

「リシェ様……のどの奥を開くようにして、お兄さまの男根ペニスを……奥まで受け入れて……しごいてごらんなさい。苦しくても……はずです……そう、上手ですよ」

 日陰シェイドは、弟に喉の奥まで使って奉仕するすべを教えた。

「ーー……っ、日陰シェイっ、」
「お叱りは後程。リシェ様もティゼに導かれた今が、覚えやすい」

 兄の唇を閉ざすように、日陰シェイドは指を当てたーーそれに、兄はガリっとみつく。

 日陰シェイドは、面白そうに唇をゆがめたが声には出さず、兄にみつかれてわずかに血がにじんだ指をひとめしてから、すっと手上げて兄の眼をふさいだ。

「眼を閉じて……逆らわずに感じてください、あるじ。そうすれば、イけます」

 兄は、長く息をき出すと、諦めて日陰シェイド誘導いざないに沿い、眼を閉じて、弟の口淫フェラが呼ぶ悦楽に意識をゆだねた。

「あぁ……いよ……リシェ、っ……じょう……ず、だ…………んっ……」

 兄は、弟の頭に手を置いたーーただ、強引に引き寄せることなく、弟の奉仕に任せた。

 ぎょくを柔らかくまれながら、弟の温かい口腔こうこう深くまで男根ペニスを含まれ、竿さおしごかれるのが、堪らなくい。

「は…………っ、い、よ……リシェ……」
 弟に教えたように兄も声を殺さず、快感を得ていることを弟に伝えてやる。

「リシェ様、ぎょくが上がってきたら頃合いです。強くすすって、手も使って少し竿をキツくしごいて……もう直ぐお兄さまの美味しいが飲めます」

「ーー……っ、くっ…………リ、シェ!」
 どくっどく……っ、と波打つように、兄は弟の口腔こうこうに精を放った。

「……リシェ様、全部飲んではいけませんよ。半分です。半分は、お兄さまに」

「ん……っ」

 弟は、コク……と、ひと口兄の精を飲み込むと、伸び上がって、兄に口づけて兄の精を口移した。

 兄は、口移された自分の精を飲み下して言った。
「自分のは旨くないな……だがリシェ、上手に兄さまをイかせられたな」
「はい、兄さま。リシェ、美味しかった」

 兄は苦笑しつつも、弟の頭をでてやった。

「イった時、良い表情おかおでしたよ、あるじ
「抜かせ」

 言ったことは本気だが、多分に揶揄からかいが含まれている日陰シェイドの感想を、眼をすがめてひと言で流した兄は、弟に寝るよううながした。

「満足したか? リシェ。……もう寝なさい」
「はい、兄さま……兄さまも?」
「兄さまも、です。あるじもお休みください。ーーリシェ様、痛いのを我慢なさいましたし、先ほどは頑張りましたから、お兄さまが枕になってくださるそうです」

「…………おいで、リシェ」
「はぁい。兄さま」
 兄は、日陰シェイドをひとにらみした後、弟を呼び、弟は喜びを隠さず微笑ほほえみ、兄の胸に顔を寄せた。
 兄は弟を緩く抱いて眼を閉じて言った。

「……覚えていろよ、日陰シェイ、お休み」
「……(?) ありがとうございました、日陰シェイ。お休みなさい」

「はい。あるじ、リシェ様、お休みなさいませ」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?

すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。 「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」 家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。 「私は母親じゃない・・・!」 そう言って家を飛び出した。 夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。 「何があった?送ってく。」 それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。 「俺と・・・結婚してほしい。」 「!?」 突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。 かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。 そんな彼に、私は想いを返したい。 「俺に・・・全てを見せて。」 苦手意識の強かった『営み』。 彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。 「いあぁぁぁっ・・!!」 「感じやすいんだな・・・。」 ※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。 ※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。 ※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。 ※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。 それではお楽しみください。すずなり。

異世界は『一妻多夫制』!?溺愛にすら免疫がない私にたくさんの夫は無理です!?

すずなり。
恋愛
ひょんなことから異世界で赤ちゃんに生まれ変わった私。 一人の男の人に拾われて育ててもらうけど・・・成人するくらいから回りがなんだかおかしなことに・・・。 「俺とデートしない?」 「僕と一緒にいようよ。」 「俺だけがお前を守れる。」 (なんでそんなことを私にばっかり言うの!?) そんなことを思ってる時、父親である『シャガ』が口を開いた。 「何言ってんだ?この世界は男が多くて女が少ない。たくさん子供を産んでもらうために、何人とでも結婚していいんだぞ?」 「・・・・へ!?」 『一妻多夫制』の世界で私はどうなるの!? ※お話は全て想像の世界になります。現実世界とはなんの関係もありません。 ※誤字脱字・表現不足は重々承知しております。日々精進いたしますのでご容赦ください。 ただただ暇つぶしに楽しんでいただけると幸いです。すずなり。

神官、触手育成の神託を受ける

彩月野生
BL
神官ルネリクスはある時、神託を受け、密かに触手と交わり快楽を貪るようになるが、傭兵上がりの屈強な将軍アロルフに見つかり、弱味を握られてしまい、彼と肉体関係を持つようになり、苦悩と悦楽の日々を過ごすようになる。 (誤字脱字報告不要)

イケメン彼氏は警察官!甘い夜に私の体は溶けていく。

すずなり。
恋愛
人数合わせで参加した合コン。 そこで私は一人の男の人と出会う。 「俺には分かる。キミはきっと俺を好きになる。」 そんな言葉をかけてきた彼。 でも私には秘密があった。 「キミ・・・目が・・?」 「気持ち悪いでしょ?ごめんなさい・・・。」 ちゃんと私のことを伝えたのに、彼は食い下がる。 「お願いだから俺を好きになって・・・。」 その言葉を聞いてお付き合いが始まる。 「やぁぁっ・・!」 「どこが『や』なんだよ・・・こんなに蜜を溢れさせて・・・。」 激しくなっていく夜の生活。 私の身はもつの!? ※お話の内容は全て想像のものです。現実世界とはなんら関係ありません。 ※表現不足は重々承知しております。まだまだ勉強してまいりますので温かい目で見ていただけたら幸いです。 ※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 では、お楽しみください。

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

双葉病院小児病棟

moa
キャラ文芸
ここは双葉病院小児病棟。 病気と闘う子供たち、その病気を治すお医者さんたちの物語。 この双葉病院小児病棟には重い病気から身近な病気、たくさんの幅広い病気の子供たちが入院してきます。 すぐに治って退院していく子もいればそうでない子もいる。 メンタル面のケアも大事になってくる。 当病院は親の付き添いありでの入院は禁止とされています。 親がいると子供たちは甘えてしまうため、あえて離して治療するという方針。 【集中して治療をして早く治す】 それがこの病院のモットーです。 ※この物語はフィクションです。 実際の病院、治療とは異なることもあると思いますが暖かい目で見ていただけると幸いです。

月の後宮~孤高の皇帝の寵姫~

真木
恋愛
新皇帝セルヴィウスが即位の日に閨に引きずり込んだのは、まだ十三歳の皇妹セシルだった。大好きだった兄皇帝の突然の行為に混乱し、心を閉ざすセシル。それから十年後、セシルの心が見えないまま、セルヴィウスはある決断をすることになるのだが……。

処理中です...