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早すぎるセカンドライフが始まりました

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「危ない!」

私が猫を助けようと道路に飛び出し、車に轢かれて話は終わり……ませんでした。目が覚めたら豪華なベッド。豪奢なシャンデリア。どういうこと?

「もうすぐ学校ですよ。マリアンヌ様」

「……え?」

私はベッドから降りて姿見を見た。あの乙女ゲーム"夢と幻想"の「マリアンヌ・エル・ウィンレイド」じゃない!?主人公の邪魔をするも、国のために二丁拳銃を武器に世をただしたらしい。え、二周目裏ダンジョンで主人公の敵で倒されるのよね一度。

「マリアンヌ様、今日から王立学院の学生ですよ」

「あなたは……私の世話役のアリアよね。よろしく」

始業式のレベル測定が入った。確かこのときに既にレベル二〇〇だったような。悪目立ちしたくないな。
水晶に手をかざすとレベルと適正魔法属性が出るのだが、マリアンヌは全属性適正ありレベル二〇〇だったような気がする。

「……え」

「これ、バグってません?」

何度やってもこの結果で原作通りになってしまった。

初めての学校で早速浮いてしまった。それをアリアに話したら、お嬢様は戦闘狂……それも悪徳貴族限定というとんでもない奴だった。
ヒロインにボコられるまでずっと悪徳貴族狩りをしていて気がついたらこうなっていたらしい。

翌日。初めての授業。歴史の授業について習ったけど、そこについては予習しなきゃなんともならなかった。実技はいきなり当代最強と言われるれる剣士エリウッドと戦う事に。弱いから加減しないと。

「おりゃあああ」

「ぬる……」

一歩後ろに下がって、剣撃を避け真空波で返した。レベル五と二〇〇じゃこうなるよね。エリウッドは医務室に運ばれ先生は帰ってこなかった。

こうして私の無双ライフが始まった。
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