103 / 209
第16章 主人公をロックオンした美女たち
101 【挿絵】 オルアが一番を宣言した日
しおりを挟む
19日目 PM 13:00 昼
《2日に一度の会議: 偶数日の予定、本日なし。
一番権利者: オルア。》
◇
アリム
「土曜日のお昼かあ。
久しぶりにテニスをしたいなあ。」
絵美
「いいね。
わたしも身体を動かしたいわ。」
真々美
「そうだな?
賭けをしようか?」
冬香
「なにを賭けるの?」
オルア
「お金や宝物を賭けることは良くないわ。
ギャンブル禁止でしょ。」
絵美
「もちろんよ。
ねえ、真々美。」
真々美
「もちろんだ。
負けても恨まなくて済むものを賭けよう。」
冬香
「とすると、いつものアレを賭けるのね。」
オルア
「アレって、なあに?」
アリム
「ねえ、ボクも話に入れてよお。」
絵美は立ち上がって、ボクの後ろから抱きついてきた。
絵美
「アリムさんとわたしは、まだ無理だけれど。
そのうちというか、わたしがカセイダード本星に帰るまでには、賭け合える仲になりたいわ。」
真々美
「そうだな。
絵美、がんばってくれ。」
絵美
「まかせて!
みんなも応援してね。」
オルア
「話が見えないわ。」
冬香
「愛情交換の時に、最初に、
【攻め】をするか?
【受け】をするか?
を選ぶ権利を賭けるのよ。」
オルア
「なるほどね。
負けても恨まなくて済むけれど、勝ちたいわね。」
絵美
「アリムさん、わかったかな?
アリムさんも強制参加だからね。
でも、安心してね。
アリムさんの意思は、わたしがカセイダード本星に帰る1週間前までは、尊重するから。」
アリム
「それを過ぎたら、どうするの?」
絵美
「全力で誘惑するわ。
それでもダメなら、押し倒すわ。」
アリム
「絵美さん、あせらなくても大丈夫だよ。
ボクの攻略には、ひと月も掛からないよ。」
オルア
「アリム、ちょっとこっちへ。」
オルアは、アリムを引き寄せてキスをした。
オルア
「アリム、気分よくしているところに水をさすけれどね。
あなたの一番は私。」
アリム
「うん、オルアのことが一番すきだよ。」
オルア
「本当に理解しているの?
わたしがアリムを一番あいしているの!
アリムも一番にわたしを愛してね。」
アリム
「もちろんだよ。
出会ったときから、ボクの一番はオルアだよ。
おはようからおやすみまで、いっしょにいてくれたのに、わかってくれないの?」
オルア
「何回も確かめたくなるわ。
アリムだって、戸締りをしたか何度も確認したくなるよね。」
アリム
「よく分かったよ。」
オルア
「よろしい。
では、恋の認め印をお願いします。
ほら、ここに。
みんなが見ている前で。」
オルアは、上を向いて、自分のくちびるを指さした。
ボクは、オルアとキスをした。
◇
テニスの結果は、ボクのぼろ負けだった。
絵美、真々美、冬香、オルアの4人は、上手すぎた。
サービスエース、レシーブエースを連発していた。
でも、それは、ボクが対戦相手ではないとき限定だった。
ボクのサーブの威力が弱いと知った絵美たちは、手加減してくれた。
つまり、ボクがミスするまで、ラリーを続けてくれた。
アリム
「参りました。」
絵美
「よく、がんばったわね。
負けても、ふてくされないところが素敵よ。」
真々美
「確かにな。
自分よりも優秀な女性を前にしても、気分を悪くしないから助かる。
能ある鷹は爪を隠す
なんて、気遣いをしなくて済むから、こちらも気が楽だ。」
冬香
「多くの男性は、どうして女性より上でいたいと思うのかしらね。
そういう負の感情がないから、アリムはいいわね。」
オルア
「相手の得意分野を好ましいと思う余裕が欲しいわよね。」
アリム
「身体が、もうクタクタだよ。
うっ? ちょっと待って。」
ボクは靴を脱いで、足を引っ張ったり、揉んだりしていた。
オルア
「アリム、足が釣ったの?」
アリム
「うん、そうだよ。
い、痛い。」
絵美
「じゃあ、手分けしましょうか?」
絵美と真々美は片足ずつ、引っ張ってくれた。
冬香とオルアは、太ももの張りを解してくれた。
アリム
「みんな、ありがとう。
なんて、ぜいたくな介抱だろう。」
絵美
「アリムは、シクペリアで一番しあわせな男性よね。」
真々美
「そうだな。
大宇宙の幸せ者が100万人あつまっても、アリムより幸せな者はいないな。」
冬香
「アリム、理解してるわよね。」
アリム
「もちろんだよ。」
ボクは、オルアがなにかを考え込んでいる気がした。
アリム
「オルア、どうしたの?」
オルア
「わたしと毎朝、走りましょうね。」
アリム
「よろしくお願いします。」
オルア
「治るまでは安静にしてもうらうからね。
運動不足を解消してから、身体を鍛えましょうね。」
オルア こころの声
『絵美様、真々美、冬香に大事にされることはとても良いことだけれど、妬けるのよね。』
◇
晩ごはんと夜の歯磨きを済ませてから、ボクの部屋でオルアと過ごした。
オルア
「アリム、テニスでは攻められぱなしだったわね。
受け続けて大変だったでしょ。」
アリム
「そうだね。」
オルア
「というわけで、夜の愛情交換は、アリムの【攻め】から始めたいわ。
さあ、来てください。アリム。」
アリム
「オルア、ボクの愛を受け取めてください。」
ボクは、オルアと朝まで仲良くしたのだった。
【読者様へ】
あなたの10秒で、この作品にパワーをください。
「お気に入りに追加」 【 ↓ 】 お願いします。
《2日に一度の会議: 偶数日の予定、本日なし。
一番権利者: オルア。》
◇
アリム
「土曜日のお昼かあ。
久しぶりにテニスをしたいなあ。」
絵美
「いいね。
わたしも身体を動かしたいわ。」
真々美
「そうだな?
賭けをしようか?」
冬香
「なにを賭けるの?」
オルア
「お金や宝物を賭けることは良くないわ。
ギャンブル禁止でしょ。」
絵美
「もちろんよ。
ねえ、真々美。」
真々美
「もちろんだ。
負けても恨まなくて済むものを賭けよう。」
冬香
「とすると、いつものアレを賭けるのね。」
オルア
「アレって、なあに?」
アリム
「ねえ、ボクも話に入れてよお。」
絵美は立ち上がって、ボクの後ろから抱きついてきた。
絵美
「アリムさんとわたしは、まだ無理だけれど。
そのうちというか、わたしがカセイダード本星に帰るまでには、賭け合える仲になりたいわ。」
真々美
「そうだな。
絵美、がんばってくれ。」
絵美
「まかせて!
みんなも応援してね。」
オルア
「話が見えないわ。」
冬香
「愛情交換の時に、最初に、
【攻め】をするか?
【受け】をするか?
を選ぶ権利を賭けるのよ。」
オルア
「なるほどね。
負けても恨まなくて済むけれど、勝ちたいわね。」
絵美
「アリムさん、わかったかな?
アリムさんも強制参加だからね。
でも、安心してね。
アリムさんの意思は、わたしがカセイダード本星に帰る1週間前までは、尊重するから。」
アリム
「それを過ぎたら、どうするの?」
絵美
「全力で誘惑するわ。
それでもダメなら、押し倒すわ。」
アリム
「絵美さん、あせらなくても大丈夫だよ。
ボクの攻略には、ひと月も掛からないよ。」
オルア
「アリム、ちょっとこっちへ。」
オルアは、アリムを引き寄せてキスをした。
オルア
「アリム、気分よくしているところに水をさすけれどね。
あなたの一番は私。」
アリム
「うん、オルアのことが一番すきだよ。」
オルア
「本当に理解しているの?
わたしがアリムを一番あいしているの!
アリムも一番にわたしを愛してね。」
アリム
「もちろんだよ。
出会ったときから、ボクの一番はオルアだよ。
おはようからおやすみまで、いっしょにいてくれたのに、わかってくれないの?」
オルア
「何回も確かめたくなるわ。
アリムだって、戸締りをしたか何度も確認したくなるよね。」
アリム
「よく分かったよ。」
オルア
「よろしい。
では、恋の認め印をお願いします。
ほら、ここに。
みんなが見ている前で。」
オルアは、上を向いて、自分のくちびるを指さした。
ボクは、オルアとキスをした。
◇
テニスの結果は、ボクのぼろ負けだった。
絵美、真々美、冬香、オルアの4人は、上手すぎた。
サービスエース、レシーブエースを連発していた。
でも、それは、ボクが対戦相手ではないとき限定だった。
ボクのサーブの威力が弱いと知った絵美たちは、手加減してくれた。
つまり、ボクがミスするまで、ラリーを続けてくれた。
アリム
「参りました。」
絵美
「よく、がんばったわね。
負けても、ふてくされないところが素敵よ。」
真々美
「確かにな。
自分よりも優秀な女性を前にしても、気分を悪くしないから助かる。
能ある鷹は爪を隠す
なんて、気遣いをしなくて済むから、こちらも気が楽だ。」
冬香
「多くの男性は、どうして女性より上でいたいと思うのかしらね。
そういう負の感情がないから、アリムはいいわね。」
オルア
「相手の得意分野を好ましいと思う余裕が欲しいわよね。」
アリム
「身体が、もうクタクタだよ。
うっ? ちょっと待って。」
ボクは靴を脱いで、足を引っ張ったり、揉んだりしていた。
オルア
「アリム、足が釣ったの?」
アリム
「うん、そうだよ。
い、痛い。」
絵美
「じゃあ、手分けしましょうか?」
絵美と真々美は片足ずつ、引っ張ってくれた。
冬香とオルアは、太ももの張りを解してくれた。
アリム
「みんな、ありがとう。
なんて、ぜいたくな介抱だろう。」
絵美
「アリムは、シクペリアで一番しあわせな男性よね。」
真々美
「そうだな。
大宇宙の幸せ者が100万人あつまっても、アリムより幸せな者はいないな。」
冬香
「アリム、理解してるわよね。」
アリム
「もちろんだよ。」
ボクは、オルアがなにかを考え込んでいる気がした。
アリム
「オルア、どうしたの?」
オルア
「わたしと毎朝、走りましょうね。」
アリム
「よろしくお願いします。」
オルア
「治るまでは安静にしてもうらうからね。
運動不足を解消してから、身体を鍛えましょうね。」
オルア こころの声
『絵美様、真々美、冬香に大事にされることはとても良いことだけれど、妬けるのよね。』
◇
晩ごはんと夜の歯磨きを済ませてから、ボクの部屋でオルアと過ごした。
オルア
「アリム、テニスでは攻められぱなしだったわね。
受け続けて大変だったでしょ。」
アリム
「そうだね。」
オルア
「というわけで、夜の愛情交換は、アリムの【攻め】から始めたいわ。
さあ、来てください。アリム。」
アリム
「オルア、ボクの愛を受け取めてください。」
ボクは、オルアと朝まで仲良くしたのだった。
【読者様へ】
あなたの10秒で、この作品にパワーをください。
「お気に入りに追加」 【 ↓ 】 お願いします。
10
お気に入りに追加
117
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』

手が届かないはずの高嶺の花が幼馴染の俺にだけベタベタしてきて、あと少しで我慢も限界かもしれない
みずがめ
恋愛
宮坂葵は可愛くて気立てが良くて社長令嬢で……あと俺の幼馴染だ。
葵は学内でも屈指の人気を誇る女子。けれど彼女に告白をする男子は数える程度しかいなかった。
なぜか? 彼女が高嶺の花すぎたからである。
その美貌と肩書に誰もが気後れしてしまう。葵に告白する数少ない勇者も、ことごとく散っていった。
そんな誰もが憧れる美少女は、今日も俺と二人きりで無防備な姿をさらしていた。
幼馴染だからって、とっくに体つきは大人へと成長しているのだ。彼女がいつまでも子供気分で困っているのは俺ばかりだった。いつかはわからせなければならないだろう。
……本当にわからせられるのは俺の方だということを、この時点ではまだわかっちゃいなかったのだ。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。

俺が異世界帰りだと会社の後輩にバレた後の話
猫野 ジム
ファンタジー
会社員(25歳・男)は異世界帰り。現代に帰って来ても魔法が使えるままだった。
バレないようにこっそり使っていたけど、後輩の女性社員にバレてしまった。なぜなら彼女も異世界から帰って来ていて、魔法が使われたことを察知できるから。
『異世界帰り』という共通点があることが分かった二人は後輩からの誘いで仕事終わりに食事をすることに。職場以外で会うのは初めてだった。果たしてどうなるのか?
※ダンジョンやバトルは無く、現代ラブコメに少しだけファンタジー要素が入った作品です
※カクヨム・小説家になろうでも公開しています
欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します
ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!!
カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる