120 / 189
南方諸国編
120 ヨセム復興計画
しおりを挟む
カセーム王国ピステル王の肝入りでヨセム復興計画が実行に移された。
まずは、滅亡に至った原因の除去と将来の繁栄のための追加策が練られた。
滅亡の原因
・水不足
・港が無く海運業、漁業がない
・蝗害
つまり主体の農業に壊滅的な被害を受け、これをカバーする方法が無かったということだ。このうち、蝗害については俺が焼き尽くした後、発生していないとのことで除外。あとは水不足と港だ。どっちも、普通は簡単ではない。
「水不足についてだが、魔道具を使おうと思っている」ピステル自慢の魔道具だ。
「パタンで使ってる海水から水を作る魔道具か」これを使って野菜を作ったと聞いた。
「そう。ただ、これだけでは足りないだろう」とピステル。
「農業用水として常用は無理だろうな。コストが掛かり過ぎる」
副菜程度の栽培には使えても、穀物生産に使うほどではないということか。
「そうなんだよ」
「アブラビのような人工降雨山は、砂漠じゃ無理かもな」
「いや、砂漠じゃないよ。カセームに近い。それに、山も低いけどある」
「あるんだ。じゃ、多少は雨も降る?」
「そう。ただ、もう雨季なんだけど、あまり降ってないらしい」
「ああ、それだったら多少改善させられるかもな」
「そうか、ぜひ試してほしい。もう無人だから今なら何をやってもいい」
どこか、とんでもない事をやるようなニュアンスがあるが?
「わかった。後は漁業だけど、漁港を作ればいいか?」
これは、地球の知識を使った案はある。
「なに? 作れるのか? 漁港だぞ?」
「ああ、絶壁だと難しいが」
「普通の浜もあるよ。ただ、波が荒い」
「そうか、なら防波堤でなんとかなるだろ」
俺は、防波堤で囲った港を思い出していた。
「ぼうはてい?」
「あれ? この世界にはないのか? 波を抑えるための置き石みたいなものだ」
「ほう。それ、パタンでも試してもらえないだろうか?」
「パタンも? やってみてもいいが?」
「ぜひ頼む。うちも大きな港が欲しいからな」
そういえば、カセーム王国にも港が必要だった。
状況はカセームもヨセムもあまり変わらない。ただ、カセームのほうが他の国に近いというだけだった。
* * *
港を作るにあたり上空から神眼で確認した。
港が出来上がった後の輸送路などの環境も大切だ。
その後、船をつけられる水深か測定したり、桟橋の設置位置等を確認した。
「じゃ、ここから防波堤を立ち上げる」
「よろしく頼む」
防波堤は二本用意する。
もちろん海水で簡単に削れないような大きさの必要がある。海底を平たく攫って岩石集め、この岩石を溶かして固めたブロックを並べていく。
岩の硬さも十分にあるようだ。ぽんぽんと並べていった。二百メートルほど強固な防波堤を築いて、もう一つも同様に作った。まずまずだな。
「初めて見たけど、君ってやっぱり凄いんだな。さすがに神様だけはある」
呆然と見ていたピステルが再起動して言った。
「あ? こんなの使徒の時から出来るよ?」
「いや、そんな神様と使徒の力の違いなんて俺には分かんないけどさ。凄いよ」
「うん。まぁ、そうかもな。貰った力だけど」
「普通、貰えないよ」
「まぁな。普通とは言わない」
「だよな」
「で、これでいいか?」
「ああ、十分だよ。波が随分静かになった。これなら船を留められると思う」
「よし、じゃ、ヨセムもこれでいくか」
「うん。頼む」
* * *
まずは、ヨセム跡に行ってパタン同様に防波堤で港を作った。
立方体ブロックなので防波堤になると同時に船着き場にも出来る。
「よし。港はとりあえずこんなもんだろう」
「これ以上は、住民にやって貰おう」とピステルも満足気だ。
「次は水対策だな」
「どうするんだ?」
「あ? あの低い山を高くする」俺はそう言って、北に見える小山を指差した。
「な、なんだって?」
「俺は、別に山を吹っ飛ばすのが趣味な訳じゃないからな」
「山を作ることもあると。ま、吹っ飛ばすほうが多いけど?」
「まぁな。で、どのくらい高くするかだが」
「うん」
「どのくらい、水が足りないんだ?」
「ああ、確かに必要量ってものがあるな」
「そうだ。あまり正確にじゃなくていいけど、何日雨が降ってたのが何日に減ったとかの情報が欲しいな」
「なるほど。ちょっと、住民に聞いてみよう」
聞いてみたら、徐々にではあるが雨の日が半分程になったとのこと。
雨の量としては四分の一くらいになったらしい。元は雨季の一週間で三日は降っていたそうだ。確かに、それだけ減れば大打撃だろう。
「そんな、細かい調整できるのか?」ピステルは、尊敬するような目で言った。
「いや、無理だな」
「おいっ」
「無理と言うか分からない。調整可能な範囲にあるのかどうかすら分からない。ただ、過去の情報があれば、それを判定する目安にはなるだろ? ダメなら諦めて全く別の方法を考える必要がある。間違って逆効果ってのもあるからな」
「ああ、なるほど。手法が合ってるかどうかの目安か」
「そゆこと」
* * *
俺達は近くの山まで行った。
「ホントに小さい山だな。まぁいいか、これを三百メートルほど高くしてみよう。足りなかったらまた足せばいい」
そう言って、俺は周囲の岩を集めて溶かし海からの風を受けて効率よく冷やせるような形へと変形させた。つまり、この季節の風の向きに合わせたわけだ。
ピステルは防波堤の時よりさらに驚いた顔をしていたが、もう何も言わなかった。
「おおおおおっ、雲が出来始めたぞ」
ちょっと呆けていたが、雲が出来始めたら元気が出てきたようだ。
「うん、雨季だからな。雲くらい出来てくれないと始まらない」
「そうか。これが雨になるかどうかだな」
「そうだ。ま、戻って様子を見よう」
まぁ、戻っちゃったら普通は雨が降ったか見れないんだけど、俺には神眼があるからな。
結果から言うと、対策前の一週間で雨は一日だけしか降らなかったが、この対策後の一週間で三日間纏まって雨が降った。上出来だ。
たまたまかも知れないが悪化はしていないようだ。あとは、これで足りるかどうかだ。今年は雨季ももう終わりだから大量には降らないだろう。多すぎたら来年、山を削ろう。
「今年は足りないだろうが来年は大丈夫だろう。耕作地が、あの山の麓だから雨の水はそのまま地下水になる」
「さすがだな。リュウジ殿じゃなきゃ誰も出来ないよ」
「これで、期待通りになればいいんだが」
「そうだな。まぁ、今年は真水を作る魔道具もフル回転させるよ」
この結果をもって、避難している住民に説明をした。
「ほんとうに。ほんとうに、帰れるのですね。夢のようです。こんなに嬉しいことはありません」
「ピステル王に感謝します」
「いや、感謝ならリュウジ王だよ」
ピステルはそんなこと言うが、これはピステルの手柄だろう。
「はい。ありがとうございます、リュウジ王」
「これで、うまくいくことを願っているよ」
「はい。ご支援、決して無駄には致しません」
彼は、ヨセムの元王カール・ヨセムだ。今は国ではないので王は名乗っていないが、なかなかの人物のようだ。
* * *
その後、俺達はプロトタイプの神魔動飛行貨物船を使って何度かヨセムとパタンを往復して住民と物資を運搬した。
「このような運搬船があるなどとは思いもしませんでした。夢のようですね」
カール元王、さすがに驚いたようだ。まぁ、マッハ神魔動飛行船を遠目で見たりはしてるんだろうけど人や荷物を一気に運べる貨物船は初めてだからな。
「いや、実際のところ俺も驚いてるよ。これは便利なものを作ったな。これが、評議会で話していた貨物船なんだろ?」ピステルも予想以上だったらしい。
「そう。これなら普通の船としても使えるから、港をそのまま使えるんだよ。このヨセムや、パタンの港でも荷下ろしできるぞ」
「おお、それは素晴らしい。しかも、陸にも下せるとは驚きです」
「そこなんだよなぁ。リュウジ殿の凄いところは。普通なら、港が使えます……で、終わらせるところを、陸上でも使えるようにしちゃうんだから」
「まことに」
あ、うん。だって、うちの国には港はないからな。どうせ作るなら、うちの国でも使いたいし。
「ははは」
笑ってごまかす俺。
まずは、滅亡に至った原因の除去と将来の繁栄のための追加策が練られた。
滅亡の原因
・水不足
・港が無く海運業、漁業がない
・蝗害
つまり主体の農業に壊滅的な被害を受け、これをカバーする方法が無かったということだ。このうち、蝗害については俺が焼き尽くした後、発生していないとのことで除外。あとは水不足と港だ。どっちも、普通は簡単ではない。
「水不足についてだが、魔道具を使おうと思っている」ピステル自慢の魔道具だ。
「パタンで使ってる海水から水を作る魔道具か」これを使って野菜を作ったと聞いた。
「そう。ただ、これだけでは足りないだろう」とピステル。
「農業用水として常用は無理だろうな。コストが掛かり過ぎる」
副菜程度の栽培には使えても、穀物生産に使うほどではないということか。
「そうなんだよ」
「アブラビのような人工降雨山は、砂漠じゃ無理かもな」
「いや、砂漠じゃないよ。カセームに近い。それに、山も低いけどある」
「あるんだ。じゃ、多少は雨も降る?」
「そう。ただ、もう雨季なんだけど、あまり降ってないらしい」
「ああ、それだったら多少改善させられるかもな」
「そうか、ぜひ試してほしい。もう無人だから今なら何をやってもいい」
どこか、とんでもない事をやるようなニュアンスがあるが?
「わかった。後は漁業だけど、漁港を作ればいいか?」
これは、地球の知識を使った案はある。
「なに? 作れるのか? 漁港だぞ?」
「ああ、絶壁だと難しいが」
「普通の浜もあるよ。ただ、波が荒い」
「そうか、なら防波堤でなんとかなるだろ」
俺は、防波堤で囲った港を思い出していた。
「ぼうはてい?」
「あれ? この世界にはないのか? 波を抑えるための置き石みたいなものだ」
「ほう。それ、パタンでも試してもらえないだろうか?」
「パタンも? やってみてもいいが?」
「ぜひ頼む。うちも大きな港が欲しいからな」
そういえば、カセーム王国にも港が必要だった。
状況はカセームもヨセムもあまり変わらない。ただ、カセームのほうが他の国に近いというだけだった。
* * *
港を作るにあたり上空から神眼で確認した。
港が出来上がった後の輸送路などの環境も大切だ。
その後、船をつけられる水深か測定したり、桟橋の設置位置等を確認した。
「じゃ、ここから防波堤を立ち上げる」
「よろしく頼む」
防波堤は二本用意する。
もちろん海水で簡単に削れないような大きさの必要がある。海底を平たく攫って岩石集め、この岩石を溶かして固めたブロックを並べていく。
岩の硬さも十分にあるようだ。ぽんぽんと並べていった。二百メートルほど強固な防波堤を築いて、もう一つも同様に作った。まずまずだな。
「初めて見たけど、君ってやっぱり凄いんだな。さすがに神様だけはある」
呆然と見ていたピステルが再起動して言った。
「あ? こんなの使徒の時から出来るよ?」
「いや、そんな神様と使徒の力の違いなんて俺には分かんないけどさ。凄いよ」
「うん。まぁ、そうかもな。貰った力だけど」
「普通、貰えないよ」
「まぁな。普通とは言わない」
「だよな」
「で、これでいいか?」
「ああ、十分だよ。波が随分静かになった。これなら船を留められると思う」
「よし、じゃ、ヨセムもこれでいくか」
「うん。頼む」
* * *
まずは、ヨセム跡に行ってパタン同様に防波堤で港を作った。
立方体ブロックなので防波堤になると同時に船着き場にも出来る。
「よし。港はとりあえずこんなもんだろう」
「これ以上は、住民にやって貰おう」とピステルも満足気だ。
「次は水対策だな」
「どうするんだ?」
「あ? あの低い山を高くする」俺はそう言って、北に見える小山を指差した。
「な、なんだって?」
「俺は、別に山を吹っ飛ばすのが趣味な訳じゃないからな」
「山を作ることもあると。ま、吹っ飛ばすほうが多いけど?」
「まぁな。で、どのくらい高くするかだが」
「うん」
「どのくらい、水が足りないんだ?」
「ああ、確かに必要量ってものがあるな」
「そうだ。あまり正確にじゃなくていいけど、何日雨が降ってたのが何日に減ったとかの情報が欲しいな」
「なるほど。ちょっと、住民に聞いてみよう」
聞いてみたら、徐々にではあるが雨の日が半分程になったとのこと。
雨の量としては四分の一くらいになったらしい。元は雨季の一週間で三日は降っていたそうだ。確かに、それだけ減れば大打撃だろう。
「そんな、細かい調整できるのか?」ピステルは、尊敬するような目で言った。
「いや、無理だな」
「おいっ」
「無理と言うか分からない。調整可能な範囲にあるのかどうかすら分からない。ただ、過去の情報があれば、それを判定する目安にはなるだろ? ダメなら諦めて全く別の方法を考える必要がある。間違って逆効果ってのもあるからな」
「ああ、なるほど。手法が合ってるかどうかの目安か」
「そゆこと」
* * *
俺達は近くの山まで行った。
「ホントに小さい山だな。まぁいいか、これを三百メートルほど高くしてみよう。足りなかったらまた足せばいい」
そう言って、俺は周囲の岩を集めて溶かし海からの風を受けて効率よく冷やせるような形へと変形させた。つまり、この季節の風の向きに合わせたわけだ。
ピステルは防波堤の時よりさらに驚いた顔をしていたが、もう何も言わなかった。
「おおおおおっ、雲が出来始めたぞ」
ちょっと呆けていたが、雲が出来始めたら元気が出てきたようだ。
「うん、雨季だからな。雲くらい出来てくれないと始まらない」
「そうか。これが雨になるかどうかだな」
「そうだ。ま、戻って様子を見よう」
まぁ、戻っちゃったら普通は雨が降ったか見れないんだけど、俺には神眼があるからな。
結果から言うと、対策前の一週間で雨は一日だけしか降らなかったが、この対策後の一週間で三日間纏まって雨が降った。上出来だ。
たまたまかも知れないが悪化はしていないようだ。あとは、これで足りるかどうかだ。今年は雨季ももう終わりだから大量には降らないだろう。多すぎたら来年、山を削ろう。
「今年は足りないだろうが来年は大丈夫だろう。耕作地が、あの山の麓だから雨の水はそのまま地下水になる」
「さすがだな。リュウジ殿じゃなきゃ誰も出来ないよ」
「これで、期待通りになればいいんだが」
「そうだな。まぁ、今年は真水を作る魔道具もフル回転させるよ」
この結果をもって、避難している住民に説明をした。
「ほんとうに。ほんとうに、帰れるのですね。夢のようです。こんなに嬉しいことはありません」
「ピステル王に感謝します」
「いや、感謝ならリュウジ王だよ」
ピステルはそんなこと言うが、これはピステルの手柄だろう。
「はい。ありがとうございます、リュウジ王」
「これで、うまくいくことを願っているよ」
「はい。ご支援、決して無駄には致しません」
彼は、ヨセムの元王カール・ヨセムだ。今は国ではないので王は名乗っていないが、なかなかの人物のようだ。
* * *
その後、俺達はプロトタイプの神魔動飛行貨物船を使って何度かヨセムとパタンを往復して住民と物資を運搬した。
「このような運搬船があるなどとは思いもしませんでした。夢のようですね」
カール元王、さすがに驚いたようだ。まぁ、マッハ神魔動飛行船を遠目で見たりはしてるんだろうけど人や荷物を一気に運べる貨物船は初めてだからな。
「いや、実際のところ俺も驚いてるよ。これは便利なものを作ったな。これが、評議会で話していた貨物船なんだろ?」ピステルも予想以上だったらしい。
「そう。これなら普通の船としても使えるから、港をそのまま使えるんだよ。このヨセムや、パタンの港でも荷下ろしできるぞ」
「おお、それは素晴らしい。しかも、陸にも下せるとは驚きです」
「そこなんだよなぁ。リュウジ殿の凄いところは。普通なら、港が使えます……で、終わらせるところを、陸上でも使えるようにしちゃうんだから」
「まことに」
あ、うん。だって、うちの国には港はないからな。どうせ作るなら、うちの国でも使いたいし。
「ははは」
笑ってごまかす俺。
29
お気に入りに追加
582
あなたにおすすめの小説

明日を信じて生きていきます~異世界に転生した俺はのんびり暮らします~
みなと劉
ファンタジー
異世界に転生した主人公は、新たな冒険が待っていることを知りながらも、のんびりとした暮らしを選ぶことに決めました。
彼は明日を信じて、異世界での新しい生活を楽しむ決意を固めました。
最初の仲間たちと共に、未知の地での平穏な冒険が繰り広げられます。
一種の童話感覚で物語は語られます。
童話小説を読む感じで一読頂けると幸いです

元外科医の俺が異世界で何が出来るだろうか?~現代医療の技術で異世界チート無双~
冒険者ギルド酒場 チューイ
ファンタジー
魔法は奇跡の力。そんな魔法と現在医療の知識と技術を持った俺が異世界でチートする。神奈川県の大和市にある冒険者ギルド酒場の冒険者タカミの話を小説にしてみました。
俺の名前は、加山タカミ。48歳独身。現在、救命救急の医師として現役バリバリ最前線で馬車馬のごとく働いている。俺の両親は、俺が幼いころバスの転落事故で俺をかばって亡くなった。その時の無念を糧に猛勉強して医師になった。俺を育ててくれた、ばーちゃんとじーちゃんも既に亡くなってしまっている。つまり、俺は天涯孤独なわけだ。職場でも患者第一主義で同僚との付き合いは仕事以外にほとんどなかった。しかし、医師としての技量は他の医師と比較しても評価は高い。別に自分以外の人が嫌いというわけでもない。つまり、ボッチ時間が長かったのである意味コミ障気味になっている。今日も相変わらず忙しい日常を過ごしている。
そんなある日、俺は一人の少女を庇って事故にあう。そして、気が付いてみれば・・・
「俺、死んでるじゃん・・・」
目の前に現れたのは結構”チャラ”そうな自称 創造神。彼とのやり取りで俺は異世界に転生する事になった。
新たな家族と仲間と出会い、翻弄しながら異世界での生活を始める。しかし、医療水準の低い異世界。俺の新たな運命が始まった。
元外科医の加山タカミが持つ医療知識と技術で本来持つ宿命を異世界で発揮する。自分の宿命とは何か翻弄しながら異世界でチート無双する様子の物語。冒険者ギルド酒場 大和支部の冒険者の英雄譚。

【完結】前世の不幸は神様のミスでした?異世界転生、条件通りなうえチート能力で幸せです
yun.
ファンタジー
~タイトル変更しました~
旧タイトルに、もどしました。
日本に生まれ、直後に捨てられた。養護施設に暮らし、中学卒業後働く。
まともな職もなく、日雇いでしのぐ毎日。
劣悪な環境。上司にののしられ、仲のいい友人はいない。
日々の衣食住にも困る。
幸せ?生まれてこのかた一度もない。
ついに、死んだ。現場で鉄パイプの下敷きに・・・
目覚めると、真っ白な世界。
目の前には神々しい人。
地球の神がサボった?だから幸せが1度もなかったと・・・
短編→長編に変更しました。
R4.6.20 完結しました。
長らくお読みいただき、ありがとうございました。

異世界で魔法が使えるなんて幻想だった!〜街を追われたので馬車を改造して車中泊します!〜え、魔力持ってるじゃんて?違います、電力です!
あるちゃいる
ファンタジー
山菜を採りに山へ入ると運悪く猪に遭遇し、慌てて逃げると崖から落ちて意識を失った。
気が付いたら山だった場所は平坦な森で、落ちたはずの崖も無かった。
不思議に思ったが、理由はすぐに判明した。
どうやら農作業中の外国人に助けられたようだ。
その外国人は背中に背負子と鍬を背負っていたからきっと近所の農家の人なのだろう。意外と流暢な日本語を話す。が、言葉の意味はあまり理解してないらしく、『県道は何処か?』と聞いても首を傾げていた。
『道は何処にありますか?』と言ったら、漸く理解したのか案内してくれるというので着いていく。
が、行けども行けどもどんどん森は深くなり、不審に思い始めた頃に少し開けた場所に出た。
そこは農具でも置いてる場所なのかボロ小屋が数軒建っていて、外国人さんが大声で叫ぶと、人が十数人ゾロゾロと小屋から出てきて、俺の周りを囲む。
そして何故か縄で手足を縛られて大八車に転がされ……。
⚠️超絶不定期更新⚠️
転生社畜、転生先でも社畜ジョブ「書記」でブラック労働し、20年。前人未到のジョブレベルカンストからの大覚醒成り上がり!
nineyu
ファンタジー
男は絶望していた。
使い潰され、いびられ、社畜生活に疲れ、気がつけば死に場所を求めて樹海を歩いていた。
しかし、樹海の先は異世界で、転生の影響か体も若返っていた!
リスタートと思い、自由に暮らしたいと思うも、手に入れていたスキルは前世の影響らしく、気がつけば変わらない社畜生活に、、
そんな不幸な男の転機はそこから20年。
累計四十年の社畜ジョブが、遂に覚醒する!!
嵌められたオッサン冒険者、Sランクモンスター(幼体)に懐かれたので、その力で復讐しようと思います
ゆさま
ファンタジー
美少女パーティーにオヤジ狩りの標的にされ、生死の境をさまよっていたら、Sランクモンスターに懐かれてしまった、ベテランオッサン冒険者のお話。
懐いたモンスターが成長し、美女に擬態できるようになって迫ってきます。どうするオッサン!?

神の加護を受けて異世界に
モンド
ファンタジー
親に言われるまま学校や塾に通い、卒業後は親の進める親族の会社に入り、上司や親の進める相手と見合いし、結婚。
その後馬車馬のように働き、特別好きな事をした覚えもないまま定年を迎えようとしている主人公、あとわずか数日の会社員生活でふと、何かに誘われるように会社を無断で休み、海の見える高台にある、神社に立ち寄った。
そこで野良犬に噛み殺されそうになっていた狐を助けたがその際、野良犬に喉笛を噛み切られその命を終えてしまうがその時、神社から不思議な光が放たれ新たな世界に生まれ変わる、そこでは自分の意思で何もかもしなければ生きてはいけない厳しい世界しかし、生きているという実感に震える主人公が、力強く生きるながら信仰と奇跡にに導かれて神に至る物語。

斯くて少女は、新たな一歩を踏み出す
takosuke3
ファンタジー
〝出来損ない〟の烙印を押されたアレクシアの日々は、不遇の一言だった。挙句、彼女を虐げる者によって濡れ衣を着せられ、死刑宣告を受ける。
絶望の中で与えられた法具の転移術式によって難を逃れるも、アレクシアが飛ばされたのは敵国にして未知の只中だった。
未知の言葉、未知の文化、未知の文明、未知の価値観──それらを知っていく中で、アレクシアの閉ざされていた世界は、大きく広がっていく。
<2018年8月1日告知>
本日より、連載を開始します。
今作は、可能な限り短い間隔での更新に挑戦します。だいぶ粗が目立つと思いますので、気づいた点がございましたらご指摘をお願いします。
<2018年8月29日告知>
本日の更新で本編は完結いたします。以降は主な登場人物の紹介と補足を掲載していきます。
<2018年9月6日告知>
本日の更新をもちまして、当作品は完結といたします。短い間でしたが、お付き合いくださりありがとうございました。
なお、第11回ファンタジー小説大賞に応募しておりますので、よろしければ温かいご一票を・・・・・
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる