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第16章 主人公をロックオンした美女たち
100 のろいに対抗する手段 シルバー×紅丸=ゴールド
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19日目 AM 9:00 朝
《2日に一度の会議: 偶数日の予定、本日なし。
一番権利者: オルア。》
◇
絵美
「アリムさん、なにかしら?」
真々美
「なにをすればいい?」
アリム
「真々美の【妖刀斬 紅丸】のちからを、
絵美様が持つ【シルバーソードの試作品】に
覚えさせて欲しいです。」
妖刀斬 紅丸
「拙者のちからをでござるか?」
アリム
「そうです。
みなさん、お願いできますか?」
絵美
「わたしと真々美が剣の打ち合いをすればいいのかしら?」
アリム
「えー、申し上げにくいのですが、シルバーソード試作品では粉々 になってしまいます。」
絵美
「竜くんが作った剣を馬鹿にしているの?」
アリム
「いいえ、ちがいます。
ご説明いたします。 絵美様。
シルバーソードは、現実界にあるものは、なんでも切れます。」
絵美
「分かっているじゃない。」
アリム
「しかし、それ以外のもの、目に見えないものは切れません。
例えば、光、風、霊体、妖力、呪力、電波、放射線などは切れません。
ですから、シルバーソードの対となる【ゴールドソード】を開発して切ろうと考えました。
前世のボクである竜くんは、【ゴールドソード】製作のためのヒントが欲しいと考えているはずです。」
真々美
「【妖刀斬 紅丸】は切れるのか?」
アリム
「切れるはずです。
ですよね。 紅丸。」
紅丸
「そのとおりですじゃ。
ただし、ひとの縁だけは切れません。」
アリム
「良かったね。
人と人の縁を切ってしまったら、神々の怒りを買うからね。」
紅丸
「その可能性が高いですな。
ところで、拙者は、どうすれば良いのでござるか?
打ち合ったら駄目となると、さわるだけでござるか?」
アリム
「その通りだよ。
ほんの1秒、目が瞬きするくらいの一瞬だけで十分だ。
それを、やすみを入れながら、合計3回お願いします。」
紅丸
「ふむ、お安い御用でござる。」
絵美
「なんだか気に入らないけれど、わたしは、どうするの?」
アリム
「シルバーソードの愛情エネルギーを満タンにして、剣を構えてください。」
絵美
「構えるだけでいいの?
もしかして、記録を取るためのログ装置が、シルバーソードについていますか?」
アリム
「ついているはずです。
としか言えないです。
シルバーソードの仕組みについては分からないので、説明できないです。」
絵美
「前世の記憶は、完全ではないのね。」
アリム
「おしゃるとおりです。
物語のあらすじを知っている程度と思っていただければ、助かります。」
絵美
「まあ、竜くんのためになるなら、やっておいて、損はないわね。
真々美、紅丸さん、協力をお願いできるかな?」
真々美
「ああ、もちろん。」
紅丸
「もちろんでござる。」
◇
アリム
「それでは、絵美様、シルバーソードを縦切りに構えて頂けますか?」
絵美
「これでいい?」
アリム
「はい、そのままで止まってください。
エネルギー充填も満タンですか?」
絵美
「ええ、もちろん。」
アリム
「ありがとう。
真々美も同じように構えてくれますか?」
真々美
「これでいいか?」
アリム
「そうです。
真々美は、そのまま、ゆっくりと近づいて、シルバーソードのエネルギー膜の外側に、紅丸を少しだけ触れさせてくれますか?」
真々美はアリムが言うとおりにした。
剣と剣が打ち合ったとき、
「バシュウーーー」
という音がして、シルバーソードのエネルギー膜が消え去った。
絵美
「えぅ? ほんの一瞬よね。」
アリム
「そうですね。
紅丸に吸い取られたというか? 吹き飛ばされたというか?
絵美、もう一度、シルバーソードのエネルギーを充填してください。」
絵美
「えっ、ええ。」
絵美はアリムに言われたとおりにした。
2回目、3回目も同じ結果だった。
真々美
「すごいな。 紅丸は。」
紅丸
「まあ、当然でござるな。
現実界の力しか込められていない刀のようですからな。
わたしは、現実界の外にある【幻魔界】の力も持っていますから。」
絵美
「アリム、せっかくだから、シルバーソードの力を全部試してもいいかな?」
アリム
「もしかして、
真空導波と
空を割る雷
のことですか?」
絵美
「剣撃である真空導波は大丈夫かもしれませんが、
落雷を呼ぶ【キュワールサ】は無理だと思います。
紅丸、どうですか?」
紅丸
「真々美と打合せする時間をもらえますか?」
アリム
「絵美、時間をくれますか?」
絵美
「どうぞ、その間に、シルバーソードに愛情エネルギーを追加しておきます。」
紅丸は真々美になにかを説明していた。
真々美は、刀の柄の刃から遠い部分と、
鞘の丸い突起を側面から見ている。
真々美
「またせたな。
絵美、アリム。
準備ができた。」
絵美
「じゃあ、いくわよ。
真々美。
『シルバーソード 真空導波』」
高さ2m幅30cmの衝撃波が地上を走り、真々美に向かって行った。
真々美
「『相殺波』」
『シルバーソード 真空導波』は、かき消された。
しかも、余波が絵美を傷つけることもなかった。
紅丸
「加減は難しいでござるが、対戦相手の技を打ち消すことで、こちらの力量をわからせるときに重宝する技でござる。」
絵美
「たしかに戦意が喪失するでしょうね。
つぎは、【キュワールサ】を試したいけれど、本当に大丈夫なの?」
紅丸
「できれば、落とす雷は1本だけにして欲しいでござる。」
絵美
「わかったわ。
それくらいの手加減はするわ。」
紅丸
「かたじけないでござる。」
絵美
「『空を割るいかづち、キュワールサ』」
真々美は、【妖刀斬 紅丸】の柄の先端にある金属球を、鞘の丸い突起の側面に当ててから、鞘の下部分を地面に突き刺した。
真々美
「『大地封印』」
雷対策の避雷針の原理で、キュワールサの落雷の電気エネルギーを大地に流した。
その結果、真々美は、無傷でノーダメージだった。
真々美
「すごいな、紅丸は」
紅丸
「真々美の助力があればこそでござる。」
絵美
「こんなに強力な武器が、モンテハート大侯爵のコレクションにあったなんて。
のこりのコレクションについても、くわしく調べるべきね。」
冬香
「モンテハート大侯爵の脳内をスキャンコピーしておくべきでした。」
オルア
「霊を口寄せして、聞き出したいわね。」
絵美
「まあ、そのためにも、お泊り会を開催しなくてはね。」
真々美、冬香、オルア こころの声
『どんな関係があるのだろう?』
アリム こころの声
『霊を口寄せできる者との知り合いを、お泊り会に呼びたいのかな?』
◇
5人で残りの家事を片づけてから、昼ご飯を食べたのだった。
【読者様へ】
あなたの10秒で、この作品にパワーをください。
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一番権利者: オルア。》
◇
絵美
「アリムさん、なにかしら?」
真々美
「なにをすればいい?」
アリム
「真々美の【妖刀斬 紅丸】のちからを、
絵美様が持つ【シルバーソードの試作品】に
覚えさせて欲しいです。」
妖刀斬 紅丸
「拙者のちからをでござるか?」
アリム
「そうです。
みなさん、お願いできますか?」
絵美
「わたしと真々美が剣の打ち合いをすればいいのかしら?」
アリム
「えー、申し上げにくいのですが、シルバーソード試作品では粉々 になってしまいます。」
絵美
「竜くんが作った剣を馬鹿にしているの?」
アリム
「いいえ、ちがいます。
ご説明いたします。 絵美様。
シルバーソードは、現実界にあるものは、なんでも切れます。」
絵美
「分かっているじゃない。」
アリム
「しかし、それ以外のもの、目に見えないものは切れません。
例えば、光、風、霊体、妖力、呪力、電波、放射線などは切れません。
ですから、シルバーソードの対となる【ゴールドソード】を開発して切ろうと考えました。
前世のボクである竜くんは、【ゴールドソード】製作のためのヒントが欲しいと考えているはずです。」
真々美
「【妖刀斬 紅丸】は切れるのか?」
アリム
「切れるはずです。
ですよね。 紅丸。」
紅丸
「そのとおりですじゃ。
ただし、ひとの縁だけは切れません。」
アリム
「良かったね。
人と人の縁を切ってしまったら、神々の怒りを買うからね。」
紅丸
「その可能性が高いですな。
ところで、拙者は、どうすれば良いのでござるか?
打ち合ったら駄目となると、さわるだけでござるか?」
アリム
「その通りだよ。
ほんの1秒、目が瞬きするくらいの一瞬だけで十分だ。
それを、やすみを入れながら、合計3回お願いします。」
紅丸
「ふむ、お安い御用でござる。」
絵美
「なんだか気に入らないけれど、わたしは、どうするの?」
アリム
「シルバーソードの愛情エネルギーを満タンにして、剣を構えてください。」
絵美
「構えるだけでいいの?
もしかして、記録を取るためのログ装置が、シルバーソードについていますか?」
アリム
「ついているはずです。
としか言えないです。
シルバーソードの仕組みについては分からないので、説明できないです。」
絵美
「前世の記憶は、完全ではないのね。」
アリム
「おしゃるとおりです。
物語のあらすじを知っている程度と思っていただければ、助かります。」
絵美
「まあ、竜くんのためになるなら、やっておいて、損はないわね。
真々美、紅丸さん、協力をお願いできるかな?」
真々美
「ああ、もちろん。」
紅丸
「もちろんでござる。」
◇
アリム
「それでは、絵美様、シルバーソードを縦切りに構えて頂けますか?」
絵美
「これでいい?」
アリム
「はい、そのままで止まってください。
エネルギー充填も満タンですか?」
絵美
「ええ、もちろん。」
アリム
「ありがとう。
真々美も同じように構えてくれますか?」
真々美
「これでいいか?」
アリム
「そうです。
真々美は、そのまま、ゆっくりと近づいて、シルバーソードのエネルギー膜の外側に、紅丸を少しだけ触れさせてくれますか?」
真々美はアリムが言うとおりにした。
剣と剣が打ち合ったとき、
「バシュウーーー」
という音がして、シルバーソードのエネルギー膜が消え去った。
絵美
「えぅ? ほんの一瞬よね。」
アリム
「そうですね。
紅丸に吸い取られたというか? 吹き飛ばされたというか?
絵美、もう一度、シルバーソードのエネルギーを充填してください。」
絵美
「えっ、ええ。」
絵美はアリムに言われたとおりにした。
2回目、3回目も同じ結果だった。
真々美
「すごいな。 紅丸は。」
紅丸
「まあ、当然でござるな。
現実界の力しか込められていない刀のようですからな。
わたしは、現実界の外にある【幻魔界】の力も持っていますから。」
絵美
「アリム、せっかくだから、シルバーソードの力を全部試してもいいかな?」
アリム
「もしかして、
真空導波と
空を割る雷
のことですか?」
絵美
「剣撃である真空導波は大丈夫かもしれませんが、
落雷を呼ぶ【キュワールサ】は無理だと思います。
紅丸、どうですか?」
紅丸
「真々美と打合せする時間をもらえますか?」
アリム
「絵美、時間をくれますか?」
絵美
「どうぞ、その間に、シルバーソードに愛情エネルギーを追加しておきます。」
紅丸は真々美になにかを説明していた。
真々美は、刀の柄の刃から遠い部分と、
鞘の丸い突起を側面から見ている。
真々美
「またせたな。
絵美、アリム。
準備ができた。」
絵美
「じゃあ、いくわよ。
真々美。
『シルバーソード 真空導波』」
高さ2m幅30cmの衝撃波が地上を走り、真々美に向かって行った。
真々美
「『相殺波』」
『シルバーソード 真空導波』は、かき消された。
しかも、余波が絵美を傷つけることもなかった。
紅丸
「加減は難しいでござるが、対戦相手の技を打ち消すことで、こちらの力量をわからせるときに重宝する技でござる。」
絵美
「たしかに戦意が喪失するでしょうね。
つぎは、【キュワールサ】を試したいけれど、本当に大丈夫なの?」
紅丸
「できれば、落とす雷は1本だけにして欲しいでござる。」
絵美
「わかったわ。
それくらいの手加減はするわ。」
紅丸
「かたじけないでござる。」
絵美
「『空を割るいかづち、キュワールサ』」
真々美は、【妖刀斬 紅丸】の柄の先端にある金属球を、鞘の丸い突起の側面に当ててから、鞘の下部分を地面に突き刺した。
真々美
「『大地封印』」
雷対策の避雷針の原理で、キュワールサの落雷の電気エネルギーを大地に流した。
その結果、真々美は、無傷でノーダメージだった。
真々美
「すごいな、紅丸は」
紅丸
「真々美の助力があればこそでござる。」
絵美
「こんなに強力な武器が、モンテハート大侯爵のコレクションにあったなんて。
のこりのコレクションについても、くわしく調べるべきね。」
冬香
「モンテハート大侯爵の脳内をスキャンコピーしておくべきでした。」
オルア
「霊を口寄せして、聞き出したいわね。」
絵美
「まあ、そのためにも、お泊り会を開催しなくてはね。」
真々美、冬香、オルア こころの声
『どんな関係があるのだろう?』
アリム こころの声
『霊を口寄せできる者との知り合いを、お泊り会に呼びたいのかな?』
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5人で残りの家事を片づけてから、昼ご飯を食べたのだった。
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