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第8章 新たなる地へ
次なる国「デュランダルの地へ
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地図を見る限り、古い遺跡は点在しているが、これといって重要なものはなさそうだと判断し、今度はデュランダル領土内へ向かうことにした。
デモンズスピリッツにメイクトゥルー。
この2つ以外にもおそらくはデュランダル領土内にも違うものが存在すると確信していた。
二人は荷物をまとめるとリンドス村をあとにしてデュランダル領土内の、ここから一番近い村に行くことにした。
馬で向かう道中、戦争だろうか、時おり爆発音が聞こえてきている。
「小競り合いでもしてるんかな?戦争なんてくだらんな。俺たちがいなくなってから、どうなってるんだろうな。まあ今はどうでもいいか」
「そうね。私たちがいなくなって、また均衡が崩れないで互角の小競り合いでもしてるんじゃないかしら。アリシアには気が引けるけど、まあ今はそれどころじゃないし・・・いいか」
デュランダル領土内までは、かなりの距離があることから、馬を休める必要があった。
馬が倒れてしまったら元も子もない。
森の中で川が流れているところが見えたのでそこで一休みをすることにした。
馬を休めている間に、和人と涼音もリンドス村で買った食料を取り出して昼食をとった。
「日が落ちる前には村に付かないとまずいわね。なんか、おやくそくで夜になると魔物が出るとかなったら面倒だしね」
「そそ、ラノベにもありがちなんだよなー。夜になるとゴブリンやリザードマンが出るパターンのストーリーがいっぱいあるぞー。俺のラノベ談でも聞くか?」
涼音はジト目で心の中で「ヲタクが」と思っていた。
無視して涼音は地図を広げて指をさした。
「次の村はコリン村ね。ここからそんなに遠くはないわ。日が落ちる前には着くんじゃないかしら。馬も水飲んだり草食べたりしてたし休まった頃だし、そろそろ出発しようか」
二人は馬にまたがり、コリン村へと出発した。
小一時間ほど経つと、涼音が指をさす方向に村らしきものが見えてきた。
「たぶんあそこね。コリン村。急ぎましょ」
馬を走らせると村の入り口が見えた。
そこには見張り番だろうか、二人の槍を持つ兵士が立っていた。
二人の兵士は槍で行く手をふさいで村に入るためにはお金を払う必要があるらしい。
払わないと入れないことから、渋々兵士にお金を渡した。
「多分、腐った領主でもいるんだろうな。村にしては、そこそこ大きいから貴族が領主なのかな?」
「デュランダルのことならアリシアから少しだけ話を聞いているわ。貴族が領主をしている村があって重税を課している街や村があるらしいわ。アリシアは良く見回りに出て領主たちに圧をかけていたみたい。その対処に大分困っていたわ。中には奴隷を闇市で売ってるって話も聞いたことがあるわ」
二人はとりあえず、宿屋を探し、そこで一夜を過ごすことにした。
部屋を借りた二人は食事をとるために食堂へと向かった。
そこで村のことを聞くと前任の領主が国王の命で戦に出ることになり、そこで戦死をして新しく領主になった貴族が重税を課しているとか。
宿代も食事代もヴァリアス領土のラリサ村に比べると倍の金額だった。
二人は食堂で食事をしながら、コリン村の現状について話し合った。
食堂には冒険者だろうか、武装した剣士たちが多く見られ、中にはローブを纏ったグループがいた。
恐らくはうわさを聞きつけヴァリアス領土から来た魔術師だろう。
「なんだか、この村も大変な状況みたいだね。酒場もそうだったけど、ここにも武装した冒険者みたいなのがいっぱいいるな。前任の領主が戦死してしまって、新しい領主が重税を課しているって話だよ。やっぱり領主ってのは権力を持てば、いい加減なことをするんだな」
「そうね。貴族の中には、自分たちが快適な生活を送るために、他人を苦しめることを厭わない人もいるのかもしれないわ。でもなんか物騒ね」
二人は周りを見渡しながら食事を終えると、宿屋に戻り部屋で休息を取った。
翌日、二人は村を探索することにした。
村の中を歩きながら、人々の様子を見て回った。
すると、村の中心部には市場が広がっていた。
しかし、市場には物資が少なく、人々は不満げな表情を浮かべていた。
「この村、明らかに不景気な感じだな。領主の重税のせいで物資が不足しているんだろうか」
「そうみたいね。人々は苦労しているし、領主のやり方にはきっと不満があるんだわ」
二人は市場で売られている物資を見て回り、村の人々とも話をして情報を集めた。
すると、領主が村の人々に対して傲慢な態度を取っていることが明らかになった。
その領主の名前は「バロック」という名前らしい。
「なんだか、バロックとかいう領主のやり方には腹立たしいものがあるな。人々を苦しめることで自分たちの生活を豪華にしているんだろう」
「そうだね。私たちも何かできることはないか考えないといけないね。ちょっと放置しておけないわ」
二人は領主の屋敷に向かうことに決めた。
領主に対して何か行動を起こすためだ。
屋敷の前には兵士が警備をしていたが、二人は決意を胸に抱き、兵士に向かって歩み寄った。
「俺たちはここの領主に相談したい事があって来たのですが、きわめて重要なことなんだ。ここの領主に会えないだろうか?」
和人は適当なことを言って門番の兵士たちの様子をうかがっていた。
兵士はしばらく考え込んだ後、二人を通すことにした。
屋敷の中に入ると、広間で領主がくつろいでいた。
「いきなり押しかけてくるとはお前たちは何者だ!私の快適な生活を邪魔するつもりか」
和人は領主に対して冷たい声で言った。
「俺たちは村の人々のために何かできることはないかと考えているんだが。なぜ重税を課すことで人々を苦しめてるんだ?村を見て回ったが困窮していたぞ?」
領主は和人の言葉に苛立った表情を浮かべたが、涼音が続けた。
「私たちは村の人々のために何かできることがないか、直接話を聞きにここに来たわ。もし領主が人々の生活を改善するために協力してくれるのであれば、私たちは手荒な真似はしないわ」
領主はしばらく黙って考え込んだ後、重い口を開いた。
「重税をかけて何が悪い。村人は家畜のように働き、対価を払ってここが戦争に巻き込まれないようにしてやってるんだ。・・・私に、ある協力してくれるのであれば、一つ条件を出そう」
二人は領主の条件を聞くために真剣な表情で頷いた。
「私には一つ大事な宝物がある。それを手に入れることができれば、村の人々の税を下げてやっても良い。重税を課しているのは私が探している宝石を手に入れる為に傭兵を雇いその宝物を手に入れるためだ、お前たちが私に協力して見事、宝石を手に入れることが出来れば税を引き下げても良いぞ」
二人は領主の言葉に驚いたが、どうやら領主にも何か思惑があるようだった。
「その宝物とはいったいなんなんだ?教えてくれ」
領主は微笑みながら言った。
「それは『古代の魔法言語』を解読することができる力だ。その宝石には魔力が込められた力が宿っているとの噂だ、その力が必要なのだ」
二人は領主の言葉に驚いたが、同時に彼の真意を感じ取った。
何か陰謀を企んでいるんだろうとすぐに分かった。
「わかった、俺たちも協力して、その宝石とやらを取りに行ってやろう」
二人は領主との契約を交わし、村のために動き出すことにした。
宿屋に戻って、これからの方針について話し合った。
領主の名はバロックという名前らしい。
なんでもかつてはヴァリアスとの戦にも参戦したことがあるということがわかった。
テーブルに地図を広げると涼音が指をさした。
「ここがコリン村ね。そして私たちが行くのは、ここね。村人の話だと古代の遺跡だとか言ってたわね。もしかしたら、その宝石も重要なものだと思うわ。たぶん、あの領主に渡したら悪用しそうね。どうする?私は手に入れても渡す気にはなれないわ」
「同感だな。あの腐った領主の手に渡ったら何をしでかすかわからないし、その宝石とやらについても気になる。たぶんデュランダルやヴァリアスとヴァリアス領土で見つけたデモンズスピリッツとメイクトゥルーと同等の力を秘めているのかもしれない。それに、今回は遺跡に行くのは俺たちだけじゃなくて、領主が雇った冒険者も何人か行くと思う。見渡した限り、盗賊っぽい一団もしたな」
二人は同じ考えを持っていた。
それだけの冒険者や傭兵を雇い入れるということは危険なところだろうと。
魔物との戦闘は間逃れないだろうし、恐らく怪我人も出る事だろうと。
「出発は早朝にしよう。それならそんなに人数はいないと思うんだよな。人数が多ければ、場合によっては魔物との戦闘になれていなくて混乱する可能性も出てくるし、守りながらの戦闘は厄介だ。今日はもう寝て日が昇る前に一足先に遺跡に向かおうか」
和人の案に涼音も賛成し、今日は寝ることにして翌朝を待った。
そして、翌朝、まだ薄暗い中、二人は起きて準備を済ませたのちに早々に出発した。
デモンズスピリッツにメイクトゥルー。
この2つ以外にもおそらくはデュランダル領土内にも違うものが存在すると確信していた。
二人は荷物をまとめるとリンドス村をあとにしてデュランダル領土内の、ここから一番近い村に行くことにした。
馬で向かう道中、戦争だろうか、時おり爆発音が聞こえてきている。
「小競り合いでもしてるんかな?戦争なんてくだらんな。俺たちがいなくなってから、どうなってるんだろうな。まあ今はどうでもいいか」
「そうね。私たちがいなくなって、また均衡が崩れないで互角の小競り合いでもしてるんじゃないかしら。アリシアには気が引けるけど、まあ今はそれどころじゃないし・・・いいか」
デュランダル領土内までは、かなりの距離があることから、馬を休める必要があった。
馬が倒れてしまったら元も子もない。
森の中で川が流れているところが見えたのでそこで一休みをすることにした。
馬を休めている間に、和人と涼音もリンドス村で買った食料を取り出して昼食をとった。
「日が落ちる前には村に付かないとまずいわね。なんか、おやくそくで夜になると魔物が出るとかなったら面倒だしね」
「そそ、ラノベにもありがちなんだよなー。夜になるとゴブリンやリザードマンが出るパターンのストーリーがいっぱいあるぞー。俺のラノベ談でも聞くか?」
涼音はジト目で心の中で「ヲタクが」と思っていた。
無視して涼音は地図を広げて指をさした。
「次の村はコリン村ね。ここからそんなに遠くはないわ。日が落ちる前には着くんじゃないかしら。馬も水飲んだり草食べたりしてたし休まった頃だし、そろそろ出発しようか」
二人は馬にまたがり、コリン村へと出発した。
小一時間ほど経つと、涼音が指をさす方向に村らしきものが見えてきた。
「たぶんあそこね。コリン村。急ぎましょ」
馬を走らせると村の入り口が見えた。
そこには見張り番だろうか、二人の槍を持つ兵士が立っていた。
二人の兵士は槍で行く手をふさいで村に入るためにはお金を払う必要があるらしい。
払わないと入れないことから、渋々兵士にお金を渡した。
「多分、腐った領主でもいるんだろうな。村にしては、そこそこ大きいから貴族が領主なのかな?」
「デュランダルのことならアリシアから少しだけ話を聞いているわ。貴族が領主をしている村があって重税を課している街や村があるらしいわ。アリシアは良く見回りに出て領主たちに圧をかけていたみたい。その対処に大分困っていたわ。中には奴隷を闇市で売ってるって話も聞いたことがあるわ」
二人はとりあえず、宿屋を探し、そこで一夜を過ごすことにした。
部屋を借りた二人は食事をとるために食堂へと向かった。
そこで村のことを聞くと前任の領主が国王の命で戦に出ることになり、そこで戦死をして新しく領主になった貴族が重税を課しているとか。
宿代も食事代もヴァリアス領土のラリサ村に比べると倍の金額だった。
二人は食堂で食事をしながら、コリン村の現状について話し合った。
食堂には冒険者だろうか、武装した剣士たちが多く見られ、中にはローブを纏ったグループがいた。
恐らくはうわさを聞きつけヴァリアス領土から来た魔術師だろう。
「なんだか、この村も大変な状況みたいだね。酒場もそうだったけど、ここにも武装した冒険者みたいなのがいっぱいいるな。前任の領主が戦死してしまって、新しい領主が重税を課しているって話だよ。やっぱり領主ってのは権力を持てば、いい加減なことをするんだな」
「そうね。貴族の中には、自分たちが快適な生活を送るために、他人を苦しめることを厭わない人もいるのかもしれないわ。でもなんか物騒ね」
二人は周りを見渡しながら食事を終えると、宿屋に戻り部屋で休息を取った。
翌日、二人は村を探索することにした。
村の中を歩きながら、人々の様子を見て回った。
すると、村の中心部には市場が広がっていた。
しかし、市場には物資が少なく、人々は不満げな表情を浮かべていた。
「この村、明らかに不景気な感じだな。領主の重税のせいで物資が不足しているんだろうか」
「そうみたいね。人々は苦労しているし、領主のやり方にはきっと不満があるんだわ」
二人は市場で売られている物資を見て回り、村の人々とも話をして情報を集めた。
すると、領主が村の人々に対して傲慢な態度を取っていることが明らかになった。
その領主の名前は「バロック」という名前らしい。
「なんだか、バロックとかいう領主のやり方には腹立たしいものがあるな。人々を苦しめることで自分たちの生活を豪華にしているんだろう」
「そうだね。私たちも何かできることはないか考えないといけないね。ちょっと放置しておけないわ」
二人は領主の屋敷に向かうことに決めた。
領主に対して何か行動を起こすためだ。
屋敷の前には兵士が警備をしていたが、二人は決意を胸に抱き、兵士に向かって歩み寄った。
「俺たちはここの領主に相談したい事があって来たのですが、きわめて重要なことなんだ。ここの領主に会えないだろうか?」
和人は適当なことを言って門番の兵士たちの様子をうかがっていた。
兵士はしばらく考え込んだ後、二人を通すことにした。
屋敷の中に入ると、広間で領主がくつろいでいた。
「いきなり押しかけてくるとはお前たちは何者だ!私の快適な生活を邪魔するつもりか」
和人は領主に対して冷たい声で言った。
「俺たちは村の人々のために何かできることはないかと考えているんだが。なぜ重税を課すことで人々を苦しめてるんだ?村を見て回ったが困窮していたぞ?」
領主は和人の言葉に苛立った表情を浮かべたが、涼音が続けた。
「私たちは村の人々のために何かできることがないか、直接話を聞きにここに来たわ。もし領主が人々の生活を改善するために協力してくれるのであれば、私たちは手荒な真似はしないわ」
領主はしばらく黙って考え込んだ後、重い口を開いた。
「重税をかけて何が悪い。村人は家畜のように働き、対価を払ってここが戦争に巻き込まれないようにしてやってるんだ。・・・私に、ある協力してくれるのであれば、一つ条件を出そう」
二人は領主の条件を聞くために真剣な表情で頷いた。
「私には一つ大事な宝物がある。それを手に入れることができれば、村の人々の税を下げてやっても良い。重税を課しているのは私が探している宝石を手に入れる為に傭兵を雇いその宝物を手に入れるためだ、お前たちが私に協力して見事、宝石を手に入れることが出来れば税を引き下げても良いぞ」
二人は領主の言葉に驚いたが、どうやら領主にも何か思惑があるようだった。
「その宝物とはいったいなんなんだ?教えてくれ」
領主は微笑みながら言った。
「それは『古代の魔法言語』を解読することができる力だ。その宝石には魔力が込められた力が宿っているとの噂だ、その力が必要なのだ」
二人は領主の言葉に驚いたが、同時に彼の真意を感じ取った。
何か陰謀を企んでいるんだろうとすぐに分かった。
「わかった、俺たちも協力して、その宝石とやらを取りに行ってやろう」
二人は領主との契約を交わし、村のために動き出すことにした。
宿屋に戻って、これからの方針について話し合った。
領主の名はバロックという名前らしい。
なんでもかつてはヴァリアスとの戦にも参戦したことがあるということがわかった。
テーブルに地図を広げると涼音が指をさした。
「ここがコリン村ね。そして私たちが行くのは、ここね。村人の話だと古代の遺跡だとか言ってたわね。もしかしたら、その宝石も重要なものだと思うわ。たぶん、あの領主に渡したら悪用しそうね。どうする?私は手に入れても渡す気にはなれないわ」
「同感だな。あの腐った領主の手に渡ったら何をしでかすかわからないし、その宝石とやらについても気になる。たぶんデュランダルやヴァリアスとヴァリアス領土で見つけたデモンズスピリッツとメイクトゥルーと同等の力を秘めているのかもしれない。それに、今回は遺跡に行くのは俺たちだけじゃなくて、領主が雇った冒険者も何人か行くと思う。見渡した限り、盗賊っぽい一団もしたな」
二人は同じ考えを持っていた。
それだけの冒険者や傭兵を雇い入れるということは危険なところだろうと。
魔物との戦闘は間逃れないだろうし、恐らく怪我人も出る事だろうと。
「出発は早朝にしよう。それならそんなに人数はいないと思うんだよな。人数が多ければ、場合によっては魔物との戦闘になれていなくて混乱する可能性も出てくるし、守りながらの戦闘は厄介だ。今日はもう寝て日が昇る前に一足先に遺跡に向かおうか」
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